2022-11-29 02:05:38 更新

概要

突如現れた鹿屋基地の艦娘
その目的は佐世保鎮守府の艦娘の誘拐及び連行だった
しかし提督と曙、朝潮は洗脳されていることを見抜く
彼女たちの本心とは?


前書き

登場人物

・提督(光信):20代半ば 男 妖精が見えるまでは地元で自営業を営んでいた
深海棲艦のクォーター。艦娘と遜色ない戦闘能力を持つ。水に浮くことができる

・吹雪:提督に初期艦に任命された艦娘。吹雪を含む初期艦達は全員バカ

・曙:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り。執務室前で動けないところを提督に助けてもらい復活
提督love

・満潮:霞と部屋に隠れていた。提督が来たことにより安心するも恐怖心から提督に甘える
提督love

・霞:満潮と部屋に隠れていた。提督に主砲を撃つも躱され最終的には気絶させられる。
夜中に1度目が覚め提督の温もりを感じ主砲を撃ったことを後悔。その後甘えるようになる
提督love

・青葉:何かと写真を撮り記事にしたがるパパラッチ重巡。曙と同じく佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
襲撃時のトラウマがあるようで1人では寝れないらしい。提督love


大淀:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り。主に大本営との連絡役

明石:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
襲撃前は資材を勝手に使い発明していたが襲撃後は発明をしなくなり真面目に工作艦として働く

川内:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
天井裏で気配を消していたつもりが隠せておらず提督に見つかる
『気配の消し方が下手くそ』とダメ出しを食らう

鳳翔:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
普段は間宮と食堂を任されている
前線に出ると性格が変わるらしい

龍飛:鳳翔のもう一つの顔。普段のお淑やかな雰囲気とはうってかわり好戦的になる。なお鳳翔と龍飛は性格は変わるがお互いの記憶は共有している
※龍飛(たっぴ):大日本帝国海軍が「鳳翔」に改名する前の艦名。
起工時には「鳳翔」だったが、1919年10月の改名までは「龍飛」として起工する予定だった(wiki参照)

間宮:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
鳳翔とともに食堂を任される傍ら『甘味処間宮』も営んでいる

不知火:佐世保鎮守府所属。佐世保襲撃時、前提督から半年の長期休暇を強制的に取らされ鎮守府を留守にしていた。意外とビビり。青葉から鎮守府の現状を聞き酷く落ち込むが提督の優しさに心を開き甘え出す。提督Love

時雨:佐世保鎮守府所属。襲撃時は連休でプチ旅行に行っていた。夕立からの緊急連絡で引き返すも時すでに遅し。誰にも見つからないよう裏山で過ごしていた。隠れ提督love

瑞鶴:元大本営所属艦娘。佐世保鎮守府近海の哨戒のために派遣された。一航戦の加賀とは仲がいい

加賀:元大本営所属艦娘。意外と怖がり
五航戦の瑞鶴とは仲がいい

大和:元大本営所属艦娘。戦闘中は凛々しいがそれ以外はだらしなかったりする。意外と甘えん坊
※現在提督私室への入室を禁じられている

古鷹:元大本営所属艦娘。青葉とは面識がある
たまにドジを踏む。甘えん坊な一面も

睦月:元大本営所属艦娘。なんか知らんけど語尾が特徴的。寂しがり屋

暁:元大本営所属艦娘。電がちゃんとやれているか心配で元帥にお願いして派遣された
他の鎮守府のように背伸びをするかと思いきや割としっかりしている

翔鶴:佐世保鎮守府の提督が変わって初のドロップ艦

扶桑:元戦艦棲姫。深海棲艦だった頃は戦艦棲姫だったが故に口調は変化していたが艦娘に戻ったことにより口調が戻ってきた。深海棲艦だった時の記憶は残っているようだ。

春雨:元駆逐棲姫。深海棲艦だった頃から提督に好意を寄せていた。艦娘になってからは大胆に甘えるようになってきた

~大本営~

元帥:お調子者。公人や他鎮守府の提督がいる時は真面目なフリをしているが、よく長門にシバかれている。今は霧島が〆ている

長門:元大本営所属艦娘。元帥の秘書艦であり提督と幼馴染でもある。尚、あえて言わないが他鎮守府のように危険な存在ではない。提督には弱い
意外と提督のことが好き?
提督と2人きりになると甘え癖が出る
佐世保所属になった
※大和同様提督私室への入室を禁じられている

憲兵長:憲兵団のトップ。元佐世保鎮守府の提督。
佐世保に未練はあるものの当時の嫁艦である朝潮と幸せに暮らしている。元帥から佐世保勤務を言い渡される

朝潮:元佐世保鎮守府所属の艦娘。襲撃後奇跡的に生き残るが記憶を失っていた。元提督が現れたことにより記憶が戻るも佐世保には戻れないと解体を希望。憲兵長の妻である。面影は残っている。
佐世保に転属となった憲兵長と共に佐世保鎮守府の一室で暮らしている

陸奥:長門の妹で提督とは幼馴染。提督からは『むっちゃん』と呼ばれ可愛がられていた。人間時代に提督に恋をしていたが艦娘となり離ればなれに。今でも提督のことを好きでいる
佐世保所属になった
※大和及び長門同様提督私室への入室を禁じられている

~鹿屋基地~

利根:5艦隊30隻を統括していた。指揮能力は頭ひとつ抜けており艦隊司令艦として動くことが多かった

ビスマルク:鹿屋基地主力第一艦隊旗艦。プライドは高いが故にダメ出しされると拗ねるか怒る。
佐世保鎮守府に転属となってからは素直になった
鹿屋基地の提督の策略により洗脳されている。

