2020-04-05 03:45:22 更新

概要

これで、この物語は完結となります。


前書き

いよいよ、最終回です!! 2人は、どうなるのか!?


約束



月が、空で輝いている。

そんな中、何人かの少女があちらこちらに走り回っている。



時雨「そっちにはいた?」


夕立「いなかったっぽい…。ど、どうしよう…。このまま見つからなかったら…」


村雨「今は、そんな事考えてる場合じゃないでしょ!? 今度は、あっち探すよ!!」


春雨「こっちもいませんでした…。はい…」


五月雨「どこに行っちゃったんでしょうか…」


海風「予想がつかないってのがキツいですね…。優斗さんの行動パターンが、読めないですし…」


山風「茜お姉ちゃんは、執務室に行っちゃったし…」


江風「どうすりゃいいンだか…」


涼風「しらみつぶしに探すしかないよな…」


時雨「とりあえず、今度はあっちの方に行くよ!!」


村雨ら「了解!!」



ーー執務室ーー

祐樹「どうなってんだ、これ…」


朱里「金庫が開いてる…。しかも、引き出しも開きっぱなし…。こんな状態でほったらかしにする事なんかしないはずなのに…」


白露「優斗…」


どこ、行っちゃったの? 私は、どうすればいいの? ねぇ。教えてよ。ゆーくん…。



~~~~~~~~~~~

鎮守府は、大騒ぎどころではなかった。なんせ、提督が記憶を失っただけでも大ダメージなのに、行方不明にもなってしまっているからだ。

しかも、提督である優斗の行動パターンは記憶があった頃は予想がつくが、今は記憶が無い状態なのでさっぱり行動パターンが分からない。


長門「どうしたものか…。鎮守府内はくまなく探したが…」


祐樹「もう、鎮守府内にはいないと考えた方がいいな」


朱里「外に探しに行かせる人数を増やしたいけれども…」


長門「今は、動かせる人員があんまりいないのが現状だな。だからと言って、動かせる人員を大量に動かすとなる、と…」


朱里「周りに住んでる人達がビックリしちゃうよね。急にたくさんの艦娘の娘が街中に出てくるわけだし」


祐樹「電話も繋がるけれども…。出ないんだよね。なぜか」


朱里「GPS機能とか使えば行けるんじゃない?」


祐樹「いや、もうやったけども無理だった」


長門「どうすればいいのか…」


白露「…」


朱里「茜…。大丈夫?」


白露「ちょっと、ね…」


朱里「…」


茜の顔がどんどん暗くなってゆく。

もう、どうすればいいのか検討もつかない。優香たちが必死で探しているが、見つかったという報告は一つもこない。


白露「…」


ねぇ。ゆーくんは何処にいるの? もしかして、本当に逃げ出しちゃったの? そんな事ないと信じたいけれども…。

今日は、私たちにとっていっちばん大切な日なんだよ? 


4月5日。私と、ゆーくんの誕生日。


そんな日に、こんな最悪のプレゼントなんか欲しくないよ…。


嫌だよ。こんなお別れなんて。


絶対に嫌だ。だったら…。


白露「私、決めた」


朱里「え? きゅ、急にどうしたの?」


白露「私、まだ諦めない。絶対に見つけてみせるから!!」


朱里「で、でも…。何にも情報がないんだよ!?」


白露「それは…。分かってるよ。でも…」


祐樹「まだ、手がかりが完全に費えたワケではないからな。この金庫と、引き出しが開きっぱなしなトコが怪しいけども」


白露「中に何か入ってて、それを持ち出してどっかに行っちゃったって事かなぁ…」


朱里「その可能性が高いよね。けども、金庫とかに何が入ってたかが分かんないね…。長門は、何が入ってたか分かる?」


長門「私も、それだけは分からないな。いつの間にか、金庫が設置されていたからな」


祐樹「マジかぁ…。白露は何か思いつくものある?」


白露「さぁ…?」


朱里「大切なモノとかな…? そんな気はするけれども…」


白露「大切な、モノ…」


ゆーくんが、大切にして来たモノって…。何かあったかな…。


白露「う~ん…。色々ありそうな気がする…」


祐樹「どうすればいいんだよ~!!」


朱里「ぐぬぬ…」


時刻は、8時になろうとしている。相変わらず、夜空は綺麗だ。満点の星空が広がっている。それに反して、執務室の中はどんよりと雲が漂っている状態だ。


白露「ちょっと、窓でも開けようかな…」


茜が、窓を開けようと窓に近づいた時、ふと壁に掛かっているカレンダーに目がいった。

そのカレンダーは、4月5日のところだけ赤い文字でとある言葉が書いてあった。


「約束」と。


白露「約束…?」


約束という言葉を呟いた瞬間、とある事が脳裏に浮かんだ。


あの場所で。指切りした約束の事。


