2023-04-18 21:24:05 更新

概要

艦これの二次創作SSとなっております。またオリジナル設定などを含むため苦手な方は以下略…
順次艦娘の方々を出し来ていきたいと思います。何か問題等があるような場合においては対処いたしますのでコメント等をいただけたら幸いです。
読んでいただけて大変うれしいです!更新は不定期となります。何分初心者なものご容赦ください。


前書き

2人のちょっと不思議な提督たちが特殊な環境に放り込まれも艦娘たちとドタバタしながら生活して行くというようなストーリー。今回は色々と大変なことになりそうな予感が…
このSSはフィクションです。実在の国名、人物や団体などとは関係ありません。






青葉「こちら、■■鎮守府。別名を艦隊調査保護局でございます。」



電「保護局では、不当な扱いを受けている艦娘さんやその関係者の保護をするための特別な鎮守府なのです。」



翔鶴「鎮守府でのお仕事は、通常の出撃等もありますが、調査対象への調査、潜入など広範囲なものになっています。」



霞「ここに所属している艦娘はほとんどが保護された人達で、なぜか深海棲艦の方々もいます。」



青葉「お隣にはMM鎮守府さんという協力体制を取ってる方々もいらして、保護任務の際には全力で任務に当たります。」



電「さてさて、今回はどんな任務が待ち受けているのでしょう…」



青葉「ふぅ…リハーサル良い感じですね。」



霞「今回は真面目に始めるのね。」



翔鶴「そうそう断線もしてられませんから…」



電「あれ?」



青葉「どうかしました?」



電「カメラが赤いランプついてるのです…」



霞「それって…映像が出てるんじゃない!?」



青葉「あちゃ~…でもまぁ、うまくリハーサルできてたのでよしとしましょう。」



翔鶴「不幸中の幸いですね。」



青葉「ですね~。せっかくなんで本編行っちゃいましょうか?」



霞「そうね。それでは―――」



青葉・電・翔鶴・霞「「「 どうぞ! 」」」




―――― 半年前 ――――

―――TT鎮守府



阿賀野「中将さ~ん。可愛いくて美人な阿賀野におこづかいちょう~だい♪」



TT中将「いくら?」



阿賀野「15,000円?」



TT中将「使い道は?」



阿賀野「洋服を買いたいです!」



TT中将「そうか。」ガサゴソ



阿賀野「え、くれるの!?」



TT中将「却下する。」ガサゴソ



阿賀野「くれると思ったのに~。」



TT中将「それよりも新人が来るんだ。シャキッとしておけ。」



阿賀野「今日だっけ?那珂ちゃん知り合いとか言ってたね。」



TT中将「そうだな。」



コンコン コンコン



TT中将「どうぞ。」



神通(T)「失礼します!本日付けでTT鎮守府に着任しました。神通です!よろしくお願いいたします。」



TT中将「ご苦労。TT鎮守府の指揮官、TT中将だ。これからよろしく頼む。それとコイツは秘書官のポンコツだ。」



阿賀野「言いようがひどい!しかも名前を言ってくれないとか…阿賀野だよ!よろしく~。この中将さん、無表情だけど怖い人じゃないからね。」



TT中将「こんなに表情豊かだろう。」



阿賀野「うん。表情変わってない!」



神通(T)「よ、よろしくお願いします。」



TT中将「よろしく。話がそれてしまったな。ここにはこのポンコツ以外に那珂、伊13と伊14の姉妹、それと赤城と加賀が在籍している。今は出撃からの帰投中だ。戻ったら会わせる。」



