2024-01-11 20:35:47 更新

概要

夕立に撃たれた提督。しかし深海棲艦の血が流れていたこともあり生還。
夕立は憲兵長たちから叱責を受けるも提督が機転を利かせ処分はなし。

そんな中大規模作戦で必要不可欠と思われる拠点となる島の村長が鎮守府に訪れる


前書き

登場人物

・提督(光信):20代半ば 男 妖精が見えるまでは地元で自営業を営んでいた
深海棲艦のクォーター。艦娘と遜色ない戦闘能力を持つ。水に浮くことができる

・吹雪:提督に初期艦に任命された艦娘。吹雪を含む初期艦達は全員バカ

・曙:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り。執務室前で動けないところを提督に助けてもらい復活
提督love

・満潮:霞と部屋に隠れていた。提督が来たことにより安心するも恐怖心から提督に甘える
提督love

・霞:満潮と部屋に隠れていた。提督に主砲を撃つも躱され最終的には気絶させられる。
夜中に1度目が覚め提督の温もりを感じ主砲を撃ったことを後悔。その後甘えるようになる
提督love

・青葉:何かと写真を撮り記事にしたがるパパラッチ重巡。曙と同じく佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
襲撃時のトラウマがあるようで1人では寝れないらしい。提督love


大淀:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り。主に大本営との連絡役

明石:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
襲撃前は資材を勝手に使い発明していたが襲撃後は発明をしなくなり真面目に工作艦として働く

川内:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
天井裏で気配を消していたつもりが隠せておらず提督に見つかる
『気配の消し方が下手くそ』とダメ出しを食らう

鳳翔:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
普段は間宮と食堂を任されている
前線に出ると性格が変わるらしい

龍飛:鳳翔のもう一つの顔。普段のお淑やかな雰囲気とはうってかわり好戦的になる。なお鳳翔と龍飛は性格は変わるがお互いの記憶は共有している
※龍飛(たっぴ):大日本帝国海軍が「鳳翔」に改名する前の艦名。
起工時には「鳳翔」だったが、1919年10月の改名までは「龍飛」として起工する予定だった(wiki参照)

間宮:佐世保鎮守府襲撃時の生き残り
鳳翔とともに食堂を任される傍ら『甘味処間宮』も営んでいる

不知火:佐世保鎮守府所属。佐世保襲撃時、前提督から半年の長期休暇を強制的に取らされ鎮守府を留守にしていた。意外とビビり。青葉から鎮守府の現状を聞き酷く落ち込むが提督の優しさに心を開き甘え出す。提督Love

時雨:佐世保鎮守府所属。襲撃時は連休でプチ旅行に行っていた。夕立からの緊急連絡で引き返すも時すでに遅し。誰にも見つからないよう裏山で過ごしていた。隠れ提督love

