艦娘の世界に入り込んだ少女
これにて完結!
異議は認める!
菖蒲のイメージは、ロングツインテールで服は、ワンピースですね、顔は皆さんのご想像にお任せします
こんなクソssを見てくれる人がいるんですね...
感謝です...
少女「んぅ~...」
バチャッ!
少女「...ん?」
少女「......何で私、海の上にいるの?」
少女「というか...私...誰?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
少女「とりあえず...人を探さないと...」
少女「動かし方は...」
艤装〈ガタッ!ガタガタッ!
少女「あと少し...」
艤装〈ガタッ!ガガガガガガガッ!
少女「動いた...!」
少女「何処に、人がいるんだろう...」
少女「とりあえず...陸を探そう...」
少女「あれは...ひと...?」
少女「近づいてみよう」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
少女「あれは...人影かな...?」
少女「もう少し、近付こう...」
少女「あ...こっちを向いた...」
ル級「!」ガシャン!
少女「え...?」
ル級「!!」ドォォォォン!!
少女「キャッ...!」ヒュイ!
水しぶき〈ザバーン!
ル級「!」ガシャン!
少女「な、何が起きたの...?」
ル級「!!」ドォォォォン!!
ビシャッ!
少女「...え...?」
少女のお腹には、大きな風穴が開けられている
少女「かはっ......」
少女「(私...死ぬの...?)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鈴谷「やっと終わった~♪」
熊野「はたしないですわよ!鈴谷!」
鈴谷「いいじゃん!別に~」
熊野「全くもう!」
ドォォォォン!!
鈴谷「ん?今の砲撃音?」
熊野「このお腹に響く砲撃音は戦艦ですわね、行ってみますわよ!鈴谷!」
鈴谷「せっかく帰れると思ったのに...」
熊野「文句言わないの!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
少女「(意識が...)」
ル級「!」ガシャン!
少女「(結局...ここはどこだったんだろ...)」
少女「(もう...そんなの...どうでもいいや...)」
熊野「とぉぉぉぉぉぉお!」バァン!
鈴谷「うっわ!キッモー!」バァン!
ル級「ぉぉ...」轟沈!
鈴谷「やっぱり戦艦じゃ物足りないよねぇ~」
熊野「貴女!大丈夫ですの!?」
少女「あ...かはっ...」パクパク
熊野「鈴谷!早くこの子を運んで下さいまし!」
鈴谷「ええ~、鈴谷が~?」
熊野「人の命に関わりますのよ!?」
鈴谷「はいはい!すぐに連れてくよ!」
少女「(これが...他人の暖かさ...?凄く...暖かい...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
少女「ん......?」
鈴谷「あ、熊野~、目が覚めたよ~!」
熊野「良かった...一応大丈夫でしたのね」
少女「ここは.........痛っ....!」
鈴谷「まだ動いたらダメだよ?まだけが人何だから」
熊野「貴女、名前なんというのですの?」
少女「名前...知らない...」
熊野「記憶喪失なのかしら?」
鈴谷「ちょっとずつ思い出して行けばいいんじゃない?」
熊野「仮の名前として、私の好きな花の
゛菖蒲゛なんてどうかしら?」
鈴谷「おお、熊野の割にはネーミングセンスいいじゃん!」
熊野「割には、は余計ですわよ!」
菖蒲(少女→菖蒲)「菖蒲...菖蒲...」
熊野「気に入ってくださいましたか?」
菖蒲「うん...」
鈴谷「何か元気ないね、ほらこんな風に笑顔に」ニパッ
菖蒲「こ...こう...?」ニパッ
鈴谷「うんうん、そんな感じ!」
熊野「可愛らしい笑顔ですことね♪」
菖蒲「あ...ありがとう...」
鈴谷「でも、この艤装変な形してるなぁ~」
熊野「そうですわね、一体どんな船だったんでしょうか?」
鈴谷「こればかりは、鈴谷にも分からないね~」
熊野「そもそも、鈴谷は船に関して興味ないでしょ?」
鈴谷「まぁね~」
菖蒲「あ...あの...」
鈴谷「ん?どうしたの?」
菖蒲「と...トイレ...」
熊野「トイレ?ああ、厠のことですのね」
熊野「それならこちらですわよ、ついて来て下さいまし」
菖蒲「うん...」
鈴谷「じゃ、演習場の予約取っとくね~」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲「ここで...待っててね...?」
熊野「もちろん、私はここで待ってますわ」
菖蒲「うん...」トテトテ
熊野「(それにしても、あの子の艤装、凄く軽かったですわね...戦闘には、向いていない様ですけれど...少し、調べる必要があるようですわね)」
菖蒲「ごめんね...待った...?」
熊野「いえ、全然ですわよ♪」
熊野「じゃあ、演習場に行きますわよ」
菖蒲「演習場...?」
熊野「ええ、私達艦娘が戦闘の練習をする所ですわよ」
菖蒲「戦闘...?」
熊野「戦闘に関しては、向こうで教えてあげますわ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鈴谷「あ、来た来た、二人とも~こっちだよ~」
熊野「待たせましたわね」
鈴谷「全くだよ~、暇だったんだから~」
菖蒲「ご...ごめんなさい...」ペコッ
鈴谷「あ、別に菖蒲は謝らなくてもいいよ、謝るべきなのは、熊野何だから」
熊野「ちょ!?」
鈴谷「さあ、戦闘の練習をしてみよう、菖蒲」
菖蒲「うん...」
熊野「はぁ...では私は向こうで、見学させて頂きますわね」スタスタ
鈴谷「じゃ、まず艤装をつけて」
菖蒲「艤装...?」
鈴谷「菖蒲の足元にあるやつだよ、菖蒲の場合は...背負うだけだね」
菖蒲「こう...?」ガシャン
鈴谷「そう、合ってるよ」
鈴谷「じゃ、艤装を装着するのは出来たね、次はあの的を狙ってみようか」
菖蒲「こう...?」ジャキッ!