神通(T)「わかりました。」



阿賀野「那珂ちゃんと知り合いってどういうご関係?」



神通(T)「姉です。」



TT中将「そうか。お姉さんなのか。お姉さんだって?あれが?」



阿賀野「あれとか言わないの!」



神通(T)「うふふ♪艦種的には川内型の順序とは逆ですけど、間違いなく姉です。」



TT中将「そうなのか。」



阿賀野「噂をすれば帰ってきたみたい!」



――――――――――――――



那珂(T)「たっだいま~☆」



赤城(T)「只今戻りました。」



加賀(T)「無事に海域を制覇してきました。」



TT中将「損傷は軽微。怪我もなさそうで何よりだ。お疲れ様。」



阿賀野「それと、じゃじゃ~ん♪今日から期待の新人、神通ちゃんが着任しました~!」



那珂(T)「おぉ~!神通じゃん!ここに着任できたんだね!」



神通(T)「はい。神通です。よろしくお願いいたします。」



伊13「那珂ちゃんと…知り合い?」



TT中将「那珂の妹さんだそうだ。」



伊14「そうなんだ。私は伊14だよ!イヨって呼んでね?」



伊13「伊13です。あの…私…ヒトミと…」



阿賀野「相変わらずの引っ込み思案さんだね~。ヒトミって呼んであげてね?」



神通(T)「はい!」



赤城(T)「赤い方の空母、赤城です。」



加賀(T)「そして、青い方の空母加賀よ。」



TT中将「カラーリングな自己紹介は初めてだよ…。まぁこんな奴らだがよろしく頼む。」



神通(T)「よろしくお願いいたします!」



TT中将「いい返事だ。早速で悪いが阿賀野。赤城と那珂、神通を連れて、正面海域で実地訓練してこい。」



阿賀野「ここでまさかのスパルタぁ?」



伊13「あの…時間…」



TT中将「そうだったな。今日は歓迎会で外に行くんだが…赤城は留守でいいんだな。」



赤城(T)「なぜ!?」



那珂(T)「それじゃ、神通!レッツゴー☆」



赤城(T)「置いて行かないでぇ!」




――― 2週間が過ぎ ―――



TT中将「さて…那珂。」



那珂(T)「なーにー?」



TT中将「説教だ。こい!」



那珂(T)「なんでぇ!?」



TT中将「お前装備にLEDつけただろ。神通から報告があったぞ。」



那珂(T)「盛り上がるからいいでしょ?」



TT中将「この大馬鹿者。敵のいい的だ。こっちで処分させてもらった。」



那珂(T)「そんなぁ…」



TT中将「はぁ…神通が心配で自分が的になろうとしたんだろうが、それは神通のためにならん。神通のためを思うなら、そばにいてしっかり教えてやれ。」



那珂(T)「はーい!」



TT中将「と言うわけだ神通。良い姉を持ったな。」



神通(T)「はい!」



那珂(T)「聞かれてた!?」




――― 4か月前 ―――



阿賀野「はぁ…」



伊14「ため息何てどうしたの?」



阿賀野「神通ちゃんが改二装備になってさ…大人な感じになったじゃない?」



伊14「そうですね…凛々しくなりました。」



阿賀野「もう、神通ちゃんって呼べない!なんか複雑!」



伊14「着任したころは、ちょっとおどおどした所とかあったわよね。」



阿賀野「そうそう…今じゃぁ―――」



神通(T)「姉さん?また、余計なアイドルグッズを買いましたね?」



那珂(T)「な、なんのことかなぁ…」



神通(T)「すべて返品の処置を取らせていただきました。」



那珂(T)「なんでぇ!なんでそんなことするの!?」



TT中将「あのな、確かに買っていいとは言ったが…100万円分の同じCDを買うのは認められん。」



那珂(T)「投票権がCD1枚につき1枚なんですよぉ!あの子に清き票を!」



TT中将「それを鎮守府の金で買おうとしたから怒ってるんだ!」



神通(T)「姉さん。それ以上言うと…」チャキッ



那珂(T)「ひぃ!?」



TT中将「神通。姉を正面海域100周の刑だ。シバイて来い。」



神通(T)「了解です。」ガシッ



那珂(T)「ごめんなさぁぁぁあい!」



ズルズル ガチャッ パタン



阿賀野「ね?」



伊13「あははは…」



TT中将「まったく…それと加賀。」



加賀(T)「何かしら?」



TT中将「新曲はどうだ?」



加賀(T)「気分が高揚します。」



伊14「さっきから静かだと思ったら…」



TT中将「それと投票券はもらうぞ。」



加賀(T)「ええどうぞ。」



阿賀野「投票券?まさか…中将さん…」



TT中将「自分の給料で購入させてもらった。これで100票だけは投票できる。」



阿賀野「あなたも大概よ!」



赤城(T)「失礼します。本営より書類が届きました。」



TT中将「どれどれ?」



阿賀野「とぼけんなし!」




―――― 2ヵ月前 ――――

―――TT鎮守府執務室



伊13「お待たせして…すみませんでした。」



伊14「間に合った?」



TT中将「大丈夫だ。よし、揃ったな。」



加賀(T)「阿賀野さんがいらっしゃいませんが?」



TT中将「後から来るから大丈夫だ。早速だが我々は今回、合同作戦に参加することになった。一緒に作戦に参加する鎮守府はRR鎮守府。向こうも中将だ。」



加賀(T)「RR鎮守府側の人数は?」



TT中将「3名だ。そろそろ――――」



ソレデネソレデネ! アガノネェ… スコシオチツテヨ~…



TT中将「騒がしいというか…姦しいというか…」



阿賀野「きったよ~!阿賀野の妹達、ここに登場~!」



矢矧「失礼します。RR鎮守府からまいりました。矢矧です。」



能代「同じく能代です。」



酒匂「酒匂で――――ぴゃん!?」ビクッ



阿賀野「むふふふ~♪」



能代「阿賀野姉ぇ?酒匂で遊ばないの。TT中将さん、それに同僚の方々も姉がいつもご迷惑をおかけしてます。」



阿賀野「迷惑かけてる前提だよね!?」



TT中将「大丈夫だ。慣れている。今回は足労いただき感謝する。」



矢矧「いえ、本来ならRR中将がいらした方がいいのですけど、準備などがございまして…変わりに私達が伺わせていただきました。」



TT中将「それこそ気にしないでください。さて…阿賀野!いい加減に酒匂に頬ずりするのをやめろ。」



阿賀野「阿賀野の妹に、阿賀野が何しようと自由!」



TT中将「…阿賀野…いい加減にしろよ…」ゴゴゴ



阿賀野「はい!」ビシッ



伊13「阿賀野さん…こっち…」



伊14「お話中は逃がさないわよ。」



TT中将「よろしい。作戦なんだが、合同とは言ったものRR鎮守府の方に、阿賀野以外が出向いて、向こうのRR中将の指示での作戦になる。」



赤城(T)「TT中将さんは?」



TT中将「私は、留守番だ。」



神通(T)「阿賀野さんはなぜ留守番に?」



TT中将「こっちの仕事もあるからな。」



阿賀野「ちょっと残念だけどね…でも帰る場所を守ってないとね。」



TT中将「そういうことだ。皆たのめるか?」



加賀(T)「問題ありません。TT鎮守府の威信にかけて作戦を全うします。」



赤城(T)「お任せください!」



矢矧「頼もしい人達ね。」



能代「ええ。それと、こちらうちのRR中将さんからお渡しするようにと。作戦でお使いください。」



阿賀野「応急修理のお守り!?人数分!?」



TT中将「これはありがたい。ぜひ使わせてもらうよ。御礼状を書くから後で戻ったら渡してくれ。他の者も向こうについたらお礼を言うんだぞ。」



TT鎮守府艦娘「「 はい! 」」



TT中将「では、出陣式と称して食事会だ。出前を取ってあるから存分に楽しんでくれ。」



赤城・加賀(T)「「 はい! 」」



TT中将「ちなみに2人はお寿司は50貫までだ。能代さん達も付き合ってもらう。」



能代・矢矧・酒匂「「「 ありがとうございます! 」」」




―――― 作戦当日 ――――

―――RR鎮守府



RR中将「TT鎮守府の皆さん。今日はありがとう!RR中将です。よろしくね!」



那珂(T)「こんにちは!よろしくお願いします!」



伊13「明るい人…」コソッ



伊14「なんで私の後ろ隠れちゃうのよ?ごめんなさい。ちょっと人見知りなとこあるから…」



RR中将「気にしなくていいよ。初対面だしね。」



赤城(T)「でも本当に、うちの中将さんとは大違いですね…」



RR中将「え、なにか気に障ったかな?」



加賀(T)「いえいえ、うちの中将はRR中将さんほど表情が豊かではないですので。」



矢矧「あはは…でも仲間思いの人ではありますよね。」



RR中将「そんなに怖い人なの?」



神通(T)「怖くは…怖くは?」



伊14「そこは怖くないっていってあげたいんですけどねぇ…なにせ表情が変わらないので…」



RR中将「そうなんだ…今度会うときに緊張しそう…」



那珂(T)「でも、話せばすぐに大丈夫な人ってわかるから☆」



酒匂「はい!大丈夫です!」



RR中将「わかったよ。よし!それじゃ、早速なんだけど出撃お願いしようかな?」



加賀(T)「了解です。作戦概要はいただいて内容は把握しているつもりですが、内容の変更点はありますか?」



RR中将「ないよ~。しっかり頭に入れてくれてたんだね。頼もしいよ。」



能代「あの量を…」



神通(T)「そちらにご迷惑をおかけしては申し訳ありませんから。」



RR中将「すごいねぇ…酒匂も見習ってね?」



酒匂「ぴゃぁ!?なんで私なんですかぁ!?」



ドンマイ! エェ… アハハハハ!



那珂(T)「さぁて!そろそろ行こう!」



一同「「 おー! 」」




―――RR鎮守府 北西海域



伊14「敵の配置こんな感じ。」



伊13「下は任せて…上の敵だけ対処をお願いするわ。」



赤城(T)「了解です。通信開けましょう。」



加賀(T)「ええ。こちら先発班、敵影を捕捉。先制攻撃を開始します!」



伊13・伊14「「 潜航開始 」」



RR中将『よろしく!』



赤城(T)「発艦!」バシュッ



那珂(T)「飛んでけ~!」ブーン



赤城(T)「意外と少ないですね、駆逐艦3、軽巡1です!」



加賀(T)「制空権問題なし、爆撃開始!」



ズドォン! ズドォン! ボカァアァン!



神通(T)「敵艦すべて撃沈を確認。」



RR中将『すごい…ありがとね!』



那珂(T)「いえいえ~!でもこれじゃ、那珂ちゃんの出番なし?」



加賀(T)「そうね…今の所ギャラは発生しないわ。出ても交通費くらいよ。」



那珂(T)「厳しい世界だねぇ…」



赤城(T)「えぇ…」



「おーい!」



神通(T)「能代さん達!」



能代「お待たせ!」



矢矧「ここからは私達が前衛よ。」



酒匂「がんばりま~す!」



赤城(T)「お願いしますね♪」



――――1時間後



赤城(T)「ふぅ…終わりました…」大破



加賀(T)「まさかあそこでレ級が2体くるなんて…」大破



神通(T)「まぁ…無事倒せたので良しとしましょう。」中破



那珂(T)「熱狂的すぎるファンはお断りだよぉ…」大破



矢矧「すいません。かばっていただいちゃって…」小破



能代「ほんっとーに、ありがとうございました!」小破



酒匂「激しかったぁ…」中破



RR中将『案外被害をださせてしまって申し訳ないね…戻ったらゆっくり入渠してね。』



神通(T)「大丈夫です。それでは帰投しましょう。」



「「「 おーー! 」」」



ザーーーー カテテヨカッタァ ホントダネ… ワイワイ――――



………



…………



……………チャプン…




――――――――――――



伊14「もう…ぼろぼろぉ…」



加賀(T)「今回の敵は骨がありました…」



酒匂「ほんと…なんだか強かったよねぇ…」



矢矧「倒せてよかったわ。」



那珂(T)「帰ったら祝勝会やりた―――」



ドパーーーン! 



伊14「かはっ…」



伊13「イヨ!?」



神通(T)「大丈夫ですか!?」



伊14「ちょっと…やばいのくらっちゃった…危ない!」



能代「え?」



ドカァーン!



伊14「あ…まに…あった…」ゴフッ



レ級?「キャハハハハハハ!」



赤城(T)「左舷よりレ級接近!相手が悪すぎる!逃げましょう!」



那珂(T)「みんなフルスロットル!」



矢矧「イヨさん!つかまって!」



伊14「…先に行って。早く!」



伊13「何言ってるの!逃げるの!」



伊14「あの速さじゃ追いつかれる…なら…時間くらい稼いであげる。」



能代「何馬鹿なことを!」



伊14「行って!悪いけど…ヒトミお姉ちゃん…一緒に戦ってくれる?」



伊13「ええ…みんな逃げて!」



那珂(T)「わかった…生きて戻ってくるんだよ!」



伊13「もちろん!」




――――――――――――



赤城(T)「早く行きなさい!」



那珂(T)「行くよ、神通!」



神通(T)「でも、それでは赤城さんが!さっき加賀さんだって!ヒトミさんやイヨさんだって!」



赤城(T)「心配してくれてありがとう。これもありますし。…行きなさい!」



那珂(T)「うん…」



赤城(T)「それでいいんです!」



矢矧「ごめんなさい!」



赤城(T)「大丈夫です!時間稼ぎくらいできますので!」



――――――――――――



酒匂「神通さん…もう少しでつくからね…」



神通(T)「は…い…」



能代「前方異常なし!進んで!」



矢矧「後方はどうかしら?」



那珂(T)「あはは…どうやら来ちゃったみたいだね…」



レ級?「ヒャハハハハハハ!」



RR中将『…那珂さん………頼めるか?』



矢矧「中将さん!?それでは!」



那珂(T)「いいや、私でいいんだよ。お守りあるからね。むしろ、これがあるなら私の方が適任だよ。神通のことよろしくね♪」ザーー!



能代「那珂さん!」



那珂(T)「さぁ………特別アンコールの幕開けだぁ!」




――――RR鎮守府 母港



RR中将「………お帰り。」



矢矧「只今………帰投しました……」



能代「みなさんの信号は!?」



RR中将「………」フリフリ



酒匂「そんな…」



RR中将「とりあえず神通さんを入渠。僕は…向こうの鎮守府さんへ連絡を入れてくる。」



能代「神通さんへは中将さんが?」



RR中将「それも、連絡して決めるよ…」





――――TT鎮守府執務室



阿賀野「中将さ~ん?荷物とってきたー…ってどうしたの雰囲気が暗いんだけど?」



TT中将「…阿賀野……」



阿賀野「どう…したの…(いやだ…)」



TT中将「今、RR鎮守府からな…」



阿賀野「…(いやだ…聞きたくない…)」



TT中将「ヒトミ、イヨ、赤城、加賀、那珂の5人が…」



阿賀野「…(言わないで…やめて…やめて!)」



TT中将「………死んだ…」



阿賀野「いやぁぁあぁぁぁああぁああぁああああ!」



TT中将「阿賀野!落ち着け!」ガシッ



阿賀野「いやぁぁああ!あぁあぁあぁあぁああああ!」



TT中将「阿賀野!しっかりしろ!」



阿賀野「うそだぁ!死んだなんて!いやぁぁあぁ!」



TT中将「阿賀野!」ギュッ!



