提督と変な艦娘3
提督「いい朝だな、吹雪。」
吹雪「何言ってるんですか、もう16時ですよ。折りますよ?」
提督「本当にすみませんでした。」ドゲザ
吹雪「毎日夜遅く、と言うか朝まで仕事をやるのはいいですよ。それがその日の仕事を
じゃなけりゃな。何ですか、6時で仕事終わったから寝たですか。昨日は昨日、今日の仕事があるんですよ。それでも軍人ですか?」
提督「左握力24、右握力31ですけどちゃんと提督です。」
吹雪「私でも両手握力70あるのに!?」
提督「そんな華奢な体で70もあんの!?」
吹雪「艦娘ですから。これでも近衛隊には足元も及びませんよ。」
提督「俺の近衛隊やばくね?」
吹雪「貴方はくっそ弱いのにね。」
提督「んもう、吹雪ちゃんったら毒舌ぅ~」
吹雪「聞きなくないなら鼓膜を潰してあげますよ。その過程で頭ふっとんでしなったらすみません。」
提督「やる前から謝る君はいいこだ。だけどおっそろしいことを真顔で言わないで。目が笑ってない。」
吹雪「大丈夫です。痛いのは一瞬。」
提督「一瞬で俺の人生に幕がかかるんだけど。」
吹雪「一部終了ってことで。」
提督「二部が来世なんだよなぁ。」
吹雪「記憶もなくなった状態で二部って中々いい映画になりそうですね。」
提督「映画にするのにかなり時間かかるな。」
吹雪「安心してください。艦娘は歳をとりません。」
提督「じゃあ吹雪は合法ロリ?」
吹雪「そうですね。」
提督「へっへっへ。お嬢ちゃん、お兄さんと楽しいことしないか---って危ないなぁ。」
吹雪「あら、ナイフ投げ下手になっちゃいましたかね?」
提督「ここのお陰で長門の全力パンチを三回までなら避けれるようになったよ。」
吹雪「四回目は?」
提督「鋭い痛みが胸部を貫くよ。」
吹雪「貫通してるじゃないですか。」
提督「肋骨が肺に刺さったときは流石に死んだかなって思った。」
吹雪「あぁあれですか。先週の。」
提督「そそ。何か知らんけど夕立と白露が滅茶苦茶怪我しててな、それを俺のせいにしてきたの。それを聞いた長門がやって来た。」
吹雪「長門さん駆逐艦好きですもんね。」
提督「いや、あいつシスコンだぞ。」
吹雪「それってマジだったんですか。」
提督「だって陸奥と一緒に寝て、一緒に風呂入って、一緒に飯を食うらしい。」
吹雪「ただの仲のいい姉妹じゃないですか。」
提督「陸奥が言ってたんだけど毎日キスをせがんできて、ヤってって言ってくるらしい。」
吹雪「危ない奴じゃないですか。」
提督「ちなみに陸奥は長門のことがだいっきらいらしい。」
吹雪「らしいばっかですね。」
提督「確かにあいつの口から聞いたけどそれが本当に事実とは限らんし。」
吹雪「そうですね。私の方は初雪が元気過ぎて困ってます。」
提督「あぁー分かる。あいついつも遊ぼうってくるんだよ。で何をしようって誘ってくると思う?」
吹雪「おにごっことかかくれんぼですかね?いつも睦月達とやってるので。」
提督「違うよ。正解はフルマラソンでした。やべぇよな。」
吹雪「提督って50m何秒でしたっけ?」
提督「12秒だぞ。」
吹雪「おっそ。豚が。」
提督「太ってないわ。歌って踊れるお兄さんだぞ。」
吹雪「軍事会議で踊って追い出されたって言ってましたね。」
提督「我ながらキレッキレに踊ってたぞ。」
吹雪「声と身長はいいですもんね。」
提督「ありがとう。褒めてくれる吹雪たんすいったああああ!」
吹雪「おぉ頬に刺さった。良かったです。」
提督「顔はやめて。いつもながら貫通してるし。これじゃほっぺから飲み物が垂れるじゃないか。」
吹雪「面白いですね。コーヒー淹れるのでやってください。」
提督「好奇心がある子は好きよ。」
吹雪「はいどうぞ。」
提督「早くね?」
吹雪「艦娘ですから。」
提督「便利な言葉ね。では早速…」ズズ
× × ×
提督「コーヒーで瀕死にしてくる辺り才能あるね。」
吹雪「ありがとうございます。」
提督「見た目は可愛いのに中身は魔王なんだからギャップが凄い。萌えちゃう。」
吹雪「で、どうでした?」
提督「コーヒーとは呼べないな。少なくともコーヒーの風味がする七味唐辛子ジュース。」
吹雪「提督が起きるまで暇だったので起きたときに一発目が覚めるようなものを作っていました。」
提督「凄くありがたいけど殺意を隠して。」
吹雪「死なないように扱います。」
提督「俺はものじゃないよ。」
吹雪「はいはい。」
提督「はぁー目が覚めたよ。ありがとう吹雪。」
吹雪「何をされても提督は礼を言うんですね。」
提督「俺はドMか。」
コンコン
提督「開いてますぜ。」
「失礼します。」バタン
提督「霧島か。」
吹雪「鬼霧島さん、こんにちは。」
提督「酒みたいな名前だな。」
霧島「吹雪、その呼び方はやめてくれ。」
提督「霧島、タバコ吸うのはやめてくれ。」
霧島「あぁ、すみません。これ演習の結果です。」
