2023-01-06 00:11:53 更新

前書き

艦これの募集は、11月の29日までにします。


吹雪たちがいた臨時救護所を出て1時間後


提督室

俺は吹雪から聞いた人身売買として売られたと思われる艦娘を調べていた。

司令官(吹雪が言ってた事が本当なのか、早急に調べる必要があるな。確か神通、那珂、羽黒、照月、涼月だな。)

俺はこの5人について調べていると、

司令官(この鎮守府では、解体された事になってる。だが、解体された際の物資が合わない。やっぱり、連れて行かれたと考えるべきだな。)

俺は、一村と清岡を呼ぶため、一度、臨時食堂に戻る事にした。


臨時食堂

俺は一村を探していた。すると、

鳳翔「提督、ペッパーランチ大人気でしたよ。

司令官「そうか、よかった。」

鳳翔「このあとは、晩御飯について考えなければなりませんね。」

司令官「鳳翔、すまないが今日の晩飯はお前に任せる。」

鳳翔「えっ!また急にどうして?」

司令官「悪いが、急遽一村と清岡と一緒に話さないといけなくなったんだ。あと、これレシピだからこれを見て作って。」

鳳翔「はぁ。分かりました。」

司令官「悪いが、ここは頼んだ。」

俺は一村を探すため、臨時食堂を後にする。


あれから10分探してたら、一村は清岡と一緒に仮設住宅のところにいた。

俺は、2人に提督室に来るよう伝えた。そしてすぐに提督室に戻った。

それから20分後、


提督室

コンコン

司令官「入れ。」

一村「失礼します。」

清岡「失礼します。」

2人が提督室に入ってくる。

司令官「2人とも、早速だが聞いて欲しい。地下にいた艦娘の内、5名が人身売買で売られた可能性がある。」

一村「え!」

司令官「これは、吹雪が証言してくれた。この5名は一度外に連れ行かれてから、戻ってきていない。また、解体扱いとなっていた。」

清岡「こんな事が、」

司令官「至急これを本部に送ってくれ。あと、長門達を明日の朝に読んでくれ。また、明後日俺は本部に行く。一村は明後日俺と同行してもら

う。そして清岡は俺がいない間、ここを頼む。」

一村「了解です。」

清岡「また、留守番かよ。」

司令官「お前は、一村と違ってじっとしていられないだろ。」

清岡「それは隊長も同じでは。」

司令官「清岡君。」

清岡「いえ、何もありません。」

一村「お前だけだぞ、隊長を煽る奴。」

清岡「今のは、そんなつもりなかったんだが。」

司令官「とりあえず、清岡ここを頼む。」

清岡「了解です。」

こうして、また明日やる事が決まった。


翌日

朝8時 仮設住宅を建てた空き地

朝早くから、艦娘達は、仮設住宅に自分の荷物を運んでいた。それを俺は遠くから見ていた。

司令官「これで、一旦寝床の問題は解消したな。あとは艦娘達のメンタルケアだな。」

一村「このあと、隊長は初めて艦娘達の前で挨拶をするですよね?」

司令官「ああ、正直言うと緊張してる。」

一村「相手は人間を信頼していない艦娘たちですからね。」

司令官「最初、信頼は得られないだろうな。」

一村「まぁ、少しずつやっていきましょう」

司令官「そうだな。行くか。」

一村「はい。」

俺は艦娘たち全員の元に向かう。


8時15分

仮設住宅地の前

既に艦娘達全員が集まっていた。

俺はすぐに用意された指揮台に立って

司令官「えぇ、どうも初めまして皆さん。この度ここの提督として着任した大杉です。これからよろしく。」

艦娘たちは動揺する。

天龍「チッ!また人間かよ。」

摩耶「どうせ、藤原と同じだろ。」

電「もう、痛いのは嫌です。」

予想通り、殺意のある視線が痛い。

司令官「えぇ、君たちが前の提督たちから、暴力を受けていた事は、知っている。中には、精神的に傷ついた者もいるだろう。そして君達が

