悪魔と仲間たち No.39【2つの夢の国】
長らくお待たせしました。今回は、ディズニー編です。今回の旅行ではディズニーリゾートでの旅行を舞台に書いています。基本は、私アニトクが普段ディズニーに行った際にアトラクションを効率よくまわる方法を参考に書いています。また、8月に私アニトクはこの「デビルと仲間たち」を書くためにディズニーに行っておりました。ですが、現在新型コロナウイルスにより、小説とは一部異なるところもございます。また、ネタバレ要素もあるため、そこのところはご了承をお願いします。それでは、どうぞ!!
20○○年12月○日
午前11時
東京第1連邦基地 執務室
世間が毎日、クリスマスの事でいっぱいになっている中俺は1人、今日の午後から明日、明後日の休暇のために最後の書類整理をしていた。前の式典の後に行われた際に浅野元帥からもらったお金を使って俺は何人か連れて、夢の国で少し休暇を取ることにした。だから、そのためにも俺は今できる限りの書類の整理をしていた。そして、
司令官「終わったー!!」
ようやく、今日のノルマを達成した。書類の整理が終わると俺は、
司令官「えっと、必要な物は着替えと財布。」
とバックに詰めていく。そして、
バタン
執務室から出て、俺は基地の正面入り口に向かった。
午前11時13分
正面入り口
俺が基地の正面入り口に着くと、そこには今回の休暇を一緒に過ごすメンバーが全員揃っていた。メンバーは、神通、川内、那珂、ロニエ、ティーゼの5人だ。本来なら、韓国の戦いで迷惑をかけた加賀やみほやまほも連れて行こうと思ったが、あいにくみほとまほは実家に帰省中、加賀は赤城達と一緒に大食いツアーに参加しており、椿も実家の用事で一緒に行くことはできなかった。
司令官「すまない。遅くなった。」
と言うと、
神通「いえ、私たちも今来たばかりなので。」
ロニエ「そうですよ。気にしないでください。」
司令官「そうか。じゃあ、行こうか。」
と言うと、俺たちはそのまま駅に向かった。
午後12時18分
舞浜
『次は、舞浜。舞浜です。』
と電車内にアナウンスが流れる。
司令官「よし、ここで降りるぞ。」
と言うと、俺たちは席から立ち、ドアに近づく、
そして、
ピンポン、ピンポン
と音がなり、ドアが開く。そして、電車から降りると
司令官「よーし。着いた。」
那珂「結構、時間かかったね。」
川内「そうだよ。ついつい昼寝しちゃった。」
神通「いつも、昼間はよく寝てる姉さんが言わないで下さい。」
ロニエ「あははは・・・・。」
ティーゼ「でも、遂に来たんですね。私ここに一度でもいいから来たかったです。」
司令官「まぁ、そりゃあ誰だって憧れる場所だしな。」
ロニエ「でも、本当に良かったですか。今回の旅行の代金は元々、司令官が元帥から貰ったものでは。」
司令官「あの人が好きに使えって言ってるんだから。好きに使ったまでだ。何の問題はないよ。」
そう言うと俺達はホームから階段を使って下に降り始める。
そして、駅を出ると俺たちの目の前に大きな城が姿を現した。
ロニエ「あれが、ディズニーランド。」
司令官「そう、あれはシンデレラ城。ディズニーランドの象徴とも言える城だ。」
神通「大きい。」
川内「綺麗。」
と皆んな、まだ駅から少し見えるシンデレラ城に見惚れてしまう。そんな、様子を見ていた俺は、
司令官「あの〜、お嬢様方。」
神通「は、はい!!」
司令官「そろそろ、ホテルに移動しない。シンデレラ城が気になるのは分かるけど。一応、今日千葉は、10度まで下がるらしいから。早いところ暖かい所に行こう。」(司令官は、かなりの寒がりなのである。)
と俺が言うと、
ティーゼ「そうですね。流石に今日は寒いですし。」
司令官「そうそう。だから・・・早いところホテルに・・・ハァ、ハァ、ハァ、ハックション!!」
とくしゃみまで出始めた。こうして、俺たちは2泊するホテルに向かった。
午後12時34分
俺たちはあれから少し、歩いてホテルに着いた。
司令官「ここが今日泊まるホテルだ。」
ロニエ「司令官。ここって、よくテレビでてるホテルですよね。」
川内「さっきのシンデレラ城も凄かったけど、このホテルもすごい。」
司令官「まぁな、ここそれなりに値段は高いからなぁ。」
那珂「司令官すごい!!ここ、ディズニーランドホテルじゃん!!」
そう。今回泊まるホテルはディズニーランドホテル。基本、値段が高くて俺も今まで来て一度しか泊まった事がないホテルだ。
神通「しかも、ディズニーランドのすぐ目の前。」
司令官「まぁ、近い方が早く入れるからなぁ。よし、入るぞ。」
そう言うと、俺たちはディズニーランドホテルに入る。
ティーゼ「うわぁ、綺麗。」
ホテルに入ると、目の前には広くて、綺麗なロビーが広がっていた。
司令官「6人で予約してた大杉です。」
と俺はフロントで早速チェックインを行う。
スタッフ「大杉様ですね。お待ちしておりました。今回は、ディズニーランドホテルをご利用頂きありがとうございます。それでは、早速お部屋に案内します。」
そう言われると、俺たちは部屋に案内される。
宿泊部屋
スタッフ「こちらが、5名お泊まりになられるお部屋となります。」
とスタッフが部屋まで案内してくれる。
那珂「うわぁー!!広ーい!!」
ロニエ「すごい!!ディズニーランドが窓から見れるよ!!」
と部屋に入ると、同時に皆んな窓から見れるディズニーランドに興奮する。すると、
スタッフ「後、お隣に1名様がお泊まりになるシングルがございます。そちらの部屋の鍵も今お渡ししておきます。」
司令官「ありがとうございます。」
スタッフ「他に何か気になる事があれば、気軽にスタッフにお聞きください。それでは、ごゆっくり。」
そう言うと、スタッフは部屋を出ていく。そして、
司令官「じゃあ、俺は隣の部屋に泊まるからお前達は今日、ここでゆっくりしていけよ。」
神通「え、でもこの部屋は司令官がお取りなられたのに。」
司令官「流石に、1人の男が5人の女子と一緒に寝る訳にはいかないだろ。安心しろ。ただ部屋が違うだけで、隣にいるんだから。ああ、後コレ渡しおくわ。」
そう言うと、俺は神通にディズニーのガイドブックを渡す。
司令官「コレを見て、乗りたいやつをある程度決めておいてくれ。」
そう言うと、俺は自分の荷物を持って隣の部屋に移動する。
司令官が泊まる部屋
司令官「ハァ~。別に悪くないな。」
俺は自分が泊まる部屋に入ると、荷物を置き、窓からディズニーランドを見る。
司令官「綺麗だな。」
と言っていると、
コンコン
部屋をノックする音が聞こえてくる。
俺は、すぐにドアを開けると、
川内「司令官。少し、いい?」」
と神通か聞いてくる。
司令官「別に特に言った用事はないから大丈夫だけど。」
川内「ちょっと、散歩に付き合ってくれない。」
こうして、俺たちはホテルの付近を散歩することになった。
午後12時40分
あれから、ホテルを出て、俺と川内は2人きりで、ディズニーの周辺を歩いていた。すると、
川内「ねぇ、司令官。1つ聞いていい?」
と言ってくる。
司令官「あぁ、別にいいけど。」
と返すと、
川内「司令官ってさあ、神通の事どう思ってるの。」
司令官「・・・・・。」
川内「実はね。神通。司令官が韓国で一時戦死したと思われてた時にね、司令官の後を追って死のうとしたんだ。最終的には、加賀さんが止めてくれたから、問題なかったんだけど。それでも、神通にとって司令官は・・・・・・。」
司令官「分かってる。そこのところは、ちゃんと伝えるつもりだ。」
川内「・・・・・分かった。でも、妹を悲しませるような事だけはしないでね。」
司令官「分かってるよ。」
と返すと、
川内「あぁ、じゃあ言うことも言ったし早く帰ろう。」
と川内はホテルに向かって歩き出す。すると、一台の自転車が猛スピードで川内に近づいてきていた。しかし、川内はそれに気づいていなかった。俺は、すぐに川内右手を掴み、自分の方に引き寄せる。その瞬間、
チャリン、チャリン
司令官「危ねぇ。」
川内「・・・・・////。」
間一髪で、自転車との衝突は避けられた。すると、
川内「・・・・・司令官。ありがとう/////。」
と顔を赤くして川内は礼を言ってくる。
司令官「気にするな。お前も気をつけろよ。」
川内「・・・・・・うん。」
司令官「じゃあ、帰るか。」
こうして、俺たちはホテルに戻った。
午後5時
ホテルに戻ってからお前達は、各自でそれぞれ時間を潰していると、空は赤色へと変わっていた。
そして、
司令官「そろそろ、レストランに行きますか。」
俺は、今日このホテルで予約しておいたレストランに行くために、まずは女子5人を呼びにいく。
ディズニーランドホテルのレストラン
あれから、俺は5人を連れて夕食で予約しておいたレストランに向かった。
神通「すごい。とても、豪華。」
ロニエ「美味しそう。」
今回は、コース料理なため次々に料理が俺たちの前に運ばれてくる。そんな、料理を眺めていると、
司令官「あっ、来た。」
レストランにあるマスコットが入ってきたのだ。それは、
那珂「ミッキーとミニーだ!!」
そう。このレストランには、ミッキーマウスとミニーマウスが来てくれることがあるのだ。
ティーゼ「きゃあ、可愛い!!」
ロニエ「折角だから、一緒に写真撮ろう!!」
と言うと、ロニエはレストランのスタッフにスマホを渡して、
川内「ほら、司令官も!!」
6人皆んなで、ミッキーとミニーとの写真を撮ってもらった。
こうして、旅行の初日から俺たちは良い思い出を作る事ができた。そして、
翌日
午後8時半
ディズニーランドのゲート前
川内「あぁ〜、眠い。」
神通「姉さん、昨日も夜更かししてたんですか。」
川内「だって、眠れないんだもん。」
と神通と那珂は、睡眠不足の川内を朝から支えていた。しかし、その事よりも俺は周りの状況が気になっていた。
「あれって、大杉大佐?」
「ウソ、あの英雄の?」
「スゲェー、本物だ。」
顔を何一つ隠していなかった俺は、すぐにディズニーランドのゲートに集まっていた人たちにバレてしまった。
司令官「ミスった。メガネくらいかけてくるべきだった。」
ロニエ「アハハハ・・・・そうですね。」
と言っていると、
ゾロゾロゾロ
ゲートに並んでいた長蛇の列がゆっくりと動き出した。そして、遂に
ロニエ「うわぁ!!遂に入れた!!」
俺たちもゲートから遂にディズニーランドに入ることができた。そして、
司令官「よーし、最初は何に乗る?」
俺は、ゲート出てすぐに貰ったディズニーランドの地図を見つつ、みんなに確認する。
那珂「那珂ちゃんは、やっぱり最初は、みんなで楽しめる奴に乗りたいなぁ。」
司令官「じゃあ、人気のアレに乗るか。じゃあ、先に何か適当に並んでて。すぐに合流するから。」
そう言うと、俺はみんなと少し別れて、ある所に向かった。
一方、残った5人は、
神通「行ってしましたね。」
川内「どうする。司令官は、適当に並んおけって言ったてたけど。」
ロニエ「と言っても私達、ここに来るの初めてだし。」
と言いつつ、5人は、昨日司令官から貰ったディズニーリゾートのガイドブックを見る。
那珂「私、コレに乗ってみたい!!」
ティーゼ「じゃあ、コレに並びましょうか。」
こうして、5人は、那珂の希望であるアトラクションに向かった。
モンスターズン・インクライド&ゴーシーク
5人は、あれからモンスターズン・インクのアトラクションに並んでいた。
川内「45分待ちか。まだ、入園が始まって間もないのに凄いね。」
神通「えぇ、流石は有名なテーマパークな事はありますね。」
那珂「私、前にこの映画、DVDで観たんだよね。」
ロニエ「それにしても、コレってどういうアトラクションなの?」
ティーゼ「ガイドブックには、乗り物に乗ってモンスターズンインクの世界の仲間達をライトで探すって書いてるね。」
と話していると、
ブー、ブー、ブー
突如、神通のスマホが鳴り始める。
神通「はい。もしもし。」
司令官『あぁ、神通。今、早めに乗れるチケットゲットしたから。そっちに合流するけど。今、どこ?』
神通「司令官!?えっ、今はモンスターズンインクに並んでいます。」
司令官『モンスターズンインクね。了解、了解。今から、そっちに向かうわ。』
と言うと、電話は切れる。そして、
7分後、
司令官「お待たせ。」
と無事に俺はみんなと合流できた。
那珂「もう、司令官。どこに行ってたんですか。」
司令官「悪い、悪い。コレを取りに行ってたんだよ。」
と言いつつ、俺はみんなに6枚のチケットを見せる。
ティーゼ「司令官。コレは?」
司令官「美女と野獣のアトラクションのファーストパス。コレがあれば早く乗れる。」
ロニエ「ウソ、このアトラクション最近てきたばかりで人気なんですよ!!」
司令官「うん、だから、急いで取ってきたんだよ。場所は事前に調べてたし。」
那珂「凄い!!コレ、カップルで言ったらロマンチックで有名なんだよー!!」
神通「!!」
司令官「モンスターズンインクを乗り終わったら、行こうか。」
こうして、俺たちは次のアトラクションに乗るものも決まったのだ。すると、
ティーゼ「司令官。」
司令官「うん?」
ティーゼ「このモンスターズンインクは、6人全員乗れるんですか。」
司令官「あっ、確か1台につき、2人だったような。」
川内「じゃあ、誰が誰と乗るのか決めないとね。」
司令官「じゃあ、ジャンケンで勝った者から隣の人を決めれる形でどうかなぁ?」
ロニエ「それでいいと思います。」
ティーゼ「私も。」
と承諾を得たところで、
全員「最初はグー、ジャンケン、ポン。」
司令官 グー
川内 チョキ
神通 チョキ
那珂 パー
ロニエ パー
ティーゼ グー
全員「あいこで。」
とその後、3回くらいあいこが続き、結果
司令官と那珂
ロニエと神通
ティーゼと那珂
と言う形になった。
そして、
スタッフ「お客様、何名ですか。」
と遂に、自分たちの番がまわってきた。そして、
司令官「6名で。」
スタッフ「はい。では、こちらの1番と2番と3番でお待ちください。」
と誘導され、目の前に乗り物がやってくる。
スタッフ「ゲートが開きます。乗り物に乗られましたら、目の前にあるレバーをゆっくりとおろしてください。また、お荷物は、足元に置いてください。」
と指示を受ける。そして、ゲートが開き、
俺と那珂は、乗り物に乗り込む。そして、荷物を足元に置き、レバーをおろす。そして、スタッフが安全確認を終えると、
スタッフ「それでは、いってらしゃい。」
と言うと、乗り物が動き始める。
司令官「おっ、始まった。」
那珂「楽しみ♪」
すると、
モンスターズンインクお馴染みのマイクが目の前に現れ、
マイク「じゃあ、準備はいい?いくよ。3,2,1。スタート!!」
と言うと、手元にある2つ懐中電灯が光る。
そして、
司令官「あっ、いたいた!!」
那珂「こっちも居たよ!!」
とモンスターズンインクの世界を楽しみつつ、隠れているモンスター達を探していった。そして、そのまま進んでいった。そして、モンスターズンインクを乗り終えると、
那珂「すっごい楽しかった!!」
川内「確かに、面白かったよねー。」
と皆んな、満足しているようだった。そして、俺たちはモンスターズンインクを乗り終えると、そこには店があり、ディズニーランドのグッズがたくさん売られていた。
すると、
那珂「折角だから、なんか買っていこうよ!!」
ロニエ「良いですね。」
と皆んな、店でミッキーのカチューシャなどを見始めた。
司令官「流石は、女子だな。」
と言っていると、
神通「司令官は、買わないんですか。」
と神通が聞いてくる。
司令官「あぁ、ガキの頃は兄貴や姉さん達と来て買ったりしてたけど、連邦に入ってからは兄弟で来るタイミングが無くて、基本1人で来てたからなぁ。流石に1人で来てあれを着けるのも恥ずかしくて。」
と言っていると、
那珂「はい。神通ちゃんも早く。」
神通「えっ、ちょっと!?」
と那珂に連れていかれる。そして、那珂や川内達にディズニーキャクターのカチューシャを着けられ、どれかにやっているか確認されていた。そんな、光景を見ていると、俺はガキの頃を思い出していた。
司令官「・・・・・懐かしいなぁ。あの頃が。」
と思い返していると、
那珂「司令官!!決まったよー!!」
と言ってくる。そして、レジまで行き、
司令官「カードでお願いします。」
と全て俺がカードで購入した。
そして、
那珂「じゃーあん!!どう似合ってる?」
と店から出ると、皆んなそれぞれのカチューシャを着けていた。
川内はクマのプーさんカチューシャ、神通はミニーマウスのカチューシャ、那珂はクリスマス限定のミッキーマウスのカチューシャ、ロニエとティーゼはお揃いで魔法の帽子を被ったミッキーマウスのカチューシャを着けていた。そして、何故か俺も・・・・。
司令官「いや、俺は無くてもいいのに。」
ティガーのカチューシャを着ける事になった。
ロニエ「似合ってますよ。」
ティーゼ「司令官。虎大好きですもんね。」
司令官「いや、それ俺のティーガー戦車の事だろ。」
と言いつつ、俺たちは次のアトラクションに向かった。
美女と野獣 魔法のものがたり
次に俺たちが乗ることにしたのは、俺が買ってきたファーストパスの対象の美女と野獣だ。
司令官「120分待ち・・・・。ファーストパス買っておいて正解だったな。」
俺たちが美女と野獣のアトラクションがある城に着くと、そこには120分待ちと書かれた看板があった。
神通「人気なんですね。」
と120分を待つ、他のお客を見ていると、
川内「早く、行くよ。」
と川内が行ってくる。
そして、
スタッフ「こちらが、ファーストパスをお持ちの方の列です。」
とスタッフが誘導していたので、俺たちはその列に並びでたんたんと進んでいった。そして、5分もしないうちにアトラクションにまで着き、
スタッフ「はい。お客様何名ですか。」
司令官「6名です。」
スタッフ「6名様ですね。4番の列にどうぞ。」
と誘導され、その列に並ぶと、ティーカップの形をした乗り物目の前にくる。そして、ゲートが開き俺たちは席に座りベルトを締め、スタッフが安全確認を取ると、
ティーカップは、動き出し、遂に美女と野獣の物語が始まったのだ。
司令官「おお、綺麗だな。」
那珂「憧れる。」
神通「綺麗。」
と俺も初めて乗るため、綺麗だと思っていたが、それに以上に女子達が目をキラキラさせていた。
司令官(まぁ、美女と野獣は恋愛系の物語としても有名だしな。)
と思いつつ、俺も美女と野獣の世界を楽しんだ。
そして、美女と野獣の物語が終わり、俺たちはアトラクションから出ると、
ロニエ「凄い、興奮したね。」
ティーゼ「やっぱり、憧れるね。」
と皆んな嬉しそうな様子で美女と野獣の城を後にする。
そして、その後も俺たちはディズニーランドのアトラクションを乗り続け、スプラッシュマウンテンでは、俺とティーゼが1番前になり落ちる際にびしょ濡れとなったり、スペースマウンテンやビッグサンダーマウンテンなどの絶叫系のアトラクションにも乗った。そして、夜にはみんなでパレードを見たりもした。翌日には、シーの方にも行き、絶叫系を中心にみんなで楽しんだ。また、夜のパレードもみんなで座ってみた。そして、
午後9時
ディズニーシー
メディテレーニアンハーバー
パレードが終わった後、俺たちは基地のみんなの分の土産を買っていた。そして、土産も全部決まり那珂が少しだけ、自分の分も買いたいと言うのでロニエとティーゼ共に選ぶ様子を見ていると、俺は神通がいないことに気づく、
司令官「うん、神通は。」
と探していると、
川内「神通なら、さっき外にいるって言ってたよ。」
と教えてくれた。そして、
川内「行ってあげて。」
司令官「分かった。」
言うと、俺は神通を探しに外へ出た。そして、店から出て店の付近を少し探していると、火山がよく見え、昼にはパレードも行なっている場所で神通が火山の方を見ている姿があった。そんな神通に俺はゆっくりと近づき、
司令官「何を見てるんだ。」
と聞く、
神通「あっ、司令官。いつ来れるか分からないので、ちょっと目に焼き付けておこうと思って。」
司令官「そうか。」
神通「この2日間、とても楽しかったです。昔はこんな場所に来れること自体が夢のまた夢でした。でも、今こうして普通に来られてたのも司令官のおかげですね。覚えてますか、初めて出会った日のこと。」
司令官「あぁ、腐った奴らに奴隷オークションの商品として捕まっていたお前達を助ける為に、奴隷オークションが行われるホテルに俺や一村達と一緒に乗り込んでドンパチしたなぁ。」
神通「ふふ、そうですね。そこから、沢山の戦いがありましたね。」
司令官「北海道での戦い、クーデター、防空海戦、そして韓国での戦い。沢山の命が俺たちの前で消えていった。」
神通「・・・・・でも、それでも私たちは生きています。司令官。私、韓国の戦いで司令官が一時死んだされた時・・・・・・。」
司令官「知ってる。全部、聞いた。俺の後を追って死のうとしたんだろ。全部、加賀と川内から聞いた。実はな、今回の旅行でお前を連れていくよう頼んだのは、加賀なんだ。」
神通「えっ!?」
そう。この旅行に行く、5日前
12月○日
午後4時
俺は加賀を誘うと加賀の部屋を訪れていた。
司令官「なぁ、加賀。実はな、来週旅行に行くんだけど加賀も来ないか。」
加賀「私がですか。」
司令官「あぁ。」
加賀「いつですか。」
司令官「○日と○日、○日の2泊3日予定なんだが。」
加賀「・・・・・すいません。その日は、赤城さんと一緒に大食いツアー行ってる日で。」
司令官「そうか。じゃあ、仕方ないな。」
加賀「・・・・・司令官。二水戦の旗艦を誘ってあげてください。」
司令官「二水戦の旗艦って・・・・あぁ、神通のことか。」
加賀「はい。実は、彼女韓国で司令官が行方不明になっていた時、貴方の後を追うとしたの。」
司令官「えっ!?」
加賀「ギリギリ私が止めた事で問題はなかったものの、彼女は貴方が死んだと聞いた時、とても辛そうだったわ。」
司令官「・・・・・・俺は司令官としてまだまだだな。」
加賀「そんな事は・・・・・。」
司令官「・・・・・・最低だよな。部下の気持ちも気付きもしないで自分の事ばかり考えて、挙げ句の果てには部下をまた殺そうとして。俺は、指揮官として・・・・・。」
言いかけた時、
加賀「違います!!」
司令官「・・・・加賀。」
加賀「そんな事はありません!!司令官が・・・貴方がずっと苦しんでいた事くらい知っています!!いつもは、皆んなの前では辛そうな顔を見せなくても部下が命を落とすたびに貴方が苦しんでいた事くらい知っています!!でも、どんなに苦しくても貴方はいつも私や赤城さん、そして皆んな事を想ってくれている。貴方は、最低なんかじゃない!!私達が人を人間を信頼できなくなっていたあの時、貴方は真正面から私たちと向き合ってくれた。貴方はただ不器用だけど、優しくて、勇敢で、私が初めて好きな人だから。」
と加賀は、泣きながら言ってくれた。そんな加賀を俺は抱きしめ、
司令官「・・・・・ありがとう。ごめんな、そんな事に気づけなくて。約束する。これからどんな戦場が待っていようと俺は必ず生きる。生きて、生きて、必ずこの戦争を終わらせる。そして、全てが終わったら皆んな暮らそう。まほやみほ、神通に、椿に赤城もみんなで一緒に。何処で一緒に平和な世界で。」
と俺は加賀と約束した。そして、
司令官「で、旅行には神通連れ行ったらいいんだな。」
加賀もようやく落ち着いたところで俺は加賀に旅行の件で最終確認を行なった。
加賀「はい。彼女もおそらく貴方に対する気持ちは一緒ですから。」
司令官「そうか。ありがとな。じゃあ、神通には俺から誘っておくよ。」
そう言うと、俺は立ち上がり、部屋を出ようとすると、
加賀「司令官。」
司令官「うん?」
加賀「彼女にこう伝えておいて下さい。例え、今回一緒に旅行行けたからと言って調子に乗るなと。そして、例え貴方がどれほど司令官を愛してようと負けるつもりはないと。」
と加賀は笑顔で言ってきた。(目が笑ってない)
司令官「・・・・・お、おう。そう伝えておきます。」
と言うと、俺はゆっくりと部屋から出た。
そして今に至る。
神通「そうですか。加賀さんがそんな事を。」
俺は、全ての経緯を神通に教えた。
司令官「なぁ、神通。お前は、この戦争が終わったらどうしたい。」
神通「・・・・・・私は・・・・・戦争が終わっても軍に残ります。」
司令官「それは、お前の本心なのか。」
神通「・・・・・はい。私は艦娘です。艦娘は兵器です。だから、兵器として最後まで真っ当な生き方をするだけです。いらなくなったら、捨てられる。それが、兵器です。だから・・・・・。」
ガン
その瞬間、俺は神通にチョップを食らわした。
神通「・・・・痛い。」
司令官「言ったよな、俺は艦娘を兵器として見ない人として見ると。そう、想ってないこと言うのやめろ。馬鹿馬鹿しい。」
神通「でも、私は・・・・・。」
司令官「兵器は笑わない。」
神通「えっ!?」
司令官「普通、兵器は笑ったりしねえよ。笑えるのは、人としての証拠だ。川内型2番艦神通。お前の本心はなんだ。応えろ。これは、命令だ。」
神通「・・・・・私は・・・・・私は司令官とずっと一緒にいたいです。私は・・・・・司令官が好きだから。」
司令官「・・・・・俺もだよ。神通。お前が好きだ。」
神通「・・・・・司令官。」
神通の目から涙が溢れる。そして、そんな神通を俺は抱きしめ、約束した。
司令官「絶対に約束する。どんな戦場が待っていようと絶対に生きて帰ってくるから。お前の側を離れないから。戦争が終わっても側にいるから。約束する。」
と俺は約束した。そして、俺は神通にある物を渡した。
神通「司令官・・・・これは。」
司令官「約束の指輪。俺が約束を果たせた時にこの指輪が外して新しい指輪を買おう。その時は、家族として。」
神通「・・・・・はい。」
こうして、俺たちの旅行は幕を閉じた。この先、どんな戦いが待っていようと俺は生き残る。俺には、生きて帰ると約束した人がいる。だからこそ、俺は戦い、生きて帰る。この戦争が終わるまでは・・・・。
続く
次回、シーズン1最終回です。今までご愛読ありがとうございました。皆様の高評価やコメントなどがとても編集などにおいての応援となりました。また、今回のディズニー編、そして夏のUSJ編を再度細かく描いた小説を番外編として出す予定です。それでは、次回もお楽しみに。
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