提督「ん?俺寝てたから演習やらせてないけど。」
霧島「吹雪の指示で。」
吹雪「提督が寝てたので大半の仕事は終わらせておきました。」
提督「吹雪ってめっちゃ優秀だな。」
吹雪「もっと褒めてもいいんですよ。でもお金の方が嬉しいです。」
提督「今回は俺が悪いしな、金はやるよ。」ホイ
霧島「提督、宜しいんですか?」
提督「俺が寝坊したのが悪いし、仕事の半分は吹雪がやったし。どう見ても俺が悪いからね。」
霧島「だからって2万円も……」
提督「今月はカップラーメンオンリーだな。」
吹雪「わーい!これで目標金額の100万円達成しました!」
提督「お前、もしかして全然給料使ってない?」
吹雪「はい。これで銃が買えるので我慢なんて楽勝です!」
提督「霧島、もしもの事があったら後は頼むぞ。」
霧島「気味の悪い話をしないでください。と言うか提督が死ぬ前に手はうちますよ。」
提督「……そういえばお前も提督近衛隊とか言うののメンバーなのか。」
霧島「一撃の不知火、二天一流の武蔵、暗殺の川内、ホークアイ青葉、刹那の大鳳、射撃の若葉、鬼の霧島とかです。」
提督「若葉は知ってたが結構いるんだな。」
吹雪「提督近衛隊メンバーはこの鎮守府にいる艦娘達の憧れのような存在なんですよ。」
提督「どっかで聞いたな。そもそもうちの駆逐艦は身長170cm越えてるやつらいるしな。俺が来たときは小学生ぐらいだったのに。」
吹雪「私は変わってないですね。」
霧島「と言うか提督もかなり身長大きいですよね。」
提督「185cmだぞ。こんなで耐久以外はゴミだから困ったもんだ。」
吹雪「ただでっかい役立たずってことですね。」
霧島「こら吹雪。提督は作戦をたてるのは上手いんですから。」
提督「正直、作戦たてるのが下手くそだったら軍人になれんかった。」
霧島「表すなら孔明とかでしょうか。」
提督「そこまで上手くねぇよ。」
吹雪「では、私はこれで。だらけてる深雪の腕を折ってこないといけませんし。」
提督「やめて差し上げろ。」
霧島「吹雪もかなり強いですからね。」
提督「演習した時相手の大和を素手で大破させたときは怖すぎて漏らしそうだった。」
吹雪「レベルが低かったんでしょ。」
提督「Lv150だったぞ。」
吹雪「では、さようなら。」
キィー バタン
霧島「腕力があるの少し気にしてるのかもしれませね。」
提督「でもそれより強いんだろ?お前ら。」
霧島「そうですね。まぁそうでもないと上にたてませんし。」
提督「お前らが出撃したら相手滅ぶだろ。」
霧島「味方同士で撃ち合いしますよ。」
提督「演習でもそうだしな。」
霧島「山城と扶桑の件がありますしね。」
提督「山城が両腕骨折、扶桑が両足骨折だっけか。不知火と川内やり過ぎだろ。今でも思うわ。」
霧島「ちゃんと注意しましたので大丈夫だとは思うんですけどね。」
提督「おや、もう17時30分か。」
霧島「ヒトナナサンマルと言わないのですね。」
提督「普通に言った方がいいやろ。てか霧島って秘書艦になったことなかったっけ?」
霧島「ないですね。そもそも毎日忙しいですし。」
提督「いいじゃん?」
霧島「成る程、ではこの鎮守府に起きる喧嘩を全て止めて下さい。毎日ですよ、その代わり私が提督の仕事をしますので。」
提督「命が幾らあっても足りない。」
霧島「でしょう?」
提督「うむ、悪かった。なな、仕事手伝って下さい。」
霧島「えぇ…では奥歯と前歯を抜いてください。そしたら手伝います。」
提督「代償がデカイ。やっぱ一人でやるよ。きりちゃんは間宮のところ行ってらっしゃい。」
霧島「霧島が如くかな?」
提督「なにそれ格好いい。あ、はいこれダーツセットね。」
霧島「間宮チケットの代わりですね。」
提督「包丁でダーツをやるのは料理人としてどうかと思うけど才能はあるよな。」
霧島「分かります。で、一番弟子が吹雪。」
提督「ふぶちゃんさ最近ドレスみたいなの着るけど少し開けばナイフだらけだよね。
霧島「前より断然いいですがちゃんとした心を持ったせいで全艦娘が恐ろしくなりまし。吹雪もその一人です。」
提督「でも、ここに初めて来たときボディーブロー喰らったんだけど。」
霧島「懐かしいですね。吹雪はみんなを守るためにとっさに手が出たといってましたよ。彼女なりの防衛です。」
提督「やっぱあの時からオレは頑丈だったんだな。」
霧島「ゲロ吐いただけで済みましたしね。本来は一撃で死んでもおかしくなかったんですからね。」
提督「俺の唯一の取り柄だ。さて、はよ行きなさい。金剛が酔っぱらっていても知らんぞ。」
霧島「確かに。那智と千歳用に二つの酒樽を買ったのに一人で全部呑みましたかね。あの時の惨劇を繰り返さぬよう行きますね。でわ。」
ガチャ バタン!
提督「……那智と千歳が暴れたせいで鎮守府が8割崩壊したときはヤバかった。」
このSSへのコメント