姫城主様(題名仮
戦国時代の様な時代に生きるお姫様の城主のお話?
二作目になりますが…文章はあまり上達していないのでそこはご容赦ください。
是非是非応援評価よろしくお願いします。
??「姉様ー!野菜もらっちゃいましたー!」
?姉「おお…なかなか新鮮な野菜だね…。ありがたく頂戴しておこう」
??家臣「本当に町の視察という名のお遊びが好きだねぇ…」
城下町に4人の少女達が和気藹々としながら歩いている。
見た目は少し豪華な服を着た華奢な少女達だが、れっきとしたこの国の城主とその家臣、妹なのである。
この時代、女が城主となるのはそんなに珍しいことではないが、13近辺の少女が城主となるのはあまりない事例だった。
この君主の名は摩奈。篠宮家の当主だ。
当然周りの国からは舐められて攻めて来られることも数年前はあった。
しかしこの少女と3人の家臣の奮闘により、全てを撃退したのだ。
この城主にも当然ながら夢がある。天下統一だ。
皆が幸せに…平和に暮らせる様な国を作りたいと言うのが動機である。
夢物語と笑われるかもしれないが、彼女は国境付近でつらそうにしている領民を見たからこんな風に考える様になったのだ。
先代当主の、父は病に倒れて5年前に亡くなってしまった。
しかし先代の業績によって、財政は安定した。それによって軍を動かしやすくなった。
母は、姫華を産んだ時に死んでしまった。
そのために、摩奈の妹、姫華は母の顔も声も知らない。
摩奈「いいでしょ別に…。ちゃんと民の様子を見ることも大事だよ!」
摩奈の家臣は元々侍女だった3人をそのまま家臣にしたものだ。
雪月花三将と呼ばれている。
雪の千代。薙刀がとてもうまく、機転がきき、物静かで凛々しい。
部下とも仲良く、信頼関係は厚い。
月の小町。二刀流の扱いが達人級で、性格は豪快。大雑把なので部屋もあまり綺麗ではなく摩奈に片付けを度々されている。部下のところへ行ってよく街に繰り出すので部下とは友達のような関係を築いている。
花のつぐみ。篠宮の軍師である。策を立てるのがうまく、今までの勝利に多大な貢献をしている。
おしゃれな娘であり、小町の服装の管理者でもある。部下と将棋をしては全戦全勝らしい。
小町「でも普通は城主ってもんは外に出ないもんだろ?」
摩奈「うちは普通じゃないからいいの」
姫華「つぐみさんも街で町人の方と将棋しに行ってるしね…」
摩奈「それに小町だって部下と街に来てるんでしょ?」
小町「まぁそうだけど…」
摩奈「人のこと言えないじゃんか」
小町「でも立場違うだろ…」
摩奈「それは…小町もあんまり変わんないでしょ」
小町「副将と大将じゃ結構違うと思うけどな…」
姫華「まぁまぁ。言い争ってもしょうがないじゃない…」
小町「まぁな」
千代「いやあ姫華ちゃん可愛いなぁ」
摩奈「私の妹だしね」
千代「結構武術も上手くなってるの?」
摩奈「まあ結構上手くなってるよ?」
姫華「でも全然勝てませんけど…」
摩奈「戦場に出るといい経験になるからね」
千代「まぁ出来れば姫華ちゃんは戦場に出ないようにしたいけどね」
摩奈「うんうん。姫華が大人になるまでに天下を統一したいわね」
姫華「私も姉様のこと手伝いたいよ…」
摩奈「姫華はお城で待ってて、いつも通り料理作ってくれるのがお仕事だよ」
千代「そうそう。私達も姫華ちゃんの料理楽しみにしてるんだからね」
摩奈の妹姫華。
姉に似て才色兼備。
武芸もうまい。
侍女が四人いて皆と仲がいい。ただし重度のシスコンである。
姫華「そういえば…また姉様は戦場に出掛けるの…?」
摩奈「うーん…。しばらくはないと思うけど…」
姫華「ほんと⁉︎」
摩奈「ほんとだよ」
姫華「じゃあ姉様遊びましょう!」
摩奈「んー…分かったわ。だけどお仕事終わったらね」
姫華「はーいっ!」
千代「本当…姉さん好きね…」
城に戻って。
姫華「お茶淹れてきますね!」
摩奈「はーい」
千代「ありがとうね」
姫華「お茶淹れてきました!」
摩奈「ありがとね。…うん!美味しいわ」
千代「ええ。本当美味しいわ」
こうして少女たちはお茶会を楽しんでいた。
しかし…
伝令「摩奈様!」
摩奈「ん?なーに?」
伝令「申し上げます!国境から西条が攻めてまいりました!」
摩奈「また⁉︎」
伝令「既に国境は陥落…」
西条は摩奈の国の西の隣国である。
事あるごとに攻めてきては国境を荒らしていく。