瑞鶴:元大本営所属艦娘。佐世保鎮守府近海の哨戒のために派遣された。一航戦の加賀とは仲がいい

加賀:元大本営所属艦娘。意外と怖がり
五航戦の瑞鶴とは仲がいい

大和:元大本営所属艦娘。戦闘中は凛々しいがそれ以外はだらしなかったりする。意外と甘えん坊
※現在提督私室への入室を禁じられている

古鷹:元大本営所属艦娘。青葉とは面識がある
たまにドジを踏む。甘えん坊な一面も

睦月:元大本営所属艦娘。なんか知らんけど語尾が特徴的。寂しがり屋

暁:元大本営所属艦娘。電がちゃんとやれているか心配で元帥にお願いして派遣された
他の鎮守府のように背伸びをするかと思いきや割としっかりしている

翔鶴:佐世保鎮守府の提督が変わって初のドロップ艦

扶桑:元戦艦棲姫。深海棲艦だった頃は戦艦棲姫だったが故に口調は変化していたが艦娘に戻ったことにより口調が戻ってきた。深海棲艦だった時の記憶は残っているようだ。

春雨:元駆逐棲姫。深海棲艦だった頃から提督に好意を寄せていた。艦娘になってからは大胆に甘えるようになってきた

夕立:佐世保鎮守府所属。性格は犬そのもの。提督を撃ち憲兵長らから叱責され凹むも提督に許され処分は免れた。隙があれば提督に甘えたいようだ

~大本営~

元帥:お調子者。公人や他鎮守府の提督がいる時は真面目なフリをしているが、よく長門にシバかれている。今は霧島が〆ている

長門:元大本営所属艦娘。元帥の秘書艦であり提督と幼馴染でもある。尚、あえて言わないが他鎮守府のように危険な存在ではない。提督には弱い
意外と提督のことが好き?
提督と2人きりになると甘え癖が出る
佐世保所属になった
※大和同様提督私室への入室を禁じられている

憲兵長:憲兵団のトップ。元佐世保鎮守府の提督。
佐世保に未練はあるものの当時の嫁艦である朝潮と幸せに暮らしている。元帥から佐世保勤務を言い渡される

朝潮:元佐世保鎮守府所属の艦娘。襲撃後奇跡的に生き残るが記憶を失っていた。元提督が現れたことにより記憶が戻るも佐世保には戻れないと解体を希望。憲兵長の妻である。面影は残っている。
佐世保に転属となった憲兵長と共に佐世保鎮守府の一室で暮らしている

陸奥:長門の妹で提督とは幼馴染。提督からは『むっちゃん』と呼ばれ可愛がられていた。人間時代に提督に恋をしていたが艦娘となり離ればなれに。今でも提督のことを好きでいる
佐世保所属になった
※大和及び長門同様提督私室への入室を禁じられている

~鹿屋基地~

利根:5艦隊30隻を統括していた。指揮能力は頭ひとつ抜けており艦隊司令艦として動くことが多かった

ビスマルク:鹿屋基地主力第一艦隊旗艦。プライドは高いが故にダメ出しされると拗ねるか怒る。
佐世保鎮守府に転属となってからは素直になった
鹿屋基地の提督の策略により洗脳されている。

