2021-11-19 22:35:19 更新

調査を頼まれてから、2日後

20○○年4月○日 午前10時


横須賀に向かう幹線道路において、連邦軍で使用されているドイツ製の軍事車両が横須賀鎮守府を目的地に走っていた。


Sd.Kfz.251ハーフトラックの車内において

司令官「あと、少しで着くな」

と腕時計で時間を確認していると

一村「それしても久しぶりですね。隊長から直接頼まれるなんて。」

清岡「仕方ねぇよ。隊長の頼みを聞いてくれる奴なんて、俺たちぐらいしかいねぇからな。」

そう清岡が、煽ってきたので

司令官「清岡く~ん。脳天に風穴開けられるのと、ぶった斬られるのどちらがお好みかな?/ニコニコ」(とてつもないオーラを放っている。)

清岡「マジですいませんでした‼︎」

こんな見た目は、ふざけていそうな2人だが、これでも連邦軍の正式に入隊している兵士である。


一村悠貴(17) 階級 一曹

俺が中国戦線に復帰した時に俺の部隊に配属された。俺が広報部隊に異動した時と、ほぼ同時期に中国戦線から交代で帰還してきた。現在は第6歩兵支援部隊の小隊長をしている。


清岡雄太(17) 階級 一曹

一村と同じ。現在は第7歩兵支援部隊の小隊長をしている。


なぜ、こいつらを連れ行くのかと言うと



2日前

岡本と別れてすぐ、

俺は一村と電話で話していた。(No.1の最後)

一村『もしもし、隊長お久しぶりですね。』

司令官「あぁ、久しぶりだな。」

一村『何か用ですか?』

司令官『頼みたいことがあるのだが・・・・・・・・・・構わないか?」

一村『大丈夫ですよ。詳しく聞かせてください。』

司令官「実はある人からの依頼で、横須賀鎮守府を調査することになった。そこで、直接鎮守府に行って調べようと思っている。その際にお前

   たちにも同行してもらいたい。」

一村『隊長らしいですね。わかりました。その調査に同行の件、こちらで引き受けます。あと、このこと清岡にも伝えてもいいですか?あいつ

  もこの話には乗ると思うで。』

司令官「あぁ、その方が俺も助かる。信頼できる奴は1人でも多い方がいいからな。」

一村『他に頼みたいことは、ありませんか?』

司令官「まだ、1つだけ頼みたいことがある。調査に向かうまでに、用意してもらいたいものがある。それをお前に頼みたい。用意して

   もらいたい物は後々、メールにまとめて送る。」

一村『別に構いませんよ。正直ここ最近暇だったので。』

司令官「そうか助かるよ。では頼んだぞ。」

一村『了解です。ではまた。』

そうして同行してもらう奴らも、決まり俺は仕事場に歩いて戻った。


その日の夜、仕事場において


一村に用意してもらいたい物をメールで送った後、俺は鎮守府から毎月送られてきている戦闘データや毎月消費している物資や金について調べていた。


司令官(なんだこれ?どっからどう見ても物資の量が合わないぞ。また、こんな大金何に使ったんだ?こりゃあ賄賂や横領の可能性があるな。

   まぁ、こんな奴らの事だ。どうせ色んな悪事を働いているだろうな。)


念の為、横須賀鎮守府の提督と副官の経歴なども調べていた。



藤原隆介(45) 階級 大佐

沖縄戦に置いて自ら前線立ち敵を撤退追い込んだ。(おそらく、嘘)



木下一之介(28) 階級 中佐

中国戦線においては2個師団を壊滅させた。(そんなデーターなんて、1つもねぇよ)


司令官(これは絶対黒だな。藤原なんてよく兄貴と同じ階級をなれたな。木下に関しては、木下財閥グループのぼちゃんらしいし、どうせ金で

   なんとかしたんだろう。)


そう心の中で、文句を言っていると、

ブーン、ブーン


司令官(ん? あっ、一村からだ。)

そして左手にノンアル、右手にスマホを持って窓際に行き、電話に出た。

ピッ

司令官「どうした。なんかあったか?」

一村『いや、先程送ってもらったメール内容についてなんですけど。あれ何ですか。調査に必要な物とは思えないんですけど。』

司令官「いや、間違えは全くないぞ。」

一村『・・・・・・・・・・隊長、横須賀鎮守府と戦争でもするつもりですか?』

司令官「はぁ。そんなわけないだろ、調査だよ。ち ょ う さ。」

一村『これのどこが調査何ですか‼︎ 何ですかこれ‼︎ 軽戦車2両に、ハーフトラック4両と軽装甲戦闘車両2両後さらに歩兵40名って‼︎どっからどう

  見ても調査に必要な物ではありませんよ‼︎』

司令官「一村君、念には念を入れておかないと。」

一村『はぁ~。で、この歩兵40名と書いてありますが。これって?』

司令官「あぁ、お前と清岡の部隊全員だか?」

一村『やっぱり、そうでしたか。まぁ、うちの部隊と清岡の部隊も今は暇なので問題ありませんが。これほど戦力を持っていくには許可を得なければ。』

司令官「安心しろ。依頼主から許可は得ている。」

一村『その依頼主、何者ですか?』

司令官「後々、話す。ところで今頼んでいる物どれぐらいで準備できる?」

一村『大抵2日で準備できますよ。』

司令官「そうか。では、2日後調査に向かう。それでいいな?」

一村『えぇ、構いませんよ。』

司令官「じゃあ、頼んだぞ。」

一村『了解です。では、失礼します。』

そうして、調査する日も決まり、


今に至る。


一村「やっぱりおかしいですよ。調査にこんなに戦力はいりませんよ。」

そう一村が言いながら、後ろを見ると、



1両目Sd.Kfz.251ハーフトラック〔無線機搭載型〕(司令官たちが乗っている)