我々人間を信頼できないのもわかる。だけど、これだけは言わせて欲しい。俺はどんな事があろうと君たちを必ず守る。」

だが、艦娘たちの気持ちは変わらない。

川内「アイツらのせいで、妹たちは。」

正直言うと、俺もしんどい。ただ、ひたすら殺意のある視線を浴びているのだから。

司令官「あと、今日の昼から、1人1人と面談をしたいと思っています。順番は、掲示板に貼ってあります。以上、解散。」

こうして艦娘たちの挨拶が終わった。俺はさっさと指揮台を降りた。

司令官「あぁ、殺されるかと思った。」

一村「お疲れ様です。隊長。」

司令官「こっからが大変だ。」

俺は鳳翔に今日の朝飯と昼飯のレシピを渡すと、提督室に戻った。

一方艦娘たちは、


時雨視点

時雨と夕立は掲示板に貼られている面談の順番表を見ていた。

時雨「僕たちは、明後日の朝だね。」

夕立「夕立も同じぽーい。」

春雨「本当に信頼できる人なの?」

時雨「大丈夫だよ。ああ見えてとても優しいから。」

夕立「今日、面談する人は、川内さんに、妙高さん、秋月ちゃんぽい。」

時雨「あの人たちは、妹さん達を解体されたからね。」

春雨「どうして、またそんな人たちを最初に?」

夕立「分からないぽい。」

時雨「提督にも提督なりの考えがあるんだよ。」

春雨「そうね。」

夕立「早く、朝ご飯食べに行こう。」

こうして3人は鳳翔さんがいる臨時食堂に向かった。


司令官視点

艦娘達の挨拶の後、俺は長門達達と提督室で話していた。

長門「それは、本当か!?」

司令官「まだ、確証はない。だが、可能性は十分にある。この事は、本部に連絡した。明日この事をよく知る人物と会うために朝から俺は一村

と一緒に本部に行く。」

陸奥「この事をよく知る人物って誰?」

司令官「これを命令した奴以外いないだろ。」

長門「つまり、藤原達に会いに行くと。」

司令官「不本意だかな。だから明日は、清岡と一緒にここを頼むぞ。」 

長門「承知した。」

司令官「それじゃあ、解散。」

長門達は提督室を出て行く。

司令官「昼からは、アイツらと面談だな。」

こうして俺は、面談の準備をした。


13時

提督室

コンコン

司令官「入れ。」

川内「失礼するよ。」

司令官「よく、来たな。まぁ、そこに座れ。」

俺は川内を席に誘導する。そして川内が座ると、

司令官「まぁ、面談といっても今の現状に対してどう思っているか聞きたいだけなんだけど。」

川内「・・・・・・・・・・。」

司令官「率直言おう。人間をどう思っている?」

川内「ふん。聞きたい事って、そんなこと。そんなの決まってるじゃん!憎いよ!あんた達人間のせいで、神通と那珂は、解体された!任務を

失敗しただけで、地下行きされて、何度も2人に合わせてほしいと頼んだよ!でも、ある日毎日のように頼みに行ったら言われたよ、「2人は解体した。」ってね。私は、最後まで、妹の顔を見ることさえ叶わなかった!あんたにこの気持ちがわかるか!?大切な2人を人間によって奪われたこの気持ちが?」

司令官「お前が気持ちまでは、分からない。でも、俺も一時他人を信頼できない時期があった。今から、4年前俺はある戦線で部下を全員失った。殺したのは敵だが、部下を死なせる原因を作ったのは、連邦軍だ。俺たちは、撤退の際に絶対に渡らなければならない橋を渡ろうとした時、目の前で破壊され。撤退は不可能となった。結果、敵が追いついて来て、俺以外は全員死んだ。」

川内「そんな同情されたって、2人はもう。」

司令官「川内。神通と那珂はまだ、生きているかもしれない。」

川内「何が言いたいの?」

司令官「今言った通りだ。」

バン!