摩耶:鹿屋基地第二艦隊旗艦。ビスマルクや利根同様洗脳の影響を受けていた。装備が機銃や対空装備であるために対空戦には強いが砲撃戦はかなり弱い。

鈴谷:鹿屋基地第三艦隊旗艦。普段は天真爛漫な性格だが半分洗脳状態であったが故に目の光が消えていた。

その他にも色々登場します


~21章 鹿屋艦娘の目的~


~食堂~


光信「鳳翔、間宮」


鳳翔「あら提督」


光信「急にお願いして申し訳ないな」


間宮「30人分増えても問題ありませんよ」


光信「・・・襲撃前の方が多かったからか」


間宮「そういうことです」


光信「わかった。作り終えたら一緒に運んでくれないか」


間宮「わかりました」


鳳翔「・・・私はあまり納得いってませんが」


光信「まぁそうだろうな。鎮守府の艦娘を拐おうとしてきた奴らに出したくは無いわな」


鳳翔「・・・はい」


光信「だが、同じ艦娘だろう。見捨てるような真似はできん。見捨てた場合俺の首が飛ぶ」


鳳翔「やっぱり優しいのは変わりませんね提督」


光信「どうだかな」


間宮「提督~出来ましたよー」


鳳翔「では盛り付けしてきますね」


光信「わかった。俺は少し席を外す」


2人「了解しました」


~入渠ドック前~


光信「明石」


明石「あ、提督」


光信「利根の様子はどうだ」


明石「入渠だけでは無理そうですね」


光信「そうか・・・。利根はどこにいる」


明石「まだ中ですよ。もうすぐ上がってくるとは思いますが」


ガチャ


明石「噂をすればなんとやら・・・」


光信「そうみたいだな」


利根「・・・」


光信「明石、利根をあの地下牢に戻しておいてくれ。俺は食堂に戻る」


明石「・・・わかりました」


~食堂~


鳳翔「提督。お待ちしておりました」


光信「わかった。間宮、鳳翔、行くぞ」


2人「はい」


~地下牢~


ギィィ…


光信「相変わらず不気味だなここは」


鳳翔「元々は鹵獲した深海棲艦をここに閉じ込めておくための部屋ですからね」


光信「摩耶起きてるか」


摩耶「なんだよ」


光信「お前ら全員に飯だ」


摩耶「は?」


ビスマルク「どういうつもりかしら」


光信「目を覚ましたのかビスマルク」


ビスマルク「あんたが気絶させたんでしょ」


光信「さぁな」


摩耶「で?なんのつもりだ」


光信「お前ら飯食ったのか?鹿屋で」


ビスマルク「・・・」


鹿屋艦娘「・・・」


摩耶「・・・いや、まともには食べてねぇ」


光信「だろうな。ビスマルクが異常なまでに軽かったからな」


ビスマルク「ど、どういうこと!?」


光信「気絶したお前を誰が曳航したと思ってんだこのバカ」


ビスマルク「う・・・」


光信「要らねぇならこれは片付けるが?」


摩耶「・・・貰う」


ビスマルク「私も貰うわ」


利根「吾輩も頂こう」


「それ、うちもいいの?」


光信「お前は?」


鈴谷「最上型航空巡洋艦3番艦の鈴谷だよ」


光信「食欲はあるのか?」


鈴谷「まぁ・・・それなりには?」


光信「・・・鳳翔、間宮、任せてもいいか」


2人「了解しました」


~鳳翔・間宮 配膳中~


光信「全員手元に行き届いたな?」


鹿屋艦娘「・・・」


光信「自分のペースで構わん。食べろ」


鹿屋艦娘「・・・いただきます」


光信「鳳翔、間宮、あとは俺が見る」


間宮「わかりました。私たちは食堂に戻ります」


光信「あぁ。無理言ってすまなかったな」


鳳翔「大丈夫です。では提督失礼致します」


ギィィ バタン


光信「・・・ふぅ」


利根「・・・何も聞かぬのか?」


光信「何をだ」


利根「吾輩たちがここに来た本当の目的や鹿屋基地でのことじゃ」


光信「俺からは聞かん。話したいやつだけ話せ」


利根「・・・」


摩耶「話してもいいんじゃねえか?」


鈴谷「ここの提督にはお見通しなんじゃない?」


利根「吾輩がここを出たあと執務室に連れて行かれてな、その時には鹿屋の現状は調べあげられていたからの」


ビスマルク「・・・私は摩耶と同意見よ」


利根「お主たちもか?」


鈴谷「もちろん」


鹿屋艦娘「・・・」コク


光信「・・・」


利根「わかった。佐世保の提督よ。鹿屋の現状は先程憲兵から報告のあった通りじゃ」


光信「大破進撃は当たり前。轟沈もなんとも思わず資源の供給を止められた・・・だったか」


利根「うむ。資源の供給を止められたのは1年前の話じゃが・・・その頃はまだ資源の備蓄は多かった」


光信「・・・」


利根「だが、遠征をだしても消費の方が早く資源が底を着いたのが・・・3ヶ月前じゃ」


光信「資源が底を着いてからほかの鎮守府の艦娘を誘拐、もしくはドロップ艦を解体して資源の確保・・・か」


摩耶「無理な進撃でアタシらは姉妹艦を失った」


ビスマルク「私もグラーフやプリンツを失ったわ」


利根「・・・ここに来た目的はここの艦娘を拐うためというのは建前じゃ」


光信「・・・本音を聞こうか」


利根「襲撃しておいて勝手ではあるが・・・吾輩達を助けて欲しいのじゃ・・・この通り・・・」ドゲザ


摩耶「アタシらは半分操られていたようなものだったけど・・・お願いだ・・・」ドゲザ


鈴谷「鈴谷からもお願い」ドゲザ


ビスマルク「・・・お願い」ドゲザ


鹿屋艦娘「・・・お願いします」ドゲザ


光信「・・・青葉、川内」


シュタ


青葉「お呼びですか?」


川内「提督、夜s・・・痛っ!」ゴチン


光信「・・・青葉、川内、憲兵長とここに所属している艦娘全員連れてこい」


青葉「場所は・・・」


光信「無論ここだ」


川内「了解。青葉行くよー」スッ


青葉「少々お待ちください」スッ


~5分後~


曙「提督、全員揃ったわよ。それにしても気味が悪いわねここ」


光信「元は深海棲艦を鹵獲した際にぶち込んでおく部屋みたいだがな」


暁「それで司令官、暁たちを呼んだ理由教えてもらえる?」


光信「鹿屋基地の艦娘からお前らに話があるらしい。そうだろ?艦隊総指揮艦 利根」


満潮「話?今更?」


光信「まぁ黙って聞いてやれ」


利根「・・・」


佐世保艦娘「・・・」


光信「・・・」


利根「襲撃しておいて勝手ではあるが・・・吾輩達鹿屋の艦娘を助けて欲しいのじゃ・・・」ドゲザ


鹿屋艦娘「お願いします」ドゲザ


霞「ホント自分勝手よね。ここがどんな場所か知ってて来たのかしら?」主砲構え


利根「・・・無論知っておる。約半年前深海棲艦の大艦隊が佐世保鎮守府に襲撃。ほとんどの艦娘は死に、提督は行方不明」


時雨「うん、だいたいあってるね。それで?今回の目的教えてくれるかな?僕もあんまり怒りたくないんだけどね」主砲構え


利根「・・・」


光信「盗聴器類に関しては心配するな。既に破壊済だ」


利根「・・・吾輩たちの提督は大破進撃、捨て駒戦法は日常茶飯事。そのおかげで資源の供給は停止」


加賀「妥当な判断ですね。しかしそれが今回の襲撃となんの関係が」


利根「資源が足りなくなれば遠征で集めてはいたが消費の速さが上回り資源はほとんどゼロ。そこで装備の破棄だけではなく別の鎮守府から艦娘を攫い強制的に解体。ここに向かわせたのも提督のその思惑があったのじゃろう」