摩耶:鹿屋基地第二艦隊旗艦。ビスマルクや利根同様洗脳の影響を受けていた。装備が機銃や対空装備であるために対空戦には強いが砲撃戦はかなり弱い。

鈴谷:鹿屋基地第三艦隊旗艦。普段は天真爛漫な性格だが半分洗脳状態であったが故に目の光が消えていた。

神通:鹿屋基地第四艦隊旗艦。鹿屋鎮守府では『鬼教官』として恐れられていた。

筑摩:鹿屋基地指揮艦護衛艦隊旗艦。戦闘能力は利根に続く実力の持ち主。

陽炎:鹿屋基地所属。佐世保の不知火を見て鹿屋にいた不知火との性格の違いに困惑

その他にも色々登場します


~27章 村長来訪〜



〜執務室〜


コンコン


光信「いいぞ」


ガチャ


大淀「失礼します」


村長「初めまして。父島の村長をしている□□です」


光信「遠路はるばるお疲れさまです。佐世保鎮守府の提督をさせて頂いております光信と申します。こちらは秘書艦の曙です」


曙「綾波型駆逐艦8番艦 曙です」ペコ


大淀「提督、私はこれで」


光信「あぁわかった。曙はお茶を入れてくれ」


曙「はーい」トテトテ


光信「どうぞおかけください」


村長「では、失礼して」


光信「長旅お疲れさまでした。遠かったでしょう」


村長「なんのなんの、元帥が移動手段を手配していてくれたおかげで楽でしたよ」


光信「あの元帥がねぇ・・・」


村長「おや?普段の元帥はどのようなお方で?」


光信「ざっくり申し上げますと・・・自由奔放・・・と言いますか・・・」


村長「はっはっはっいいじゃありませんか。それくらいギャップがあっても」ゲラゲラ


光信「あはは・・・」


曙「こちらお茶です」スッ


村長「ありがとう」ズズズ


光信「曙は横に座りなさい」


曙「はーい」ポスッ


村長「よく出来た子ですな。提督もまだお若い」


光信「私はまだまだですよ。ここに着任してまだ1ヶ月も経ってませんから。ここに着任して長いのは曙ですから」


村長「なるほどな。曙ちゃんに聞くが、彼はどんな人なのか教えてくれるかな」


曙「提督は私たちの命の恩人と言っても過言ではありません。そして私たちを艦娘としてではなく家族のように大切にしてくれる人です」


村長「命の恩人とな?詳しく聞いても?」


曙「わかりました。ここ佐世保鎮守府は約半年前に深海棲艦の襲撃により壊滅状態となりました。私を含めた11人はここの生き残りです」


村長「あの時ニュースで流れていたのはここの事だったのか・・・」


曙「崩壊した鎮守府を建て直してくれたのが隣にいる提督です。もし提督の着任がもう少し遅れていたら後遺症、最悪死んでいたかもしれません」ジワ


村長「話してくれてありがとう。提督、約束の通り父島をそちら海軍の泊地として活用してくれ」


光信「ありがとうございます。ですが、島民のご自宅もあるでしょうし・・・」


村長「そこに関しては心配いらん。島民全員からそれぞれ所有している家に関しては海軍及び艦娘の皆さんのためになるなら使ってくれて構わないと口を揃えて言っていたぞ」


光信「・・・よろしいのですか?」


村長「構わん。光熱費なども発生するがそれに関しても我々の方で持つ」


光信「・・・ありがたい提案ですが、光熱費などはこちらの方でお支払い致します」


村長「しかし・・・」


光信「そもそも皆様のご自宅を貸していただけるだけでも有難い申し出です。それ以上していただくのは申し訳ありません」


村長「・・・」


光信「それに長期戦になるのは目に見えています。最悪流れ弾により大切なご自宅が全壊してしまう恐れもあります」


村長「それはみな覚悟の上ですよ」


光信「逆にこちらから提案させていただきます。光熱費などは海軍の方で負担します。そして部屋を汚してしまった場合綺麗に清掃及び修理も我々の方で行います」


村長「何もそこまで・・・」


光信「そしてもしご自宅など全壊、半壊してしまった場合こちらで費用の50%を負担しましょう」


村長「そこまでして頂かなくとも・・・」


曙「村長さん、提督も言ったけれど私たちは島民の方のご自宅を貸していただけるだけでも十分ありがたいんです。そのお返しと思ってください」ニコ