~~~~~~~~~~~

(数年前…)

茜 「私は、この約束覚えてるよ。いっっっちばん大好きなゆーくんと結婚したいから!」


優斗「...俺も。忘れるわけないだろ!」


茜 「やっぱり、ちゃんと5年生になってても覚えてるんだ。じゃあ、つぎは結婚...だね。」


優斗(うなずく)


茜 「じゃあ、ゆびきりし直そう! 今度は、大人になったら私たちは結婚するってことで!」


優斗「うん!」


茜 「せーのっ」


茜&優斗「指切りげんまん 約束守れなかったら 針千本飲ーますっ 指切った!」


茜 「じゃあ、次は大人になってから、だね…」


優斗「そう、だね…」


~~~~~~~~~~~

白露「…。まさか、ね…」


もしかして、あの場所にいるんじゃないか。そんな期待が胸の中でこみ上がってきていた。


朱里「…どうかした?」


白露「ちょっと、出かけてくる」


朱里「じゃ、じゃあ私も着いていくよ…」


白露「…ゴメン。私1人で行かせて」


朱里「え? で、でも1人じゃ危ないんじゃ…」


祐樹「行かせてやれよ。どーせ、優斗関連だろうし」


朱里「…。分かった。でも、何かあったら電話してよ!?」


白露「分かってるよ!! じゃ、行って来る!!」


茜は、執務室を勢い良く飛び出していった。


朱里「行っちゃったね」


祐樹「ああ。まぁ、大丈夫だろうけれども」


長門「ホントに良かったのか?」


祐樹「多分、な…」



あの場所



白露「はぁ…。はぁ…。っ…」


息が上がってキツい。ここまで必死になって走ったのって、いつ以来かな…? いや、今はそんな事はどうでもいいっか。

早く…。あの場所に行かなきゃ。


更に、スピードを上げる。息がどんどん上がっていく。



白露「っ…。つ、着いたぁ…」


ようやく、着いた。約束を結んだ、いっちばん大切な場所。



あの、原っぱ。



けれども…。誰かがいそうな雰囲気は。



全くなかった。



白露「まぁ…。そうだよね…」


期待していた自分が馬鹿らしく感じてきた。そんな奇跡なんて、起きるワケないのに。



白露「…帰ろう」



そのまま、今来た道を引き返そうとした。






??「何処行くんだよ?」






いつも聞いていた、あの声が聞こえた。

後ろを振り返ると、そこには1人の男が立っていた。


自分がいっちばん知っていて、いっちばん大切で。いっちばん大好きな人。


優斗「…久しぶり、なのかな?」


白露「え…? も、もしかして…」


優斗「ん? ああ、記憶? ちゃーんと、元通りだっつーの」


白露「じゃ、じゃあ…」


優斗「思い出したよ、「茜」」


白露「ゆ、ゆーくん…。あ、あれ? ほっぺたつねっても痛くない…。これって、夢じゃない…?」


優斗「ったく…。夢じゃないって」


そう言うと、茜がつねった頬の方をそっと手のひらでさすった。

優斗が茜の頬をさすると、茜の目から涙が落ちた。


優斗「おいおい…。泣くなよ…」


白露「だって…。だってぇ…。うわぁぁ…」


優斗「まぁ、今回は俺の所為でこんなに茜を苦しめちまったからな…。ゴメンな、茜」


白露「ゆーくんは、悪く、ないよ…。ゆーくんが記憶を失う原因を作っちゃったのは、私が原因だからぁ…」


優斗「とりあえず、落ち着こうか…。はい、ハンカチ」


白露「あり、がとう…」


茜は、優斗からハンカチを受け取ると、涙を拭きとった。優斗は、茜が泣き止むまでずっと抱きしめていた。

茜が泣き止んだあと、2人はベンチに腰掛けた。


白露「それで、気になってんだけれども…。どうして、記憶が戻ったの?」


優斗「ああ、俺も原理はよく分かんねぇけれどもさ。なぜか、これ読んだら思い出したんだよ」


優斗がそう言うと、持っていた数冊のノートを見せた。そのノートには、「一言日記」と書いてあった。


白露「これって…?」