阿賀野「お願い!嘘って言って!お願い!ねぇ!中将さん!」



TT中将「………」



阿賀野「ねぇ!嘘って言ってよ!早く!ねぇ!ねぇってば!」



TT中将「…阿賀野…」



阿賀野「あぁあぁああぁ――――――――」




―――― 翌日 ――――



神通(T)「只今……帰投………しました…」



TT中将「おかえり。良く戻ってきてくれた。」




神通(T)「…私が…私が…不甲斐ないばかりに…」ポロッ



TT中将「お前は悪くない…悪くないんだ…」ギュッ



神通(T)「うわぁぁあぁあ――」



TT中将「よく戻ってくれた…」



RR中将「失礼…いたします…」



TT中将「あなたは…」



RR中将「RR鎮守府の指揮官のRR中将です…」



TT中将「神通…阿賀野の部屋に行っていなさい。待っててくれてるから。」



神通(T)「…ヒグッ………はい………」



テクテク――――――――



RR中将「………このたびは…誠に申し訳ございませんでした!」ドゲザ



RR中将「あなたの大切な部下を5人も!5人もの尊い命を!」



TT中将「………頭をあげてください。」



RR中将「ですが!」



TT中将「頭をあげろと言っている!」



RR中将「はい!?」



TT中将「確かに…この犠牲は大きい…大きすぎる…だが、今回は予測不能なレ級の出現だった…それに、君は私の艦娘にまで高価な応急修復のお守りを渡してくれていた…」



RR中将「それは…当然のことで…」



TT中将「当然か……だが、君は最善を尽くしてくれていた。あの状況だったら私も同じ判断をしていただろう…」



RR中将「…」



TT中将「だから、今回の件は報告書を大本営に提出しおしまいにしよう。私達からの慰謝料などは請求するつもりはない。」



RR中将「でも…それでは…こちらとして…」



TT中将「ならば1つだけ…」



RR中将「なんでしょう?」



TT中将「そちらの能代達を、時間のあるときに阿賀野や神通に会わせてやってほしい。頼めるか?」



RR中将「そんなことでよろしければいくらでも!」



TT中将「そうか。ならばそれだけだ。」



RR中将「本当に申し訳ございませんでした!」



TT中将「ああ…悪いが、ちょっと1人にしてくれ。さっきの件頼んだぞ?」



RR中将「はい!失礼いたします。」




―――― そして時は現在に ――――

―――■■鎮守府 夕立と時雨の部屋



夕立「ぽぽぽぽいいいい――」



村雨「あはは!」



夕立「だだだっででで~ぎぎぎもももちちちち――」



時雨「夕立…それ、強すぎないかい?」



夕立「ぽぽぽぽぽぽいいいいいい――」



村雨「満喫してるんならいいじゃない♪」



時雨「それにしてもマッサージクッションなんてどうしたんだい?」



村雨「いやぁ~、この前の出撃で臨時ボーナスもらったからつい買っちゃって…」テヘヘ



時雨「なるほど。そう言えばその時、敵の艦載機に噛まれたって言ってたけど…傷は?」



村雨「まぁ、跡が残ってるけどそのうち消えるでしょ?ほら、こうやってインナーで隠せるから問題な~し。」



夕立「こここんんんどどどみみみてててもももららら――」



時雨「夕立?言いたいことあるならそれ、止めてからにしようか?」



村雨「何言ってるかわかんないよ~。」



夕立「ぽぽぽぽぽぽ――」



時雨・村雨「「 あははは! 」」



ピカァ! ズドォン!



村雨「dもcsbけk!?」ダキッ



夕立「今のはだいぶ近いっぽい…」



時雨「大丈夫だよ。村雨。」ナデナデ



村雨「ふえぇええ――」



夕立「村雨は雷きらいっぽい~」ピトッ



村雨「あれだけは無理ぃ…」ギュムッ



時雨「よしよ~し。そう言えば遠征の人達は大丈夫だろうか?」




―――1009 ■■鎮守府より南東海域



睦月「急に雨が来たにゃしぃ…」



女提督『さすがにゲリラまでは予測不能でっす!ゴメン!』



千代田「女提督のせいじゃないわよ。」



ピカァ ゴロゴロ――



神通「雷も近くなってきました…危険ですね。」



女提督『その現在地からだと…南西方向に他の鎮守府があるはずだからそこで退避させてもらおう!』



初霜「了解。方位確認できました。移動しましょう!」



熊野「了解ですわ!千代田さん。念のため索敵機の発艦を!」



千代田「了解!」



女提督『天候はこっちから報告するからね。』



「「「「 了解! 」」」」




――――■■鎮守府 執務室



女提督「これで、ひとまず安心かな?」



提督「しかし、急に来たな…」



祥鳳「電化製品のコードはある程度抜いておきました。」



女提督「ありがと。ん~…これからこっちもあっちもひどくなるなぁ…」



提督「うわ…レーダーが警戒になってる…」



瑞鳳「やだぁ…」



祥鳳「大丈夫です。」ポンポン



女提督「祥鳳ちゃん?そのかわいい腰のストラップはどこで?」



祥鳳「実は通販で。ちょっと大きいんですけど、動くんです。」



提督「それって卵焼き焼くのが上手なストラップで有名な?」



瑞鳳「ストラップって私のこと!?ひど――」



ピシャァアア!ズドォン!



瑞鳳「ぴゃぁああ!?」ドスッ!



提督「がふっ!?…な、なんで俺の所に…きたんだ…」



女提督「本能的に一番強い人に守ってもらおうとしたのでは?」



祥鳳「しかし…ストレートに飛び込んだせいで…」



瑞鳳「やだぁ…もぉ…」グスッ



提督「瑞鳳…大丈夫だが…次からはもう少し優しく飛び込んでこい。もしくはクッション性のいい女提督にしろ。」



女提督「クッション性ってどんなこっちゃ!」



瑞鳳「うん…」



女提督「そこ、納得しない!」



ピシャァアア!バリバリバリ!ズドォン!



瑞鳳「いやぁ…」ダキッ



女提督「今度はあたしに来たのね。」



祥鳳「うふふ♪やわらかいですか?」



瑞鳳「うん。」



女提督「あんちきしょう!」ナデナデ



霞『ねぇ!全力で移動してるんだから笑わせないで!』



女提督「ごめんね~!もう少しだよ!」



睦月『退避の鎮守府を目視できたにゃし!』



バチン! ズドォン!



提督「あちゃ~…これは完璧に停電来たな…」



女提督「通信もだめ。切れちゃった…」



祥鳳「大丈夫だといいのですが…」



提督「電気設備見てくる。」



祥鳳「では、私も一緒に。」



女提督「よろしく。…あれ?瑞鳳ちゃん?」



瑞鳳「………Zzz…」



提督「たまにいるよな…雷が怖くて寝ちゃう子。」



祥鳳「小さい頃はいつもこうでしたね。」



女提督「かわええ…」ナデナデ




―――TT鎮守府 入口



霞「災難だったわね…」



熊野「びしょびしょですわ…」



神通「少し雨宿りできそうでよかったです。」



初霜「はい。でも、ここは誰もいないのでしょうか?」



睦月「さっきから声かけてるんだけどね。」



霞「こんにちはーーー!」



神通「私達■■鎮守府の艦娘です!私は神通と申します!急激な雷雨のため緊急避難させていだきました!」



千代田「反応はないわね。」



カチャン



初霜「しっ!静かに…」



パタン タッタッタッタッ!



睦月「誰かいたみたいだね!よかった!」



「神通~~~~!!」ガバッ!