不知火「・・・っ」


利根「ここにいる艦娘は我輩を除いて皆洗脳下にあった。だが、ここの提督のおかげで洗脳が解けた」


前提督「・・・提督」


光信「なんだ」


前提督「元帥よりお電話です」


光信「このタイミングで?まぁいいや。なんですかこのくっそ忙しいときに」


元帥『すまないな。今何してるんだ?』


光信「鹿屋の艦娘達から話を聞いていたところだが・・・」


元帥『鹿屋の艦娘もいるのか。ならば都合がいい。鹿屋の艦娘にも話があるのでな』


光信「では、スピーカーモードにする。自分で伝えてくれよ」


元帥『えぇ・・・』


光信「食い違いが起きても構わないと?」


元帥『・・・わかった』


光信「お前ら、静かにするように。元帥から話があるようだ」ピッ


元帥『鹿屋の諸君、元気かね?』


利根「元帥・・・」


摩耶「・・・元気に見えるかよ・・・」


元帥『それで、佐世保を襲撃した理由については何となく聞いてはおるが、目的は艦娘の誘拐だな?』


利根「建前ではそのつもりじゃ」


元帥『・・・鹿屋の提督の前ではそういうことにしていたと』


利根「うむ」


元帥『ならば本当の目的はなんだ』


大和「元帥、今話を聞いていたところ私たちに救いを願い出てきました」


元帥『あやつの元で働くのもうんざりか?利根』


利根「もう限界じゃ。ビスマルクも摩耶も姉妹艦や身内を失っておる。そんな状態これ以上見たくないのじゃ」


元帥『・・・そういう事か。どういうことが説明してもらおうか鹿屋提督』


鹿屋提督『利根貴様!わしを裏切るのか!』


利根「提督の指揮はもううんざりなのじゃ。吾輩たちがいつまでも提督の指示に忠実に従う犬と思うなよ」


鹿屋『てめぇ・・・』


光信「うるせぇぞクソジジイ。艦娘の不当な扱いに対する処分は重いって聞かなかったか?」


鹿屋提督『誰だお前は』


光信「お前に名乗る必要は無い。利根、摩耶、ビスマルク、鈴谷、お前らはこのバカどうしたい」


4人「・・・」


元帥『正直に言ってくれて構わん』


4人「極刑を望みます」


鹿屋提督『見捨てるのか!ここまで育ててきた恩は無いのか!』


光信「いい加減黙れや。お前は見捨てられてるっていつになったら気づくんだ?」


鹿屋提督『なんだと?』


光信「こいつらがどんな思いでここに来たのかは理解しかねるが、少なくともてめぇの指揮下からは外れたいらしいな」


鹿屋提督『そんな馬鹿な話が』


摩耶「あるんだよクソが。てめぇの指揮はもうコリゴリだ!死んじまえ!」


鹿屋提督『・・・っ』


光信「元帥、この娘らノ要望通リ『極刑』ヲ」深海化


元帥『わかった』


プツッ


光信「お前たちノ提督ノ処分ハ追って連絡がアルダロウ。ソレマデ大人しく待つことダナ」


鹿屋艦娘「・・・」


明石「提督」


光信「明石か。どうした」


明石「利根さんの精神鑑定結果です」ピラ


光信「・・・」


明石「・・・」


光信「わかった」ウケトリ


明石「では私はこれで」スタスタ


光信「霞、時雨、主砲を下ろせ。」


霞「でも・・・」


時雨「提督はどうするのさ」


光信「お前たちはどうしたい」


時雨「・・・」


霞「・・・」


・・・・・・


時雨「提督の判断に任せるよ」


霞「そうね。私もその方がいいわ」


光信「つまり救っても文句はないと・・・?」


時雨「洗脳されてたわけでしょ?だったらいいんじゃないかな」


光信「お前たちもそれでいいな?」


佐世保艦娘「はい!」


光信「わかった。あと曙、霞、時雨は後で説教」


3人「えっ・・・」


光信「3人以外は各自部屋に待機。解散!」


ゾロゾロ


利根「・・・佐世保の提督よ」


光信「なんだ」


利根「ありがとう・・・」ドゲザ


鹿屋艦娘「ありがとうございます」ドゲザ


光信「・・・なんの事だかな。お前ら行くぞ」スタスタ


曙「ひ、引きずらないで〜」ズルズル


霞「ごめんなさい〜」ズルズル


時雨「幸運艦なのに・・・」ズルズル


ギィィ ガチャン


摩耶「・・・最初からここに来たかったぜ」


鈴谷「そうだね〜。ここだったら熊野も沈まずに済んだのに」


ビスマルク「ここのAdmiralがどんな判断するのか分からないけど・・・」


利根「少なくとも悪い方向には行かないと思っていいと思うのじゃ」


摩耶「・・・なぁ思うんだが」


鈴谷「曙と霞って」


ビスマルク「あんな性格だったかしら・・・」


鹿屋艦娘「・・・違うと思う」


3人「デスヨネー」


〜執務室〜


曙「・・・」ガタガタ


霞「・・・」プルプル


時雨「・・・」ビクビク


光信「さて・・・」


3人「」ビクッ


光信「誰が艤装出して構えていいと言った?」


3人「・・・ごめんなさい」


光信「特に曙、空砲とはいえ砲撃許可出てないが?」


曙「それは・・・」


光信「空砲のつもりでも中に砲弾が入ってたらどうする」


曙「・・・」


光信「お前たちもだ。万が一誤射したらどうするつもりだったんだ?」


霞「・・・」


時雨「・・・」


光信「二度とするなよ」


3人「・・・はい」


光信「全員食堂に集めろ。今が1435だから1500全艦娘集合。いいな?」


3人「・・・了解」


光信「鹿屋の奴らは呼ぶ必要は無い。そのまま牢に入れておけ」


〜1500 食堂〜


光信「集まってもらったのは他でもない。鹿屋の艦娘の処遇についてだ」


前提督「その前に提督殿、鹿屋の提督の処分が決定したようです」


光信「・・・聞こうか」


前提督「鹿屋の提督の処分についてですが、単刀直入に言えば死刑です」


光信「・・・覆ることは?」


前提督「基本ありません」


光信「そうか。憲兵長、朝潮と共に地下牢へ行き今の決定を鹿屋の艦娘に伝えろ」


前提督「了解しました」ビシッ


光信「朝潮、いいな?」


朝潮「もちろんです!」ビシッ


光信「ついでで悪いがアイツらが今後どうしたいのか聞いてくれんか」


前提督「分かりました。では、我々は先に行きます」


光信「任せた」


ガラガラ パタン


光信「さてお前ら、アイツらどうしたいか聞こうか」


瑞鶴「提督さんは助けたい考えがあるのよね」


光信「あいつらの言い分が嘘じゃなければな」


加賀「助けるにしても条件は付けるべきね」


光信「例えば?」


加賀「2週間最低でも地下牢で過ごす。その後問題が何も無ければ助けるでもいいと思うわ」


光信「ふむ・・・他は?」


鳳翔「加賀さんの条件に1つ加えてもいいでしょうか提督」


光信「なんだ?」


鳳翔「扶桑さん、春雨さん、提督、加賀さん、瑞鶴さん、そして私の6隻による演習を必ず行うことを加えてもいいかと・・・」


光信「あいつらコテンパンに叩きのめすつもりだな?」


鳳翔「信用はまだ出来ませんから」


光信「まぁいいだろう。他には無いのか?」


曙「私は別に構わないわよ。最終的には提督の決定なんだし」


古鷹「私も曙ちゃんと同意見です」


光信「・・・それでいいな?」


艦娘「はい!」


光信「わかった」


〜同時刻 地下牢〜


ギィィ


利根「!!」


前提督「鹿屋の皆さんお疲れのところ申し訳ありません」


利根「憲兵・・・」


前提督「元々ここの提督でしたがね。今は憲兵長していますよ」


利根「・・・ここに来たということは何かあったのか」


前提督「えぇ、あなた方の提督の処分が決定しました」


利根「・・・聞いてもいいのじゃな?」


前提督「聞く覚悟があるのならば」


利根「・・・」チラ


摩耶「」コク


鈴谷「」コク


ビスマルク「」コク


鹿屋艦娘「」コク


利根「・・・聞かせてくれるか」


前提督「分かりました。あなた方の提督の処分は『死刑』となります。理由は何となく察しているとは思いますが・・・」


利根「無理な進軍、捨て駒戦法、挙句の果てに洗脳・・・じゃな?」


朝潮「それだけではありませんよ。艦娘の誘拐及び解体が大きく反映されたようなものです」


利根「・・・お主は」


朝潮「元艦娘 朝潮型の朝潮です」


利根「元・・・じゃと?」


朝潮「私も元々この鎮守府の所属でしたが、半年前の襲撃で艤装を扱えなくなり艦娘を辞めました」


利根「・・・そうなのか」


朝潮「はい。話は変わりますが皆さんはこの後どうされますか?」


摩耶「どうとはどういうことだ?」


朝潮「あくまで皆さんの希望を聞きたいのです。佐世保鎮守府に再配属、もしくは解体を選び普通の女性として生きるか」


摩耶「・・・」


鈴谷「私はここに再配属を選ぶよ」


ビスマルク「鈴谷・・・」


鈴谷「本当であれば沈められて当然のうちらを鹵獲という形であれ助けてくれたんだから、その恩を返すのも悪くないじゃん?」


摩耶「・・・どうせ沈むならここの役に立って沈みたいなアタシは」


ビスマルク「・・・あなた達はそれでいいの?」


鹿屋艦娘「」コク


利根「ビスマルク、お主はどうなのじゃ」


ビスマルク「愚問ね。鈴谷や摩耶と同じ意見よ」


利根「決まりじゃな。我ら鹿屋艦娘一同、佐世保鎮守府への再配属を希望する」ビシッ


鹿屋艦娘「お願いします!」ビシッ


前提督「分かりました。提督殿にはそのように伝えましょう。暫くはここでの生活になりますがよろしいですね?」


利根「わかった」


朝潮「では皆さん、司令官からの決定があるまではゆっくりしてください」


スタスタ ギィィ バタン


利根「・・・さて」クル


鹿屋艦娘「・・・」


利根「ここへの再配属が決まれば当然の事ながら佐世保鎮守府所属になる。佐世保の提督の恩に応えられるよう全艦与えられた任務は全力で当たるのじゃ!」


鹿屋艦娘「はい!」


〜地下牢前〜


『はい!』


光信「どうする?お前ら」


霞「あそこまでやる気見せられたらね」


満潮「迎えない訳にはいかないでしょ」


不知火「ですが、司令の演習には耐えて頂かないといけませんね」


曙「演習場準備しておこうかしら」


光信「不知火、1700にこいつら全員食堂に集めろ」


不知火「了解」


前提督「あら、提督殿こちらにいらしたのですか」


光信「まぁな」


朝潮「ということは先程の会話も」


光信「聞かせてもらった」


前提督「では朝潮と共に元帥に報告してまいります」


光信「すまないな」


前提督「このくらいお易い御用です」


〜1630 執務室〜


光信「曙、満潮、霞」


3人「はーい」


光信「明日の指示を出しておく。明日の0900に演習場の準備を古鷹、暁、睦月とお前たち6人でやってくれ」


曙「演習やるのね?」


光信「あぁ、編成は鳳翔が話した通り俺、鳳翔、加賀、瑞鶴、扶桑、春雨。その後曙、霞、満潮、川内、青葉、時雨で1戦、最後両者2艦隊使用した演習を行う。その時の編成は後ほど伝える」