2両目Sd.Kfz.251ハーフトラック〔pak38 対戦車砲搭載型〕

3両目Ⅱ号戦車D型

4両目38t軽戦車

5両目Sd.Kfz.251ハーフトラック〔MG15 4連装搭載型〕

6両目Sd.Kfz.251ハーフトラック〔普通のタイプ〕

7両目Sd.Kfz.234/1〔20ミリ機関砲を搭載〕

8両目Sd.Kfz.234/2〔50ミリ砲を搭載〕

9量目 輸送トラック(歩兵20人が乗っている)

10両目 9両目と同じ


司令官「ごちゃごちゃ、うるせえなぁ。」

と文句を言う一村に対して言い返していると、

清岡「それにしても、よく許可なんか得ましたね。その依頼主って本当に何者何ですか?」

司令官「あぁ、その依頼主は、浅野大将だ。」

とあっさり俺が答えると

清岡・一村「ええええええええ〜‼︎」

一村「浅野大将って、あの浅野大将ですか⁉︎ 何で、そんな人と知り合いなんですか?」

司令官「まぁな。元々、俺が前線部隊から広報部隊に異動できたのは、あの人のおかげなだよ。それに、前線の兵士たちをよく知っている人

   でもある。今回依頼を受けたのも、あの人には借りがあるからなんだ。」

清岡「それでも、驚きますよ。まさか、連邦内での大物と知り合いなんて。」

司令官「今度紹介してやるよ。」

一村「マジですか!」

そう雑談しながら、横須賀鎮守府に向かって、ただ車列は進んでいくのであった。


横須賀鎮守府に、後数分で着く頃


横須賀鎮守府まで残り、500メートルを切った所


司令官「一村、車両を止めろ!」

一村「えっ!」

司令官「いいから止めろ!」

すぐに、一村は無線を取り

一村「全車両停車‼︎」

俺たちの車両が止まると、続いて次々と後方にいた車両が停車した。

そして、俺は

司令官「清岡、一村!少し来い。話がある。」

俺は清岡と一村を呼んで、車両から降りるとすぐに

司令官「こっからは、俺と一村2人で行く。」

一村「待ってください。どうして車両を使わないんですか!?」

司令官「実は、今回こんなに戦力を集めたのにも訳がある。」


それは2日前に一村に用意してもらう物をメールで送る前に、俺は資料倉庫で鎮守府で消費した物資と鎮守府で購入した物を資料を調べていた。

司令官(何か、怪しいところないかなぁ〜)

そう調べていると、

司令官(ん!何でこんな物を買っているだ?)

そこには、鎮守府が購入した物の履歴の中に、九五式軽戦車 ・LVT・九七式中戦車が1両ずつ及び軽戦闘車両×3 と書かれいたのだ。

司令官(こんなの何に使うんだ?)

さらに、詳しく調べていると、

司令官(購入理由は、上陸作戦での使用? じゃあ、この作戦では、それなりの燃料を使っているはずだ。)

そう思い、その作戦での燃料の消費量を見ていると、

司令官(明らかに予定で使用されるはずの量より、少ない。)

そう。実際この日に使われた燃料の消費量は予定で消費される燃料の量の3分の1しか満たなかった。最初は輸送船の撃沈も考えたが、作戦の結果を見てみると、上陸には成功し、見事目的の基地を占領したと書かれており、上陸部隊は現地防衛のために置いてきたとも書かれいた。

司令官(これ、絶対戦車を鎮守府のどこかに隠してるだろ。最悪強制的に調査を行おうとすると、戦車を出されたら、どうしようもないぞ、

   これ。)

   (仕方がない。こっちも対戦車を想定して編成をしておこう。)

こうして、今至った事を経緯を2人に伝えた。


一村「なるほど。だから、こんなに兵器を集めたんですね。それなら、納得できます。」

司令官「あぁ、だから最初は相手に警戒心を与えないために、二人で鎮守府の調査を行う。だが、もし調査を妨害された場合は戦闘になる

   可能性がある。歩兵だけなら、まだ2人で何とかなるが、戦車出てきた場合、俺がこの信号弾を打つ。」

そう言うと、俺は2人に信号弾を見せた。

司令官「この信号弾を打った時が合図だ。それと同時に戦車を鎮守府内に突入させろ、また残ったハーフトラックや歩兵たちも全員それについ

   て行け。その部隊の指揮は、清岡。お前に任せる!」

清岡「わかりました。」

そう作戦内容を伝えると、

司令官「一村。今回同行してる兵士を全員集めろ。」

一村「え!全員ですか!?」

司令官「あぁ。全員だ!」

数分後、近くの人気ない空き地に全兵士が集まった。

そして、俺は2号戦車の砲塔の上に立ち、

司令官「お前たちには、今回この調査に集まってもらった事に感謝している!現在横須賀鎮守府では、卑劣かつ極まりないことが行われて

   いる。そのような者が、連邦軍の兵士を名乗るなど言語道断である‼︎ 俺は自分の命を君達に預けたいと思っている。今回の作戦では

   横須賀鎮守府内で、戦闘が起きる可能性がある。その際、君達に冷静かつ勇敢に戦ってくれる事を期待している。だからこそ俺は

   お前たちに命を預ける。全員‼︎覚悟はいいか!!」

兵士たち「サー・イエッサー‼︎」

司令官「君たちの健闘を祈る」

司令官 敬礼

続くように

兵士たち 敬礼


司令官「では、これより「横須賀鎮守府制圧作戦」を開始する。」 

こうして、俺の4年ぶり戦いが、幕を開けるのであった。



終わり



















後書き

次回、鎮守府内で戦闘が行われます。グロデスクなところがあるので要注意です。


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