時雨「甘いんだよっ!!」
優斗と白露がイチャイチャしてるだけ。
糖分過多にお気を付けください。
時雨「甘いんだよっ!!」
急に入ってきた優香のその一言で、執務室の空気が一変した。
優斗「ゆ、優香…!?」
時雨「ったく…。2人はさぁ…」
優斗「お、おい、落ち着けよ…」
白露「そ、そうだよ、優香…」
時雨「いや、今回はもう言わせてもらうよ!!」
時雨「2人のイチャイチャはいっつも…」
時雨「甘いんだよっ!!」
きっかけは数時間前に遡る…。
(数時間前)
優斗「さーて、今年中にするべき事も終わったし…。後はぐーたらしますか…」
白露「しっつれいしまーす!!」
優斗「またかよ」
白露「まぁ、これが私の入室スタイルだからね」
優斗「せめてノックはしてくれよ…」
白露「嫌だ」
優斗「なんでよ」
白露「早くゆーくんに会いたいから!!」
優斗「お、おう…。まぁ、嬉しいけどさ…。ちょっと、真っ正面から言われると、な…」
白露「え~? そんなに恥ずかしい?」
優斗「まぁ、うん」
白露「まぁ、そんな事は置いといて…。ハグさせろ~!!」
茜は急に俺に抱きついてきた。可愛い。…ってイカンイカン。
優斗「うわっ…。急に何すんだよ…」
白露「だってさ~。今年ももう終わるんだよ!! だから、今年最後のイチャイチャさせろ~!!」
優斗「なんじゃそりゃ…。まぁ、いいけどもさ」
白露「やった!! じゃあ~。まずはハグからね!!」
優斗「ほーい」
白露「じゃあ~!! むっぎゅ~~~!!!」
茜が思いっきり抱きしめてくる。俺も抱きしめ返す。
柔らかい。そして、茜の身体は、外の寒さとは真逆で暖かった。
白露「…。はい!! じゃあ、次ね!!」
そう言うと、茜は俺から離れた。それで、今度は…。なんだ? 茜の手を見ると…。
手に持っていたのは、チョコレートだった。
優斗「チョコレートで…。何すんだ?」
白露「口移しだけども?」
優斗「ファッ!?」
白露「? 何か変な事言った?」
優斗「いや、口移しって…」
白露「カップルさんなら、普通にするらしいよ?」
優斗「どこ情報だ、それ…」
白露「いいから…。しよっ?」
優斗「分かったよ…」
何か流されてる気がするけども…。まぁ、茜も乗り気みたいだし…。
茜がチョコレートを口に入れる。そして、こっちを向く。俺も茜の方を向く。
白露「ん…」
優斗「はむっ…」
俺がチョコレートを咥えると同時に茜の唇が俺の唇に当たる。その後、口の中にチョコレートが入ってくる。
甘い。色んな意味で。
白露「…。食べた?」
優斗「まぁ、はい」
白露「じゃあ、次はゆーくんが私に食べさせる番だよ」
優斗「ですよね~」
今度は、俺がチョコレートを咥える。咥えてから、茜の方を向くとすでにスタンバイ完了していた。
茜さん。目をそんなにキラキラさせないでください。視線が痛いっす。
優斗「んんっ」
白露「はむっ…」
茜が俺が咥えていたチョコレートを口に入れる。また、茜の唇が俺に当たる。
やっぱり甘い。ホントに色んな意味で。
白露「ごちそうさまでした~」
優斗「はい」
白露「ちょっとぉ~。反応薄くない?」
優斗「どういう表情すりゃあいいのか分かんねぇ」
白露「素のままでいいと思うよ」
優斗「だよな」
白露「あ、そうだ…。まだしたい事あるんだけども…。いい?」
優斗「まぁ、叶えられるモノなら…」
白露「じゃあ…」
茜が姿勢を変えると、膝を叩いていた。
優斗「?」
何をする気なんだ? さっぱり分からんぞ?