川内が思いっきり机を叩く。

川内「ふざけないで。そんな事誰が信じると思うの。」

司令官「これは、同じ地下に囚われていた吹雪からの証言だ。吹雪は地下にいた憲兵から艦娘の人身売買の話を聞いたそうだ。その後、神通と

那珂が連れて行かれるのを見たそうだ。」

川内「それじゃあ2人は、」

司令官「まだ、確定したわけではない。あくまで俺の推測だ。だから、明日それを確かめるため、本部に行く。」

川内「もし、それが本当だったらアンタはどうするの?」

司令官「もちろん、助けに行く。それだけだ。」

川内「わかった。今はアンタを信じる。でも、それが嘘だったらアンタを殺すよ。」

司令官「わかった。」

こうして川内との面談は終わった。川内が部屋を出た後、俺は次の準備をした。次の面談は、妙高だ。


14時

コンコン

妙高「妙高です。妹の那智と一緒で構いませんか?」

司令官「構わん。入れ。」

ドアを開く、

妙高「失礼します。」

那智「失礼する。」

司令官「いっらしゃい。さぁ、どうぞ座って。」

俺は2人を誘導する。

机の上には、お茶とどら焼きか置いてある。

司令官「早速聞きたい事なんだが、2人は俺の事をどう思ってる?」

妙高「正直に言うと、今はアナタを信頼できません。」

那智「私も、同感だ。」

司令官「それは、妹の羽黒の事が原因かな?」

妙高「そうですね。確かにそれもありますね。あの子は最後まで、大丈夫だと言って解体されました。」

司令官「そうか。」

那智「それもこれもお前達人間のせいだろ!」

妙高「那智、少し落ち着きなさい。」

那智「しかし。」

妙高「少なくとも、この人は上官よ。例え憎くても話を最後まで話を聞くべきだわ。」

那智「・・・・・・・・・・。」

司令官「彼女を止めてくれてありがとう。」

妙高「1番上の姉として当然の事をしただけです。」

司令官「まぁ、羽黒の事なんだけど、俺は羽黒は、生きてると思うよ。」

那智「‼︎」

妙高「何が言いたいのでしょうか?」

司令官「今言った通りだよ。俺は、・・・・・・・・・・。」

那智「ふざけるな!何が生きていると思うだ!羽黒はお前達人間が殺しただろ!」

司令官「まぁ、そう怒らず、これを見てくれ。」

俺は、とある1枚の紙を机の上に置く。

妙高「これは、何でしょうか?」

司令官「この鎮守府今までのの資材表だ。」

妙高「これが羽黒とどう関係があるのですか?」

司令官「普通、艦娘を解体した場合ある一定の資材が出るんだ。もし、艦娘が解体されたら、そこの表に少しだけ資材が上乗せされる。

しかし、羽黒が解体された日は、全く資材が上乗せされていないんだ。」

妙高「つまり、これを根拠に羽黒が生きている事を信じろと。」

那智「馬鹿馬鹿しい。やはりこいつ今ここで、・・・・・・・・・・。」

妙高「那智、やめなさい!」

那智「ツ!」

妙高「提督、これだけで羽黒が生きているかもしれないとおっしゃるんですか?」

司令官「いや、これだけで信じてくれとは言わない。だが、明日この件を藤原達に問いただそうと思っている。」

妙高「それで羽黒の事がわかるのですか?」

司令官「恐らくな。」

妙高「わかりました。それでは、明日の結果次第でアナタを信じます。」

司令官「それでいいよ。」

妙高「では、よろしくお願いします。」

こうして妙高と那智との面談は終わった。

司令官(正直那智が怖すぎる。)