ここ数年は家臣の中で一人が台頭してきて好き放題やっていて領主の悩みの種である。
摩奈「取り敢えず対応しなきゃダメだね…」
千代「急ぐから騎兵中心?」
摩奈「だね」
千代「急いで用意するね」
摩奈「お願い」
摩奈はつぐみと小町を呼んでくる。
そうして小一時間後には出撃準備が完了した。
姫華「必ず帰って来てくださいね…」
摩奈「もちろん帰ってくるわ。美味しいご飯用意しといてね」
姫華「はいっ…!」抱きつく
摩奈「ふふっ…」撫で撫で
千代「じゃあ行ってきます」
姫華「行ってらっしゃい…です!」
そうして姉たちは出陣して行った。
姫華「武運を…」
しかし…
数日後の朝
姫華「騒がしい…?」
どうやら城の下が騒がしくなっているようだ。
姫華「姉様帰ってきたのかな…」
姫華は眠そうな足取りで下の方へ向かう。
兵「姫華様!」
姫華「どうしたの…?」
兵「摩奈様の兵が戻ってまいりました…」
姫華「兵が…?」
兵「千代様も戻って来ているようですが傷が深く…意識が…」
姫華「嘘でしょ!?連れてって!」
兵「はっ!」
千代のいる部屋に向かう。
姫華「千代さん!」
横たわって治療を受けている千代の姿が見える。
姫華「いったい何が…」
そばの兵士「姫華様…私から説明させていただきます」
姫華「わかった」
兵士「討伐に向かったわが軍は戦のはじめ優勢に進めていたのですが突然裏切りにあい…摩奈様をお守りしようと思いましたが時すでに遅し…小町様とつぐみ様と摩奈様が敵の手に…」
姫華「そんな…」
兵士「どういたしましょうか…」
姫華「もちろん助けに行くわ!兵を集めなきゃ!どれくらい残ってるの?あと敵はどこにいるの?」
兵士「おそらく北の平地に布陣しているものかと思われますが…斥候を放っていないためなんとも…」
姫華「今すぐ斥候を出して!そして動ける兵士全員招集!」
兵士「はっ!」
小一時間したところで
兵士「姫華様!兵の準備が整いました!」
姫華「ありがとう。編成はどんな感じ?」
兵「はっ!騎兵5600に歩兵計3000内鉄砲200であります!」
姫華「わかったわ。斥候が戻るまで少しつぼみ達と話してくるわ」
姫華「というわけなんだけど…」
つぼみ「そうね…斥候が帰ってきてないから何とも言えないけれど…正面から行くのはだめでしょうね」
紅葉「ですわね…」
焔「というか意外だね。姫華がこんな好戦的だなんて」
姫華「姉さまが捕まってるんだもの。必死にもなるわ」
神奈「まぁそうね…」
つぼみ、神奈、焔、紅葉の四人は姫華の侍女で、武器の名手であり軍師として通用する娘もいる。
ちなみにつぼみはつぐみの妹だ。
暫くして、斥候が戻ってくる。
つぼみ「斥候が戻ってきたって」
姫華「本当?どういう報告してた?」
つぼみ「敵15000は川向こうの平地に野営してるんだって」
姫華「15000…兵種は?」
つぼみ「歩兵だけっぽいよ」
姫華「どうしようかなぁ…」
つぼみ「夜襲がいいんじゃないかしら」
姫華「夜襲か…」
つぼみ「相手は歩兵、こちらは騎兵が多いんだから夜陰に乗じて三方向から攻めるのはいかが?」
姫華「数を多く見せて混乱させるの?確かに暗ければ混乱は加速されるわね…」
つぼみ「正面にこちらの歩兵を置いて、騎兵を二つに分けて側面を突く。替え馬を使ってさらに数を多く見せるの」
姫華「馬に踏まれるだけでも怪我は大きいものね。それで行きましょう」
こうして摩奈救出軍総勢8600は夜気づかれないように出撃した。
つぼみ「うまくいけば丑の刻ごろにはつくわね」
姫華「慎重に行かなきゃだね」
何しろ兵を分けているとはいえ、替え馬もいるので極力目立たないように進むため通常より行軍速度が落ちているのだ。
つぼみ「焔や紅葉と神奈もうまくいくのを祈るわ」
姫華「だね…特に正面の兵はうまくひきつけてもらわなきゃだからね…」
つぼみ「信じましょう。あの子たちを」
姫華「だね」
明朝
遂に総員が配置に着いた。
焔「ふぅ…緊張するなぁ」
紅葉「目の前に集中しましょう」
姫華「そろそろ時間だね」
つぼみ「ええ。行きましょう」
焔「松明を掲げて!!!」
敵陣の間近まで来て両手に松明を掲げさせて大声を出させる。
これは更新遅めです。
よろしくです
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