村長「しかし、島には艦娘を治す『入渠ドック』や必要な施設は何一つとないぞ?」


光信「それはこちらの方で建造いたします。戦争が終わり次第解体します」


村長「いや、ドックなどの設備は残して貰えないだろうか」


曙「理由を聞いてもいいですか?」


村長「父島を拠点に艦娘の皆さんが頑張って戦争を終わらせた。その証となるものが欲しいのです。我々が艦娘の皆さんや海軍に感謝の気持ちを忘れない為に」


光信「かしこまりました。作戦決行はまだ先ではありますがこちらは準備を進めております。一日でも早く戦争が終わるよう尽力してまいります」


村長「よろしくお願いします」ペコ


光信「せっかくですし鎮守府を見ていかれますか?村長からしてみればありえないものもいますが」


村長「ありえないもの?」


光信「簡潔に言ってしまえば我々の敵・・・ですね。ここにいるのは敵とは言い難いですが・・・」


村長「なんだその不安になる言い回しは・・・」


〜食堂〜


光信「お前らまだいるな?」ガラガラ


霞「司令官おかえりなさい」タッタッタッ


光信「おうただいま」


霞「ん〜」ギュー


光信「全く・・・」ナデナデ


曙「ちょっと霞、村長見てるわよ」ボソボソ


霞「・・・へ?」


光信「さて、今俺の横にいらっしゃるのが1年後お世話になる父島の村長さんだ」


村長「村長の□□です。どうぞよろし・・・く・・・」


艦娘・深海「よろしくお願いします」ペコ


村長「提督殿・・・言っている意味がよくわかりました」


光信「普通ではありえない光景でしょうが、彼女達の滞在に関しては元帥から特例として許可が出ています」


村長「頭が痛くなってくるぞ・・・」


光信「深海棲艦だけなら良かったんですがそれ以外にも色々トラブルがありまして・・・」


村長「・・・災難だな」


光信「慣れましたよ。一応ここにいる艦娘たちの紹介をしましょうか?」


村長「よろしく頼む」


光信「よし、お前ら席に戻れ〜」


全員「はーい」ゾロゾロ


・・・


光信「それではよろしいですか?村長」


村長「構わん」


光信「今から名前を呼ぶから呼ばれたやつはその場に立てよ〜」


光信「まずは曙、霞、満潮、時雨、不知火、川内、青葉、鳳翔、間宮、明石、大淀、そして夕立」


12人「はい(ぽい)」


光信「彼女達はこの佐世保鎮守府襲撃時の生き残りです。お前ら座っていいぞ」


光信「次に吹雪、叢雲、漣、電、五月雨」


初期艦's「はい」


光信「彼女達は大本営より初期艦として選出された子達です。元々は吹雪だけでしたが本人たちの意向により全員こちらに着任しました。頭は悪いですが」


村長「ふむ・・・」


吹雪「司令官、それだけは言わないでください・・・」


光信「だったら真面目に勉強しろ」


吹雪「はい・・・」


光信「よし、座れ。次に瑞鶴、加賀、大和、古鷹、暁、睦月」


大本営組「はい」


光信「彼女たちはここ佐世保鎮守府が再機能するまでの間、大本営から派遣された艦娘です。元帥の指示で再機能と同時に佐世保所属になりました」


大本営組「よろしくお願いします」ペコ


光信「よし、座っていいぞ。そして長門、陸奥、朝潮、憲兵長」


4人「はい」


光信「長門、陸奥は私の幼少期からの幼なじみになります。数年前に艦娘としての力があると大本営に呼ばれていきました」


村長「そちらの2人は?」


光信「朝潮と憲兵長は2人とも元々ここの鎮守府の艦娘と提督です。佐世保襲撃時の生き残りでもありますね」


村長「なるほど」


光信「よし、座れ」


光信「そして扶桑、春雨、翔鶴」


3人「はい」


光信「まず先に翔鶴ですがカスガダマ沖に出撃した際に瑞鶴たちが見つけた艦娘です」


村長「その2人は?」


光信「信じてもらえるか分かりませんが、元深海棲艦。それも戦艦棲姫と駆逐棲姫です」


村長「艦娘から深海棲艦になるという話は聞いたことがあるが・・・」


光信「レ級が深海側の技術者みたいなものだったようで、彼女のおかげで春雨と扶桑は艦娘に戻れたようなものです」


村長「なるほど・・・」


光信「よし、お前たち座っていいぞ。次はレ級、ヲ級、そして深海棲艦」