白露「も~。何してほしいか分かんないって顔してる!! 膝枕だよ、ひ、ざ、ま、く、ら!!」
優斗「ああ、そゆことね。じゃあ、遠慮なく…」
茜の太ももの上に頭を乗っける。暖かい。しかも、女の子特有のいい匂いがする。チョコレートよりも甘い匂いだ。
白露「どお?」
優斗「なんだろう、安心する…。っていうか…眠くなって…。きた…」
白露「じゃあ、少しだけ寝ちゃう? 私なら別に大丈夫だよ?」
優斗「じゃあ…。ちょっとだけ…。お休み…」
白露「お休み、ゆーくん」
(数分後)
優斗「zzz…」
白露「相変わらず、寝顔は子供の頃から変わんないなぁ~。ちょっとだけイタズラしちゃおっと」
頬っぺたを少しだけ突いてみる。ゆーくんがちょっとだけ反応する。
優斗「んん…?」
白露「おりゃおりゃ~」
優斗「んぐぅ…?」
白露「アレ? マジ寝しちゃってる?」
優斗「zzz…」
白露「ありゃりゃ…。じゃあ、私もちょっとだけ寝ちゃおうかな」
ゆーくんを起こさないようにそっと頭を置く。毛布を持ってきて、ゆーくんにかけてあげる。その後、横に入る。
優斗「zzz…」
白露「じゃあ、少しだけ…。お休み…」
(数時間後…)
優斗「ん…? やっべ!! めっちゃ寝てた!!」
目が覚めたのはいいけども、めっちゃ寝てしまっていた。これはまずい。
白露「ん…」
優斗「アレ…?」
横を見ると、茜が眠っていた。毛布が掛けてある…? 茜が掛けてくれたのかな…。
優斗「もうちょっとだけ…。いや、イカンだろ。今寝ちまったら、年越しちまうわ」
白露「ん…? あ、ゆーくんおはよ…」
優斗「あ、おはよ」
白露「いや~。ぐっすり眠っちゃってからびっくりしたよ…」
優斗「ワリィ…」
白露「いや、別に悪くはないんだけども」
優斗「じゃ、じゃあ、続きでもするか?」
白露「続き? ああ、イチャイチャしたい~。ってやつね。じゃあ、次で最後にしよっと…」
優斗「最後? まぁ、時間も時間だしな」
時間は、もう15時になっている。まぁ、まだ昼過ぎだけれども。
白露「じゃあ~。頭撫でて?」
優斗「頭を撫でる? それだけでいいのか?」
白露「いっちばん大好きな人に頭撫でてもらえるだけでも、女の子って割とうれしいんだよ?」
優斗「へぇ~。まぁ、頭撫でてって言われたらいつだってしてやるけれどもさ」
白露「じゃあ、頭、撫でて?」
優斗「りょーかいっと…」
茜の頭をそっと撫でる。茜が何か変な声出してるけれども、大丈夫かコレ。
白露「んんっ…」
優斗(頭ナデナデ中)
白露「ん~っ」
優斗(頭ナデナデ続行中)
白露「えへへ~」
優斗(ちょっと手、離してみるか)
白露「あっ…。ううっ…」
優斗(あ、ちょっとだけ泣きそうになっちゃってる…。これはいかん)
急いでまた、頭を撫でる。
白露「あ、あううぅぅぅ…」
優斗「あかん可愛い」
白露「ふえっ?」
優斗「あ、やべっ…。声に出てた…」
白露「可愛いって…。あううぅぅぅ…」
優斗「ヤバい、可愛過ぎて昇天してしまう…」
白露「死なないでよ!?」
優斗「ソーリーソーリー」
白露「まったく…。冗談でもそんな事言わないでよ!!」
優斗「誠に申し訳ございません」
白露「まったく…。じゃあ、すること1個追加ね!!」
優斗「マジですか…。ってか、次で最後って言ってなかった?」
白露「言ったけども!!」
優斗「まぁ、いいや…。んで、何するんだ?」
白露「ん!」
優斗「へ?」
茜が目を閉じてこっちを向いたまま、何かを待っている。ああ、アレね。
俺は、茜の唇に俺の唇を重ねた。
まぁ、茜が目を閉じてこっちを見た時って大体…。キスして欲しい時だもんな。
ホンっとに茜は甘えん坊さんだなぁ…。
ってんん!?
