アホ提督の提督引退までの物語part5
普段通りの鎮守府にまた事件が!
そして提督の記憶……
超久しぶりです。最近忙しくて全然かけませんでした。これからはじゃんじゃん書いていくのでよろしくお願いします。それではどうぞ
提督「………」ムクリ
提督補佐「………」ムクリ
大淀「………」ムクリ
提督「おはよう。もう9時だな」
提督補佐「ですね」
大淀「まだ寝てたい」
提督「仕事しなきゃ」
提督補佐「手伝います」
大淀「私も………」
ドタドタドタドタ
提督「ん?またか」
大鳳「おはようございます提督!」
提督「珍しいな大鳳か。どうした?」
大鳳「今日の秘書官だから来ました!」
提督「あれ?今日大鳳だっけ?」
大鳳「そうですよ。瑞鶴さんじゃなくてすみません」
提督「はぁ!?えっちょっ」
提督補佐「キョドってるけど提督って瑞鶴が好きなんですか?」コソコソ
大淀「そうですよ。だって瑞鶴さんだけ練度最速で最大になってましたし」コソコソ
提督「そこぉ!こそこそ話さず手を動かせ!手を!」
提督補佐「了解!!」
カリカリカリカリ
提督「はぁ……」
提督補佐「そういえば元帥まだ動きませんねぇ」
提督「だなぁ。何考えてんだろ」
大淀「そうですねぇ……何考えてるんでしょうか」
大鳳「命狙われてるのにこのほのぼの感やばいって!」
提督「大鳳……俺がそう簡単に死ぬと思うか?」
大鳳「いやそうは思ってませんけど!」
提督「ならいいや」
大淀「提督!出撃している艦隊から電文が!」
提督「ん?どうした?とりあえず見せてみ」
大淀「これです」
提督「ん?謎の深海棲艦?」
大淀「そこはいいんです!下を見てください!」
提督「見た目……こりゃどういうことだ!?」
提督補佐「どうかしたんですか?」
提督「見た目が……戦艦陸奥……らしい」
提督補佐「!?」
一方艦隊は………
瑞鶴「電文は届いたのかな……?」
加賀「あれは……陸奥さんにそっくりね……」
長門「はぁ………はぁ………あれが……陸奥……?どういうことだ……?」
利根「落ち着くのじゃ長門!」
「コッチヘオイデ………」
瑞鶴「どうしよ……提督の指示がないからどうすればいいかわかんない」
加賀「あまり刺激はしない方がよさそうね」
雪風「でもどうするんですか?いつ攻撃されるかわかりませんよ?」
瑞鶴「長門さんがあの状態じゃね」
長門「頭が……痛い……あれは陸奥なのか?でも陸奥は鎮守府にいるはずだ……じゃああれは?」
瑞鶴「うーん………とりあえず加賀さんが長門さんを連れて帰って。私たちはすぐに撤退するから」
加賀「わかったわ。帰ってきなさい」
一方鎮守府では……
提督「おい!無線は使えるか!?」
大淀「ダメです!通じません!」
提督「クソッ!電文はまだか!?」
大淀「今来ました!現在加賀さんが長門さんを連れて帰って来てます!長門さんがやばいみたいです!」
提督「さすが瑞鶴だな……ほかの連中は!?」
大淀「様子を見て撤退するそうです!」
提督「生きて帰ってこいよ……」
瑞鶴「どうする?とりあえず撤退する?」
雪風「魚雷撃って逃げますか?」
瑞鶴「またえぐいこと考えるねあんたは」
利根「吾輩の経験からするとこれは1度逃げた方がいいぞ。吾輩の勘がそう言っておる」
瑞鶴「勘と経験どっちなの……」
利根「とにかく!逃げた方がいいぞ!」
瑞鶴「そうね……撤退しましょ」
瑞鶴「ただいまー…」
提督「……」グースカ
瑞鶴「寝てるし」
提督補佐「提督が寝てる代わりに俺がデスクワークやってんすよ……」
瑞鶴「あんたも大変ねぇ……」
提督「んぁ?瑞鶴おかえりー」
瑞鶴「ただいま。はい戦績」
提督「おお。で例のヤツは?」
瑞鶴「何もしてこなかったわ。私たちすぐに撤退したから。長門さんは?」
提督「寝てるよ。そこで」
長門「……んぁ……やめろぉ……」ムニャムニャ
瑞鶴「なんなのあの時はあんなにやばそうな雰囲気だったのに」
提督「それにしても何なんだろうな陸奥にそっくりの深海棲艦って」
陸奥「それは私が1番聞きたいわ」
提督「珍しいなお前がここに来るなんて」
陸奥「そうね」
提督補佐「これって元帥が言ってた契約なんじゃ……」
提督「どういうことだ?」
提督補佐「俺の予想では元帥が深海棲艦側に艦娘を送り込んで深海棲艦側が艦娘を深海棲艦化させてるっていう予想です」
提督「すげぇ……妄想激しい!」
提督補佐「なんでそんなこと言うんですか!」
提督「もしそうだったとしてもなんで艦娘を深海棲艦化させたんだ?」
