妹、結局鎮守府に着任する。(第7章,最終回)
心音編、いよいよ終わり。さて、どうなることやら…。
第7章は、特別編の関係があるので、第3話で終了です。
そこはご了承ください。
優斗「はぁ…」
茜と心音がガチファイトした後。俺と祐樹は2人で茜たちを待っていた。
ため息ついた理由はというと、あの2人がガチファイトした後に艤装を確認した明石から連絡が入ったからだ。
明石『ここまでボロボロになってしまったら修理なんか無理です!!』
と。
うん。そりゃ、そうなっちゃうよね。
白露「たっだいま~!!」
色々と考えていたら、茜たちが戻ってきた。おそらく、バケツを使ったのだろう、身体中のケガや傷は綺麗に消えていた。
優斗「お前なぁ…。「ただいま~!!」じゃねぇよ…」
白露「どゆコト?」
優斗「艤装のことだよ、ぎ そ う !!」
白露「あぁ~…。ま、まぁ、うん…」
優斗「ったく…。まぁ、勝ってくれたからいいけどもさぁ…」
白露「あ、そう言えば提督に言わなきゃならないことがあるんだ」
優斗「言わなきゃいけないコト? なんじゃそりゃ」
白露「実はね…」
心音「お兄ちゃーん!!」(抱きつきー)
優斗「うわっとぉ!?」
白露「ちょっ…。心音ちゃん!?」
心音「実はね、私、この鎮守府に元から着任予定だったんだよ!!」
優斗「は?」
祐樹「え、そうだったの!?」
優斗「いや、お前も知らんかったんかい!!」
祐樹「うん」
優斗「お前、元帥だろ…。まさか、もうボケ始めたのか…?」
祐樹「んな訳あるか!!」
心音「えへへ~。お兄ちゃーん…」
優斗「お前は離れろ!!」
白露「…」
優斗「あなたは無言でこっちを眺めないでください」
白露「私だって!!」
優斗「うわっ!?」
心音が目の前で抱きついていたのが嫌だったらしく、茜が逆の方に抱きついてきた。左右を挟むのはいいけども…。いちいち突っ込んでこないでくれ。腰が砕け散るわ。
(茜と心音が優斗に抱きついてから数分後)
心音「てなわけで、今日からよろしくね! お兄ちゃん!!」
優斗「ま、まぁ、いいけども…。結局どの艦娘になるんだよ。艦娘に認められない限り、海の上で戦闘するのは無理なんじゃ…」
祐樹「ああ、そのことならすでに解決済みだぞ。上層部で話し合ったからな」
優斗「で、どうなったんだよ」
祐樹「オリジナルの艦娘として認めるってことだ。そもそも、史実上では存在しない艦だけれども、すべての事ができる艦なんてのをそう簡単に特定の艦になれって言うのは、酷な話だろ。だから、こういう措置を取ったてわけ。ま、そういう事だから後はよろしくー。俺は、そろそろ帰んないと、嫁さん(由良)に怒られるから…」
白露「由良さんに怒られるのはマズいでしょ…」
優斗「え、祐樹のとこの由良ってそんな怖いのか?」
白露「怖いってレベルじゃないよ…。多分、この鎮守府にいる神通さん以上かも…」
優斗「わーお…」
祐樹が帰ってからすぐ、俺は執務室へ向かった。茜と心音は駆逐艦寮の方へと向かって行った。心音は、空いてる部屋に入る予定だったがそもそも空いてる部屋がなかったので、茜の提案に乗ることにした。
(5分前)
優斗「そういや、心音はここに着任することになったけども、何処に住む気だ?」
心音「私は、空いてる部屋でいいよ。まぁ、別にお兄ちゃんと同部屋でも…」
白露「それはないよ。うん」
心音「バッサリ言われた!?」
優斗「調べたけども…。空いてる部屋が1個もなかったぞ…」
心音「じゃあ…」
白露「あ、そう言えば駆逐艦寮に3人部屋であと1人入れるとこがあったなー」
優斗「マジ?」
白露「マジマジ」
優斗「じゃあ、仕方ないけどもそこに入ってくれ。けども、そのあと1人入れる部屋ってどこだ?」
白露「愛海と鈴奈のところだよ。あの2人なら、普通にOKしてくれそうだし」
優斗「適当だなぁ…。まぁ、入れるところがそこしかないんなら仕方ないな」
心音「ちぇっ…」
白露「『ちぇっ』とはなんだ、『ちぇっ』って…」
心音「べーつーにー。茜さんには関係ないでーす」
白露「叩くよ? 部屋に入れないよ?」
心音「あ、ハイ。すいません」
優斗「仲良くしてくれ…。胃が粉々になる」
白露&心音「そんな事はさせないから!!」
優斗「いや、お前らの所為だからな」
(今)