そう思いながら、次の面談の準備をした。次の面談は秋月だ。


15時

コンコン

司令官「どうぞ。」

ドアが開く。

秋月「失礼します。秋月型1番艦の秋月です。よろしくお願いします。」

司令官「そんなに、畏まらなくてもいいよ。さぁ、どうぞ座って。」

俺は秋月を誘導する。

秋月が座ると、

司令官「早速で悪いんだけど、俺の事どう思う?正直に言ってくれ。」

秋月「は、はい。正直に言ってしまうと、分からないんです。もう、あの人じゃないのに、なぜか怖いんです。もうあんな事は起きないに。」

司令官「それって、妹の照月と涼月の事か?」

秋月「どうしてそれを?」

司令官「一通り書類は、見たからね。」

秋月「私は、1番上の姉なのに、2人を守れなかった。」

秋月は涙をこぼす。

秋月「私は、地下に2人が連れ行かれるを見て見ぬふりをしたんです。2人は、必死に私の名前を呼んでいました。でも、私はあの2人を見て逃げ

たんです。」

司令官「・・・・・・・・・・。」

秋月「2人はきっと私を恨んでいると思います。」

司令官「秋月、お前の妹は生きていると思うよ。」

秋月「えっ⁉︎」

司令官「まだ、確定したわけではないけど、吹雪の証言と資材のデータを見る限りその可能性は高い。」

秋月「で、でも2人がどこにいるかなんて」

司令官「それは、明日俺が直接確かめに行く。秋月、もしお前が、2人に会えるとなるなら、どうしたい?」

秋月「私は、もう一度会って、2人に謝りたい。」

司令官「わかった。2人は、必ず見つけて、俺が助ける。約束する。だから、俺を信じてくれ。」

秋月「はい。信じます。だから、2人を助けてください。」

司令官「約束する。すまなかった。今まで辛い思いをさして。」

俺は、泣く秋月を抱きしめた。そして、誓った全員必ず助けると。

こうして今日の面談は終わった。


20時

提督室

俺は、面談の結果をレポートにまとめ終わり、横になっていた。

司令官「疲れた。もう働きたくない。」

俺は、完全にノックダウンしていた。

司令官「あぁ、外の空気でも吸いに行くか。」

俺は提督室から外に向かう。


仮設住宅地

俺はみんなの様子を見に来た。

ほとんどはもう寝ており、一部だけ臨時食堂で酒を飲んでいた。

司令官「よく寝てるな。」

俺は1通りの仮設住宅を見ると、

司令官「このままいて、誰かに見られたらやばいな。帰ろ。」

俺は提督室に戻ることにした。


仮設住宅地と提督室がある建物までつながる道

俺はゆっくり提督室に帰っていた。しかし、俺は突如足を止めた。

司令官「そこにいる奴、出てこい。」

すると、目の前の木の影から誰か出て来た。

司令官「加賀か。」

加賀「こんにちは。提督、こうして話すのは初めてですね。」

司令官「その割には、物騒な格好をしてるな。」

加賀は、艤装を展開していた。

司令官「その様子じゃ、俺を殺しに来たようだな。」

加賀「えぇ、そうよ。アナタが死ねば、私たちは解放される。」

司令官「周りに隠れている奴も同じ考えか。」

加賀「!」

?「!」

司令官「気配でバレバレだ。」

そう言うと、

赤城、飛龍、蒼龍が姿を表した。もちろん、艤装を展開している。

司令官「言っておくが、お前たちでは、俺を殺せねぇぞ。」

加賀「それはやってみなくては、分かりません。」

司令官「ほう。良いだろう、お前らに付き合ってやる。」

俺は、腰に付けてある軍刀2本を抜く。それと同時に、全員弓を構えてきた。

司令官「全力でかかってこい!」