提督補佐「もちろん提督を潰すためじゃないですかね?」
提督「なんで俺が狙われるの?意味わかんないんだけど」
提督補佐「可能性としては提督がなにか秘めた力をですね……」
提督「秘めた力か……二重人格くらいしかないぞ?」
瑞鶴「いやもうそれしかないでしょ!」
提督「出してやろうか?裏の俺を」
提督補佐「いや別にいいですけど」
提督「良いじゃん別に。いくぞ?」
陸奥「はやくして」
提督「ふん!………」グースカ
瑞鶴「寝たけど………」
提督補佐「起きるんですかね?」
提督(裏)「……あ?お前らはもしかして……」
提督補佐「起きた!」
提督(裏)「あ?俺だって人間なんだから寝るし起きるよ」
瑞鶴「なんか違う……」
提督(裏)「なんだよクソ貧乳がよ」
瑞鶴「よしこいつ締めましょう!」
陸奥「落ち着いて瑞鶴!」
提督(裏)「俺が出てきたって事はなんかやばいことがあったかただ遊びで出されたってくらいか」
瑞鶴「まぁ一応やばいことあったんだけどね」
提督(裏)「殺されそうって話か?それともそいつにそっくりなやつの敵が出てきたってとこか」ユビサシ
陸奥「その通りね。後人に指さすのは良くないわ」
提督(裏)「あ?指をさそうが指すまいが俺の自由だろ」
陸奥「」ピキッ
瑞鶴「そんなことはどうでもいいから」
提督(裏)「仕方ねぇな…俺が出てきたからにはこの問題……解決させてもらうぜ?」ニヤリ
瑞鶴「」ゾクッ
陸奥「………」
長門「……」グースカ
提督補佐「あの……任せても大丈夫なんですか?」
提督(裏)「ん?ああ任せとけ。今日中で解決できる」
提督(裏)「やめたいやつは自分の部屋に帰ってくれてもいい。無理と思ったやつもだ」
艦娘「………」
提督補佐「クーデター……」
提督(裏)「言っとくがこれは俺単体の行動だからな?とりあえずこういうことしますって言っとくだけだから」
赤城「報酬は?」
提督(裏)「ボーキ2年分」
空母組「全力で努めさせていただきます」
提督(裏)「これだから空母は……」
提督補佐「でもこの作戦じゃ厳しくないですか?」
提督(裏)「厳しいもクソもねぇよ。やるんだよ」
提督補佐「なんでそこまでして……」
提督(裏)「ここを守りたいからだってよ。俺からしたら関係ない話だけどな。表の俺はそう言ってる」
提督補佐「……」
提督(裏)「俺は久しぶりに暴れれるから楽しみなんだけどな」ニヤニヤ
艦娘「……」
提督(裏)「嫌な奴は?いないのか?」
暁「痛いことは嫌だけどここを守るためには人肌脱ぐわ!私だってレディだもの!」
提督(裏)「ほう……」
川内「私だって提督に死なれたら夜戦に行けないからねぇ……」
提督(裏)「それじゃあ満場一致でいいな?」
艦娘「「はい!」」
提督(裏)「それじゃもう1回作戦を説明する」
提督(裏)「まず俺と提督補佐が元帥の部屋に行く。そこで今月の戦績を提出する。月1であるからな。多分あいつのことだから足止めをするはずだ。チャンスだと思ってな」
提督(裏)「こちらにチャンスがきたら裏の俺が出てくる。そこで作戦スタートだ。お前達はただでかい音を立てるだけでいい」
赤城「でも大丈夫なんですか?殺される可能性が……」
提督(裏)「バッカお前俺が殺されるわけねーだろーが。そもそもなんで二重人格だけって理由で殺されるんだよ」
赤城「まぁ確かに正論ですね……」
提督(裏)「そもそも俺悪いことしてないし」
提督(裏)「作戦開始は今日の昼!俺達が出たらお前達は艤装をつけてバレないように俺たちについて来い。何か都合の悪い事が起きたら大淀に連絡だ!お前ら!奴の思惑通りにはさせねぇぞ!」
艦娘「「「「了解!」」」」
提督「それじゃあ行ってくるよ」
提督補佐「いつでも裏の提督出せるようにしておいてください!」
提督「りょーかい」
加賀「殺されないようにね」
提督「おう。じゃあ裏の俺が言った通りに」
艦娘「「「了解!」」」
元帥「やぁいらっしゃい!」
提督「どうもいつもお世話になっております」
提督補佐「お世話になっております!」
元帥「あの頃とは顔が変わったねぇ……補佐」
提督補佐「はい!」
提督「これ、例のヤツです」
元帥「ごめんねぇ月1で来てもらって」
提督「いいですよどうせ俺暇ですし」
元帥「ハハハッ君らしいや」
提督「(まだか……?)」
元帥「(いつ殺そうか……)」
提督補佐「そういえば元帥の秘書官は誰なんですか?」
元帥「(今だ!)」
「コンニチワ……サヨナラ……テイトクサン」
ドカーン!バコーン!