優斗「あの2人、大丈夫かね…。まぁ、愛海と鈴奈は大丈夫だろうけどもさ…」
ーー駆逐艦寮、白露と時雨の部屋ーー
時雨「久しぶりに出番が来たね…」
夕立「優香までメタ発言し始めたっぽい!?」
春雨「優香お姉ちゃん、落ち着いてください…」
時雨「いや、僕は落ち着いてるよ…。けど、お姉ちゃんが大事な話があるって言ってたけども、お姉ちゃん遅いね」
村雨「まぁ、いつものことだから仕方ないんじゃない?」
白露「おまったせ~!!」
時雨「あ、来た」
海風「あれ…? 誰か後ろにいる…」
山風「誰、だろ…?」
江風「まさか、姉貴が誘拐して来たのか!?」
涼風「あたいの姉貴ってそんなヤベー奴だったのか!!」
白露「こらー!! 勝手に人を誘拐犯扱いするなー!!」
江風&涼風「サーセン」
白露「まったく…。あ、入っていいよー」
心音「お、お邪魔します…」
心音ちゃんが部屋に入ってきた。11人も1つの部屋に入ると、流石に狭いよ…。とりあえず、私は心音ちゃんがここに着任する事になったいきさつを皆に話した。
白露「…ってなわけで、愛海と鈴奈の部屋に入ってもらいたいんだけども…。OK?」
五月雨「私は大丈夫です!」
涼風「あたいも別に大丈夫だぞ!」
白露「だって。じゃあ、心音ちゃんは2人の部屋に入って」
心音「了解しましたぁ~」
心音と愛海、鈴奈が部屋を後にした。
時雨「それにしても…。また、すごい娘が来たね…。鎮守府のパワーバランスが崩壊しちゃいそうな気がするよ」
白露「だって、戦艦でも空母でも何でも出来るからね…。バケモンだよ…」
村雨「もう1人でなんだって出来るじゃない…。茜お姉ちゃん、ちょっとヤバいんじゃない? 練度とか」
白露「私は大丈夫に決まってるでしょ!! そもそも、あっちは練度まだ45かなんかだよ」
村雨「え…? まだ、あの娘、艦娘になってからそんなにたってないんじゃ…」
白露「ま、まぁ…。うん」
ワァー!! マタヤッチャッター!! ナニヤッテンダー!!
白露「…。なんか、また愛海がやらかしたみたいだね」
時雨「だね」
村雨「これがいつも通りな私たちもヤバいけどもね」
夕立「愛海のドジはいつまでたっても治らないっぽい…」
春雨「まぁ、大惨事になってないだけましな気がしますけども…」
海風「そんな事言ってる場合ですか!?」
山風「…」
江風「ン? どうしたンだ? 姉貴」
山風「お兄ちゃんって呼んでるのが増えた…。こっちは言うの我慢してるのに…」
江風「まぁ、あっちは本当の妹だから仕方ないだろ。姉貴は勝手に言ってるだけだし」
山風「うぐぅ…」
海風「そんな事言ってる場合じゃないでしょー!!」
こうしていつも通りの日常に1人増えてまたいつも通りの日常生活になっていくのであった。
(お風呂にて)
白露「あ~、身体に染み渡る~」
時雨「お姉ちゃん、何歳なのさ…」
白露「私はまだ18歳だ!!」
時雨「知ってるよ」
村雨「なんの話をしているのよ…」
夕立「これもいつも通りの光景っぽい…」
心音「しつれーしまーす」
心音がお風呂に入ってきた。そ れ を見た瞬間、皆が思った。
白露型(…でかい)
心音「? どうかしたんですか?」
白露「別に何でもないよー」
時雨(…。僕より、いや、里奈並にある?)
心音「変なの…。あ、シャンプー借りますねー」
江風(何でこうなってしまうンだ…)
涼風(諦めろ、愛香)
江風(コイツ…。直接頭に!?)
夕立「あの2人はなにやってるっぽい…」
春雨「放っておきましょう、はい」
五月雨(お風呂気持ちいいなぁ~)
こうして、やっぱり、いつも通りの日常が続いていくのでした。
優斗「さて、妹が着任したわけだけども。これから大丈夫かね」
茜 「心音ちゃんがゆーくんに何かしそうになったら、私がどうにかするよ」
優斗「まぁ、それは置いといて。次回は特別編だぞ」
茜 「作者曰く、書いたら出す!! らしいよ」
優斗「テキトーにもほどがあるだろ…」
茜 「まぁ、仕方ないでしょ。とりあえず…」
優斗&茜「次回もお楽しみにー!」
なんだかんだで、あっという間に終わりましたが、次回の特別編楽しみです。
由良さんが怒る姿って性格正反対なのに何でか白露と同じ感じの方向性の
ヤキモチ妬いてるイメージ不思議と有るなあって。
※1
特別編も頑張ります。
※2
優斗「確かに」