作品一覧

nuluさんの作品一覧です
現在12件登録されています

春の林檎

nulu 
2019-08-13 22:42:00 更新

 ある日の明け方のことである。 日課的に早朝に起床する癖のある少し変わった俺は、窓際の寂びた椅子に座り、エスプレッソを一杯だけ飲んでいた。 いつでも俺は考えている、この不自由のない、客観的に見...

さがしモノ

nulu 
2019-05-19 02:30:00 更新

フィクションです。

夜明け十秒前

nulu 
2019-02-09 01:36:44 更新

 天気予報ではずっと晴れらしい。 自転車通学をする人間としてはありがたい。 ここ最近、ずっと晴れが続いていて乾燥している。 乾燥している時期は火の元に気をつけたい。 僕は独り暮らしだし。 ...

ガラノスアスター

nulu 
2019-02-01 09:00:38 更新

「もう少しで着く」 「ここなら僕はーーー」 いつも通りの昼休み。 一人で昼食を摂るのが僕の日課になっていた。 学年が上がってからもうすぐ2か月が経とうとしていた。 しかし、魔が差したの...

tellurion

nulu 
2019-02-01 08:59:57 更新

 ある日の早朝のことだ。 僕と僕の数少ない親友の一人で旅行に行くことになっていた。 だから今日はいつもより早く起きて荷造りをしている。 有名な海沿いの町だ。 今の季節ならまだ遊泳できるかも...

怖い話その弐

nulu 
2019-02-01 08:59:36 更新

 花音「怖い話して」 蓮介「ちょっと何言ってるかわからない」 花音「Dis-moi des histoires terribles」 蓮介「言語が理解できなかったわけではねえよ。フラ語で言ってくんな」 花音「あ、そう?」...

特急電車

nulu 
2019-02-01 08:59:19 更新

 もうあの日々が遥か遠くのことのように感じる。 黄金時代とも呼べるし、暗黒時代とも呼べる。 少なくとも今となっては。  僕は今3号車に乗っている。 ここから遠く離れた場所を目指して、特急電車...

螫噬

nulu 
2019-01-03 01:46:55 更新

 ある日の夜のことだ。 少年は鬼街道を散歩していた。 放浪するかのように散歩していた。 ただ一つの単語の為に人生を捧げた少年がそこに独りで嘆く。 しかしその少年を認識できるのはレンドウだけ...

孌童

nulu 
2018-12-30 01:46:04 更新

 ある日の午の刻のことだった。 彼はキサラギ街道を散歩していた。 彼がこの街道を散歩すると、必ず僕も姿を現した。 僕は今の生活に不満はない。 幸せな生活だと信じている。 けれど彼はいつも...

セキゼイ

nulu 
2018-12-28 22:16:41 更新

 ある日の暮方のことだ。 僕は一凛の花に出会った。 鮮やかな黄色の、綺麗な花だった。 並木通りの紅く色付いた木々の下で黄色く輝いていた。 君の記憶が焙煎された珈琲豆のように黒く僕を飲む。 ...

レンドウ

nulu 
2018-12-28 00:25:54 更新

 ある日の朝方のことだ。 僕はいつも通り散歩していた。 この辺りは田舎だから、朝方は人通りも車通りも皆無だ。 特にこれといった目的はなく、ただ放浪するかのように散歩していた。 最近急に冷え...

怖い話

nulu 
2018-11-07 11:32:26 更新

この作品は一部フィクションを含みます。ただ只管雑談したり怖い話をしたりするものです。これらの要素が苦手な方の閲読はご遠慮ください。一部教育上良くない表現が含まれています。ご注意ください。