提督(裏)「砲撃!?(なんだこいつ……慌てて俺が出てきたからなんとかなったけど……)」
提督補佐「この深海棲艦が瑞鶴さんたちの言ってた……」
元帥「あーもうめんどくさい……はやく死ねよ……」
提督(裏)「やっと本性を現したな……俺を殺す理由は?」
元帥「君は二重人格っていう能力を持ってるだろう?それ実は二重人格なんかじゃないんだよ……」
提督(裏)「どういうことだ……?」
元帥「それは君の本当の姿……表は仮の姿……そう本当の君は闘争を求めているんだよ……たまに思うだろう?戦いたいと。そして裏の君には開けてはならない記憶がある……」
提督(裏)「………」
提督補佐「(大淀さん!やばいことになってます!応答してください!)」
一方艦娘たちは……
赤城「提督どうしたんですかね……まさか」
加賀「それはないと思うわ赤城さん」
瑞鶴「でもおかしいよね……?」
長門「大淀から電文が届いたぞ!今提督と元帥が一触即発状態らしい!」
艦娘「「「!!」」」
赤城「急いで救出しに行きましょう!このままではあの人が!」
加賀「落ち着いて赤城さん。あの人が簡単に殺されるわけないわ」
元帥「過去に君と似たような子がいた……彼は裏の自分を出して艦娘と深海棲艦の秘密を探ろうとした……それを知った私は……彼を殺した……」
提督(裏)「それって……俺の親父か……?」
元帥「そうだったかな……?ダメなのだよ……彼女達の秘密を探ることは許されないのだよ……」
提督(裏)「てめぇか!俺の親父を殺したのは!」
元帥「だったとしたら?君は私をどうする?」
提督(裏)「殺す……」
元帥「そうか……じゃあ殺される前に殺さなくちゃね……さよなら」
提督(裏)「待て。俺を殺すのはいいが最後に聞いておきたいことがある」
元帥「命乞いか?君らしくもない」
提督(裏)「もし俺が記憶を取り戻したらどうなる?」
元帥「艦娘と深海棲艦の秘密を知ることになる。そして君は一生背負っていくことになる。なんだって君は深海棲艦だからね……」
提督(裏)「!?」
提督補佐「提督が……深海棲艦……?」
提督(裏)「なぜそんな根拠の無いことを言えるんだ!俺は深海棲艦なんかじゃねぇ!」
元帥「記憶を蘇らせろ。そして疑え。自分はなんなのかと」
提督(裏)「まて……まさか!」
元帥「思い出したか……人間拉致事件」
提督補佐「人間拉致事件……そうか!」
提督(裏)「あぁ今思い出したよ……あの時俺は深海棲艦に拉致されて研究され……身体の半分が深海棲艦化してるんだった……」
元帥「そうだ。そして君を殺す理由は我々の極秘計画の邪魔になるからだ」
提督(裏)「極秘計画……?」
元帥「艦娘と深海棲艦の根絶だ」
提督(裏)「なっ!?待て!深海棲艦を根絶させるために俺達は戦ってるんじゃ!?なんで艦娘まで根絶するんだ!」
元帥「理由は明確。艦娘がいるから深海棲艦がいる。深海棲艦がいるから艦娘がいる。無限ループだ」
提督(裏)「根絶の理由はそれだけか?」
元帥「過去に君の父親が艤装をつけて戦ったことがある……彼はその時気づいた。艦娘は深海棲艦になり深海棲艦は艦娘になっているのではってね」
提督(裏)「なんで艦娘が深海棲艦になるんだよ!!おかしい話だろ!」
元帥「だがしかし、轟沈してしまった艦娘は深海棲艦になるということがもう分かってるんだ。これは他鎮守府で確認済みだ」
提督(裏)「あぁそうか……要するにお前をここで殺せば話は解決ってことか」
元帥「!?」
提督(裏)「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」カチャッ
元帥「なっ!?拳銃だと!?やれ!」
「ゲンスイニハチカヅケサセナイ!」
提督補佐「提督さぁぁぁん!!!!」
ドガガガガ!!!