深海「はい」


光信「特に説明する必要はないかと思いますが日本では彼女たちは敵だという認識のはずです」


村長「そうだな」


光信「ですがここにいるのは深海本部の方針に反対しているものたちのみです。もしこの中に私の首を取ろうと思っている者がいたのなら処刑するまでですが・・・」


ヲ級「サラッと恐ろしいこと言いますよね提督」


光信「実際お前たちの好戦派はそうしてるだろ?」


ヲ級「まぁそうですけど」


光信「基本的にレ級とヲ級が中心となって深海棲艦をまとめてます。お前たち座っていいぞ」


村長「しかし、こう話してみると印象は違うものだな」


光信「無理に認識を改めろとは申し上げませんのでご心配なく」


村長「そうしよう」


光信「そして最後が利根以下31名、元鹿屋基地所属艦娘」


鹿屋艦娘「はい」


光信「つい2週間ほど前に佐世保鎮守府を襲撃してきた艦隊です」


村長「なんだと?」


光信「鹿屋基地、元提督の指示によるものですが」


村長「よく無事だったな」


光信「無事も何もここにいる艦娘と深海棲艦のおかげですよ」


利根「何を言うか。1艦隊余裕で壊滅させたのは提督ではないか」


村長「1艦隊を壊滅?」チラ


ビスマルク「えぇ、私ビスマルク率いる艦隊をAdmiral1人で壊滅させたわよ」


村長「本当に人間なのか?」


光信「そのことについては後ほど・・・お前たち座っていいぞ」


村長「ふむ・・・提督殿」


光信「なんでしょうか」


村長「可能ならで構わんのだがここにいる艦娘や深海棲艦と会話する時間を設けて貰えんかな」


光信「そのくらいでしたら問題ありません。いいな?お前たち」


艦娘・深海「はい!」


光信「せっかくですし夕食もいかがです?鳳翔、準備を」


鳳翔「了解しました」スタスタ


〜2000〜


光信「大淀、村長を部屋に案内しておくように。その他は各自解散!」


艦娘・深海「了解!」


〜艦娘寮(客間)〜


大淀「こちらが泊まっていただく部屋になります」


村長「・・・広すぎないか?」


大淀「そうでしょうか?」


村長「寝具とまぁトイレはまだわかるが・・・浴室ににリビングに・・・」


大淀「私たちはいつもこの大きさの部屋に5~6人で集まって生活してますよ」


村長「・・・その大きさのままこの部屋も設計したと」


大淀「そういうことです。元々は6畳程度の個室だったんですけどね」


村長「その個室はあるのか?」


大淀「無いですね・・・全てこの大きさですので」


村長「そうか・・・ちと広すぎるがこれ以上文句をつけるのは贅沢すぎるな。ありがたく使わせて頂こう」


大淀「ここにいる間は自宅と思って生活していただいて構いません。立入禁止の部屋もありますのでそこの部屋以外でしたら基本問題ありません」


村長「ありがとう。明日は何時に起きるんだ?」


大淀「艦娘たちは0700~0800の間に起きてきます。大本営や他の鎮守府ですとまだ早い時間ですが」


村長「ふむ、その時間には起きるとしよう。案内ありがとう」


大淀「失礼します」ペコ


村長「あぁそうだ、提督殿の正体はなんなんだ?1艦隊を壊滅させたと聞いたが」


大淀「簡潔に申し上げますと、提督は深海棲艦の血を引いている人間なんです。クォーターですけどね」


村長「だからと言えど戦えるほどの戦闘力がある訳でも・・・」


大淀「それが提督はできるんです。専用の艤装もありますから」


村長「まだまだ私の知らないことは色々ありそうだ。ありがとう」


大淀「では失礼します」ペコ


パタン


村長「・・・落ち着かない」


〜ほぼ同時刻 提督私室〜


光信「」読書中


夕立「」ギュー


曙「夕立・・・提督に懐いてる・・・」


時雨「前から犬みたいな性格だったからね・・・」


青葉「ところで皆さん頭はまだ痛いです?」


霞「あのゲンコツはかなり効いたわよ」サスサス


不知火「今日中にはひきそうにないですね」


青葉「あはは・・・(演習参加しなくてよかった・・・)」


満潮「ところで青葉、血溜まりの掃除どうだったの?」


