秋津洲「私も活躍したい...かも...」
秋津洲は...何とかレベル上げて...活躍させてあげたいです...
提督「秋津洲、これはどういうことだ?」バン!
秋津洲「そ、それは...」
提督「戦闘では必ず大破。演習でも必ず大破。お前に任せた任務も必ず失敗。これではお前の解体も選択に入れなければいけないな」
秋津洲「それはいやかも!」
提督「ならどうするんだ?この結果では艦隊に迷惑をかけているんだ。何か1つでも活躍してみたらどうだ」
秋津洲「.........」
提督「はぁ...もういい。部屋から出ていけ。仕事の邪魔だ」
秋津洲「分かりました...かも...」バタン...
提督「ちっ...計算よりも鎮守府の経営が上手くいっていない...秋津洲が来てからだ...」
加賀「提督、加賀です。よろしいですか?」
提督「ああ、入れ」
加賀「失礼します」ガチャッ
提督「何用だ?」
加賀「先程、秋津洲が執務室から出てきたのですが...」
提督「ああ、さっき叱責していたところだ。あまりにもひどいからな」
加賀「しかし、あの落ち込みようは流石に言い過ぎではありませんか?」
提督「ふん、任務もまともに成功できない奴にはあれぐらいがちょうどいい」
加賀「ですが...」
提督「ならお前はこの鎮守府を危機にさらしたいのか?」
加賀「それは...」
提督「分かっただろう。ならさっさと出ていけ。これから書類の始末をしなければいけないんだ」
加賀「......失礼しました」バタン
提督「ふん」
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秋津洲「せっかく練度も50まで上げてもらったのに...何も活躍出来てないかも...」
秋津洲「ううっ...」グスッ
時雨「どうしたの秋津洲。こんな所で...」
秋津洲「時雨ちゃん...」
時雨「目が赤いけど...もしかして泣いてたの?」
秋津洲「うわーん!!」ダキッ!!
時雨「えっ!?えっと...よしよし...」ナデナデ
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時雨「落ち着いた?秋津洲」
秋津洲「うん...」
時雨「何か提督に言われたの?」
秋津洲「実は...」
時雨「解体されそう?」
秋津洲「うん...」
夕立「解体?」
時雨「あ、夕立」
秋津洲「夕立ちゃん...」
夕立「別に夕立は賛成するっぽい」
時雨「夕立!」
夕立「だって、毎回大破されて撤退してたらキリがないっぽい」
時雨「ごめんね、秋津洲。夕立がこんなこと...」
秋津洲「別にいいかも...夕立ちゃんは間違ってないかも...」
時雨「秋津洲...」
秋津洲「もういくかも...またね」タッタッタッ
時雨「秋津洲...!」
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秋津洲「はぁ...何とかして活躍しないと解体されるかも...」
秋津洲「でも、どうやって...」
秋津洲「そうだ!出撃して、敵を沈めたら解体されないですむかも!」
秋津洲「なら、早速出撃するかも!!」タッタッタッ
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秋津洲「明石さーん!」
明石「ん?どうしたの?秋津洲ちゃん」
秋津洲「今から出撃するかも!」
明石「え?今から?」
秋津洲「うん!」
明石「でも、出撃命令は出されてないし...」
秋津洲「深海棲艦を沈めて提督に認めてもらうかも!」
明石「提督に?」
明石「...1人で?」
秋津洲「うん!」
明石「でも、秋津洲ちゃんは水上機母艦だから...護衛が居ないとまともに戦えないし...」
秋津洲「大丈夫かも!二式大艇ちゃんも居るし!」
明石「でも...」
秋津洲「もう!だったら勝手に出撃するかも!!」タッタッタッ!!
明石「ちょっと!?秋津洲ちゃん!?」
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秋津洲「ふんふーん♪」
秋津洲「二式大艇ちゃん!索敵行ってきて!」
秋津洲「後は、敵が見つかるまでひたすら進むだけかも!」
秋津洲「ふんふーん♪」
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明石「提督!」バタン!!
提督「なんだ騒々しい」
明石「秋津洲ちゃんが!!」
提督「は?秋津洲がどうした」
明石「勝手に1人で出撃しました!」
提督「............」
明石「提督...?」
提督「それがどうした?」
明石「.........へ?」
提督「秋津洲が居なくなろうと、この鎮守府が潰れることはない」
明石「な、何を言って...」
提督「分からんか?あいつは不用だと言っているんだ」
明石「...っ!貴方にはあきれました!こちらで勝手にさせていただきます!!」バタン!!
提督「...ちっ...」
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秋津洲「こんなに進んでいるのに深海棲艦が出てこないなんて、何かおかしいかも...」
秋津洲「あ!二式大艇ちゃん!敵は居たかも?」
二式大艇〈フルフル
秋津洲「そう...何も居なかったのかも...」
〈バシャーーン!!
秋津洲「キャーーー!!?」
秋津洲「一体何が起きたかも!?」
秋津洲「深海棲艦...!?一体どこから...!?こんなに一杯...これじゃ沈められるかも...」
秋津洲「ううん!秋津洲は提督に認めてもらうかも!そのためには全部沈めないとダメかも!」
秋津洲「やあああああ!!」パンパン
秋津洲「嘘...全然効いてないかも...」
秋津洲「キャーーー!!?」ドカーン
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明石「時雨さん!」タッタッタッ
時雨「どうしたの明石さん。そんなに息を切らして...」
明石「秋津洲ちゃんが...」
時雨「秋津洲が...?」
明石「勝手に1人で出撃しちゃったんです!」
時雨「え...?」
明石「だから...!」
時雨「大丈夫...ちゃんと聞いてる...秋津洲が1人で出撃なんてしたら...!」
明石「他の人にも呼び掛けてきます!工廠で、艤装の準備をしておいてください!」
時雨「う、うん!」タッタッタッ
明石「次は...!」タッタッタッ!!
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秋津洲「あれ...?何か体がおかしい...かも...まともに動いてくれない...かも...」
秋津洲「ああ...体が水を吸って重くなっていくのが分かる...かも...」
秋津洲「そうだ...二式大艇ちゃん...は?」
二式大艇〈アキツシマ!!アキツシマ!!
秋津洲「良かった...無事だったかも...」
秋津洲「ここにセットして...」ガチャン!
二式大艇〈アキツシマ!?ナニヲシテルノ!?
秋津洲「二式大艇ちゃんだけでも...皆のところに辿り着いて欲しい...かも...」パシュン!
二式大艇〈アキツシマ!!アキツシマーーー!!
秋津洲「ああ...こんなことなら...工廠で解体されておけば良かったかも...」ザブブブ...
秋津洲「深海には...何があるのかな...」
秋津洲「深海棲艦の巣かな...それとも...」
秋津洲「地獄...かな...」
チャポン...
少女の体が海の中へと潜り込む。だんだんと少女の姿は小さくなっていき、やがて...
見えなくなった...
その後、長門率いる捜索艦隊が向かったが、居たのは深海棲艦の群れだけであり、秋津洲なんてものは無かった...
短編終了です。後日談は...何かあったら書こうかなぁ...
秋津洲は居るだけで仕事みたいなもんやし…
そうやで居ってくれるだけでええんや。