鈴谷「そうそう!呑み込み早いね~!」
菖蒲「えへへ...」
鈴谷「じゃ、次は撃つんだけど...トリガーは何処だろ?」
菖蒲「これのこと...?」
トリガー〈チョコン
鈴谷「トリガーは別にあるなんて初めて見たんだけど...まあいいや!砲身を的に向けてトリガーを引いてみ?」
菖蒲「分かった.....」カチッ
〈ドォン!
鈴谷「.........へ?」(゜_゜)
的の赤い点が完全に無くなり、的の形ではなくなっていた
鈴谷「すご...」
鈴谷「菖蒲って本当は、凄く強いんじゃ...?」
菖蒲「わからない...」
菖蒲「戦ったことない...」
鈴谷「大丈夫!鈴谷と熊野が鍛えてあげるから!」
菖蒲「うん...」
菖蒲「ねぇ...艦娘って...何...?」
鈴谷「ん~、そだね~、戦うために生まれた...兵器...かな...」
菖蒲「じゃあ...私も兵器なのかな...」
鈴谷「菖蒲は兵器じゃないよ!...多分」
菖蒲「その内...思い出せると思う...」
熊野「鈴谷ー!深海棲艦の目撃情報が出たので出撃しますわよ~!」
鈴谷「りょうかーーい!菖蒲はどうする?」
菖蒲「私も...行く...」
鈴谷「じゃ!このまま行くよ!」
菖蒲「うん...!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「あ、鈴谷、菖蒲も来たのですのね」
菖蒲「邪魔だった...?」
熊野「いえ、戦闘経験を積むには、いい機会ですものね」
鈴谷「菖蒲って本当は、凄く強くしれないよ?」
熊野「本当ですの?」
鈴谷「菖蒲の主砲って凄く威力高いんだよ!」
熊野「へぇ、期待してますわね♪」
菖蒲「えへへ...」
鈴谷「おっ!敵が見えてきたよ~」
菖蒲「...何だろ...何かが頭に入ってくる...」
熊野「なんですの?」
『神経回路、異常なし』
『体温、心拍数共に異常なし』
『主砲、エンジン共に異常なし』
『戦闘プログラム、再構築中』
鈴谷「菖蒲?大丈夫?」
『システム戦闘モード、起動』
『目標を撃破してください』
熊野「菖蒲?」
菖蒲「今なら...私戦えるかも...」
熊野「じゃあ、敵を殲滅しますわよ!」ガシャン!
鈴谷「はーーーい!」ガシャン!
菖蒲「うん...!」ガシャン!
『発射角度、修正」
『弾薬装填、完了』
『射撃準備、完了」
菖蒲「射撃始め...!」
『射撃、開始します』
菖蒲「当たれ...!」バァン!バァン!バァン!バァン!バァン!
菖蒲が射撃を開始し、瞬く間に敵が沈んでいった
熊野「これが...菖蒲の実力ですの?」
鈴谷「鈴谷達、全く出番なかったね~」
熊野「本当、菖蒲は頼もしいですわね」ナデナデ
菖蒲「わふ...///」テレテレ
鈴谷「菖蒲照れてるじゃん♪」
菖蒲「えへへ...///」
熊野「では、鎮守府に戻りましょうか」
鈴谷「ほら、菖蒲!手、繋ご?」スッ
菖蒲「うん...!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲「ねぇ...」
鈴谷「ん?どうしたの?」
菖蒲「鈴谷達の他に...誰かいないの...?」
鈴谷「いないよ、これからも増えることはないと思う」
菖蒲「どうして...?」
鈴谷「耳貸して」
菖蒲「?」ヒョイ
鈴谷「私達の鎮守府はね、棄てられてるんだ」
菖蒲「え...?」
鈴谷「結構前に、提督が左遷されちゃってね~、それからずっと代わりが来なくて、ずっと熊野と二人で住んでたんだよね~」
菖蒲「寂しく...ないの...?」
熊野「寂しくないと言えば、嘘になりますが、別に後悔している訳でもありませんわ」
鈴谷「だから菖蒲が来てくれた時は、結構嬉しかったんだよね~♪」
熊野「さてと、鎮守府に帰りますわよ」
鈴谷「今頃は、妖精が料理作ってくれてるかな?」
菖蒲「妖精...?」
鈴谷「そういや、妖精にはまだ会ってなかったね」
熊野「ならちょうどいいですわ、菖蒲の艤装の改造をしてもらおうとしてたところですの」
菖蒲「私の...?」
熊野「ええ、菖蒲の武装が少ないですもの、少しは装備が多い方がよろしいでしょう?」
鈴谷「確かに、威力は高いけど、一つだけだと、弾切れとか怖いしね~」
菖蒲「どんなの...?」
熊野「妖精さんに菖蒲に合う装備を作ってもらいますわ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「妖精さん、いらっしゃいますか?」
妖精「ん?どうしたの?」クビカシゲ
熊野「この子に合う装備を作って欲しいですの」
菖蒲「ど...どうも...」
妖精「おや、新しい子ですか?」
熊野「ええ」
妖精「お名前は?」
菖蒲「菖蒲...です...」
妖精「菖蒲さんですね、ではこの台に乗って下さい」
菖蒲「こう...ですか...?」
妖精「今から、艤装と菖蒲さんのリンク状況と武装を確認します」
妖精「あまり動かないで下さいね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
妖精「終わりました...」
熊野「どうしました?」
妖精「いや、今まで色々な艤装を見てきたのですが...こんな艤装を見るのは初めてです...」
菖蒲「どういうこと...?」
妖精「簡単に言えば、貴女の艤装に合う装備を作るのが困難です」
妖精「一度、その武装を解析したら作れると思いますけど」
熊野「どれくらい、時間かかりますの?」
妖精「一分位ですかね」
熊野「案外、早いですのね」
妖精「解析するだけですからね」
菖蒲「じゃあ...これ...」ガシャン!