霞「1700には食堂よね・・・」


光信「その通りだあとは朝潮たちが元帥と連絡を取っている。その回答待ちだがな」


コンコン


満潮「私出てくるわね」トテトテ


光信「あぁ」


満潮「はーい」ガチャ


朝潮「あら満潮、司令官は?」


満潮「いるわよ?司令官〜朝潮来たわよー」


光信「入れてくれ」


朝潮「失礼します」


光信「元帥からはなんて?」


朝潮「簡潔に申し上げます。鹿屋艦娘の処分は佐世保鎮守府提督に一任すると」


光信「わかった。1700に食堂に来るように」


朝潮「了解しました」


光信「下がっていいぞ」


朝潮「はいっ」ビシッ


スタスタ ガチャ パタン


光信「元帥・・・俺にぶん投げよって・・・」


満潮「まぁあの元帥だし」


曙「あのバカ元帥だからね」


霞「あのクズ元帥ならやりかねないわね」


光信「ほんと信用ねぇな元帥・・・さて、そろそろ移動するか」


曙「鹿屋の艦娘は不知火に任せてあるけど大丈夫かな」


コンコン


光信「ん?」


不知火『不知火です』


光信「どうした」


不知火『鹿屋艦娘全員食堂に集まりました。あとは司令たちのみです』


光信「わかった。直ぐに向かおう」


不知火『失礼します』


光信「行くぞ」


3人「はーい」ギュー


光信「・・・歩きにくい」



〜22章 鹿屋艦娘の今後〜



〜1700 食堂〜


佐世保艦娘「・・・」


鹿屋艦娘「・・・」ズーン


ガラガラ


艦娘「!!」


長門「起立!」


ガタッ


光信「」スタスタ


曙・霞・満潮「」トテトテ


長門「敬礼!」ビシッ


佐世保艦娘「」ビシッ


深海「」ビシッ


鹿屋艦娘「」ガタガタ


長門「直れ!」


光信「全員座れ」


・・・


光信「鹿屋の奴らはなんで震えてんだ?」


長門「あぁ深海棲艦がいるからだろうな・・・」


光信「そうなのか?」


利根「なぜ普通にこやつらは参加しておるのじゃ!?」


光信「なぜって言われてもなぁ」


ヲ級「私たちはここ佐世保鎮守府と協力関係にありますので」


摩耶「・・・マジ?」


曙「本当よ。この近くの深海棲艦と横須賀近くの深海棲艦は戦闘嫌うらしいから」


鈴谷「それでも滞在していい理由には・・・」


光信「元帥から許可は出てるぞ」


鹿屋艦娘「・・・はい?」


光信「なんならそこにいる扶桑と春雨は元戦艦棲姫と駆逐棲姫だからな」


鹿屋艦娘「・・・ええええええええええええ!?」


光信「・・・まぁいい。本題に入ろう」


鈴谷「ちょ、ちょっと待ってよ!元帥が許可出したって・・・」


光信「きっかけは春雨・・・もとい駆逐棲姫だったんだがな」


ビスマルク「春雨が・・・?」


満潮「少し前に佐世保、大本営、深海棲艦で会談をしたのよ。リモートだったけど」


利根「リモートとは言えど深海棲艦にそのような技術は・・・」


光信「俺が行ったからな。深海基地に」


利根「・・・今なんと言ったのじゃ?」


光信「深海基地に俺が自ら出向いたってわけだ」


摩耶「・・・それでよく無事に帰ってこれたな・・・普通死んでるぞ」


光信「普通はな。で、そこで会談が終わったあとだな」


霞「春雨、当時は駆逐棲姫が司令官の腕に抱きついて鎮守府まで来たのよ・・・」


鈴谷「・・・提督ってロリコンなの?」


光信「馬鹿言え。子供に好かれるだけだ」


鈴谷「えぇ・・・」


光信「ま、春雨が着いてきたことにより元帥と掛け合った。こいつらは特別に許可を出してある」


利根「・・・ま、まぁ理由はわかった。」


ビスマルク「本題に入るのよね?」


光信「お前たちが質問攻めするから本題に入れなかったんだろうがバカ」


鹿屋艦娘「・・・」


光信「本題に入る。お前たちの処分だが俺に一任された」


利根「・・・」


光信「鹿屋艦娘全員、佐世保鎮守府に転属。1705、現時刻をもって全員佐世保鎮守府所属とする」


利根「・・・っ」ポロポロ


摩耶「・・・ありがとう・・・グスッ」


光信「鹿屋では色々あっただろうがここは別だ。食事、出撃以外は基本自由。外出したければ届出を3日前までにもってこい。いいな?」


鹿屋艦娘「はい!」


光信「さて、お前ら全員艦娘だからお互い名前は知ってると思うがここはちょいと複雑でな。簡単に紹介していくぞ」


艦娘「・・・」


光信「まずは青葉、川内、不知火、時雨、曙、霞、満潮、鳳翔、間宮、大淀、明石。こいつらは佐世保鎮守府襲撃時の生き残りだ。何かわからないことがあれば青葉たちに聞くといい。そして秘書艦は曙、霞、満潮がやっている」


鹿屋艦娘「よろしくお願いします」ペコ


青葉「こちらこそよろしくお願いしますっ」


川内「よろしくねー」


不知火「よろしくお願いします」


時雨「みんなよろしくね」


光信「そして次に憲兵長と朝潮だ。地下牢で本人たちは話したと思うがここの元提督と艦娘だ。今は2人とも結婚を済ませ夫婦として暮らしている」


前提督「よろしくお願いします」ペコ


光信「憲兵長は本来大本営勤務だが特例でここに在籍している。俺が出張などでいない時は憲兵長が指揮を執る。憲兵長が提督代理の時は朝潮が秘書艦だ」


朝潮「皆さんよろしくお願いします」ペコ


光信「そして長門、陸奥。こいつらは元大本営所属であるが俺の幼馴染でもある」


鈴谷「マジ?」


光信「ガキの頃のこいつら知ってるからな〜」


長門「光信!その話は今しなくていいだろう!」


陸奥「恥ずかしいのかしら?」フフフ


長門「陸奥!」


光信「とまぁ普段から落ち着きはねぇがよろしくな」


長門「それは酷いよ・・・」グス


光信「次に瑞鶴、加賀、大和、古鷹、暁、睦月だ。こいつらは大本営から派遣された艦娘だが、佐世保鎮守府再始動と同時に佐世保鎮守府所属となった艦娘たちだ。練度はかなり高いから演習などで世話になるだろう」


瑞鶴「瑞鶴よ。よろしくね」


加賀「五航戦の子なんかと一緒にしないで」


瑞鶴「今それ関係ないでしょ!」ペシ


加賀「そうね」イタイ


光信「そして初期艦の吹雪、そして吹雪に続いてここに着任した叢雲、漣、電、五月雨。通称『おバカ初期艦ズ』だ」


吹雪「司令官!?」


ビスマルク「おバカ初期艦ズ・・・www」


摩耶「ひでぇなwww」


鹿屋艦娘「アハハハハハwww」


光信「まぁ簡単なテストで赤点たたき出したからなこいつら・・・」


叢雲「事実だから何も言い返せない・・・」


光信「そして翔鶴、扶桑、春雨。翔鶴はカスガダマで見つかった艦娘だ。扶桑と春雨は先程説明した通り元深海棲艦だ」


翔鶴「翔鶴です。よろしくお願いします」


扶桑「よろしくお願いします」ペコ


春雨「よろしくお願いしますっ」ニパ


全員(かわいい・・・)


光信「そして深海棲艦だ。基本的な取りまとめはヲ級とレ級がやっている。演習を担当してもらっている」


ヲ級「よろしくお願いします」ペコ


レ級「レ級です。深海基地にいた時は開発班でした」ペコ


深海棲艦「」ペコ


光信「そして最後にわかっていると思うが俺がここの提督だ。民間人上がりだが俺の祖母が空母棲姫であるが故に海の上を航行できる。地下牢でお前たちに見せた目もそういう理由だ」


利根「・・・ではこちらの紹介といこうかの。まずは第一艦隊旗艦戦艦ビスマルクじゃ」


ビスマルク「ビスマルクよ。今回は助けてくれてありがとうAdmiral」


利根「次に第二艦隊旗艦重巡摩耶」


摩耶「摩耶様だ。提督、助けてくれてありがとな」


利根「次に第三艦隊旗艦重巡鈴谷」


鈴谷「鈴谷だよ。よろしくね提督」


利根「次に第四艦隊旗艦軽巡神通」


神通「神通です。この度はありがとうございます」


利根「そして艦隊指揮艦護衛艦隊旗艦、重巡筑摩」


筑摩「筑摩です。今回はありがとうございます」


利根「最後に艦隊総指揮艦を務めておる吾輩が利根である。今後ともよろしく頼むぞ提督」


光信「よろしく頼む。さて、明日からの方向性について連絡する。利根たちは佐世保に転属となったとは言えど襲撃をしたばかりだ。あと2週間ほどは地下牢で生活してもらう」


利根「むぅ・・・仕方あるまい・・・」


光信「飯はこちらで準備させてもらう。鳳翔、間宮、忙しくなるがいいか?」


間宮「問題ありませんよ」


鳳翔「慣れてますから」


光信「では頼んだ」


2人「了解しました」


光信「そしてお前たちには明日から演習だ。編成は利根、ビスマルク、摩耶、鈴谷、神通、筑摩で話し合って決めろ」


摩耶「いいのか?」


光信「構わん。お前たちの能力をこの目で見させてもらう」


神通「艦隊発表は明日でいいのでしょうか」


光信「せめてお前たちの艦隊には連絡しておけよ?俺たちの艦隊編成は演習前にお前たちに通達する」


神通「了解しました」


光信「質問はあるか」


利根「2週間地下牢ですごしたあとの部屋はあるのじゃろうか」


光信「用意している。ただ鹿屋の時はどうだったか分からねぇがここは基本1部屋5~6人だ」


鈴谷「それって狭くならない?」


光信「その心配は必要ない。部屋は広いからな。現に青葉たちは1部屋で寝ているぞ?」


摩耶「個人のプライベートスペースは確保してあるのか?」


光信「簡単に説明しておくか・・・なぁ妖精」


妖精「そうだね〜」


神通「提督、妖精が見えるのですか?」


光信「まぁな。部屋については妖精たちのまとめ役の工廠妖精が説明する」


妖精「鹿屋の艦娘たち長旅お疲れ様。君たちに割振る部屋の説明させてもらうよ」


妖精「まず最初に場所だけど、艦娘寮だったのを改築。個室から最大10人で共同生活できるように壁などを撤去して大広間を1つ。その部屋に隣接した扉には各自の部屋を5畳ずつ用意してあるよ」