そう言うと、一斉に矢が飛んでくる。

俺は、全ての矢を避ける。

司令官「向こうはまず、距離を取るはずだ。」

俺は彼女達の死角を狙うことにした。まず、狙いを1人に絞る。

司令官「もらったァァァァ!」

俺は蒼龍の腹を殴る。

蒼龍「カハッ!」

司令官「まず、1人。」

蒼龍は気絶した。

飛龍「蒼龍!よくも蒼龍を!」

飛龍がこちらに狙いを定める。

飛龍「喰らえ!」

ピューン

矢が俺に向かって飛んでくるが、

俺は矢を剣でぶった斬る。

飛龍「嘘!そんな!」

司令官「甘いんだよ!」

俺は、飛龍の死角から、勢いよく蹴りを入れる。

飛龍「!」

飛龍は蹴り飛ばされ、気絶した。

司令官「残るは、一航戦。」

すると、

タン

木に矢が刺さる。

司令官「そこか!」

俺は、1番奥にある木を目指す。俺は走って向かうが、矢が目の前から飛んでくる。

司令官「危ねえ!」

俺はギリギリ避けた。

そして

司令官「そこだァァァァ!」

俺は木の上に隠れている奴に向かって斬りかかる。

司令官「やっぱり、お前か赤城!」

赤城「くっ!」

俺は赤城の胸元を掴み、腹に1発。

赤城は気絶はしなかったものの、腹を押さえて動けなくなる。

司令官「もう、やめろ。加賀!」

横を見ると、加賀が立っていた。

加賀「・・・・・・・・・・。」

司令官「これ以上戦う理由はない。」

加賀「アナタには、わからないわ。私たちは、人間に犯された。他の子達を守るために、自分を犠牲にしたわ。アイツが捕まった時、ようやく

解放されると思った。でも結局は、人間から私たちが解放される事はない。ここで負けるくらいなら。」

すると、加賀はM1911を取り出し、自分の頭に銃口を向けた。

赤城「加賀さん、やめて!」

加賀「赤城さん、ごめんなさい。そしてさようなら。」

そして、

ターン

銃声は鎮守府内に鳴り響き、

ゴト

加賀のM1911が地面に落ちた。俺は、とっさにルガーP08で加賀のM1911を狙った。

もちろん銃声は、俺のルガーP08によるものだ。

司令官「ギリギリセーフ。」

すぐに周りが騒がしくなる。当然だ。銃声は鎮守府内に鳴り響いたのだから。

清岡「今のは、隊長ルガーによるものだ。急げ!」

一村「帝国軍の工作員による主撃かもしれない。全員油断するな!」

長門「今の銃声はこっちからだ。急げ!」

艦娘も人間も全員が集まってきた。

司令官「加賀。」

俺は加賀に近づき、そして、

パシーン

俺は加賀に対して、平手打ちをした。

司令官「命を粗末にするじゃねぇ!このクソバカ!」

加賀は平手打ちを食らった頬を触ったまま、座り込んだ。

司令官「命はたった一つしかないんだぞ!お前が死ねば、赤城はどうなる!そんな事を考えずに、馬鹿な行動するじゃねぇ!お前らがあの2人から、どんな事をされたかは、もう知ってる。長門から聞いたぞ、お前は、みんなが犯される事を恐れて、自分を犠牲にしたんだろ。」

加賀「でも、私はみんなを守れなかった。」

司令官「お前は、十分守ってくれた。少なくとも、お前に救われた奴はいる。もう、自分を責めるな。」

加賀「・・・・・・・・・・。」

艦娘たち全員が見ていた。

司令官「お前らよく聞け!お前達が、辛い思いをしたのは、知っている。中には、永遠に消えない傷を負った者もいるだろう。それは、俺達人間がした事は、変わりない。だから、俺がお前達の悲しみや苦しみを全て受けてやる。だから、死のうなんて思うな。俺は、お前達に生きてほしい。」