優斗「実は俺、毎日日記書いててさ。一言でもいいから、何かしら残しておこうと思って。誰かに見られたくねぇからさ、金庫にしまっておいたんだよ」


白露「そこまで頑丈に守る必要あるの…?」


優斗「見られるのは、嫌なんで」


白露「そういう所、ゆーくんらしいや」


優斗「はは…。けども、これが無かったら俺は永遠に、記憶が戻らなかったかもしれないからな…」


白露「ちなみに、パスワードって何にしてたの?」


優斗「ただ、単純に誕生日にしてたな。まぁ、カレンダーに堂々と赤丸つけてけたらバレる気がするけれども。なんで、あのパスワードにしたんだろうね」


白露「そういうトコ、テキトーだよね。ゆーくんは」


優斗「パスワード関連は、俺に任せない方がいい気がするな」


白露「確かにね。なんかやらかしそうな気がする」


優斗「もう、やらかしてるけれどもな」


白露「え?」


優斗「ほら、あの時…」


白露「ああ、確かにあの時は…」



その後、ゆーくんと2人で思い出話や、これまで2人で一緒にやってきた事とかを話した。

そのまま話していたら、いつの間にか時刻は10時を回っていた。



優斗「うわっ…。もう時間がやべぇな…」


白露「そろそろ、鎮守府に戻らないとマズいよね…。お姉ちゃんとか、祐樹とか待ってるし」


優斗「その前に、1つだけ寄りたいトコがあるんだけれども。いいか?」


白露「1個ぐらいなら…。寄り道は許すよ?」


優斗「サンキュー。じゃ、行こうぜ」


白露「うん」


優斗は、茜の手を引いて歩き出した。

まるで、小さかった時に一緒に帰っていた時のように。



2人だけの時間



満天の星空の下。海が静かに波を打っている。


優斗「いや~。やっぱり、この海っていいよな~。落ち着くし、星は綺麗に見れるし」


白露「うん、やっぱりここはいいとこだよね~」


優斗「しかも、なんやかんやで明るいから安全だし」


白露「あ、流れ星だ!!」


優斗「何っ!? どこだ!?」


白露「いや、もう消えちゃったよ…」


優斗「チックショ~…。願い事言おうと思ったんだけれども…」


白露「3回言い切れるの?」


優斗「無理やな。うん」


白露「うわ~。すっごい素直だ…」


優斗「素直なのは、いい事だぞ」


白露「まぁ、ね。けれども、3回言うことにはチャレンジぐらいはしようよ…」


優斗「いや、無理だから」


白露「どストレートに言うね」


優斗「無茶なモンは無茶だ」


白露「まぁ、ゆーくんらしくていい気がするけれどもね」


優斗「はは…」


2人で、星空の下で談笑しながら歩く。幸せな時間が俺と茜の間で続く。


白露「じゃあ、そろそろ帰ろうか」


優斗「その前に、1個だけいいか?」


白露「いいけれども、1個だけだよ?」


優斗「分かってるって…」



想い



そっと、1つの小さな箱を取り出す。そして、茜の方に向けて軽く投げる。


優斗「よっと…」


白露「おっと…。急に投げないでよ!」


優斗「わ、ワリぃ…」


白露「な、何これ…?」


茜が、箱を開ける。中には、1つの指輪が入っていた。


白露「あれ、これって…。で、でもケッコンカッコカリはしないんじゃ…」


優斗「ケッコンカッコカリじゃないに決まってんだろ…。その指輪は…。本物のやつだよ」


白露「え、ちょ、ちょっと待って!? そ、それって…」


優斗「こ、こんな時は、な、なんかカッコイイ事言って、渡すのがいっちばんいいらしいけれども、俺にはそんな事合わないから…」



優斗「その、あの、なんだ…。えっと…。あの、その…」






優斗「お、俺と…。け、結婚してさい!!」






…何やってんだ、俺。ダサすぎるわ、こんなん。これは流石に、茜は…。


茜の顔の方を見る。茜は…。




笑顔だった。涙交じりの。


優斗「え…?」


白露「ホンット、こういう時は弱いよね。ゆーくんは」


優斗「うぐ…」