神通「はっ!」シュッ グルン



阿賀野「うわ!?一回転した!?でも立ってる!?」



千代田「あの…」



阿賀野「あなた達は?でも…神通!」ガシッ



神通「はい!?」



阿賀野「よかった…生きて帰ってきてくれて…本当に…本当にぃ…」



神通「あの…えっと…」



霞「神通さん知り合い?」



神通「いえ、存じ上げないのですが…」



阿賀野「……」ジーッ



神通「私は…■■鎮守府所属の神通です。申し訳ありませんが…」



阿賀野「早とちりしちゃったみたいね…ごめんなさい。」



熊野「ちなみにあなたは?」



阿賀野「TT鎮守府の阿賀野です。出撃した神通がちょっと行方不明になってたものだから…」



霞「そう…ごめんなさいね…」



千代田「ほんと、大変な時にごめんなさい。私達、■■鎮守府の艦娘で、この雷雨の影響で、近くにあったこの鎮守府に避難させてもらったの。」



阿賀野「そうだったんだ。こんな所だけど良ければ休んでって。」



初霜「助かります。ありがとうございます。」



阿賀野「なんか…人と話したの…久しぶり…」ボソッ



睦月「どうしたの?」



阿賀野「なんでもないよ~!どうぞどうぞ。」




――――――――――――



初霜「うーん…この雷雨ですから、無線もだめですね。」



千代田「艦載機飛ばすにも風が…」



阿賀野「地図みると、■■鎮守府までだと結構あるからねぇ…はい、暖かいお茶どうぞ?」



熊野「ありがとうございます。ふぅ…温まりますわぁ…」



霞「雨に当たると冷えるからね…」



神通「……」



阿賀野「神通さん?どうかしたの?」



神通「いえ、雨雲の様子を見てただけです。」



阿賀野「ひどいもんねぇ…」



神通「初霜さん。もう一度無線を試したいので手伝っていただけませんか?」



初霜「いいですよ?」



熊野「なにか手伝います?」



神通「とりあえず2人で大丈夫です。もう1度通信設備お借りしますね。」



阿賀野「どうぞ~。」



ガチャッ パタン



睦月「阿賀野さん。この写真は?」



阿賀野「あぁ…それ、鎮守府の全員で撮った写真よ。……艦娘は……阿賀野だけになっちゃったけどね…」



睦月「ごめんなさい!」



阿賀野「いいのいいの!それより…■■鎮守府ってどのくらいの鎮守府?」



千代田「ざっと80人くらい?」



阿賀野「大きいんだね!」



睦月「深海棲艦の味方もいるにゃし。」



阿賀野「あぁ!前に大本営奪還に協力したっていう深海棲艦だったりする!?」



熊野「そうですわ。その方々ですわ。」



阿賀野「うわぁ!すごいとこの人達だった!」



霞「すごいのかしら…あの人たち、最近暇で海産物捕りにばっかり漁にいってるわよ。一部はTVゲームやってるし。」



阿賀野「深海棲艦がTVゲームとか…見たい!他にも話聞かせてくれる?」



熊野「いいですわよ。まずはどんなお話が?」



阿賀野「うーん…そうだなぁ…」



ソレジャ―――― ソレハデスネ―――




―――TT鎮守府 通信室



初霜「神通さん?どうされました?」



神通「初霜ちゃんは気づいた?」



初霜「ええ…執務室のテーブルを拭いたときの埃の多さですよね?」



神通「やっぱり…出張にしては量が多すぎませんでしたか?」



初霜「はい。あの量は…短く見積もっても…1ヵ月ほどでしょうか?」



神通「はい。それに、私を見たときの表情が…」



初霜「行方不明と言っていたので…最低でも1ヵ月ほどは戻ってないのでしょう。」



神通「ええ。…このことは戻ったら提督達に伝えましょう。」



初霜「はい。もしかしたら阿賀野さんを保護しないといけないかもしれませんから。」



阿賀野「ども~!通信どう?」



神通「やっぱりだめでした…」



阿賀野「そっか…それにしても…」



初霜「行方不明の神通さんと似てらっしゃいますか?」



阿賀野「うん。姿はよく似てるけど…あんな技は繰り出さなかったなぁ…」



神通「合気のことですね。これはうちの提督から教わりました。」



阿賀野「そんなことまでできるの!?さっき他の人から銃器の扱いもできるって聞いたんだけど?」



初霜「はい。身体能力が高かったので元元帥さん付きの特殊部隊にいたくらいですから。」



阿賀野「なにそれ…どこの映画?」



神通「女提督さんはその参謀としてチームに入ってたみたいですよ?」



阿賀野「わー…現実?」



神通・初霜「「 現実です。 」」



阿賀野「あははは…ここ埃っぽいからあっちの部屋にもどろ?」



初霜「はい!」



阿賀野「レッツゴぉぉ!?」コケッ



神通「危ない!」ダキッ



阿賀野「せーふ…ありがと…神…通…あれっ…ごめん…涙が…」



神通「…」ギュッ



阿賀野「う…うわぁあぁあぁん――」




―――1322 ■■鎮守府 執務室



提督「だめだ、ありゃ…」



女提督「え…もしかして…壊れたんですか…」



明石「ええ。直しようがありません。取り替えないと…」



夕張「問題は予備電源をどうするかです。うちのは今修理出してるので…」



女提督「食事はガス使えるからね…でも冷凍系がなぁ…」



提督「それで、ここはなんでこんなに人がいるんだ?」



葛城「あはは…」

ビスマルク「雷…苦手なのよ…」

大和「同じくです…」

青葉「これだけは…」



女提督「以外に苦手な人多かったわけよ。」



提督「そうか。」



間宮「失礼します。冷蔵庫も停電で止まっているので、この杏仁豆腐アイスだけは食べていただけませんか?」



女提督「ありがと。」



ビカァ! ズドォン!

キャァーーー! コワイ!



女提督「ちょっと君たち!?」



ドサァ!



提督「もう…慣れたよ。」



間宮「あらららら…」



離島棲鬼「失礼。………ここに居たのね。で、何やってんの?」



女提督「ちょっとした戯れだよ。」



離島棲鬼「そう。ねぇ?忠告しに来たんだけど良いかしら?」



大和「ま、まさか敵にもどるとかそう言うことですか!?」



離島棲鬼「いやいや…」



提督「忠告とはまた重い言い回しだな。」



離島棲鬼「ええ。この鎮守府…だれか混ぜられたわよ。」



一同「「「 混ぜられた? 」」」



離島棲鬼「ええ。誰かはわからないけど…簡単に言えば…そうね…厄介な風邪に罹っちゃっているって言った方がいいかも?」



葛城「厄介な風邪?」



離島棲鬼「ええ。誰かはわからないけど…注意して。放っておくと面倒な事態になるわよ。」



提督「具体的に言うと?」



離島棲鬼「…提督と女提督以外は出てってくれる?」



青葉「無理です…雷が…」



離島棲鬼「なら、私の部屋に行ってなさい。あそこなら地下だし音もあんまり聞こえてこないから。」



提督「悪いが皆そうしてくれ。」



ハーイ! イソイデイキマショウ! タッタッタッ



離島棲鬼「蝋燭つかってるから一瞬ホラーみたいな――って行ってしまったわ。」



女提督「大丈夫でしょ?たぶん?」



離島棲鬼「そうね。話を戻すと、その厄介な風邪は…対処を間違えば…『死』よ。」



提督「待ってくれ…死ぬのか?」



離島棲鬼「ええ最悪ね。最低でも深海棲艦化するわよ。」



女提督「さーて…困った事態だね。」



離島棲鬼「ええ。私でもそれが誰だかはわからない。ただ、その対象者が『負の感情』、恐怖、不安等々にさらされるとどんどん悪化するわ。」



提督「対処方は?」



離島棲鬼「発症しなければ問題ないわ。ただ、一度発症してしまったら…荒療治しかなくなるわ。」



女提督「荒療治?」



離島棲鬼「ドロップ現象があるでしょ?それを無理やりに起こさせるの。」



提督「轟沈させろということか…」



離島棲鬼「…確実に戻ってこられる保証はないわ。戻ってきたとしても副作用も未知数よ。記憶が飛んだり…色々と。」



女提督「…そう…見分ける方法は無いんだね。」



離島棲鬼「今の所。目でわかる状態だと発症状態よ。とりあえずは艦娘全員を不安にさせたりしないこと。出撃、遠征、保護任務等々は様子を見ながらという感じね。」



提督「わかった。変に知らせても不安をあおるだけだからな。」



女提督「了解。なるべくそうする。」



離島棲鬼「私も元の海底基地に行って何かないか見てくるわ。」



女提督「お願いね。」



離島棲鬼「ええ。もちろんこのことも――」



提督「オフレコだな。」



離島棲鬼「物わかりがよろしいようで。」



シュッ!ズドォォォォン! キャァァアア!



女提督「ちなみにですけど…この雷での不安とかも作用するのでしょうか?」



離島棲鬼「無きにしも非ず。」



提督「行動開始!」



ダッ! タッタッタッ! ダイジョウブカ?



離島棲鬼「ほんと、優秀ね。」



ピカァ! バリバリバリ!