艦娘「・・・・・・・・・・。」

司令官「本当に今まで、辛い思いをさせてすまなかった。」

俺は、艦娘たち全員に頭を下げる。

司令官「こんな不甲斐ない俺だか、君たちを最後まで支えるつもりだ。どうか、俺をを信じてほしい。」

すると、

長門「私は、最後まで提督を信じる。」

陸奥「私もよ。」

鳳翔「私も。」

大淀「私も、最後まで提督を信じます。」

時雨「僕も。」

夕立「夕立も最後まで信じるぽい。」

吹雪「私も。」

白雪「私も同じく。」

叢雲「私も信じてあげるわ。まぁせいぜい頑張りなさい。」

北上「私も面白そうだから、提督を信じるよ。」

大井「北上さんが言うなら、私も」

球磨「じゃあ私も信じるクマ〜」

次々に艦娘が手をあげる。結果、艦娘全員が手をあげた。

司令官「みんな、ありがとう。」

加賀「礼を言うのは、私たちよ。」

後ろにいた加賀が言う。

加賀「提督、申し訳ありません。私は、アナタを勘違いしていたわ。」

赤城「私からも、申し訳ありませんでした。」

2人は頭を下げる。

司令官「これからもよろしくな。一航戦。」

加賀・赤城「はい。」

こうして、ついに艦娘たちから、俺は信頼を得る事ができた。


翌日

午前6時

臨時食堂

俺はいつも通り、鳳翔に朝飯と昼飯のレシピを渡しに行っていた。

瑞鶴「提督、おはよう。」

翔鶴「提督、おはようございます。」

司令官「おはよう。」

翔鶴と瑞鶴が挨拶をしてきた。

他にも、

川内「おはよ。今日はよろしくね。」

司令官「おはよ。言うわれなくても、わかってるよ。」

昨日、殺害宣言をした川内が挨拶をしてくる。

俺は臨時食堂に入ると、

鳳翔「提督。おはようございます。」

司令官「おはよう。はい、これ今日の朝飯と昼飯のレシピ。」

鳳翔「いつもありがとうございます。」

司令官「気にするな。当分はこっちが用意するから。後、今日は本部に行くから。」

鳳翔「はい、いってらっしゃいませ。」

俺は臨時食堂を出ると、

加賀「提督。おはようございます。」

司令官「おはよ。これから飯か?」

加賀「はい、鳳翔さんのご飯は美味しいので。」

司令官(そっか、まだ俺がレシピを考えている事は知らないんだ。)