ビスマルク「・・・マンション風になったのかしら」


妖精「ざっくり説明するとそんな感じ。食事に関してはここで食べるもよし部屋で食べてもいいしそこは君たち次第だね。」


鈴谷「・・・お風呂は?」


妖精「部屋には無いけど入渠ドックの隣に艦娘用大浴場があるからそこを使ってくれるといいよ。100人一気に入っても十分な広さは確保してあるから」


筑摩「艦娘への優遇が行きすぎてはいませんか・・・?」


光信「俺から見てみればお前たちは娘や妹みたいに家族同然だと思ってる。家族に鹿屋のような生活を送らせるとでも思うか?」


利根「しかし・・・」


光信「資源に関しては心配すんな。めんどくさい事こっちに何回かぶん投げてきやがったからその代償として多めの資源を確保している」


曙「これ今の資源の在庫よ」


光信「ふむ・・・燃料20万、鋼材25万、弾薬30万、ボーキ30万・・・いいんじゃねぇか?」


摩耶「聞き間違いじゃないよな・・・」


光信「各資源6桁は確保してあるぞ」


ビスマルク「なんでそんなにあるのよ・・・」


光信「大本営から再始動に向けて各1万ずつ支給された。バケツも1000あったな。そして深海基地から今回の襲撃のお詫びという形で各10万ずつ。あとは深海提督やら深海棲艦が少しづつ入れてたんだろうな」