離島棲鬼「ちょっと!私も少し苦手なのよ~!」




―――1358 TT鎮守府



千代田「さっきの雷雨は何だのかしら…」



霞「嘘のように晴れてきたわね。」



神通「天候も回復したようですね。このまま戻りましょう。」



阿賀野「帰るのね。気を付けてね。」



初霜「つかぬ事をお聞きしますが、ここの中将さんはいつお戻りに?」



阿賀野「ん~…ちょっと未定かな…なんか長引いてるっぽいし…」



睦月「それじゃ、1人でここに居るの?」



阿賀野「そうだよ~?」



神通「なにかあってからでは大変です。私ともう1人、この場に残りましょう。」



睦月「なら私が残るよ。」



阿賀野「大丈夫だって!ほら、私元気だし。」



神通「いえ、もう1つ。■■鎮守府との連絡も取っておきたいので。」



熊野「そうですわね。お願いできますかしら?」



阿賀野「いいけど…」



神通「通信周波数帯は先ほどの回線で。そうすれば鎮守府との通信も同時にできますし。」



初霜「了解です。」



睦月「戻ったら迎えお願いね。」



霞「すぐに来るように伝えるわ。」




―――■■鎮守府 工廠



キーコキーコ―― キーーーーン



提督「ぬおおぉぉ!」

武蔵「どりゃああ!」

レ級「あはははは!」

那智「くぅぅぅう!」



明石「その調子です!もっと漕いで!」



提督「漕いでるだろうがぁあああ!」



武蔵「そろそろ限界だぁあ!」



レ級「あはは…あは…あはははは!」



那智「誰か交代してくれぇ!」



夕張「あと20%!」



最上「那智さん交代するよ。」



那智「助かる…」ゼェ…ゼェ…



リ級「レ級、交代するよ。」



レ級「あり…がと…あはっ…」ゼェ…ゼェ…



卯月「武蔵さん!うーちゃんが変わってあげるぴょん!」



武蔵「気持ちはありがたいがうーちゃんでは無理だ!長門さん呼んできてくれ!」



提督「いい判断だ武蔵!長門姉さんなら良い感じだ!俺の交代枠は!?」



女提督「んなもんねぇよ。」フッ



提督「鼻で笑いやがったなコンチキショォオ!」



夕張「あと10%!」



文月「なにしてるのぉ?」



春雨「そこで、島風ちゃんと吹雪ちゃんがするよ。すごい息を切らしてたんですけど?」



駆逐棲姫「けんか?」



女提督「喧嘩じゃないよ。雷落ちた影響で電気系統のメインが壊れちゃって。大型バッテリーを自転車使って充電中なんだ。ほら、無線使えないとね。」



春雨「そう言うことだったんですね。」



夕張「100%です!お疲れ様でした。」



提督「こ、これで、無線くらいは普通に使えるだろ…」



最上「案外きつい…」



女提督「ありがとう!早速無線の方に使ってくるね。」



武蔵「まか…せた…」トサァ



提督「メディ~ック!」




―――1520 村雨・春雨・駆逐棲姫の部屋



村雨「熱くなってきちゃったなぁ…」



村雨「そう言えば跡はどうしたかな?」



村雨「あ、消えてきた。良かった♪」



村雨「でもちょっと歯型の周りが白くなってるけど…まぁ、消えてきたから大丈夫。うん!」



『――――カナ?』



村雨「?」クルッ



村雨「??」



村雨「気のせいか。ちょっと熱いけどクールインナーにすれば大丈夫そう♪」




―――1540 ■■鎮守府 母港



霞「ただいま!」



女提督「おかえり!ごめんね、通信遅くなっちゃって。」



熊野「雷なら仕方ありませんわ。」



千代田「遠征の任務遂行はできわ。」



女提督「了解。電気使えないから、お風呂は鳳翔さんの家を使ってちょうだい。」



初霜「わかりました。それと女司令官さん。無線でのお話なんですが…」



女提督「わかったよ。このまま執務室でいいかな?」



初霜「はい!」




―――同時刻 TT鎮守府 執務室



神通「さぁ!やりますよ!」



阿賀野「イエスマム!」



睦月「まずは埃を落とすところから!」



神通「まったく、お掃除は基本ですよ。ここまでよく溜めましたね?」



阿賀野「あはは…出張中だからいいかな~って…」



睦月「中将さん帰ってきたら怒っちゃうんじゃないの?」



阿賀野「うん!怒られる!」



神通「なんで嬉しそうなんですか…」



睦月「まさか…そっち系の…」



阿賀野「そっち系?なに?ラーメンなら家系が好きよ?」



神通・睦月(( まさかのピュアさんだった ))



阿賀野「なに複雑そうな顔してるの?」



神通「いえ、こっちの話です。大体の埃は落としたら、次は水拭きです!」



阿賀野「了解です!」



睦月「完璧に上官と部下にゃし~…」




―――1615 ■■鎮守府 執務室



初霜「――TT鎮守府でのことは以上です。」



提督「なるほど。それで神通は睦月と残ったんだな。」



初霜「はい。」



女提督「どうしよっかなぁ…」



提督「連れてきてここで保護しておくとか?」



女提督「いや、ここは何人か向こうに行ってもらおう。」



提督「理由は?そのまんま護衛でいいか?」



女提督「うん。それでいいと思う。」



初霜「深海棲艦の方達がいることは話に出ていたので、一緒でも平気だと思います。」



女提督「了解。こっちでメンバーを決めてから提督も一緒にお願いね。」



提督「了解した。」



女提督「初霜ちゃんもありがとね。お風呂行っておいで?」



初霜「はい!では失礼します!」



タッタッタッ パタン



女提督「ど~しよ~…下手に出撃させらんないよぉ…」



提督「…あっ…」



女提督「なに?」



提督「厄介な風邪って艦娘が深海棲艦化するんだよな?」



女提督「そうだね?…はっ!なるほど。」



提督「そういうこと。」



女提督「じゃぁ、行ってもらいましょう。」




―――1659 RR鎮守府 執務室



矢矧「そろそろ…時間ね…」



能代「あれからずっと来るようになったよね…」



矢矧「初めにここを攻撃してきたあとは鎮守府への攻撃は無いのに…」



酒匂「助けを呼びに行こうとするとどんな時も現れて攻撃されるし…」



RR中将「しかも、やたら強い…2体だけなのにな…」



酒匂「本当になんでなんだろう?」



RR中将「すまない…もう一度挑んでみよう。」



能代「了解。今回こそは追っ払ってくる。」



RR中将「ありがとう。なんだか兵糧攻めをされてるようだよ…」



酒匂「残りの資材はどのくらいですか?」



RR中将「まだ余裕はあるよ。でも向こうも本気で攻撃してくるわけじゃないから無駄な戦闘はしないように。」



矢矧「わかってるわ。それじゃ、行きましょう。」



RR中将「頼む。本当に…なんなんだ…」




―――RR鎮守府 正面海域



??「キタワ…キタワ…」



??「ウフフフ…」



矢矧「また相手してあげるわ。」



酒匂「あなた達の目的はなんなの!?鎮守府を攻撃したと思ったらそれ以降ずっとこの状態!」



能代「用がないなら帰って!私達、大切な人の所にも行きたいの!」



??「キタワ…キタワ…」



??「ウフフフ…」



能代「ダメのようね…行くわよ!2人共!」



矢矧「了解!」



酒匂「いっけぇ!」ズドン!



??「ウフフ…」シュッ



酒匂「相変わらずはやい!」



矢矧「酒匂!私の後ろに回って!」



酒匂「了解!」



能代「そのままのスピードを維持して!いっけぇ!」ズドン!



ズドォン!



能代「当った!」



??「キタワ…ハッカン…」



ブーン! ズダダダダダ!



能代「来るわよ!」



矢矧「相変わらずの攻撃…!」



酒匂「こっちは問題ないよ!」



??「ウフフ…」パシュッ



能代「酒匂!」



ドパーン!



酒匂「そんな…1発被弾しただけなのに…」大破



能代「撤退するわよ!」



矢矧「酒匂は私達の中央に!」



酒匂「ごめん…」



??「カエルワ…カエルワ…」



??「アハハハ…」



能代「もう…攻撃してこない…本当に何なのよ…」




―――1733 TT鎮守府



阿賀野「空気がきれい!」



神通「綺麗になりましたね。」



睦月「感動にゃし~♪」



阿賀野「おなかすいちゃったよ~。インスタントだけど一緒に食べない?」



睦月「いただきま~す!」



神通「はい。でも少し待っていただけます?この近海だと美味しいお魚がいるはずですので、釣ってきます。」



阿賀野「釣るの?道具は?」



神通「この砲身を水面に入れて…どんっ!と一発。」



睦月「禁止漁法にゃしぃ…」



阿賀野「神通さん…やっちゃいなよ♪」



神通「了解です♪」



睦月「ばれないようにやろうね~…」



――――――――――――



神通「この辺りですね…では…」



チャプン ドンッ!



阿賀野「ねぇ?こんなので本当に?」



睦月「そろそろくるよ。」



プカー プカー



阿賀野「本当にきた!結構大きいのとかいるじゃない。」



神通「今回は多い方ですね。回収しましょう。」



睦月「おっ魚~♪おっ魚~♪深海棲艦とお魚…じゃない!?深海棲艦!?」



神通「人型!?離れて!」



阿賀野「い、生きてるの?」



神通「どうでしょう…見たことないタイプですね?姫か鬼…」



睦月「取り敢えずひっくりかえして顔をみてみる?」



阿賀野「こわいなぁ…」



神通「では、私が…えいっ………え?私?」



睦月「どう?うそ……変なマスクしてるけど…神通さんそっくり…」



軽巡棲姫「ン~…スゴイショウゲキ…」



睦月「会話…できてる?」



軽巡棲姫「ン~…アナタナニモノ!」ザッ



神通「落ち着いてください!対話ができるのであれば攻撃したくありません!」



軽巡棲姫「アナタモ………『神通』ナンデスネ…」



阿賀野「どういうこと?」



軽巡棲姫「アガノサン!ワタシデス!TTチンジュフデハジンツウデシタ!」



睦月「行方不明だった人!?」



阿賀野「あなた…本当に…神通なの?」



軽巡棲姫「ソウデス。コンナ姿ニハナッテシマイマシタガタダイマモドリマシタ。」



阿賀野「~~~~!」ダキッ



軽巡棲姫「タダイマモドリマシタ。」



阿賀野「おかえり…どんな姿でもいいよぉ…」



神通「私達は■■鎮守府の神通と睦月です。雷雨の影響によりTT鎮守府で休ませていただいてます。」



睦月「食料確保に来てたところで…ごめんなさい。大丈夫ですか?」



軽巡棲姫「エエ、コノカラダニナッテカラ耐久力ガダンチガイナノデ。」



阿賀野「鎮守府にもどろう?ね?」



軽巡棲姫「ハイ…トイイタイノデスガ…ワタシガモドッタラ問題ニナルノデハ?」



睦月「大丈夫!」



阿賀野「うん!中将さんは今いないけど…」



軽巡棲姫「ソウナンデスカ…」




―――1741 TT鎮守府 鎮守府前



阿賀野「車がある?」



神通「あれは…提督です。■■鎮守府の指揮官です。」



阿賀野「というか…他に深海棲艦っぽい人達いない?」



軽巡棲姫「エエ…アレハ深海棲艦デス。コノ姿ダトカンタンニミワケガツキマス。」



睦月「ル級さんに空母水鬼さん、リコリスさんも!」



戦艦棲姫「私もいるわよ!」ザパーン!