大淀「電文は!?無線が通じない!?」
明石「どうかしたの?」
電文:提督が死亡。今から鎮守府に帰投する。提督補佐より
大淀「提督さんが!死んじゃったよぉ!なんで!彼は殺されるような理由はないはずなのに!」
明石「!?」
赤城「今帰ってきましたぁ……なんで大淀さん泣いてるんですか?」
大淀「この電文を……」
赤城「!?」
加賀「死亡……」
瑞鶴「嘘でしょ……?誰か……嘘って言ってよ!なんでこんなことになってるのよ!」ポロポロ
長門「……」ポロポロ
赤城「…………」
「おい待てお前ら。勝手に俺を殺すな」
艦娘「「「「!?」」」」
提督(裏)「あー痛かった……それあのバカが冗談で送ったんだよ。俺はこうして生きてるし作戦も成功した。まぁ半分ゴリ押しだけどな」
赤城「よかった……!」
瑞鶴「ほんとに死んだかと思ったじゃないの!」
提督(裏)「でもお前らに一言言っておかないといけない事がある……」
加賀「何かあったの?」
提督(裏)「瑞鶴……お前にだけは伝えておきたいことがある……この前話した場所まで来てくれ……」
瑞鶴「え?私?」
赤城「……」コクリ
提督(裏)「いい夕焼けだなぁ!」
瑞鶴「それで?話ってのは?」
提督(裏)「人間拉致事件って覚えてるか?」
瑞鶴「え……わかんないけど」
提督(裏)「深海棲艦が人間を拉致した事件があった。俺はそれに巻き込まれて半分深海棲艦になってる。そして侵食は今も続いてる」
瑞鶴「…………ほんとの話?」
提督(裏)「あぁ」
瑞鶴「……ん……ってくれないの……」
提督(裏)「……なんて?」
瑞鶴「なんで言ってくれないの!!!!」
瑞鶴「なんで黙ってたの!!」
提督(裏)「それは……思い出せなかったからだよ……」
瑞鶴「………そっか。ごめん怒鳴って」
提督(裏)「いやいいんだ。それと俺が完全に深海棲艦になったらお前の手で俺を殺してくれ」
瑞鶴「………なんで?」
提督(裏)「この鎮守府内で一番信用していて大事にしているのはお前だからだ。だからこそお前の手で俺を殺してほしい」
瑞鶴「…………嫌だ」
提督(裏)「!!」
瑞鶴「あなたを殺せない……殺したくない……だって……私達仲間でしょ?」
提督(裏)「………そう………だな」
瑞鶴「そもそもなんで殺されること前提に話を進めてるの?私はあなたを守り続ける。そのためにここに来た。だってあなたが好きだから」
提督(裏)「唐突な告白やめろ……」
瑞鶴「裏のあなたも表のあなたも私は好きだけどね」
提督(裏)「あぁそう。表の俺はすごく瑞鶴のことが好きらしいけど俺はお前みたいな貧乳は苦手なもんでな……」
瑞鶴「気にしてんだよ!言うなよ!!!」
提督(裏)「ハハッまぁお前達がいれば大丈夫か」
瑞鶴「もっと仲間を信じなさい。」
提督(裏)「そうだな……」
戦争はまだ始まったばかり
to be continued
さぁいかがだったでしょうか。元帥の計画、提督の二重人格という能力、そして真実……
これからの展開にご期待ください。
今回も読んでくださってありがとうございます!また次回お会いしましょう!
異能系の提督さんって結構好きっスよ
裏提督と瑞鶴の二人きりシーンがかなり胸キュン
これからも応援してます
コメントありがとうございます!これからも頑張ります!