青葉「川内さんがあとから来てくれたのですぐ終わったんですがバケツ一杯分はありましたね」


曙「それ普通人間は死んでるわよね・・・」


青葉「人間でなくとも艦娘でも致死量です」


不知火「司令、なぜ致死量の出血にも関わらず無事なんですか」


光信「ん?俺が深海とのクォーターだって話はしたよな?」


不知火「えぇ」


光信「そのお陰なのかそのせいなのかは知らんが血液の量が元から多くてな。それに仮に出血したとしても数秒で元の血液量に戻るんだ」


不知火「不思議な体してますね司令」


光信「まぁ人間とは言い難いからな」


時雨「ねぇ夕立」


夕立「ぽい?」


時雨「提督のこと好きになった?」


夕立「う・・・うぅ・・・えっと・・・」カオマッカ


青葉「夕立さん、ここにいる人全員司令官のこと好きなんですよ」


夕立「ほんとっぽい?」


霞「そうよ。夕立は信じられないかもしれないけど私も満潮も曙も司令官のこと好きなのよ」


夕立「うん・・・信じられないっぽい・・・」


霞「このっ・・・」イラ


不知火「司令には責任を取ってもらわないと行けませんね」


光信「ケッコンカッコカリってか?」


不知火「いいえ、結婚していただかないと」


光信「おめぇもか」


不知火「不知火に落ち度でも?」


光信「ねーよ」


曙「ということはここにいる7人とは結婚確定ね」


光信「考えとくよ」


〜数日後 1000 鎮守府正門前〜


光信「わざわざありがとうございました」


村長「気にしないで頂きたい。しかし深海棲艦も悪いやつばかりでは無いのだな」


光信「なかなか信じては貰えないでしょうが」


村長「信じないのなら信じないで構わんさ。私が証人としている以上問題あるまい」


光信「ありがとうございます」


村長「では提督殿、あなた方の活躍期待しております」


光信「はっ」ケイレイ


艦娘・深海「」ケイレイ


ブロロロロ…


光信「よし、村長の見送りご苦労!お前たちはこの後食堂に1030に集合!」


全員「了解!」


光信「それまで解散!」


〜1030 食堂〜


ガラガラ


光信「」スタスタ


長門「総員起立!提督に敬礼!」ビシッ


艦娘・深海「」ビシッ


光信「座っていいぞ」


ゴトゴト ガタガタ


光信「急ですまないが、来週1週間俺は鎮守府を空ける。まぁ実家に帰省するだけだ」


ザワザワ


光信「曙、霞、満潮は俺に同行、それ以外は憲兵長の指示に従うこと」


前提督「秘書艦は朝潮でよろしいですね?」


光信「構わん。ただ初日は全員休暇とする。深海勢も同様だ」


ヲ級「了解しました。ただ完全に休みとなると鎮守府近海の哨戒が出来ませんので深海基地から哨戒艦隊を派遣するよう要請します」


光信「その辺りに関してはお前たちの提督と決めるといいさ。質問はあるか?」


シーン


光信「特に無いようだな。あぁそうだ、長門、陸奥、お前も実家に帰ってこいっておばさん言ってたぞ」


長門「えぇ・・・」ズーン


光信「落ち込んでる長門はほっといて連絡は以上だ。では解散」


ゾロゾロ

ヤスミノヒナニシヨウカナー

ヒガエリリョコウモイイナー


光信「さてと・・・曙たちは荷造りしておくこと」


3人「はーい」



〜28章 提督帰省〜



〜翌週 0430 提督私室〜


光信「忘れ物は無いな・・・」


曙「提督・・・眠い・・・」


光信「車に乗るまで我慢してろ」


霞「しれーかーん・・・だっこー・・・」


光信「ちょっと待ちな霞」


満潮「司令官、準備できたわよ」


光信「忘れもんはねーな?」


満潮「大丈夫よ。昨日3人でそれぞれの確認してたから」


光信「それじゃ正門前にいてくれちょっと隣に顔出してくるわ」


満潮「はーい。ほら曙、霞、起きて」ペチペチ


〜執務室〜


ガチャ


光信「ふあぁ・・・」


大淀「おはようございます提督」


前提督「おはようございます提督殿」


朝潮「おはようございます司令官」ケイレイ


光信「おう、悪いがそろそろ出発しないといかん、憲兵長、朝潮、大淀、1週間任せたぞ」


3人「了解しました」ケイレイ