と思いつつ、

司令官「そうか、まぁゆっくり食べろよ。当分は出撃もないから。」

加賀「そうさせてもらうわ。後、今日本部に行くらしいわね。」

司令官「あぁ、そうだけど。」

加賀「必ず、連れて行かれた子たちのことを見つけてあげて。」

司令官「わかってるよ。じゃあ行くわ。」

加賀「お気をつけて。」

加賀と別れ、俺は一村のところに向かう。


鎮守府の入り口

司令官「じゃあ、行ってくるわ。」

清岡「お気をつけて。」

長門「あの子たちの情報を頼むぞ。」

司令官「わかってるよ。じゃ。」

俺は車に乗り、鎮守府を後にした。


1時間後

日本連邦本部

俺たちはある人物と待ち合わせをしていた。俺が連邦本部に入ると、浅野大将と兄貴がいた。

浅野「やぁ、久しぶりだね。大杉君。」

司令官「こちらこそ、浅野大将。」

浅野「早速で悪いが、少し急用が出たので、龍斗君あとは頼むよ。」

龍斗「はっ!」

浅野大将はどこかに行ってしまった。

龍斗「久しぶりだな。愚弟。」

司令官「兄貴こそ。」

龍斗「話は歩きながらしよう。」

司令官「へーい。」

俺たちは藤原たちがいる牢へ向かう。

龍斗「お前、やっとまともに働き出したのか。」

司令官「この立場に就かせたのは、兄貴だろ。」

龍斗「俺は、ただ浅野さんからの提案に乗っただけだ。」

司令官「それが、原因なんだよ!」

龍斗「別にいいだろ。で、艦娘との信頼関係はどうなんだ?」

司令官「昨日やっと信頼してもらえるようになったよ。」

龍斗「そうか。後、お前が送ってきた報告書を元に藤原を尋問した。あいつは、人身売買の件にはほとんど、関係ない。」

司令官「どういうことだ?」

龍斗「人身売買を担当してたのは、木下だ。藤原は木下の提案を許可しただけで、全て木下に任せていた。」

司令官「じゃあ、今日は木下を尋問したらいいのか?」

龍斗「そうだ。既に上の許可はとってある。」

そう言ってると、兄貴は足を止めた。

龍斗「ここだ。中に木下がいる。」

司令官「分かった。」

龍斗「先に言っておくが、多少手荒な審問になっても、俺は何も見ていないことにする。」

司令官「ありがとう。兄貴。」

龍斗「気にするな。軍の過ちは、軍が正すべきだ。行ってこい。」

そう言われると、俺は部屋に入る。

司令官「久しぶりだな。木下。」

木下「貴様、こんな事をして許されると思うな。」

司令官「お前の自業自得だろ。」

木下「私は、木下財閥の人間だぞ!」

司令官「知ってるよ。だが、今のお前は犯罪者だ。」

木下「大尉の分際で。」

司令官「今は、中佐だ。」

木下「ふん。どうせ浅野にしぶしぶ上げてもらったのだろ。」

司令官「どうかな。さて、本題に入ろう。人身売買で連れて行った艦娘はどこへやった。」

木下「ふん、私が喋ると思うか?」

司令官「少し、手荒なやり方でもいいと言われているが、いいのかな。」

木下「ふん、やれる物ならやってみろ!」

そういうと、俺は銃を抜く。

カチャ

木下「私を殺せば、何の情報も得られんぞ。」

司令官「そうだな。なら、殺さなければ、いいだけだ。」

そして

パーン、パーン

銃声が2回鳴り響く。

木下「ァァァァ。足が、私の足が!」

俺は木下の両方の太ももに、それぞれ1発ずつ食らわしてやった。

司令官「次は、両腕かな。」

木下「貴様、よくも!」

司令官「・・・・・・・・・・。」

木下「思い出したぞ。お前、そういえば中国戦線で部下を全員死なせたんだな。無様だったよ、君の泣き崩れるあの姿。無能な部下達と君は

  やっぱりお似合いだよ。」

パーン、パーン

木下「ヒギャアアアア!腕が、腕がァァァァ。」

今度は腕に1発ずつ。

司令官「俺を馬鹿にするのは、構わない。だが、死んだアイツらを馬鹿にする事は許さねえ!さっさと、答えろ。次は指を切り落とすぞ。」

木下「分かった!分かった!教える!」

司令官「教えろ。」

木下「彼女達は、木下財閥が主催する奴隷オークションに送った。来週の○曜日にその奴隷オークションが開催される。そこにいるはずだ。」

司令官「場所は!」

木下「渋谷区にある木下財閥が経営しているホテルだ。」

司令官「分かった。今回は見逃してやる。だが、次艦娘に手を出したら、命はないと思え!」

木下「は、はい!」

こうして木下から情報を得ることができた。部屋から出ると、兄貴、一村そして浅野大将がいた。

一村「尋問お疲れ様です。」

司令官「アイツあっさり吐いてくれた。」

龍斗「で、どう言った内容だ。」

司令官「1週間後の○曜日に渋谷区の木下財閥が経営するホテルに置いて奴隷オークションが行われる。そこで艦娘が商品として出されるらしい。」

その後、俺は兄貴と浅野大将と共に作戦会議を行った。結果、警察とも協力し、兄貴と浅野大将の直属の部隊も参加することになった。そして俺たちはオークションへの潜入及び、艦娘の救助をする事となった。そして会議が終わり、

浅野「大杉君。実は君にもう1件ある。」

司令官「何ですか?」

浅野「実は、この際に横須賀鎮守府の部隊を増やす事が決定した。そのため今度の作戦実行日に、新たなに中隊2部隊が配属される。部隊については、これを見てくれ。」

そういうと、ファイルを渡してくる。

司令官「わかりました。」

浅野「では、作戦実行日は頼むぞ。」

司令官「了解!」

そういうと、浅野大将は自室へと戻って行った。

こうして、艦娘救出作戦が執行されることになった。


続く




























 









後書き

次回、遂に艦娘救出作戦です。お楽しみに


このSSへの評価

1件評価されています


2021-11-27 21:27:35

このSSへの応援

1件応援されています


2021-11-27 21:27:35

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください