アンジュ・ヴィエルジュ 最強のエクドラ 第3話【闇に落ちた友人たちとの再会】
裕二が島に向かう中、既に島では戦闘が始まっていた。
島
紗夜「ハァァァ!」
カンッ
紗夜「クッ・・・!」
紗夜の攻撃は大きく弾き返された。その相手は、日向美海だった。
美海「紗夜ちゃ〜ん。こんなんじゃあ、一生私に勝てないよ。」
紗夜「日向先輩。目を覚ましてください。」
美海「私は、とっくに目を覚ましてるよ。これが本当の私なんだ。だから、紗夜ちゃんもこっちにおいでよ。」
紗夜「そんなの、お断りです!」
すると、
美海「そう。じゃあ強制的に私が紗夜ちゃんの目を覚ましてあげる。」
そういうと、美海は、大きく剣を振りあげる。そして、
ブンッ
美海が紗夜に向かって大きく剣を振りおろした。
紗夜「クッ・・・」
そして、紗夜がやられる覚悟をした瞬間、
ピューン
ピューン
ズドーン
ズドーン
紗夜「‼︎」
美海「‼︎」
2つのピンク色の光線が、美海に向かって飛んできたのだ。そして、着弾。着弾した場所は、大きく地面の砂埃を巻き上げた。
紗夜「一体・・・・何が?」
2つの光線は、紗夜の前に着弾したため、砂埃のせいで周りが見えない。そして、ようやく砂埃が晴れ始めた時に、
紗夜「‼︎」
紗夜の視界には、晴れ始めた砂埃の中に立つ1人の男が映っていた。
裕二視点
俺は、なんとかギリギリ紗夜という少女達の元に間に合った。
先程の攻撃も俺によるものだ。
俺は、晴れ始めた砂埃の中に降り立った。すると、目の前に美海の姿を捕らえた。
美海「もう〜、あと少しだったのに~。一体誰が・・・・・・。」
どうやら、美海もこちらに気付いたようだ。
裕二「久しぶりだな、美海。」
美海「あれ〜、裕二君だぁ~。相変わらず変わってないね。」
裕二「お前は、随分と闇に染まったみたいだな。」
美海「これが、私の本当の姿だよ。ねぇ、裕二君、私と一緒来てよ。私も裕二君と離れ離れは嫌だからさぁ〜。」
裕二「悪いが、そっちにいくつもりない。俺は、お前を連れ戻しに来ただけだ。」
美海「本当に変わらないね、あの時から。ねぇ、どうして急に居なくなったりしたの。」
裕二「それは、・・・・。」
美海「私ね、裕二君が急に居なくなった時、とても辛かった。ずっと一緒にいてくれると思っていたから、なのに何も言わずに居なくなって、
必死に探したけど、どこにも居なくて、千尋ちゃんも裕二君のことを知らないって言うし、ねぇ、答えてよ裕二君。どうして急に居なくな
ったりしたの。」
裕二「・・・・・・。」
美海「答えてよ!裕二君‼︎・・・じゃないと、私裕二君のことが嫌いになっちゃうよ。」
美海は、涙を流していた。俺は、ただ・・・・・。
裕二「すまない。今は教えることはできない。今話せば、お前を危険な目に合わせてしまう事になる。」
美海「だったら、一緒に居ようよ。何も危険のない所に一緒に・・・・。」
裕二「できるならそうしたいが、俺は今のお前について行くことはできない。」
美海「・・・・・分かった。だったら、ここで決めよう。お互いの為に。」
そう言うと、美海は俺に剣を向けてくる。
裕二「ああ。そうさせてもらうよ。俺も決めなきゃいけないことがあるからな。」
俺も、ブレイブソードを構える。
そして、
美海「行くよ。」
シュン
美海は、目に見えない速度で突っ込んで来た。
キンッ
俺は美海の攻撃を防ぐ。そして
裕二「ふんっ‼︎」
俺は、ブレイブソードで美海を押し返す。美海は大きく下がると、再び目に見えない速度で攻撃を仕掛けてきた。しかし、今度は、
カンッ
美海の攻撃を弾き返した。急いで、美海に向かって反撃するが、あっさりかわされてしまった。俺は、この時に美海は、強くなっていることを確信した。初めて会った時とは比べ物にならないくらいだ。そして、その後も美海は、スピードを活かして攻撃してくるが、俺は、全てを防ぐか、弾き返した。
キンッ
キンッ
カンッ
キンッ
カンッ
カンッ
そして、ついに
カーンッ
美海は、俺に大きく弾き返されると、俺に隙を見せてしまった。俺は、それを見逃さずに
裕二「そこだァァァァ‼︎」
と攻撃をしようした瞬間、
?「貰ったァァァァ‼︎」
突如、後ろから気配を感じた為急いで、背後に向いてX字型に防御姿勢を取る。すると、
カーンッ
ブレイブソードに日本刀が大きくぶつかってきた。このように、日本刀を上手く操れる奴は1人しかいない。
裕二「よう。半年ぶりだな葵」
葵「貴様も相変わらず変わっていないな。この半年間組織での生活は楽しかったか?」
裕二「‼︎」
(何故、こいつが知っている⁉︎)
俺は、驚いた。基本俺以外が、知るはずかないことだったからだ。そう思っていた瞬間、
美海「裕二君。後ろがガラ空きだよ。」
裕二「‼︎」
俺は、美海の声を聞くと、
シュン
葵「‼︎」
急いで葵の攻撃を振り払い、距離をとった。
すぐに、美海の方を見ると、美海は既に体制を立て直していた。
裕二「別に俺は2対1でもいいぜ。」
すると、
美海「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな。」
葵「私もだ。」
そして
裕二「来い!」
と言うと、
2人は、一気に俺に近づいてきて
キンッ
カンッ
キンッ
キンッ
カンッ
2人は、俺に対して連続で攻撃をしてくる。しかし、俺も負ける訳にはいかないので、
キンッ
カンッ
キンッ
カンッ
カンッ
カンッ
キンッ
先程の2人の攻撃を圧倒するほどの速度で反撃する。
それを見ていた紗夜は、
紗夜「あの人すごい。学園トップの2人と互角に戦えるなんて。」
すると、
アルマリア「紗夜!」
他の4人も合流する。
エルエル「何が起きているの?あの人は一体・・・・。」
すると、
ナイア「一度、聞いたことがある。私達が学園に来る半年前、aドライバーとプログレスの両方をの力を持つ男が青蘭学園に居たと。」
紗夜「えっ⁉︎・・・2つの力を・・・・。」
ナイア「あぁ、そいつは、学園でも常にトップだったが、半年前に突如青蘭学園から姿を消したらしい。理由は今も分かっていないとか。」
アルマリア「では、今日向先輩達と互角に戦っているのって・・・・・。」
ナイア「あぁ、おそらくコイツが、元学園トップだった奴だ。」
そんな中でも
キンッ
キンッ
カンッ
キンッ
キンッ
変わらず俺は、2人と互角に戦っていた。すると、
美海「裕二君、何か1つ忘れていない。」
裕二「何のことだ?」
美海「今ここにもう1人、裕二君に会いたい人がいるんだよ。そう、風紀委員長がね。」
裕二「まさか!?」
すると
?「ハァァァァァァァ‼︎」
突如、上から誰かが攻撃を仕掛けてきた。俺はギリギリ回避に成功した。
俺は、先程まで自分がいた所を見ると、
裕二「おいおい、マジかよ。」
そこには、俺もよく知る人物が立っていた。
?「久しぶりだね。裕二君♪」
裕二「そうだな、半年ぶりだな。・・・風紀委員長 東條遥。」
こうして、目の前に生徒会長 日向美海、風紀委員長 東條遥、学園最強の剣術使い 御影葵。つまり、学園最強の人物である3人が揃ったということであった。
続く
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