妖精「じゃあ、少し外で待っていて下さい」
~一分後~
妖精「解析出来ましたよ」
菖蒲「どうでした...?」
妖精「まあ、これくらいなら何とか作れるかな」
妖精「どんなの作って欲しい?」
熊野「とりあえず、もう一個主砲を作ってもらえばよろしいのでは?」
妖精「じゃ、作りますね」
〈カーン!カーン!カーン!
妖精「出来ましたよ」
熊野「相変わらず、早いですわね...」
妖精「早さだけが、取り柄ですから」ドヤッ
妖精「とりあえず、装着してみて下さい」
菖蒲「うん...」ガシャン!
菖蒲「これでいいの?」
妖精「では、あの的に向けて撃ってみて下さい」
菖蒲「あの...どうやって...撃つの...?」
妖精「何かぶら下がっているものが引き金です」
菖蒲「これ...?」ヒョイ
妖精「ええ」
菖蒲「発射...」バァン!
〈パァン!
妖精「威力は、いまいちですが速射出来るので、活用次第では、強くなりますよ」
菖蒲「ありがとう...」
妖精「いえいえ」
妖精「熊野、食事なら...」
熊野「鈴谷が既に、食べていますわ」
妖精「あの人は、本当に早いですね...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鈴谷「熊野~、またこれが来たよ~」
熊野「...またですの?」
鈴谷「うん、まただね」
熊野「はぁ...」
菖蒲「どうしたの...?」
鈴谷「毎年恒例の全鎮守府が集まって行う、大演習会だよ~」
鈴谷「ここの鎮守府は棄てられてるから、ほとんどの鎮守府に出来損ないの集まる鎮守府って、言われているんだよね~」
熊野「しかも強制参加、回りからの罵声が鬱陶しいですのよね...」
鈴谷「まあ、今まで私達は見世物として、出されてたからね~」
鈴谷「鈴谷は、いつも耳栓をしてやってるけど...」
熊野「審判は向こう側の味方なので、ひいきが酷いこと酷いこと...」
菖蒲「私が...出たい...」
熊野「正気ですの?」
菖蒲「うん...」
鈴谷「菖蒲が出るって言うなら、鈴谷達も手伝わない訳にはいかないよね~」
熊野「分かりましたわ、どうせ一回戦で敗退でしょうけど...」
鈴谷「因みに、私達の時の戦いは、実弾をつかうからね?」
菖蒲「危なくないの...?」
鈴谷「さぁ?それがルールだし」
熊野「じゃあ、行きますわよ」
菖蒲「今から...?」
熊野「ええ」
鈴谷「ほらほら、菖蒲も行くよ」グイグイ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「着きましたわ、ここが大演習会の会場ですわよ」
菖蒲「わぁ...大きい...!」
鈴谷「そりゃね、二百人以上もの艦娘が、あの建物に入るぐらいだもん」
『ほら、あれ見てよ」
『また出来損ないが来てるわよw』
『しかも、一人増えてるw』
熊野「はぁ...本当に毎年恒例ですわね...」
鈴谷「なんなら、耳栓貸そうか?」
熊野「いえ、結構ですわよ...」
菖蒲「ねぇ...艤装の点検してきていい...?」
熊野「ええ、いいですわよ、ただし、あまり遠くに行かないで下さいね」
菖蒲「うん...!」タッタッタッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲「システム確認...」
『システム、オールグリーン』
菖蒲「燃料...弾薬確認...」
『燃料、弾薬共に問題なし』
モブ「あっ!出来損ないの鎮守府の娘だー!」
モブ2「ホントだー!あんな出来損ないに拾われて可哀想ー!」ゲラゲラ
菖蒲「二人を悪く言わないで...!」
モブ「じゃ、私達二人と戦って勝ったら、出来損ないって、言わないであげる!」ゲラゲラ
モブ2「まあ、あんたのそのちっこい艤装じゃ、私達に勝てないとおもうけどねー!」ゲラゲラ
菖蒲「いいよ...勝負してあげる...!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モブ「ほらほら、先に撃ってみなよ!」ゲラゲラ
菖蒲「射撃用意...!」
『射撃角度、修正』
『弾薬装填、完了』
『射撃準備、完了!」
菖蒲「射撃始め...!」
『射撃、開始します』
菖蒲「後悔させてやる...!」バァン!バァン!バァン!バァン!バァン!×2
油断していた、モブのお腹に、三、四発命中した
モブ「あ...かはっ......!」バタッ
そのまま、モブは倒れ失神した
菖蒲「さぁ...次は...貴女の番だよ...!」
モブ2「ひっ!?ま、待って!もう出来損ないとか言わないから!お願い!攻撃しないで!」
菖蒲「今まで...好き勝手に言ってた癖に...今更…今までの二人の痛みと苦しみを感じろ...!」
モブ2「いや...!いや!」
『いやあああああ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『いやあああああ!!』
熊野「!?何の悲鳴ですの!?」
鈴谷「行ってみる?」
熊野「ええ!」タッタッタッ!