白露「けれども…。人生でいっちばん、幸せな誕生日プレゼントかも」


優斗「え…?」


白露「私は、断る事なんかできないよ。そもそも、ずっっっと待ってたんだから」




白露「だから…」





白露「私を、この世界でいっちばん幸せな奥さんにしてよねっ!!」




優斗「…当たり前だろ。俺が、お前を世界一幸せな…」





??「あ~っ!! 見つけたっぽ~い!!」


優斗&白露「!?」


声が聞こえてきた方を見ると、咲たちがそこにはいた。


時雨「まさか、そんな所にいたなんてね…」


村雨「2人でいるって事は…。何かあったの?」


白露「うん。何かどころか大アリだよ!! だって、ゆーくんの記憶が元に戻ったんだよ!!」


夕立「え!? マジっぽい!?」


優斗「マジだよ…。ワリィ、お前ら。心配かけちまって」


時雨「心配どころか、色々ありすぎてこっちは大変だったよ…」


優斗「マジでスマン…」


村雨「ところで、なんでここに来てたの? 鎮守府からいなくなった理由も聞いてないし」


優斗「あ、えっと、それは…」


白露「色々あったからねぇ~。うん」


時雨「色々? 何なの、それ」


優斗「…。まぁ、隠す事もないか。実は…」


優斗が言おうとした瞬間、茜が先に口を開いた。


白露「実は、私たち、結婚するの!!」


優斗「え、ちょっ」


時雨「…え?」


村雨「…は?」


夕立「…ぽい?」


春雨「…ふえ?」


五月雨「…へ?」


海風「…えっ?」


山風「…はえ?」


江風「…ン?」


涼風「…ゑ?」


全員が、一気に凍り付いた。


時雨「ね、ねぇ。そのケッコンてのは、カッコカリだよね?」


白露「いや? 正真正銘の…。結婚だよっ!」


時雨ら「ええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」


優香たちが絶叫する。うん。まぁ、そうなるよね。普通。


海風「じゃ、じゃあ、優斗さんは、茜姉さんにプ、プロポーズするために、ここに来たんですか!?」


優斗「ま、まぁ…。うん…」


時雨「…どうやら、僕たちは来るタイミングを完全に間違ったみたいだね」


夕立「やっちまった、うん」


春雨「咲お姉ちゃん、語尾、語尾!!」


夕立「そんな事、今はどうでもいいよ。うん」


山風「あわわわわわ…」


江風「ちょ、姉貴がバグった!!」


涼風「なんてこったい…。こりゃあ…」


目の前で、いつもの滅茶苦茶な日常が広がっている。なんやかんやで、この場所が俺にとっては最適なのかもしれない。

まぁ、1年も一緒にいたら慣れるのは普通か。まぁ、今はそんな事言ってる場合じゃない。早く鎮守府に戻らねぇとな。


優斗「お~い、お前ら。そろそろ鎮守府に戻ろうぜ」


時雨「元は、優斗の所為でこんな夜まで外に出る羽目になったんだけれどもね」


優斗「すんません」


白露「ほら、早く戻ろ? ね?」


優斗「じゃあ、戻りますか」



この後、鎮守府へと戻った。

長門からは、説教を喰らった。

祐樹からは、水平チョップを喰らった。

朱里からは、グーパンチが飛んできた。


けれども、報告だけは済ます事が出来た。



そして…。




(とある日の昼。鎮守府にて)

祐樹「ったく…。せっかく、服選んでやろうかって言ったのに…」


朱里「まぁ、あの2人がこれでいいって言ってるから…」


祐樹「しかも、なんで俺が神父役なんだよ! こんなん読みたかねーぞ!!」


朱里「仕方ないでしょ、知り合いだけでやりたいって言ってんだから…」


時雨「お~い、そろそろ2人が入ってくるよ!!」


祐樹「あ~、めんどくせ!!」



大淀「それでは、新郎新婦入場です」



会場が、拍手に包まれる。その中で、衣装に身を包んだ2人が入ってくる。


優斗「…」


白露「…」


優斗&白露(恥ずかしい、これ…)