利根「頭が痛くなってきたぞ・・・」


光信「他にあるか?」


鈴谷「提督の目的聞かせて?」


光信「戦争を無くすこともそうだが、最終的には深海や艦娘達がいがみ合う必要が無くなる世界だな」


神通「そのための算段は着いているのですか?」


光信「既に何ヶ所か協力してくれるところがある。そこにこの近くの深海基地と横須賀近くの深海基地は協力すると申し出があった」


ビスマルク「・・・それだけいれば勝てそうね」


光信「・・・深海本部は小笠原諸島近海で数万から10数万の大艦隊を展開している。一筋縄では行かんな」


摩耶「万・・・だと?」


光信「大本営から連絡があった。青葉と大本営の衣笠が協力してな」


青葉「正直度肝抜かれました・・・あんなに多いとは思いませんから・・・」


光信「ともかく、俺の目的は戦争がなくなり人間、艦娘、深海棲艦がお互いを尊重し平和に生きられる世界を作ることだ。他にあるか?」


シーン


光信「ないな。では利根以下元鹿屋基地所属艦娘。貴官らの活躍を楽しみにしているぞ」


鹿屋艦娘「了解!」


光信「そのまま夕餉に入る。鳳翔、間宮、準備は?」


2人「終わってます!」


光信「鹿屋組は自由に座れ。佐世保組は鳳翔と間宮の手伝い。以上」


艦娘「はい!」


〜数分後〜


光信「全員に行き届いたな?では」


全員「いただきます!」


ーーーーーーーーーー


摩耶「・・・」


光信「摩耶、食べないのか?」


摩耶「いや・・・本当にいいのかよ」


光信「何がだ?」


摩耶「アタシらはここを襲った。アンタらは本来被害を受けた側なのに何故なんだと思ってよ」


光信「お前今はどこ所属だ?」


摩耶「・・・佐世保」


光信「ここの責任者は?」


摩耶「・・・目の前にいる提督・・・」


光信「俺はさっきなんて言ったか覚えてるか?」


摩耶「艦娘は娘や妹のような家族同然・・・」


光信「家族なら平等に愛するのは当たり前だろ?」


摩耶「・・・っ」ポロポロ


光信「・・・ゆっくりでいい。しっかり食べろ」


摩耶「・・・ありがとう・・・提督・・・っ」ポロポロ


光信「あぁ」ナデナデ


ーーーーーーーーーー


川内「神通」


神通「姉さ・・・痛っ」コチン


川内「全く・・・久々に顔みたと思ったら襲撃してくるとはね」


神通「・・・申し訳ありません」


川内「まぁいいや。せっかく佐世保所属になったんだしゆっくりしていきなよ」


神通「はい」


ーーーーーーーーーー


光信「お前らここに固まってたのか」


利根「いつも通りじゃな」


光信「で、どうだここの雰囲気は」


筑摩「そうですね・・・皆さん明るくて鹿屋とは大違いです」


光信「とは言ってもアイツらも最初見た時は酷かったからな・・・痩せこけて服も艤装もボロボロでな」


ビスマルク「Admiralがここに来たのっていつなの?」


光信「だいたい2週間前だな」


利根「たった2週間であそこまで回復するとは・・・」


光信「まだトラウマは抱えてるみたいだがな」


利根「・・・提督が良ければここに着任した当初の話を聞かせてほしいのじゃが」


光信「・・・2000に利根、ビスマルク、摩耶、筑摩、神通は執務室に来い。まだ完全にここの艦娘から信頼は得られてないから長門、陸奥、大和を監視として付ける」


ビスマルク「分かったわ」


筑摩「了解しました」


光信「ならまた後で」


利根「うむ」


ーーーーーーーーーー


光信「曙」


曙「どうしたの?」


光信「先に執務室に戻る。あとは任せていいか?」


曙「分かった。霞と満潮にもそう伝えておくわね」


光信「あぁ」


スタスタ


曙「霞、満潮」


霞「ん?」


曙「提督から伝言。先に執務室に戻るからあとは任せたって」


満潮「分かったわ」


曙「それだけ」


2人「はーい」


〜執務室〜


光信「工廠妖精」


妖精「ん?どうしたの提督さん」


光信「艦娘寮の一部はまだ残したままなんだろ?」


妖精「そうだね・・・さすがに艦娘の遺体は片付けてもらったけど」


光信「後で鹿屋の旗艦たちがここに来る。その時にあの場所に連れていくつもりだ」


妖精「・・・鍵はここにあるよ」チャリ


光信「ん、分かった。付いてきてくれると助かるが」


妖精「時間は?」


光信「2000にここに来る。その時にいてくれれば構わない」


妖精「分かった。時間になるまで僕はここでのんびりしてていいかい?」


光信「工廠はもういいのか?」


妖精「特にすることもないからね」


光信「わかった。のんびりするといい」


妖精「さすが提督さん。話が通じて助かるよ」


〜2000〜


コンコン


光信「入れ」


ガチャ


長門「利根たちを連れてきたぞ」


光信「あぁ、まずはソファーに腰かけてくれ。曙、霞、満潮、お茶を出してやれ」


3人「はーい」トテトテ


光信「すまないな。まずは腰かけてくれ」


利根「うむ・・・」


光信「長門、お前達も座れ」


長門「失礼する」


陸奥「・・・」


大和「提督、本当にあそこに行くのですか?」


光信「・・・あぁ。一部はまだ残してある」


大和「そう・・・ですか・・・」


筑摩「あの・・・一体なんの事なのか・・・」


光信「見ればわかるがな。その前にここがどういう状況だったか話さないとな」


満潮「司令官、持ってきたわよ」


光信「分かった。手分けして全員に配ってくれ」


満潮「分かったわ。曙は長門さん達と利根さんに、霞はビスマルクさん達に出して。私は司令官と私たちの分を配るから」


霞「えぇ」


曙「了解よ」


〜お茶出し中〜


光信「・・・長門、扉の掛札変えてくれたか?」


長門「あ・・・」


陸奥「大丈夫よ。長門はこの子達連れてきてたんだもの私が代わりにしておいたわ」


光信「ん、分かった。では全員にいき渡ったな?」


ビスマルク「確かに貰ったわ」


光信「・・・ならば構わん。飲みながらでいい」


摩耶「・・・」


光信「お前たちがどこまで知っているかは知らんが半年前に深海棲艦の襲撃を受けた話は知ってるな?」


鈴谷「うん・・・襲撃されたあとは提督も秘書艦だった駆逐艦も行方知れず」


神通「それ以外の艦娘はほとんどが虐殺に近い形で死んでいったとも・・・」


光信「おおかたその通りだな」


曙「・・・っ」


光信「あまりこいつらがいる前で話すべきではないんだが・・・お前たちには話しておく必要があるからな。曙、霞、満潮、許してくれ」


霞「・・・大丈夫」


満潮「・・・えぇ」


光信「数日前俺がこの鎮守府に着任した当初だが、あまりにも“静かすぎた”んだ」


利根「・・・静かすぎた・・・とな?」


光信「あぁ。襲撃されたからというのもあるかもしれんし生存確認された艦娘が少なかったのもあるが」


利根「・・・」


光信「門の前で青葉に会い、執務室前で曙が倒れていたのを見つけた。ここまでは元帥から聞いた通りだった」


筑摩「元帥から・・・?」


光信「大本営で聞いた話では曙、青葉、大淀、明石のみだった」


鈴谷「それは確認された生き残った艦娘?」


光信「そうだ。だが、鎮守府内を捜索してみれば鳳翔、間宮、川内を食堂で、艦娘寮で満潮、霞を見つけた」


ビスマルク「なぜその5人は見つけられなかったのかしら」


光信「推測にはなるがここには姫、鬼級が10隻同時に攻め込んできたんだ。首謀は4隻だったんだがな・・・それぞれが艦隊を編成し攻めてきたら?」


摩耶「単純計算でも60隻じゃねーか・・・」


光信「そうだ。おまけに捜索隊も大人数。また攻めてきたと勘違いしてもおかしくないよな?」


神通「でも姉さんは隠密も得意としているはずです。姉さんなら見破れたのでは・・・」


光信「よく考えてみろ神通、確かにお前たち艦娘は普通の人間とは丈夫だが、激戦だった場合の疲労度はどうだ?その後まともに動けるか?飯も食わずに」


神通「それは・・・」


光信「ざっとそんなもんだ。聞きたいことはあるか?」


利根「一つ良いか?」


光信「言ってみろ」


利根「不知火と時雨はいつ見つかったのじゃ?」


光信「不知火は憲兵長が半年ほど強制的に休暇を取らせたそうでな。その時間を使って旅行してたみたいだ」


利根「時雨は・・・」


光信「時雨は襲撃時は福岡まで遊びに出かけていたらしいんだが夕立から連絡を受けて慌てて帰ってきたみたいなんだが・・・」


筑摩「戻ってきた時には惨状が拡がっていたと・・・」


光信「あぁ。そこで深海棲艦に見つかるとまずいと判断したんだろう。この裏山の洞窟で過ごしてたみたいだな。そこを簪を落として探してたところを川内に見つかったという感じだ」