鈴谷「はいはい」タッタッタッ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モブ2「」ジョバァァァァァ!
菖蒲「汚い...」
熊野「菖蒲ー!」タッタッタッ!!
鈴谷「はぁはぁはぁ...」ゼェゼェ
菖蒲「あ...」
熊野「一体、これはどうしたのですの!?」
菖蒲「こいつらが...二人の悪口を言ったから...」
熊野「気にしなくていいと言ったではありませんか!」
菖蒲「だって...!二人の悪口を言ったのが...許せなかったから...!」プルプル
熊野「......!」
菖蒲「ひぐっ...ぐすっ...」ポロポロ
鈴谷「...熊野...」クイッ
熊野「......」コクッ
熊野「菖蒲...申し訳ありませんでしたわ...菖蒲は、私達のことを思って下さっていたのですね...」ダキッ
菖蒲「ひぐっ...」ポロポロ
熊野「もう、貴女を怒ったりしませんから、泣かないで下さい...ね?」
菖蒲「うん...」ギュッ
鈴谷「じゃあ、鎮守府に帰ろっか」
菖蒲「大会は...?」
鈴谷「どうせ、大事起こした私達は、強制棄権だからね~」
菖蒲「...ごめんね...」
熊野「気にしなくていいんですわよ、菖蒲は私達のことを思って下さった結果なんですもの」
鈴谷「そうそう、別に私は菖蒲と一緒に居るだけで嬉しいんだからさ♪」
鈴谷「菖蒲ってさ...何歳なのかな?」
熊野「突然なんですの?」
鈴谷「いや、菖蒲が何歳かでお酒を飲ませていいか確かめるだけだよ」
熊野「私達は...まあ飲めるとして...菖蒲は無理じゃなくて?」
菖蒲「飲んだことあるよ...」ヌッ
鈴谷「わっ!!」
熊野「どうしでしたの?」
菖蒲「あまり...味は覚えてない...」
鈴谷「じゃあ!また飲んでみようよ!」グイグイ
菖蒲「あっ...」
熊野「全く、気が早いですわね」スタスタ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲「お酒...」
鈴谷「じゃ、鈴谷から飲むよー!」グビグビ
熊野「どうですの?」
鈴谷「うーん...微妙...」
鈴谷「ほら、菖蒲も!」グイグイ!
菖蒲「~~~~!!?」ジタバタ
熊野「あ!そんなに飲ましたら体に害ですわよ
!」
菖蒲「~~!......」グビグビ
菖蒲「......」
鈴谷「ありゃ?やり過ぎちゃった?」
熊野「本当ですわ!もう!」
菖蒲「...フフ」ヌッ
鈴谷「?大丈夫?」
菖蒲「大丈夫だよー!」キャピッ!
熊野「!?」
菖蒲「ほらほら!もっと飲もうよー!」キャピッ!
鈴谷「いやいや、菖蒲がこんなことにn ごがっ!?」グビグビ
菖蒲「もっと飲めー!」グイグイ
鈴谷「!!??!?」グビグビ
熊野「全く...」
隼鷹「ひゃっはー!!酒と聞いて飛んで来たぜー!」
熊野「...一体何処から現れたんですの?」
隼鷹「酒あるところに隼鷹様ありだせ!ひゃっはー!!」
菖蒲「ひゃっはー!!」
鈴谷「ひゃっはー!!」
熊野「酔っぱらいが、増えましたわ...」ハァ...
鈴谷「熊野は、なに飲んでるのさー!」
熊野「カクテルですわよ」
鈴谷「熊野も日本酒飲もーよ!」
菖蒲「そーだよ!!」キャピッ!