睦月「み゛にやぁ~?!」



神通「戦艦棲姫さん…心臓にわるいです。」



戦艦棲姫「ごめんね~♪ここを1人で守ってるっていう艦娘がいるから護衛に来たわよ。それに…あなたみない顔ね?」



軽巡棲姫「元ジンツウデス。」



戦艦棲姫「あら?あなた生まれて間もないのかしら?深海棲艦としての名前は無さそうね。」



軽巡棲姫「ハイ。」



戦艦棲姫「ちょっと失礼。」



睦月「あの…何をしてるの?」



戦艦棲姫「こうやって頭に手を置くと、大体能力がわかるのよ。そうね、あなた、私と似てる部分があるから棲姫がいいわね。あと、元神通なら、軽巡棲姫で。」



軽巡棲姫「名前ガアルトナニカチガウンデショウカ?」



戦艦棲姫「装備の出力が段違いよ。ごめんね。手間を取らせたわ。」



軽巡棲姫「イエ…アノ…アガノサンガシズカナンデスケド…」



神通「阿賀野さん?阿賀野さ~ん!」



阿賀野「はっ!?びっくりしたぁ…へぇ…これが…」



戦艦棲姫「いやん、そんな見つめないで♪」



阿賀野「阿賀野の深海棲艦のイメージがどんどん崩れていく…」



軽巡棲姫「ワタシモデス…ア、ワタシ深海棲艦デシタ!」



阿賀野「そう言えばさっきから色々受け入れすぎじゃない?」



神通「お話は動きながらでお願いします。陸地で待ってる提督と他の方々が遊び始めたので…」



阿賀野・軽巡棲姫「「 え? 」」



ヨーシイイゾ! セーノッ! イイカクドダァアア!



ヒューーーーン… バシャーーーン!



神通「結構飛びましたね提督。」



提督「ああ。いい飛距離だ。悪いけど陸地まで連れてって。」



睦月「了解です。」



阿賀野・軽巡棲姫(( どう反応していいかわからない! ))




―――■■鎮守府 大浴場



女提督『水のシャワーはさむい~!』



ガラッ!



暁「何やってるのよ女司令官…」



女提督「お湯使えないからシャワーで滝行。」



雷「風邪ひいたら困るからでてきなさい!」



女提督「はーい…」



飛龍「怒る側と怒られる側が逆に思うのは私だけ?」



加賀「いえ、飛龍の言う通りよ。」



暁「ほんとよね…」



女提督「飛龍ちゃんと加賀ちゃんこそどったのさ?」



加賀「シャワーを使いに。」



雷「御覧の通り水よ。」



飛龍「いえ、それでいいんです!」



女提督「なんでまた。」



加賀「こちらの雑誌で。」



暁「水風呂と水シャワーで引き締まった体に?へぇ…美容効果ねぇ。」フムフム



雷「暁が美容効果とか…似合わないこと極まりないわ。」



飛龍「言葉の毒が強い!?」



暁「私だって美容とか気にならなくはないわよ!」プンスカ



加賀「ということで失礼します。」



女提督「風邪ひかないようにね。」



飛龍「はいはーい!」



暁「…」



女提督・雷「「 暁はダメ! 」」ガシッ



暁「読まれてた!?」



女提督・雷「「 逆に読まれてないとなぜ思った!? 」」




―――元元帥・鳳翔宅 お風呂場



U511「日本のお風呂…好き…」



村雨「ユーちゃんもすっかり日本になじんだね。お箸も上手だし、感心しちゃう♪」



U511「でも、納豆は嫌です…」



村雨「そうかぁ…まぁ、ある日食べても良いかもってなるかもね。好きなものは増えた?」



U511「わさびが好き。」



村雨「わさび!?こりゃまた変わったもの好きになったね?」



U511「お刺身のわさびは格別。」



村雨「おぉぉ…」



U511「村雨?なんで左腕にテープ張ってあるの?」



村雨「あぁ、これ?ちょっと怪我したところがしみると嫌だから張ってあるの。」



U511「手の平くらいも?大丈夫?」



村雨「大丈夫だよ~♪心配ありがとう。私も入~れて?」



U511「うん。どうぞ。」



ザプン



村雨「ふぅ~気持ちいい…」



U511「はふ~…です。」



村雨「それにしてもユーちゃん、肌がこんがり焼けてきたね?」



U511「はい。いっぱいお仕事して、いっぱい遊んだから。」



村雨「初めのころは真っ白だったもんね~。」



U511「ちょっと深海棲艦の人みたいでした。」



村雨「あーそうかも。(あれ…そう言えば白くなった色って深海棲艦の肌の色と…)」



(――――ダヨ――イ――ダヨ。モウ――――ネ―――)



村雨「!?」



U511「どうしたの?」



村雨「ううん!何でもない!」



U511「そう?」イイコイイコ



村雨「あはは♪ユーちゃんに頭撫でられちゃった♪」



U511「女提督さんはこうしてくれるから。」



アリガト ドウイタシマシテ ウフフフ――――




―――1954 RR鎮守府 執務室



能代「…」ジーッ



矢矧「…Zzz……」

酒匂「…ぴゃぁ……」



ガチャッ



RR中将「お疲れ。」



能代「もう起きられたんですか?まだ20分もたってませんけど…」



RR中将「うん少し休ませてもらったよ。」



能代「そうですか。」



RR中将「どうだい?敵は?」



能代「相変わらずあそこに出現してはこちらを監視して海の中へ…」



RR中将「攻撃はしてこないね。」



能代「はい。」



RR中将「それはそれで良しとするしかないか…通信機の方は?」



能代「矢矧と酒匂が色々試しては見ましたが…」



RR中将「そうか…ありがとね。2人とも。」ナデナデ



矢矧「ん………」

酒匂「……ぴゃふぅ……」



RR中将「ぴゃふぅってなんだよ。」アハハ



能代「阿賀野姉ぇは大丈夫でしょうか…」



RR中将「TT鎮守府のお姉さんだよね…最後に会ってから1ヵ月くらい?」



能代「はい。あんなことになってからあの鎮守府は2人になってしまいましたから…」



RR中将「そうだよね…あのあと神通さんも行方不明になっちゃって…」



能代「TT中将さんもお気の毒です…」



RR中将「その責任は僕にもあるからね…早くあいつらをどかして阿賀野さんの所にいってあげないとね。」



能代「はい。それと中将さん。備蓄はあとどのくらい?」



RR中将「一応何があってもいいように半年分は色々準備してあるよ。だから生活自体にはそんなに影響ないから心配しなしないで。」



能代「わかりました。」




―――??



TT中将「くっ……」



TT中将「……だめか…」



TT中将(両方とも足が動かない…落ちたときに打ったのが原因だろうな…)



TT中将(問題はこの足でどうやって逃げ出すかだが…無理だな…)



TT中将(しかし運がいいのは雨水がしみだしていたことと、壁の破損部分から備蓄庫の品を取り出せたことだ。)



TT中将(…助けは来るのだろうか……いや、打開しなければ…)