鈴谷「すっごいドジだね・・・」


光信「それ時雨本人には言うなよ?気にしてっから」


鈴谷「はーい」


長門「光信、もう行くのか?」


光信「あぁ、妖精、出てきてくれ」


妖精「やっと僕の出番かい?」チョコン


光信「あぁ。というか俺の頭に乗る必要あったか?」


妖精「どこでもいいじゃないか」


利根「どこに連れて行く気じゃ?」


妖精「着いてきたらわかるよ」


光信「曙達はどうする。寝るか?」


3人「・・・行く」


光信「分かった。陸奥、扉開けてくれ」


陸奥「分かったわ」


ガチャ


〜艦娘寮 謎の間前〜


光信「・・・着いたな」


霞「司令官・・・ここって・・・」


光信「お前たちには見せるべきじゃないんだが・・・」


満潮「なんか寒気がするわ・・・」カタカタ


光信「これでも羽織ってろ」上着掛け


利根「・・・一体何があると言うんじゃ・・・」


光信「見たらわかるさ。妖精、頼む」


妖精「・・・分かった。驚くかもしれないけど受け入れてね」カチャン キィィィ


光信「・・・」スタスタ


曙「・・・」ピタ


光信「曙?」


曙「私ここで待ってる・・・」


霞「曙・・・」


満潮「私もここで待つわ」


霞「・・・私もそうする」


光信「分かった。大和、ここにいてくれ」


大和「わかりました」


光信「それじゃ行くぞ」



〜23章 現実〜



〜謎の間内部〜


利根「なっ・・・」


ビスマルク「なんなのよこれ・・・」


摩耶「至る所に血痕が・・・」


鈴谷「血痕なんてレベルじゃないよ・・・」


筑摩「血溜まりもそのまま・・・」


神通「提督、この部屋は・・・」


光信「・・・見ての通りだ。ここに深海棲艦の残骸はひとつもなかった。あったのは駆逐艦や軽巡たちの死体だけだった」


利根「・・・この部屋、アイツらも連れてきて見せた方が良い気がするのじゃが」


神通「・・・」


光信「これがここで起きた惨状の一部だ」


摩耶「これで一部って・・・提督が来た当初はどうなってたんだよ」


光信「辺り一面死体だらけだ。霞や曙たちは今は綺麗な服に身を包んでいるが初めて見た時は血の色に染まってたぞ。仲間の血でな」


鈴谷「・・・じゃああそこに残るって言ったのは」


光信「思い出してしまうか、何かを感じたんだろうな」


ビスマルク「・・・お墓はあるのかしら」


光信「あぁ、あるぞ。行くのか?」


ビスマルク「えぇ」


光信「分かった。この間はあまり開けておきたくない。行くぞ」


鹿屋組「・・・」


スタスタ


妖精「じゃあ閉じるね」ガチャン


〜謎の間前〜


光信「曙、霞、満潮、待たせたな」


3人「・・・」ギュ


光信「やれやれ・・・大和もすまなかったな」


大和「いえ、この位なんてことないです」


光信「これからアイツらの墓に行く。行くか?」


大和「はい」


曙「うん」


光信「ならば行こう」


〜鎮守府外 艦娘の墓前〜


光信「着いたぞビスマルク」


ビスマルク「この数・・・」


利根「100はゆうに超えておるのか?」


光信「・・・憲兵長、いるんだろ?」


前提督「いつから気づいていたんです?」


光信「今来たくせに・・・それでだ、ここには何人の艦娘が在籍していたんだ?」


前提督「・・・そうですね。当時は130はいたでしょうか。ここに帰ってきた時はとても辛かったですよ・・・守れなかったと・・・」


神通「それだけの数がいながらここまで壊滅させてしまうとは・・・」


光信「主犯となった奴らは扶桑と春雨が深海棲艦だった頃に処刑してるみたいだ」


筑摩「処刑・・・ですか?」


光信「あぁ。深海提督の指示でな」


利根「じゃがそれ以外の深海棲艦はどうなってるのじゃ?」


光信「大半は同型艦を人質に取られてたみたいだな。お前らで言うところの姉妹艦だ」


摩耶「従わなければ殺すとでも言われてたってのかよ」


光信「そんなとこだ。実際ヲ級とル級たちは牢の中で絶望的な顔してたからな。首もあるぞ」


鈴谷「く、首!?」


光信「詳しい話は扶桑と春雨に聞くといい。深海棲艦だった時の記憶は残ってるみたいだからな」


鈴谷「や、やめとく・・・」


光信「そうか?面白いと思うんだが」


ビスマルク「・・・どこも面白くないわよ」


光信「まぁここに来たんだ。手は合わせていくだろ?」


利根「そのつもりじゃ」


〜お参り中〜


利根「・・・提督よ」


光信「ん?」


利根「その深海棲艦の首はまだあるのか?」


光信「あぁ、ホルマリン漬けにして地下牢の一番奥に置いてる」


鈴谷「あそこにあるの!?」


光信「あぁ。見てみるか?」ニヤ


筑摩「私は遠慮しておきます・・・」


ビスマルク「・・・私も」


鈴谷「鈴谷も・・・いいかなぁ・・・」


光信「なんだつまんねーの」


摩耶「・・・あたしらの反応見て楽しむつもりだったんだろ」


光信「さぁな。長門こいつら全員あの部屋に戻しておいてくれ」


長門「あ、あぁ。分かった」ブルブル


光信「長門?」


曙「今の話を聞いて行くの怖がってるみたいよ」


光信「・・・ビビりは相変わらずだな」


〜地下牢〜


光信「さて、と・・・何してんだこいつら」


「なんでここに深海棲艦の首があるのよ!」


光信「・・・興味本位で見ちまったのか」


「う・・・」


光信「というかお前は?」


陽炎「陽炎型駆逐艦の陽炎よ・・・」


光信「陽炎か。そんなに見たかったのか?」


陽炎「そんなわけないでしょ!なんでここにあるのよ!ほとんどの駆逐艦気絶しちゃったじゃない!」


光信「・・・」チラ


利根「」チーン


神通「」チーン


ビスマルク「」チーン


光信「・・・霞、深海棲艦以外全員呼んできてくれ」


霞「わかったわ。曙と満潮も一緒でいいかしら?」


光信「構わんぞ」


霞「それじゃ行ってくるわね司令官」


トテトテトテ


光信「これに関しては後で説明する」


〜10分後〜


霞「司令官、ただいま」ギュー


光信「おかえり」


不知火「私たちを集めてどうしたのですか司令」


陽炎「不知火!あんたこれを見て何も思わないの!?」


不知火「陽炎じゃありませんか。これってなんですか」


陽炎「これよこれ!」ユビサシ


不知火「深海棲艦の首ですか。それが何か」


陽炎「え・・・」


光信「不知火、後で部屋に来なさい・・・」


不知火「・・・ご命令ならば」


光信「まぁいい、この首を直接見たのは長門、川内、憲兵長、そして朝潮だけだ」


曙「私たちに見せなかった理由は?」


光信「まだ見せるには早すぎると思っての判断だ。まぁこうやって見られちまった以上隠す訳には行かんな」


扶桑「ここからは私たちが説明してもよろしいでしょうか。提督」


光信「・・・分かった」


扶桑「ありがとうございます。ではなぜここに深海棲艦の首があるのかですが・・・」


〜扶桑(時々春雨)説明中〜


扶桑「・・・というわけなんです」


陽炎「・・・」


鹿屋組「・・・」


光信「聞きたいことあるやつはいるか?」


陽炎「ここに来た時沈められるとは思わなかったの?」


扶桑「もちろん思いましたよ。ですがここで行動しなければと思い春雨さんや深海基地の提督、飛行場姫と話して出向くことになったのです」


春雨「でも司令官は私たちに戦意がないことを一瞬で見抜いて長門さんたちの砲撃体制を解除させてくれたおかげで話すことが出来ました」


陽炎「・・・そうだったのね。と言うより司令官、あなた本当に人間なの?」


光信「深海の血を少しひいている以外は普通の人間だぞ?」


陽炎「・・・そう」


光信「霞、今の時刻は」


霞「2115よ」


光信「分かった。まもなく消灯時刻だ。不知火はさっき言った通り俺の部屋に来い。以上!」


艦娘「了解!」


〜提督私室〜


光信「さて、不知火」


不知火「なんでしょうか」


光信「お前ビビってただろ」


不知火「・・・なんのことでしょうか」


光信「隠したって無駄だ。深海棲艦の首見た時足震えてたぞ」


不知火「それは・・・」


光信「我慢しなくていいのに。な?満潮」


満潮「そこで私に振らないで!?まぁ怖かったけど」


不知火「・・・以外ですね満潮は平気だと思ってたんですが」


満潮「バカ言わないで。私にだって怖いものはあるわよ」


光信「不知火、もう一度聞く。ビビったな?」


不知火「・・・はい」


光信「痩せ我慢禁止。な?」ナデナデ


不知火「・・・はい」グス



〜24章 元帥一行訪問(?)〜



〜0700 提督私室〜


光信「・・・」ムクリ


不知火「スゥ・・・スゥ・・・」


光信「そういやあのまま寝ちまったんだっけ・・・」ナデナデ


満潮「しれーかん・・・おはよ・・・」ガチャ


光信「おう。まだ眠いのか?」


満潮「・・・うん。ちょっと早く目が覚めちゃって」


光信「ならこっちに来なさい」ポンポン


満潮「はーい」トテトテ


光信「ん?何持ってんだ?」


満潮「大淀さんから預かってきた・・・」


光信「とりあえず時間になるまで寝てなさい」ナデナデ


満潮「はーい・・・」


光信「・・・」ケイタイトリダシ


prrrrr


元帥『おはよう提督!』


光信「何がおはようだコノヤロウ。1000に佐世保に来るってなんだこれは」


元帥『簡単な抜き打ち視察だ』


光信「・・・本音は?」


元帥『遊びに行くだけだ』


光信「・・・だったら盛大なサプライズでお迎えしないとねぇ」イラ


元帥『とりあえず俺以外もそちらに向かう。よろしくな』


光信「何がよろしくだアホンダラ」


元帥『まぁ視察も目的なんだ』


光信「だったら早めに連絡よこせ」


元帥『忘れてた』


光信「・・・どうなっても知らねーからな」


ツーツーツーツー


光信「・・・はぁ」


〜0830 食堂〜


光信「全員いるなー?」


満潮「鹿屋組も深海組も全員揃ったわよ」


光信「それじゃあ遅めの朝餉だがいただくとしよう」


全員「いただきます!」


光信「それと食べながらで構わん。今日の1000に元帥が来るようだ」


ブーーッ


光信「まぁそうなるよな」


長門「ケホッ・・・それは本当なのか光信」


光信「今朝満潮が持ってきた書類にそう書いてあった」


満潮「0600に目が覚めてたまたま執務室からでてきた大淀さんと会っちゃってね・・・慌ててた様子で司令官にって・・・」


光信「と、いうわけで盛大なサプライズを行いたいと思う」


利根「サプライズとな?」


光信「おう。全員艤装展開できるよな?」


朝潮「私はまだ不安ですけどリハビリの甲斐あって砲撃まではできるようになりました・・・」


光信「お前ら全員0950に鎮守府正門前に艤装を展開した状態で集合。深海も同じだぞ」


曙「・・・1000に元帥が来たところを一斉射撃するつもり?」


光信「空砲でな?」


曙「提督もなかなかすごいこと思いつくわね・・・」


光信「今回は元帥以外にも大本営所属艦娘が何人か来るようだ。うっかり実弾撃って当てないようにな」


全員「はーい」


光信「・・・お前ら元帥嫌いだろ」


全員「・・・」フイ


光信(目逸らしやがったこいつら・・・)


〜0950 鎮守府正門前〜


光信「全員揃ったな?」


霞「全艦娘整列!」


ビシッ


光信「あと10分経たないほどで元帥が来る。霞の指揮により盛大にやれよ!」


艦娘「はい!」


ブロロロロ...


光信「来たな」


金剛「佐世保提督〜!Burning...LOVE〜!!」ピョーン


霞「」イラッ


光信「」スッ


金剛「グヘッ」ズサー


霞「全砲門!撃て!」


ドォン!