熊野「遠慮しておきますわ...」
響「じゃあ、ウォッカを飲もう!」
熊野「貴女達は一体何処から現れるのですか!?」
響「そんなことは良いじゃないか」
熊野「良くないですわよ!?」
響「ほらほら、新鮮なウォッカだ、たくさん飲もう」
菖蒲「はーい!!ヽ(*´∀`)ノ♪」グビグビ
菖蒲「Умα━Я!」
響「そうだろう!そうだろう!」
響「さあさあ!もっと飲めー!」
菖蒲「ヾ(@゜▽゜@)ノ(≡^∇^≡)」
熊野「はあ...」
鈴谷「くーまーのー」
熊野「なんで...んごっ!?」ゴクゴク
鈴谷「ほらほら!熊野ももっと飲まないとダメでしょー!」グイグイ
熊野「ーーー!?」ジタバタ
鈴谷「あははははは!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲「.........ん.........」ムクッ
菖蒲「なにこれ...」
鈴谷「」チーン
熊野「」チーン
響「」チーン
隼鷹「」チーン
菖蒲「熊野...熊野...起きて...」
熊野「んぅ...」パチッ
熊野「いつの間にか、寝てましたのね...」
熊野「...頭痛いですわ...これが2日酔いですわね...」
菖蒲「大丈夫...?」
熊野「大丈夫...休んでいればすぐになおりますわ...」
熊野「それよりも、他のみんなを起こしますわよ」ユッサユッサ
鈴谷「んあ...?」
熊野「起きなさい鈴谷、もう朝ですわよ」
隼鷹「あそこまで騒いだのは、久しぶりだな...ああ、頭いてぇ...」
響「いくら何でも、ウォッカを飲みすぎか...」
菖蒲「ウォッカ...おいしかった...」
響「また持って来ようか?」
菖蒲「いいの...?」
響「ああ」
菖蒲「ありがとう...♪」
鈴谷「さぁて、じャ、お開きにしようか」
熊野「そうですわね」
菖蒲「片付け...手伝う...」
熊野「ほらほら、貴女達二人も手伝うのですのよ!」
響「了解」
隼鷹「ハイハイ」
菖蒲「暇だな...」
熊野「しょうがないですわ...」
鈴谷「最近は...深海棲艦の目撃情報もないからね~」
響「ウォッカも切れたし...」
隼鷹「酒も切れたぞー」
熊野「何でここにいるんですの...」
響「だって、私の鎮守府はないし...」
隼鷹「こっちは鎮守府を、追い出されたからな」
熊野「全く...」
〈コンコン
熊野「...?どうぞ」
提督「失礼します!この度この鎮守府に着任することになりました!」
提督「これからよろしく...あれ?」
熊野「...え?」
提督「え?」
熊野「鈴谷、何か聞いてました?」
鈴谷「いんや、何も聞いてないけど?」
熊野「こんな鎮守府に提督が...?」
提督「あ、あのぉ~...」
熊野「ああ、ごめんなさい、でもこの鎮守府に提督が着任するなんてきいてませんわよ?」
提督「そ、そんなぁ...」
熊野「何処の鎮守府に向かっていたんですの?」
提督「...寂れた鎮守府...」
熊野「間違いなく、この鎮守府のことをいっていますわね...」
熊野「分かりましたわ、今日から貴方が私達の提督ですわね」
菖蒲「提督...?」
鈴谷「簡単にいったら、お偉いさんだよ」
提督「宜しくお願いします!」
響「何で司令官がかしこまるんだ?」
提督「まだ提督になって、月日も経っていませんし...」
熊野「何となく読めましたわ...ある程度、この鎮守府で経験を積ませる気ですわね」
提督「そんな...」
鈴谷「まあまあ、久しぶりの提督じゃん?」
鈴谷「一緒に楽しもうよ!」
提督「いいんですか?」
熊野「別にいいと思いますわよ」
熊野「別に、出撃はほとんどないですし...」
提督「でも...」
菖蒲「休めば...良いと...おもいますよ...」
響「今日まで休日のようなものだからね」
熊野「貴女達は、勝手に居座っているだけではありませんか...」
提督「あの...その子は?」
菖蒲「私のこと...?」
熊野「菖蒲は全くの正体不明ですわよ」
提督「え?」
熊野「前鎮守府の所属も不明、名前も不明、何もかもが不明の艦娘ですわ、そもそも艦娘なのかもわかりませんが...」
鈴谷「いろいろと謎の多い娘だよね~」
菖蒲「私も...私が何か分からない...」
提督「それはかなりまずいのでは...」
鈴谷「まあ、本人も満足してるし、いんじゃない?」
菖蒲「うん...皆といるだけで楽しい...♪」
隼鷹「楽しそうで何よりですw」
熊野「まあ、書類も何にもないですから、凄く暇ですので、休んでおけばよろしいとおもいますわ」
提督「は、はぁ...」
提督「とりあえず、これからよろしくお願いします」
提督「皆~、出撃依頼が入ったよ~」
鈴谷「なん......だと......?」Σ(゜Д゜)
提督「そんなに驚かなくても...」
熊野「久しぶりの出撃ですわね...腕が鈍っていなければいいけど...」
菖蒲「装備...錆びてるかも...」
響「ほとんど、今まで出撃してないから、大丈夫かな?」
隼鷹「まあ、大丈夫だろ」
熊野「じゃ、出撃しましょうか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲「装備も錆びてなかったし...大丈夫だね...」
熊野「久しぶりの実戦ですわ、気合い入れていきますわよ!」
鈴谷「んなこと言ってる内に、敵出てきたよ!」
隼鷹「さてと!艦載機をだしますか!」シュイン!
菖蒲「砲撃準備完了...!」
熊野「砲撃開始ー!!」バァン!バァン!
菖蒲「やぁ...!」バン!バン!バン!バン!バン!
響「菖蒲には、負けてられないね!」バァン!
提督『鈴谷~、そっちの状況はどう?」
鈴谷「余裕だね、このまま直ぐに帰れると思うよ~、装甲空母鬼がいるけど優勢だしね~」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
装甲空母鬼「忌々しい艦娘共め...!」
装甲空母鬼「!あの方は...!」
装甲空母鬼「全艦!前方のあの方を狙え!生きて捕らえるんだ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鈴谷「敵の動きが...!菖蒲!危ない!」
菖蒲「きゃーーーー!!」ドカーン!
鈴谷「菖蒲ー!!」
熊野「急いで、助けないと!」
戦艦タ級「イカセナイ!」
熊野「邪魔ですのよ!」バァン!バァン!
戦艦タ級「クッ!」
熊野「鈴谷!今の内ですわ!」
鈴谷「分かってるって!」
鈴谷「この!」バァン!バァン!
戦艦タ級「ココマデカ.....」
鈴谷「菖蒲ー!!」
装甲空母鬼「邪魔だ」ゴスッ!
鈴谷「カハッ...」バシャン!
菖蒲「鈴谷...!」
装甲空母鬼「すみませんが、少し眠っていてもらいますよ」トンッ
菖蒲「うっ...」バタッ
鈴谷「菖蒲...」ガクッ
熊野「菖蒲をどうするつもりですの!?」
装甲空母鬼「ひとつだけ教えておいてやろう、この方は、お前達艦娘の仲間ではない」
熊野「それはどういう...!」
装甲空母鬼「もうお前達に教えることはない、そこで寝ていろ」ゴスッ!
熊野「がっ...!あ、菖蒲...」バタッ
響「こいつ...!」
隼鷹「菖蒲を返せ!」シュイン!
装甲空母鬼「艦載機、奴らを蹴散らせ」
響「敵の艦載機か...!」ダダダダダダ
隼鷹「ちっ!」
装甲空母鬼「では、行きましょう」サブーン
熊野「菖蒲...」ガクッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菖蒲「...ここは...」パチッ
装甲空母鬼「お目覚めになりましたか」
菖蒲「お前は...!」
装甲空母鬼「私は、あなた様の部下の装甲空母鬼でございます」
菖蒲「私は...お前なんて知らない...!」
装甲空母鬼「記憶が無いのですね...」
装甲空母鬼「失礼させていただきます」ピトッ
菖蒲「何を...!」
装甲空母鬼「私が覚えている記憶の全てです」
菖蒲「私が...深海棲艦...?」
装甲空母鬼「詳しくいえば、私達深海棲艦の最高司令官様でございます」
菖蒲「嘘...」
装甲空母鬼「嘘ではございません」
菖蒲「私ハ深海棲艦...?」
装甲空母鬼「はい、司令官様」
菖蒲「あ......あア...」
菖蒲「全部......思イ出シタ...」
菖蒲「私ハ...深海棲艦ダッタ...」
菖蒲「忌々シイ艦娘ヲ沈メルタメニ産マレタ深海棲艦...!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「...う...」パチッ
鈴谷「起きた?」
熊野「菖蒲!」
鈴谷「...菖蒲はいないよ...」
響「今、他の鎮守府に救援を頼んだけど、多分来ないだろうね...」
提督「ごめん皆...私が不甲斐ないばかりに...!」
隼鷹「提督のせいじゃ無いよ、こっちが慢心なんてしなかったらよかったんだ...!」
〈コンコン
熊野「どちら...」
「失礼します」
大和「この度、元帥の命によりこちらの鎮守府に救援にきた、大和及び第一艦隊です!」
鈴谷「救援が来たの!?」
北上「んー、来たよ~」
熊野「なら今すぐにでも!」
大和「申し訳ありません、私達の補給を済ませてからでもよろしいですか?」
熊野「えぇ、私も焦りすぎましたわ...」
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菖蒲「今の現状は?」
装甲空母鬼「こちらが少し押されている状況でございます」
菖蒲「他に海域に残ってる仲間を全部集めて、一気攻めるよ」
装甲空母鬼「了解しました、直ちに電文を送ります」
レ級「司令官ー!!」ダキッ
菖蒲「何?」
レ級「一体何処に行ってたんだよー!!」
菖蒲「ごめんね、心配かけたかな」
レ級「ホントだよ!」
装甲空母鬼「他の海域に残ってる仲間が今、この基地へと集まっています」
菖蒲「ありがとう」
菖蒲「私も今回は最前線に立つ」
装甲空母鬼「!?なりません!」
菖蒲「せっかくこの力を手に入れられたんだから、有効に使わないと、ね」
装甲空母鬼「はぁ...分かりました...」
菖蒲「...熊野...鈴谷...響...隼鷹...提督...」
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大和「第一艦隊、補給終わりました!」
熊野「なら、直ちに...!」
提督「上層部から電文が...!」
熊野「何ですの!こんな時に!」
提督「読むよ、『今、そちらの鎮守府の近くの海域に残存深海棲艦が集結中、全鎮守府と協力し、敵深海棲艦を撃滅せよ』」
鈴谷「何でこうも、タイミングがわるいかなぁ~!」
熊野「いや、これはチャンスですわ!」
熊野「この作戦で敵を倒せれば、菖蒲を奪還出来ますわ!」
響「やるしかないか」
隼鷹「さてと、しゃんとしますかね!」
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菖蒲「ねぇ、装甲空母鬼」
装甲空母鬼「何ですか?」
菖蒲「あの薬を頂戴」
装甲空母鬼「!?しかし、あれは!」
菖蒲「どうせこの戦いは、勝率が低い...なら、最後位、華々しく散ろうよ、ね?」
装甲空母鬼「ですが!」