―――2041 TT鎮守府



阿賀野「深海棲艦って戦ったことしかないから変な感じ…」



軽巡棲姫「アノ…嫌…デスヨネ…」



阿賀野「嫌じゃないよ?」



ガチャッ



提督「見回り異常なし。」



阿賀野「見回りまでしていて、ありがとうございます。」



提督「いいのいいの。来て早々シャワー借りちゃったし。」



睦月「あんなことするから迷惑かけるんだよ?」



提督「はい…反省してます…とでも言うと思ったか?」



睦月「なん…だと…」



空母水鬼「ごめんね。あれか通常なのよ。うちの提督は。」



提督「さて、阿賀野さん。こちらの指揮官さんが出張ということをうちの初霜から聞いたんだが…2人をここに指揮官なしで長期で置いておくのは多少なりと危険が生じる。」



空母水鬼「そこで数日ほどここの警備をさせていただけないかしら??」



阿賀野「ここをですか!?」



飛行場姫「ええ。うちの神通達の雨宿りのお礼って感じかしら?」



ル級「指揮官の出張中は1人で守ってたんでしょうから体を休めるとでも思って。ね?」



阿賀野「ありがたいんですけど…泊めるところが…」



提督「それならご心配なく。食料と寝る場所は外にテントさえ置かせていただければ。」



阿賀野「防衛してもらうのに…野宿させるなんて…」



空母水鬼「キャンプみたいで楽しいのよ?」



ル級「天体望遠鏡も持ってきてるわよ?」



神通「本当ですか!?」



提督「ああ。この後にでも皆で見ような?」



阿賀野「なんだか楽しそうですね。」



提督「ああ、楽しいぞ?暖かいココアもあったりしてな。」



戦艦棲姫「楽しみ♪」



提督「それと重要なことも話さなくちゃな。」



阿賀野「はい。」



提督「そこにいる元神通さんのことだ。このままここに置いておくことはできないだろう。」



軽巡棲姫「ソウナリマスヨネ…」



提督「うん。だけどご覧のとおりうちの鎮守府は深海棲艦がいる。だから、君をうちの所属として登録させてもらいたい。いいかな?」



阿賀野「そんなの簡単にできるの?」



飛行場姫「大丈夫。だって私以外の深海棲艦は私が呼んで一緒に住むようになったもの。」



提督「まぁ、特殊な鎮守府と思ってくれ。どうかな?」



軽巡棲姫「…ワカリマシタ。」



提督「わかった。もう1つ。」



軽巡棲姫「ハイ。」



提督「そのマスクって取れるの?」



阿賀野「そう言えば…取れるの?」



睦月「気には何ってたんだ。どうなの?」



軽巡棲姫「ハズシテミマスネ――――ドウデスカ?」



阿賀野「神通のまんま!目の色がブルーで綺麗!」



軽巡棲姫「キ、キレイデスカ///」



睦月「神通さんとやっぱり似てるね?」



神通「軽巡棲姫さんほどきれいじゃないですよ。」



提督「どっちも綺麗だと思うぞ―――あだっ!」ゴツン



飛行場姫「そういう所よ…提督…」



提督「何が!?」



戦艦棲姫「はぁ…これだからこの男は…」



ル級「そろそろ、テントとかの準備した方がいいんじゃない?暗くなるわよ?」



睦月「そうするにゃし。皐月ちゃんもこれだと苦労するね~…あ、神通さんもか。」



神通「な、なにを言ってるんですか!?」



提督「ちょっと待って俺置いてきぼりなんですが?」



空母水鬼「朴念仁は放っておいて行きましょう?」



提督「朴念仁!?」



阿賀野「ねぇねぇ…本当にいつもこんななの?」コソッ



睦月「大体こうにゃし…」ハァ



軽巡棲姫「オツカレサマデス…」




―――2129 ■■鎮守府 工廠



女提督「Jさん、こんな時間にありがとうございました!」



憲兵J「いえいえ。このくらい簡単なもんですよ。」



明石「Jさんの謎の技術力…」



夕張「あれですか?反艦隊にいたころとかに?」



憲兵J「もうちょっと前ですかね。俺の親父は国で電気系統の技士だったからこういうのは得意なんですよ。」



女提督「そう言えば夕張ちゃん達を保護するときに出会ったわけだけど、実際詳しい経歴って聞いたことないなぁ?」



憲兵J「俺のですか?」



明石「聞いてもいいですか?」



憲兵J「いいですよ。俺18で故郷の国捨てて適当な国で傭兵の訓練を受けて、それを生かして、その後は各国をフラフラと。お金が無くなったころに給料がいいからってことで、夕張さん達の所でって感じっす。」



女提督「それって反艦隊っていうのは気にならなかったの?」



憲兵J「そんなの知らされてないですよ。給料もらえたから数日間、警備任務にあたってただけっすから。」



夕張「そうだったんですね。ちなみにJさんは年齢は?」



憲兵J「39ですよ。」



女提督「20第後半かと思ってた…」



憲兵J「あははは!実は結構なお年頃ですよ。」



明石「見えなーい!」



五月雨「おじゃまぁあ!?」コケッ



憲兵J「あぶないなぁ…五月雨ちゃんはいつも通りドジっ子ですね。」ダキッ



五月雨「助かりましたぁ…」



夕張「気をつけてね?五月雨ちゃん。それでどうしたの?」



五月雨「はい!今医務室で気になることがあって…」



女提督「医務室?誰か具合悪くなっちゃった?」



五月雨「いえ、先ほど村雨ちゃんが来て、女提督さんの没収された亜鉛のサプリメントと炎症を抑える塗り薬、包帯とガーゼをもって行ったみたいなんです。」



明石「怪我かな?」



五月雨「それが、見た目的には何とも無さそうで…本人に聞くにも行った後だったので。」



女提督「なんだろうね?」



五月雨「それと、ここ数日同じように村雨ちゃんが同じ炎症止めを医務室から持って行った記録もあるんです。」



女提督「…ごめん!ちょっと行ってくる!」タッタッタッ



憲兵J「なんか問題なんでしょうか?」



明石「女提督に任せましょう。こっちは発電機動かしましょう!」



夕張「Jさん?いつまで五月雨ちゃんを抱えてるつもりですか?」



憲兵J「故郷の妹に似てドジな所あるんでつい。もうちょっといいですか?」



明石・夕張「「 いいですよ~! 」」



五月雨「あれぇ?」




―――村雨と春雨・駆逐棲姫の部屋



村雨「さてさて~傷さんは~…」



村雨「白いの広がってる?うそ!?」



ヌギヌギ バサッ! 



村雨「うそ!?なんで肩まで白いの広がってるの!?」



春雨『村雨お姉ちゃん?どうしたの~?』



村雨「これって…この色って深海棲艦の人達みたいな…」



(モウスグダヨ…モウスグダヨ!コワイダロ?キョウフヲカンジルダロ?)



村雨「なに!なんなのよ!」



春雨「どうしたの?お姉ちゃ――――」ガラッ



村雨「ドアをアケルナ!」



春雨「ごめんなさい!?」バタン!



村雨「はぁ…はぁ…薬…薬ぬらなきゃ…綺麗に…」



(ハルサメノコトオコッチャッタネ?キョウダイナノニ!)



村雨「うるさい…」



(モウスグコッチガワダヨ?モット――カンジョウヲ―――)



村雨「うるさいうるさいうるさーーーーい!」



オンナテイトクサン!? ムラサメチャンイル? ソッチニイマスケド… チョットゴメンネ?