元帥「なんだなんだ!?」


霧島「」ササッ


「にゃーっ!?」「きゃーっ!」


霞「砲撃やめ!」


シーン


光信「全員艤装解除!」


元帥「・・・」ボロッ


光信「砲弾当たってねぇだろ」


元帥「まぁそうだが」


光信「で、この戦艦どうすんだ?」ユビサシ


金剛「」プラーン


元帥「・・・解いてくれ」


光信「だとよ曙、霞、満潮」


3人「はーい」ムス


光信「後で甘えていいから・・・」


3人「いいの!?」キラキラ


光信「・・・後でな。では全員持ち場に戻れ!」


艦娘「了解!」


光信「とりあえず、応接間まで案内します」


元帥「・・・頼む」


〜応接間〜


元帥「・・・提督」


光信「なんです?」


元帥「あの砲撃はなんなんだ?」


光信「電話で言ったでしょう。盛大なサプライズで迎えると」


元帥「嫌がらせか!?」


光信「大事な書類を忘れたですます人に言われたくねぇよ」


霧島「佐世保の司令、大変申し訳ありません・・・私がついていながら・・・」


光信「いや、もうこんなやつなんだって分かったから・・・」


元帥「・・・俺の評価って」


光信「佐世保では最低ですね」キッパリ


元帥「」グサ


光信「それで?そこの2人は?」


多摩「軽巡多摩だニャ」ネコジャナイニャ


山城「扶桑型戦艦、妹の山城です」フコウダワ


光信「改めて佐世保の提督を任されている光信だ。よろしく」


2人「よろしくお願いします(ニャ)」


光信「それで?視察とは言うが・・・」


元帥「文字通り視察だよ。あとは金剛が佐世保に遊びに行きたいと言うからついでにな」


光信「・・・いつもああやって飛びついてくるのか?霧島」


霧島「・・・全員にという訳ではありませんがいつもあんな感じです」


光信「避けて正解だったか?」


霧島「正解です。あなたには曙ちゃん達がいますしね」クス


山城「そういえばあの子たち、金剛が飛びついた時にムカついた顔してたわね」


多摩「曙達だけじゃないにゃ。時雨に不知火、春雨も同じ顔してたにゃ」


山城「提督ってロリコン?」


光信「違う。俺はただここを立て直すのに手を貸しただけだ」


多摩「その割には提督にベッタリみたいだにゃ」


光信「その辺の理由は本人たちに聞いてくれ。俺も詳しくは分からん」


元帥「ところで提督、金剛はどうした?」


光信「曙たちに引きずられてドックに行ったはずだが」


元帥「・・・」


コンコン


光信「誰だ」


鳳翔『鳳翔です。まもなく演習の時刻ですが・・・』


光信「もうそんな時間か。急ぐから先に待機していてくれ」


鳳翔『かしこまりました』


元帥「演習?」


光信「えぇ。元鹿屋組の精鋭と我らの選抜の」


元帥「鹿屋の艦娘は高練度艦が多かったはずだが・・・」


光信「あの子たちの実力を見定めるだけですよ。それに扶桑と春雨の実力もみたいですしね」


元帥「その演習見学してもいいか?」


光信「怪我は自己責任で」


元帥「了解した。山城と多摩はどうする」


山城「久しぶりに扶桑姉様に会えるんです。是非とも」


多摩「多摩もすることにゃいから一緒に行くにゃ〜」


光信「ならば演習場に向かいましょう」


〜1100 演習場〜


龍飛「おう提督、待ってたぜ」


光信「龍飛、気合いが入るのはいいが他のやつらビビらせんなよ」


龍飛「それは出来ねぇ相談だな」


山城「あの・・・提督・・・?」


光信「ん?」


山城「この方は・・・」


光信「あぁ、鳳翔だ。戦闘中はこの性格になるがな」ベシッ


鳳翔「痛っ。痛いですよ提督・・・」アタマオサエ


光信「とまぁ冷静さを欠いたときはこうすれば治る」


多摩「治し方が荒々しいにゃ」


利根「提督、演習の準備は出来たぞ」


光信「ん、わかったそれじゃあ曙に編成表出してくれ。鳳翔、こっちの編成は出してんだろうな?」


鳳翔「ええ。問題ありません」


光信「ならば配置に着くとしよう。曙あとは任せたぞ」


曙「わかった」


ーーーーーーーーー


佐世保組


光信(150)

龍飛(32)

加賀(99)

瑞鶴(99)

扶桑(86)

春雨(91)


鹿屋組


利根(160)

筑摩(150)

ビスマルク(125)

摩耶(138)

神通(106)

鈴谷(158)


ーーーーーーーーー


霞「練度に差がありすぎるわね・・・」


満潮「さすが鹿屋で旗艦張ってただけはあるわね・・・」


元帥「ふむ・・・」


山城「扶桑姉様・・・」


曙「演習はじめ!」


〜佐世保side〜


光信「龍飛、加賀、瑞鶴!龍飛の指示で艦載機発艦!」


龍飛「任された!加賀!瑞鶴!付いてこい!」


瑞加賀「了解!」


龍飛「第一次攻撃隊発艦!」バシュ


瑞鶴「アウトレンジで決めたいよね!」バシュ


加賀「鎧袖一触よ」バシュ


〜制空権確保〜


龍飛「当然だな。続けて神通、摩耶を狙え!」


光信「扶桑、まずはビスマルクを狙え。主砲一斉射撃!撃て!」ドォン


扶桑「扶桑型の力お見せします・・・!」ドォン


光信「春雨は相手に気づかれんように魚雷を利根と筑摩に向け発射それ以外は俺の後方で待機」


春雨「は、はいっ!」ガコン


〜鹿屋side〜


利根「さすがに制空権は取られてしもうたか」


ビスマルク「取られても私たちが練度は上なのよ!そうそう負けるもんですか!」ドォン


神通「!!ビスマルクさん!避けて!」


ビスマルク「え?きゃあ!」中破


鈴谷「今のは扶桑さん・・・って神通!摩耶!」


摩耶「〜っ!数が多すぎじゃねえか!?」ダダダダダダダ


神通「利根さん!筑摩さん!魚雷が!」小破


筑摩「利根姉さん!きゃあ!」大破


利根「筑摩!やられてばかりは性に合わん!反撃じゃ!」ドォン


4人「了解!」ドォンドォンドォン


〜佐世保side〜


光信「春雨見事だ。そのまま後方待機、機会を見て再度魚雷発射」


春雨「分かりました!」


光信「扶桑、もう1発ビスマルクだ。俺は特攻して掻き乱してくるからしっかり狙えよ」スー


扶桑「了解しました。・・・伊勢、日向には負けたくないの・・・っ!」ドォン


龍飛「加賀!提督の護衛に艦載機発艦!瑞鶴は再度摩耶を摩耶を狙え!あたしは神通を狙う!」


瑞鶴「第二次攻撃隊、全機発艦!」バシュ


加賀「優秀な子達ですから」バシュ


〜元帥side〜


元帥「練度は確かに鹿屋の方が高いが・・・それをもろともしないとは・・・」


霧島「おそらく洗脳が溶け初の連携なのでしょう」


山城「扶桑姉様・・・素敵です・・・」


多摩「・・・提督が突っ込んで行くにゃ」


山城・霧島「え?」


多摩「ほら、あそこにゃ」ユビサシ


〜鹿屋side〜


神通「利根さん!提督が特攻してきます!」


利根「なんじゃと!?」


光信「話してる暇あるのか?神通」グーパン


神通「かはっ・・・」ガクッ


光信「春雨!今だ!」


春雨『はっはい!魚雷発射!』


鈴谷「よそ見してていいのかな提督」ドォン


光信「・・・それはどっちだろうな」スッ


鈴谷「至近距離で交わした!?それに今の言葉・・・って・・・嘘・・・」ボーン 大破


摩耶「これ落としててもキリがねぇぜ!」小破


光信「利根、終わりにしようじゃねえか」ガシャン


利根「・・・くっ」


〜演習終了〜


元帥「圧倒的じゃな提督」


光信「この程度朝飯前ですよ」無傷


霧島「しかし人間業じゃありませんね・・・深海のクォーターとは言えど・・・」


曙「提督、演習結果よ」


光信「ん、サンキュ」


元帥「見せてくれるか?」


ーーーーーーーーーー


〜佐世保〜


光信 無傷

龍飛 無傷

瑞鶴 無傷

加賀 無傷

扶桑 小破未満

春雨 小破



〜鹿屋〜


利根 中破

筑摩 大破

ビスマルク 中破

摩耶 小破

神通 中破

鈴谷 大破


ーーーーーーーーーー


元帥「練度は関係ないか・・・」


光信「そうですね。扶桑と春雨は初めてにも関わずよく合わせてくれましたよ」


山城「扶桑姉様と春雨は初めて・・・?練度はあんなに高いのに・・・?」


光信「あー、そういや説明してなかったな」


曙「私は演習の準備してくる」


光信「あぁ。結果は執務室で聞く」


曙「はーい」トテトテ


光信「では執務室に行きましょうか」


〜執務室〜


山城「それで扶桑姉様と春雨とは初めてというのは・・・」


光信「あぁ、あの2人は練度こそ高いが元々は深海棲艦でな。艦娘、深海棲艦、そしてまた艦娘という数奇な経験をしてる」


山城「扶桑姉様が元深海棲艦・・・」


元帥「その扶桑と春雨を元に戻した深海棲艦は・・・」


光信「呼んであります。レ級来てくれ」


レ級「お呼びですか?提督」


元帥「君が扶桑と春雨を深海棲艦から艦娘に戻したというのか?」


レ級「そのとおりです。艦娘から深海棲艦にしたのも私ですから」スッ


多摩「これは・・・?」


レ級「深海棲艦化させるためのチップです。元艦娘だった深海棲艦は体の中にこれがあります」


元帥「全ての深海棲艦にそれがあるのか?」


レ級「全員ではありません。私は生まれた時からこの姿ですから」


元帥「なるほどな・・・」


レ級「提督、このあとは・・・」


光信「そうだな・・・レ級とヲ級で話し合って演習に参加してくれ。相手は鹿屋だ」


レ級「わかりました。準備してきます」スタスタ


ガチャ パタン


光信「それで?ここに来た理由は視察だけじゃないでしょう」


元帥「・・・深海本部殲滅作戦(仮)のことについてだ」


光信「作戦決行は1年後、来月大まかな方針について会議を大本営で」


元帥「・・・わかった。協力を申し出てくれた鎮守府へは通達しよう。だが・・・」


光信「深海側へはこちらから通達しておきます」


元帥「わかった」


光信「では、そのように。もう少し見学されますか?」


元帥「いいのか?」


光信「えぇ」


元帥「お前たちはどうする」


山城「扶桑姉様とお話したいことがありますので・・・」


多摩「多摩ももう少し見ていきたいにゃ」


元帥「霧島は?」


光信「霧島はドックに行ったんじゃなかったっけ」


元帥「・・・わかった」


光信「ではここから先はご自由にどうぞ」


山城「お気遣いありがとうございます」


多摩「ありがとにゃ」


ガチャ パタン


元帥「・・・勝算はあるのか?」


光信「今の状態では負けるでしょうね。1年もあれば我々も戦力を増強できる・・・だが・・・」


元帥「それは向こうも同じこと・・・か・・・」


光信「各鎮守府へ通達として資材の無駄遣いは避け1年後の大規模作戦に備えよ・・・と」


元帥「・・・わかった」



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