だらだら考えてたら、茜が急に攻めてきた。
俺の口の中で茜の舌が暴れる。
優斗「んん! んっ~!!」
白露「…」
優斗「ぷはっ…。ったく、急に攻めてくんなよ…」
白露「いっつも、ゆーくんがしてくるのをやり返してるだけだよ!!」
優斗「なんだと~!! なら…喰らえ!!」
茜の脇をくすぐる。茜をくすぐり始めると、悶絶しはじめた。
白露「ちょ…。や、やめ…。ん…。やめてってば…」
優斗「やめませんよ~だ」
白露「も、もう…。無理…。限界…」
優斗「ど、どうだ!! まいったか!!」
白露「なんちゃって…ね!!」
優斗「な!?」
茜が今度は俺の脇をくすぐってくる。あかん、これは死んじまう。
優斗「ちょ、茜、ストップ!! ストーップ!!」
白露「止めませんよ~だ!!」
優斗「ちょ…ま…」
俺は、あっけなくやられてしまった。けれども、このままやられたくは無い。
優斗「この…。喰らえってうわっとぉ!?」
白露「きゃっ!?」
茜をくすぐり返そうとすると、バランスを崩してしまった。
けれども、色々とイカン体勢になってしまった。
白露「ゆ、ゆー、くん…?」
優斗「わ、ワリィ!! 今すぐ…」
白露「…いいよ?」
優斗「へ?」
白露「その…。さ。ゆーくんがその…。シたいなら…。シてもいいよ?」
優斗「いや、そ、それは…」
俺にとっては、姿勢を崩して茜を押し倒してしまっただけだ。けれども、茜は俺がシたくなったから押し倒したと思っているらしい。
まぁ、シたいかどうかって言われると…。
と、そんな時だった。執務室のドアが勢いよく空いたのは。
(最初に戻る)
そして、今に至る訳だ。
時雨「資料渡しに来たのに…。こんなモノ見せられるなんてね…」
優斗「はい…」
白露「すいませんでした…」
時雨「まったく…。次からはドアの鍵を閉める事だね。そうじゃないと、今度は主砲が飛んでくるかもよ?」
優斗「はい…」
白露「こわっ…」
時雨「何か言った? お 姉 ち ゃ ん ?」
白露「ひぃ!? ご、ゴメンなさい…!!」
時雨「優斗も!! 分かった!?」
優斗「は、はい…」
こうして、俺と茜の12月31日は終わるのであった。
優斗「さて、今年最後の投稿が終わったわけだけども…」
茜 「色々ありすぎたね…」
優香「僕としては今年の最後に、こんなモノを見せられるとは思わなかったけどもね」
由衣「まさかの…。出番、無し…」
咲 「仕方ないっぽい」
春香「今回は、茜お姉ちゃんと優斗さんがメインですから、はい」
愛海「あの2人、すっごい仲良しだもんね~」
七海「仲良しで言えるレベルじゃないと思うんですけれども…」
里奈「アレが普通だから、仕方ないよ…」
愛香「暴走したらヤバいと思うけどもな」
鈴奈「最初から暴走してるだろ…」
優斗「まぁ、いいや。じゃあ、最後の挨拶行くぞ~」
優斗「今年、ここまで閲覧ありがとうございました!! 色々ありましたが、来年も頑張って書くのでよろしくお願いします!!」
茜 「それでは皆さん…」
優斗&白露型「良いお年を~!!」
(次回投稿予定 1月5日ぐらいの予定)
作者さんの作品を読むのが、楽しくて
読む度に砂糖を吐きそうになりながら羨ましいと呟きながら、読んでしました。
作者さんの作品を、これからも楽しみしてます。
それでは、良いお年をお迎え下さい。
今日は、来年の(イチャイチャ)に
備えて、ブラックコーヒーと
辛いものを、買い揃え無いと。
※1、2
白露「来年もイチャつきまくる…のかな?」
時雨「胃が…」
時雨もソコで巻き込んで3Pでしょ!3P!3P!(手拍子)
※4
時雨「僕は参加しないよ!?」
自分は、姉妹全員を希………
手錠、ガッチャン!
パトカーが走り去って行きました。
時雨が駄目なら他の姉妹を、
…………
肩ポンポン。
※6〜8
優斗「憲兵さんの仕事じゃないのか…?」