女提督『村雨ちゃん。ちょっといいかな?』



村雨「やだ!来ちゃだめ!」



女提督『大丈夫。私を信じて?ね?』



村雨「いやぁ…怖い…怖いよぉ…」ガタガタ



女提督「入るよ。やっほ。村雨ちゃん。」



村雨「見ないで!いやぁ!」



女提督「大丈夫。大丈夫。」ダキッ



村雨「近寄っちゃだめ!うつるかもしれないから放して!」ジタバタ



女提督「大丈夫。私そんなにやわじゃないの…村雨ちゃんも知ってるでしょ?」



村雨「うわぁぁあぁん――――」



女提督「私も皆もいるから大丈夫。」



春雨「あの…大丈夫です…か?」オドオド



女提督「うん。大丈夫。お願いなんだけど、医務室に離島棲鬼ちゃんを呼んで置いてくれるかな?あと、このことは他言無用でね。」



春雨「わかりました!」タッタッタッ



村雨「ねぇ…女提督さん……私、死ぬの?それとも敵になっちゃうの?」



女提督「村雨ちゃんは村雨ちゃんのままだよ?死なせもしないし、敵にもさせない。私のこと信じてくれるでしょ?」



村雨「………うん。」



女提督「それでいいのだ。よし。服を着てちょっと医務室行こうか。そうじゃないと…」



村雨「そうじゃないと?」



女提督「そのぉ…豊満なものぉ……ペロペロしたくなる。イヒヒヒ!」



村雨「ひっ……」



女提督「ねぇ、マジ引きしないで……ごめん…うん…すいません。調子こきました…電ちゃんとかに言わないでください…あたし死んでしまいます…」



村雨「もぉ……」




―――0011 医務室



離島棲鬼「まさか、あなただっとわね。」



村雨「私のこれって深刻なの?」



離島棲鬼「深刻かどうかは置いといて。あなた、いつからこうなったの?」



村雨「白くなったのは昨日あたりから。ここまで広がったのはお風呂あがってからだからそんなに時間かかってないはず…」



離島棲鬼「なるほど…思い当たる節は?」



村雨「1週間くらい前の出撃で向こうの艦載機が近寄ってきて噛まれたの。入渠して痛みもなくなったから傷薬だけぬっておいたんだ。」



女提督「混戦だったときかぁ…」



離島棲鬼「それって、どんな艦載機?私の見たいな?」ブオン



キーキー パタパタ



村雨「ううん。リコリスさんの白い感じのほうだけど…いつもより赤かったような気もする。」



離島棲鬼「わかったわ。さて、村雨の現状についてだけど聞く準備はいいかしら?」



村雨「…うん。」



離島棲鬼「言うわよ。…あなたは深海棲艦化している。白い部分がそうよ。原因は敵の艦載機からうつされたことかしらね。」



村雨「うつされた?」



離島棲鬼「ごく稀にね…いるのよ。そう言う個体が。」



村雨「戻す手立ては?」



離島棲鬼「調べたんだけど、中和剤があるっぽいわ。それまで持てばの話だけど。」



村雨「じゃぁ、秋月ちゃん達の時の様に1から作るってこと?」



離島棲鬼「あれはナノマシン。今回のは1から作れるわけじゃないの。その稀な個体の体液が必要よ。」



女提督「治療方法が無いわけじゃないんだね。」



離島棲鬼「ええ。そうね。ただ、その個体…めんどくさいわね。特殊体とでも言いましょう。その特殊体を見つけられればって話ね。」



村雨「どれくらいの確立?」



離島棲鬼「10万体に1体出ればいい方ね。」



村雨「…」



女提督「それじゃ、10万くらいの敵を倒せばいいのね。」



離島棲鬼「ええ。特殊体ならどれでもいいわ。たぶん他のとは少し違う形をしてるはずだからすぐわかるわ。」



女提督「よし。鎮守府総動員で10万体を狩りましょう。」



離島棲鬼「だそうよ。村雨。」



村雨「できるのかな…」ポロポロ



女提督「当たり前でしょ?」ニコッ



離島棲鬼「それと、村雨。不安とかそう言うマイナス思考は厳禁よ。わかったわね?」



村雨「わかった。」



離島棲鬼「よろしい。それじゃぁ…海域を屍で埋めてあげましょう?女提督…オーダーを。」



女提督「サーチアンドデストロイ。サーチアンドデストロイだ。」



離島棲鬼「オーダーを受諾。楽しくなりそうね…ウフフフ♪」



女提督「村雨ちゃん。このことは皆に知らせるけどいいかな?」



村雨「任せる。」



女提督「よろしい。明日の会議後から作戦開始ということで。」



離島棲鬼「それでいいわ。村雨は誰かと常に一緒にいなさい。あなたが誰かに、感染する心配はないからね。」



村雨「わかった。」



女提督「まずは春雨ちゃんの所行こうね。」




―――0136 TT鎮守府 母港



神通「~~♪」



神通「~~♪~♪」



チャプン チャプン



??「ネェ神通サン…」

??「神通…サン…」



神通「え?」



??・??「「 タダイマモドリマシタ 」」



神通「あら…私TT鎮守府の神通ではありませんよ?」



??「アレ?」

??「チガウノ?」



神通「ええ。ちなみにあなた方は?」



深海双子棲姫「「 ワタシタチ深海双子棲姫デス 」」



神通「あの、なんでただいまなんですか?」



深海双子棲姫(白)「モトモト…ココノ艦娘ノ…伊13ナンデス」



深海双子棲姫(黒)「オナジク伊14ナノヨ」



神通「なるほど…とりあえず上陸していただけますか?」



深海双子棲姫(黒)「ツカマエルツモリ?」



神通「いえ、とりあえずお話がしたいなと…」



深海双子棲姫(白)「ドウスル?イヨチャン?」



深海双子棲姫(黒)「アガロウヨオネエチャン。」



神通「どうぞ?手を貸しましょうか?」



深海双子棲姫「「 オネガイシマス 」」




――――――――――――



提督「それで、君たちは深海双子棲姫である上に、ここの元艦娘の伊13と伊14だと。」



深海双子棲姫(白)「ソウ…ヨ…」



提督「ちなみにどっちがどっちだ?」



深海双子棲姫(黒)「黒ホウノ私ガ、イヨヨ。白イホウガヒトミ。」



提督「わかった。とりあえず朝になったら阿賀野さんとかに知らせるから、このテントで休んでてもらえるかな?」



深海双子棲姫「「 ワカッタワ。 」」



モゾモゾ ジーーー



提督「さて、さっきから背中に抱き着いてる神通さんや?」



神通「はい………」



提督「一人でよく頑張ったな?びっくりしただろう?」



神通「はい………いきなり足もとから来ましたので…もうちょっとこうしてていいですか?」



提督「とりあえず座ろう。そしたら好きにしていいから。」



神通「はいぃ…」




―――0811 ■■鎮守府 大会議室



女提督「はぁい、みんなぁ?生徒を惑わせる教師の女提督よ♪」



ヴェールヌイ「そういうのいいから始めてよ。」



女提督「ヴェルちゃんちょっと辛辣し過ぎやしないかい?」



ヴェールヌイ「ハラショー」



女提督「なるほど、あえてその姿勢を貫くんだね…通信開けまーす!」



提督『あれ?電気設備大丈夫なのか?』



明石「提督達が出た後にJさんが来て、新しいものと交換していってくれました。」



提督『了解。こっちも話がある。まずはそっちからの話でいい。』



女提督「ちなみにこれは全体会議だからね。」



神通『神通です。全体会議ですか?』



女提督「そうだよー。話し始めてもいいかな?」



睦月『OKにゃし~』



女提督「うっし。では、皆に伝えとかなきゃいけないことができました。それは、村雨ちゃんのことです。実はですね――――」カクカクシカジカ



白露「本当なの…村雨…」



村雨「うん。」



夕立「なんで夕立達にすぐにいわなかったっぽい!」



時雨「そう攻めないの。村雨は皆に心配かけたくなかっただけなんだよね?」



村雨「うん…ごめんなさい…」



女提督「とまぁ、治療法はあるんだけどそのためには深海棲艦の特殊体を見つけ出す必要があるの。その確率が10万体に1体。」



初春「10万に1じゃと!?」



女提督「そう。だから、皆これから思いっきり出撃してもらいたいんだけど…いいかな?」



武蔵「10万…うちとMM鎮守府を含めると約100名…1人1000の深海棲艦か…面白い。」



グラーフ「仲間のためだ。10万だろうが1000万だろうが弾薬と燃料が続く限り戦ってやるさ。」



マカセテ! ムラサメチャンダイジョウブダカラネ! ヨシヤルゾォ!



村雨「みんなぁ…ありがとぉ…」



女提督「というわけだ。」



提督『了解した。村雨、安心しろ。俺達は全員救ってきたんだ。できないことはないさ。』



村雨「うん!」



睦月『でも、その特殊体ってどんなの?』



女提督「現状では形が少し違うとしか情報はないんだ。でも見ればわかるらしいよ。」



衣笠「じゃぁ、しばらくは手当たり次第にってことだね。」



女提督「うん。そうなります。私も大本営から情報を集めてなるべく出現しやすい場所の特定を急ぐつもり。こんな感じかな?」



提督『それじゃ、こっち側なんだが…深海棲艦の2名?』



『ワタシタチハフタリデヒトリヨ! デモ… 』



鈴谷「なんか聞こえるんだけど?」



提督『すまん。艦数としては2つ。人数としては3名の深海棲艦を■■鎮守府預かりとしたい。』



■■鎮守府一同「「「 はぁ? 」」」



睦月『あははは…』



提督『本日中に送っていくから部屋とチョーカー3つの準備を頼む。』



女提督「りょ、了解。お待ちしてまーす!」



提督『よろしく。』



女提督「おっけ。これで通信切るね。」



提督『あいよ~。』プツン



女提督「てなわけで、出撃班が決まるまで鎮守府内待機お願いします!以上!解散!」



ムラサメチャンダイジョウブダカラネ! ソウビノジュンビシヨ~ ワイワイ――――



白露「春雨と五月雨、姫もちょっと来て」



春雨「はい!」



駆逐棲姫「よんだ?」



五月雨「なんでしょうか?」



白露「五月雨はよく転ばなかった!褒めてあげる!



五月雨「それだけで褒められるのはなんだか…」



白露「さて村雨…」



村雨「はい…」



夕立「がぶっ」



村雨「噛まれてるぅ…」



白露「お姉ちゃん達と妹達は激おこでプンプンしちゃってます。」



村雨「はい…」



白露「だめでしょ!そう言うことはちゃんと言わなきゃ!白露達の中で1番しっかりしてるの村雨なんだからね!」



村雨「はい………はい?」



時雨「ちょっとまって白露…それ、どういうことだい?」



白露「春雨!忖度なしで答えなさい。この中で誰が一番お姉ちゃんっぽい?」



春雨「えっと…村雨お姉ちゃん…」



夕立・時雨「「 え? 」」



白露「五月雨!忖度厳禁!」



五月雨「えぇ!?ええと…その…村雨ちゃん…」



夕立・時雨「「 なん…だと… 」」



白露「いい?さっきから私の名前も出てこなくで心が少し痛いけどそう言うことなの!村雨がしっかりしてないと私達成り立たないんだからね!」



村雨「はいって言いづらいよ…」



白露「返事!」



村雨「はいぃ!」



白露「姫ちゃん!この中で一番好きなお姉ちゃんは?」



駆逐棲姫「……女提督。」



白露型一同「「「 … 」」」ズコォ



女提督「な、なんかごめん!」



白露「私を慰めてよ村雨~!」ダキッ



村雨「よ、よしよ~し。」ナデナデ



夕立「それで、なんで姉っぽくないっぽい?」



時雨「それについて、白露姉さん…語り合おうよ?」



女提督・春雨(( 目が本気だ… ))



白露「そういう所だよ!うわぁあぁん!」



村雨「夕立に時雨?あんまり白露をいじめちゃ…めっだよ?」



夕立・時雨「「 なるほど…こういうことか… 」」ズーン



女提督「賑やかなことで…」




―――0901 RR鎮守府 食糧庫



矢矧「さて…シリアルはっと…あら…新しいの出さなきゃ…」



テクテクテクテク



矢矧「これは…ご飯でしょ。よいしょ!こっちは缶詰で…」



ドサッ ドサッ ドサッ グイッ ザーー!



矢矧「うそぉ…ダンボール破けてる…あれ?壁に隙間が空いてる…」



「そこに…だれか…いるのか…」



矢矧「え!?なに!?」



「その声は…もしかして…矢矧さん…か?…TT中将だ…」



矢矧「この…隙間から…」



TT中将「私の顔が…見えるか?」



矢矧「はい!?ですがなぜ!?」



TT中将「周りには誰もいないか?」



矢矧「いませんけど!今助けだしますね!」



TT中将「ダメだ…それは…させられない。」



矢矧「ですけど!なんでそんなところに!?今中将さんを――」



TT中将「ダメだ!それと静かに…今は君しか頼れない…私を助けるのに協力してくれないか?」



矢矧「…どうすれば?」



TT中将「すまないが…飲み水をくれないか…」



矢矧「はい…えっとこれで…取れますか?」



TT中将「ありがたい…」ゴクゴクゴク



矢矧「ゆっくりでいいですよ。」



TT中将「あぁ……現在のRR鎮守府の状態は?」



矢矧「現在は――――」カクカクシカジカ



TT中将「ふむ…」



矢矧「ですが…なぜそんな場所に…」



TT中将「話すと長い。だから、まずは少し食べる物と飲むものを隙間からこちらに出してくれ。」



矢矧「では…これを…」スッスッ



TT中将「ありがとう…そろそろ、君も戻らないと他の人が心配するだろう…そこの隙間を隠して、時間を見てまたここに来てほしい。誰にもこのことは言わないでくれ。」



矢矧「わかりました…でも1つだけ…なぜそこに…」



TT中将「RR中将にやられたとしか言えん。今はな…」



矢矧「中将さんが!?」



TT中将「そうだ…こんなことを言ってしまうのは申し訳ないと思っているが信じてくれとしか言えない…早く戻りなさい…怪しまれる。」



矢矧「は、はい…」



TT中将「最後に…絶対に問い詰めないようにな…」



矢矧「わかりました…」




―――RR鎮守府 執務室



矢矧「も、戻りました!」



RR中将「ありがとう。どうしたの?時間かかって他みたいだけど…」



矢矧「ダンボールが…1箱ネズミに開けられちゃってて…その…廃棄に…」



酒匂「うそ~…」