そのまま、式はどんどん進んでいく。そして、あの時間がやってきた。


祐樹「え~っと?」


祐樹「新郎新婦に問いかける。西本優斗さん 、あなたは今、白露茜さんを妻とし…。って、めんどいわ!!」


優斗「おい」


祐樹「はいはい、分かってるよ!! 2人は、いつまでも、愛を誓いあえますか!?」


優斗「誓います」


茜 「誓います」


祐樹「じゃあ、指輪の交換を行ってください…」(なんで、俺が言わなきゃなならんのじゃ)


互いの指に、指輪が通される。そして、運命の時がくる。


祐樹「じゃ、誓いのキスを」


茜の顔を見る。茜の顔は、やはり恥ずかしいのか若干赤くなっていた。

そっと、茜の顔に顔を近付けていく。


そして、2人の唇が重なり合った。


いつもではないけれども、キスはもう何回もしたことはあった。けれども、今回はそれとは全く違う。


2人を永遠に結ぶ、想いのこもったキスだった。


その後は、淡々と式が進んでいった。会場は、ずっとお祝いムードだった。


祐樹「じゃ、以上で…。この式を終わらせていただきます」


なんやかんやで、式は終わりをつげた。


式が終わってから、数時間後の夜。あの時、プロポーズしたのと同じぐらいの時間に、俺と茜は外にいた。



白露「式…。終わったね。これで、私たちは本当の…。夫婦になったんだよね」


優斗「ああ。ところでさ。ずっと気になってたんだけれどもさ…。茜は、俺を好きなった理由って何なの?」


白露「え~。今、それを聞く~?」


優斗「いや、言いたくないならいいけれどもさ」


白露「まぁ、言うよ。私が、ゆーくんを好きなった理由はね…」




白露「傍にいると、なぜかいつも笑顔でいれるから、かな」


茜が、笑顔でそう言ってきた。確かに、茜は小さな時からいっつも、俺を見ると笑っていた。


白露「じゃあ、ゆーくんはなんで、私を好きになったの?」


優斗「そうだな…」




優斗「茜の近くにいると、なぜか明るくなるんだよ。たとえ、どんなにキツい事があっても元気をもらえる、みたいな…」


白露「まぁ、ゆーくんらしい理由っちゃ理由だね」


優斗「んだとぉ…?」


白露「じゃあ、もう一個だけ質問してもいい?」


優斗「いいけど?」


白露「じゃあ…」




茜 「ゆーくんは、私を世界でいっっっちばん、幸せな娘にしてくれる?」




優斗「…ったりめえだろ。俺が…。この世界で一番幸せな、妻にするよ」


茜 「まぁ…。そう言ってくれると思ってたけれどもね!! じゃあ…。改めて、自己紹介するよ」


優斗「自己紹介?」


茜は、艦娘になってから始めて会った時のように、こう言った。


白露「私は…」



茜 「白露型一番艦『白露』であり、『ゆーくんのお嫁さん』だよっ!」



こうして俺と茜の物語は、終わる。


彼氏と彼女ではなく、「夫」と「妻」として。



「優斗と茜。」及び、第1章から、最終章 までの物語 終。


後書き

皆さん、ここまで見て下さりありがとうございました。

気がつけば、最初にこのサイトにこの作品の起点となる、第1話を投稿してからもう1年が経とうとしています。
なんやかんやで、この物語を終える事が出来ました。
この物語を終える事が出来たのは、いつも見てくださる皆さんがいてくれたからです。

ここまで、拙い文章力だったりで読みづらかったりしたと思います。
しかし、それでもコメントを下さったり、オススメしていただいたり、評価をして下さりしてくれて、本当にありがとうございました。

これで、この物語は完結となります。
本当に、ここまでありがとうございました。

しかし、ここで皆さんとさようなら、とはいきません。
自分自身も、まだ書きたい物語があります。
(一応、来週ごろに優斗たちの設定資料の最新版を投稿予定です)

なので、設定資料の投稿後は就活が終わるまでは「一旦、お休み」という事で…。
就活が終わり次第、再び帰ってきたいと思っています。なので、皆さん。