菖蒲「何度も言わせないで...」
装甲空母鬼「分かりました...どうぞ」スッ
菖蒲「ん」ゴクッ
菖蒲「...あがっ...!ぐっ...!」
装甲空母鬼「司令官様!」
菖蒲「来ちゃダメ!」
菖蒲「う...が......!」
菖蒲「アアアアアアアアア!!」
菖蒲「はぁ......はぁ......」
装甲空母鬼「大丈夫でございますか?」
菖蒲「うん...大丈夫...」
菖蒲「少し...肩貸してくれない?」
装甲空母鬼「はい」スッ
菖蒲「やっぱり...反動がきついね」フラフラ
装甲空母鬼「無茶をなさるから...」
菖蒲「もう大丈夫...もうちゃんとたてるよ」
レ級「司令官~、全艦集まったよ~」
菖蒲「さてと、じゃ行きますか」
装甲空母鬼「分かりました」
菖蒲「深海棲艦と艦娘の命運を懸けた戦いだよ」
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熊野「...っ...」
鈴谷「緊張してるの?熊野」
熊野「ええ...必ず失敗は許されませんから...」
響「大丈夫だ、響達もついている」
隼鷹「そうだぜ、私達もついているんだ、必ず成功させてみせるさ」
熊野「ふふ、そうでしたわね」
鈴谷「それに、今回は沢山の仲間もいるからね♪」
提督「皆」
鈴谷「あ、提督」
提督「私は皆と一緒に戦えないけど、鎮守府のことは任せてね!」
熊野「ええ、期待してますわ♪」
鈴谷「じゃ、行こうか、熊野」
熊野「では、全員、抜錨しますわよ!」
「「「「「おお~~ー!!」」」」」
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レ級「司令官、艦娘が来たよ」
菖蒲「もう、来たのね...」
装甲空母鬼「いかがなさいますか?」
菖蒲「全員に伝えて『今すぐ抜錨準備せよ』と」
装甲空母鬼「分かりました」スタスタスタ
菖蒲「レ級」
レ級「ん?」
菖蒲「いくよ、死ににね」
レ級「はいはい、私は司令官についていくよ」
菖蒲「よし、全艦!抜錨!」
菖蒲「死んでこい!」
「「「「「オオーーーー!」」」」」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「ワラワラと居ますわね」
鈴谷「そりゃもちろん、全海域から集まってるからね」
熊野「全艦、戦闘開始!」
鈴谷「最優先目標!菖蒲の救出!」
響「ハラショー!!」
隼鷹「腕が鳴るぜ!」
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装甲空母鬼「少し、後ろに下がって下さい」
菖蒲「大丈夫、体だけは丈夫だからね」
装甲空母鬼「全く...貴女という人は...」
レ級「はいはい、お喋りは終了、艦娘だよ」
装甲空母鬼「最前線にいるのは...あ奴等か...」
菖蒲「はぁ...」
装甲空母鬼「大丈夫ですか?」
菖蒲「うん、ここでけじめをつけないとね」
菖蒲「...熊野...鈴谷...響...隼鷹...」
装甲空母鬼「では、私が先に戦ってもよろしいですか?」
菖蒲「いいよ、多分君が負けると思うけどね」
装甲空母鬼「むしろ、そうであっては困ります」フフッ
菖蒲「それもそうだね」フフッ
装甲空母鬼「では、逝って参ります」ペコッ
菖蒲「うん、逝っておいで」フリフリ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「一人こっちに向かってきますわ!」
鈴谷「!あいつは!」ガシャン!
熊野「響達は、他の艦隊の援護に向かって下さい」
響「熊野達は、どうするんだ?」
鈴谷「私達は、あいつとの決着をつけるよ」
響「わかった、隼鷹、行くよ」
隼鷹「了解、二人とも必ず帰ってこいよ!」
熊野「ええ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鈴谷「あんたに会いたかったよ!」
装甲空母鬼「それは光栄だな」
熊野「菖蒲を返して下さいまし!」
装甲空母鬼「それは出来ない」
鈴谷「なら、力づくにでも返してもらうよ!」
装甲空母鬼「ああ、私を倒してみろ!」シュイン!
熊野「艦載機を出すのは予測済みですわ!」ダダダダダ!
装甲空母鬼「ほう」
鈴谷「くらえー!」バァン!バァン!
装甲空母鬼「ふん、そんなもの当たらん」シュッ!シュッ!
熊野「鈴谷だけと思ったら、大間違いですわよ!」パシュッ!
装甲空母鬼「くっ!魚雷か!」シュッ!
鈴谷「まずは一発!」バァン!
装甲空母鬼「貴様ら、重巡の砲撃など痛くもない!」
熊野「やっぱり硬いですわね!」
装甲空母鬼「次はこちらから行くぞ!」バァン!
熊野「やはり、副砲といっても痛いですわね!」
装甲空母鬼「まだまだ行くぞ!」シュイン!
鈴谷「また艦載機...!」
熊野「回避!」サッ!
鈴谷「あいよ!」サッ!
装甲空母鬼「やはり、一筋縄ではいかないな!だが、これならどうだ!」ドゴッ!
鈴谷「っあ!」バシャャャン!