暫しの間だけ待っていてください。必ず、帰ってきます。
コメントも、全て返す予定です。
なので少しだけ、さようならです。

新作は、皐月と提督の物語を予定しています。

では、皆さん。最後になります。

ここまで、本当にありがとうございました!!


このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2020-08-22 13:59:08

SS好きの名無しさんから
2020-04-06 16:53:19

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2020-04-06 16:53:22

このSSへのコメント

14件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2020-04-06 16:54:58 ID: S:hTLUBI

作者さん。
お疲れさまでした。
次回作も楽しみにまってます。



2: SS好きの名無しさん 2020-04-06 16:56:43 ID: S:uRa6T1

しばらくは、羨ましいと呟くことが
なくなるのかと、ぼやきました。

3: 白露型提督になりたい 2020-04-06 19:40:14 ID: S:Py36Gh

※1
次回まで、しばらくお待ちください!!

4: 白露型提督になりたい 2020-04-06 19:41:34 ID: S:ddcKJF

※2
羨ましい話ばっかりしか書けないのは、なんでだろう…。

5: SS好きの名無しさん 2020-04-06 22:00:36 ID: S:ln8FOT

優斗・茜
末永くお幸せに!
私は、いちゃ…
じゃなかった、新しい物語を求めて
旅に出ます!

6: 白露型提督になりたい 2020-04-07 02:22:51 ID: S:teI1Sn

※5
優斗「一生、幸せだな。俺たち」
茜 「うん♡」

優香「ぐはぁ!」
由衣「うぐぅ…」
咲 「ぽい…」
春香「うう…」
愛海「痛た…」
七海「ぷへぇ…」
里奈「はぐぅ…」
愛香「ぐへぇ!」
鈴奈「ぐほっ!」

優斗「大変だ! 優香たちが砂糖吐いてぶっ倒れたぞ!?」
茜 「み、みんなどうしたの!?」

優香ら(あんた達のせいだよ!!)

7: SS好きの名無しさん 2020-04-12 21:49:46 ID: S:MGqTbA

危なかった!
二人のイチャイチャ見るのが、
辛いから、逃げます!って
口に出すところでした。

8: 白露型提督になりたい 2020-04-12 22:31:38 ID: S:B_veHK

※7
危ない危ない…。

9: SS好きの名無しさん 2020-04-13 19:59:57 ID: S:a1JDqY

投稿お疲れ様でした

なんだかんだ最後まで見させてもらいました
笑いあり、涙ありで本当に面白く楽しく見させてもらいました

次の話も楽しみにしてます

10: 白露型提督になりたい 2020-04-13 20:22:31 ID: S:JdX92-

※9
次回も頑張っていきます!!

11: SS好きの名無しさん 2020-04-24 10:50:35 ID: S:6tPBOs

ブラックの コーヒーが激甘なんですけど?!

12: 白露型提督になりたい 2020-04-24 14:14:06 ID: S:blwV_r

※11
ブラックコーヒー(激甘)とはいったい…。

13: SS好きの名無しさん 2020-07-21 23:36:42 ID: S:UaRMal

砂糖を沢山入れました。

14: 白露型提督になりたい 2020-07-22 09:01:54 ID: S:_dfiPu

※13
もはや、甘くて黒い水と化している。


このSSへのオススメ


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