熊野「鈴谷!」
鈴谷「まだ行けるよ!」
熊野「なら良かったですわ!」
「待って」
装甲空母鬼「!?何故ここに!?」
熊野「その声は!」
菖蒲「一週間ぶりだね、二人とも」
鈴谷「嘘...」
菖蒲「嘘じゃないよ...これが私の正体だったんだ」
菖蒲「装甲空母鬼、他の艦隊の援護にいって、やっぱり私は今、二人と戦いたくなったんだ」
装甲空母鬼「分かりました、御武運を」
熊野「菖蒲...」
菖蒲「驚いた?これが私の正体、深海棲艦の最高司令官さ」
鈴谷「でも...出会った時は深海棲艦に狙われて...!」
菖蒲「ああ、あれね」
菖蒲「私も、何で狙われたかわからないんだよね~」
鈴谷「じゃあ、今まで私を騙してたの...?」
菖蒲「私だって昨日記憶を思い出したばかりさ」
菖蒲「私は深海棲艦、二人は艦娘...あとはわかるよね?」
熊野「...はい...」
菖蒲「私の寿命はさ...この薬のおかげであと一時間なんだ...だったらさ!最高の一時間にしようよ!後悔のないようにさ!」
鈴谷「菖蒲...」
熊野「鈴谷...覚悟を決めましょう」
鈴谷「そうだね...」
熊野「菖蒲...私達は貴女を倒して」
鈴谷「鈴谷達は、この戦いに終止符を打つ!」
菖蒲「うん!それでこそ二人だ!」
菖蒲「さぁ!全力でおいで!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
隼鷹「響!そっちはどうだ!」
響「あらかた片付いた!」
隼鷹「なら、あとは他のやつらに任せよう」
響「もう足がパンパンだよ...」
隼鷹「なあ、あの二人はどうなってると思う?」
響「さぁ、あとは皆に任せるだけさ」クタァー
隼鷹「それもそうだな...」クタァー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「はぁ...はぁ...」
鈴谷「はぁ...はぁ」
菖蒲「ほら、二人とも頑張らないと...」
熊野「速すぎますのよ...」
鈴谷「はぁ...これでも頑張ってるんだよ...」
菖蒲「ああ...そろそろ...かな...カハッ.....」吐血
熊野「菖蒲...!」ガシッ
菖蒲「言ったでしょ...?一時間だって...」
菖蒲「あ...でも二人と戦ってたら寿命が縮んだかな...?」
鈴谷「何で...何で...!」
菖蒲「私は...もともと深海棲艦...だから...ね...」
菖蒲「いつかは...沈むんだ...」
熊野「菖蒲、今からなら間に合います!急いで入渠ドッグに...!」
菖蒲「無駄だよ...この薬は血管に入るんだ...いくら入渠ドッグに入っても意味無いよ...」
鈴谷「菖蒲...!」
菖蒲「私...眠いんだ...もう...寝てもいい?」
熊野「駄目ですわ!寝てはいけません!」
菖蒲「わかった...寝ないよ...」
鈴谷「菖蒲...今まで過ごした日々は本物だよね...?」
菖蒲「うん...本物...」
鈴谷「良かった...!良かったよ...!」
響「二人ともー!」
隼鷹「そっちは大丈夫かー?」
熊野「響...隼鷹...」
響「菖蒲は...!もしかして...」
隼鷹「そういうことか...」
菖蒲「ごめんね...騙したみたいでさ...」
隼鷹「大丈夫さ、今まで過ごした日々は本物なんだろ?だから大丈夫だ」
響「またウォッカを飲ませてあげたかったけど...ダメそうだね...」
菖蒲「私も...もう一杯飲みたかったなぁ...」
菖蒲「ねぇ...眠たいよ...寝てもいい?」
熊野「まだ待って下さいまし...」
菖蒲「もう...目が見えないんだ...」
鈴谷「もう寝させてあげようよ...熊野...」
熊野「分かりましたわ...」
菖蒲「ありがとう...じゃあ...お休み...」
熊野「ええ、お休みなさい...」
鈴谷「お休み...菖蒲...」
菖蒲「.........」
響「...」クルッ
隼鷹「くそっ...」
熊野「戻りましょうか...皆さん...」
鈴谷「そうだね...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「お帰り、菖蒲は?」
熊野「菖蒲は...息を引き取られましたわ...」
提督「そんな...」
熊野「提督...部屋に戻らして頂きますわ...」スタスタ
鈴谷「熊野...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
熊野「菖蒲...菖蒲...!」グスッ
熊野「何で...ですの...?何でこんなことに!」ギュュュュウ
鈴谷「熊野...いる?」
熊野「なんですの...?」
鈴谷「確かに悲しい気持ちは分かるけど...私達にはまだやらないといけないことが...」
熊野「そんなことは分かってます!」
鈴谷「......」
熊野「やらないといけないことがあるのは...分かってる...けど...」
熊野「今は...誰にも...会いたくないんです...」
鈴谷「...わかった...」
熊野「うう...」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
提督「そうか...今日も熊野は...」
鈴谷「うん...」
熊野「その心配はしなくてもいいですわよ」
提督・鈴谷「熊野!」
熊野「いつまでも引き込もってると、菖蒲に起こられそうですから...」
鈴谷「うんうん、それでこそ熊野だね!」
熊野「ええ」
~Fin~
鈴谷って『うっわ!キッモー!』で、深海棲艦に精神ダメージを与えてると思う...w
因みにワタシのオリキャラの名前は花から取ることがおおいです!
これにてこのssは終了します
終わり方が強引ですみません...
テンポが良くて、一気に読みました。
続き期待です!
意見具申。
続編ss希望します!!
↑
続編ですか...1ヶ月以内には書き始めて見ますね