光信「それじゃ行ってくる。今日は先週説明した通り全員休みだ」


ガチャ パタン


〜鎮守府正門前〜


光信「起きたか曙、霞」


曙「さすがに歩けば目も冴えるわ」


霞「しれーかーん・・・」ヨタヨタ


光信「霞はまだ寝てるみたいだな・・・」


満潮「仕方ないわね・・・ほら霞、出発するからいい加減目を覚ましなさい」ペシ


霞「いたーい・・・」


光信「そろそろ行くぞ、ほら乗れ」


3人「は〜い(ふぁ~い)」


曙・満潮「霞はさっさと起きる!」


朝潮「司令官!」


光信「朝潮?」クルッ


艦娘・深海「お気をつけて!」ケイレイ


光信「・・・あぁ」


ブロロロロ…


〜移動中〜


光信「満潮、眠いなら寝ていいぞ」


満潮「大丈夫よ。曙と霞は寝ちゃったけど」


曙「」スゥスゥ


霞「」スヤスヤ


光信「お前ら昨日何してたんだ?」


満潮「今日朝早いってわかってたから忘れ物とかないか確認して・・・その後は喋ってたかしら」


光信「その時の時間は?」


満潮「2345だったわね。まぁ青葉たちも起きてたからみんなと喋ってたら0200にはなってたわ」


光信「それが原因か・・・」


満潮「私は平気なのよ。昨日夕餉後にちょっと眠くなっちゃって仮眠してたから」


光信「それでもまともに寝てないんだろ。途中休憩するからそれまでゆっくり寝てろ」


満潮「はーい・・・ふあ・・・」


〜約1時間半後 長崎県雲仙市〜


光信「少し休憩するか・・・」ノビー


曙「提督・・・お手洗い行きたい・・・」ゴシゴシ


光信「今コンビニに着いたとこだ。軽く休憩するから今のうちに行ってこい」


曙「はーい・・・霞〜満潮〜」ユサユサ


霞「んぅ・・・着いたの・・・?」


光信「そんな早くつかねーよ。少し休憩するからお手洗いを今のうちに済ませてこい」


霞「はーい」ゴシゴシ


満潮「んー・・・よく寝た・・・」


光信「少し休憩だ」


満潮「うん・・・」


光信「どした?」


満潮「・・・手」


光信「手?」スッ


満潮「行こ?」ギュ


光信「あぁ」


〜数分後〜


光信「3人ともいるな?」


3人「うん!」


光信「今から40分かけて港に行ってそこからフェリーで熊本に行く。熊本港から約30分ほど行けば俺の実家だ。それまで辛抱な」


〜その頃の佐世保鎮守府〜


〜提督私室〜


夕立「提督さんいないっぽい?」キョロキョロ


時雨「この前言ってたじゃないか。提督は今日から1週間実家に帰省するって」


夕立「むぅ・・・」プクー


時雨「帰ってくるまで大人しくしてなよ」


夕立「時雨は寂しくないっぽい?」


時雨「うーん・・・寂しくないと言えば嘘になるかな・・・ね?不知火」


不知火「そこで不知火に振らないでください」


時雨「そこにいるのが悪いよ」


不知火「そんな理不尽な話がありますか」チョップ


時雨「あいたっ・・・でも実際どうなのさ」


不知火「寂しくないと言えば嘘になります。でも司令は必ず帰ってくるって信じてますので」


時雨「青葉は?」


青葉「本音は寂しいですよ?でも司令官なら不安にならなくとも帰ってきますよ」


夕立「どうしてそんなに自信があるっぽい?」


不知火「司令は夕立に撃たれても過労で倒れてもその後必ずここに帰ってきましたから」


青葉「その経験があるから・・・ですかね?」


夕立「・・・」


コンコン


時雨「誰かな?」


春雨『春雨です時雨姉さん』


時雨「いいよ、入っておいで」


ガチャ


春雨「お邪魔します・・・」


時雨「珍しいね春雨、どうしたの?」


春雨「いえ、司令官さんは・・・そうでした今日からしばらく居ないんでした・・・」シュン


時雨「春雨は本当に提督が好きだね」ナデナデ


春雨「うぅ・・・」


夕立「春雨も?」


時雨「夕立は知らないだろうけど春雨も提督のこと好きなんだよ」


春雨「恥ずかしいです・・・」カオマッカ


時雨「わるさめだったころからだからね」


夕立「わるさめ?」


時雨「駆逐棲姫だよ。春雨はここに来た時は深海棲艦だったんだ」


夕立「え?」


時雨「たまたま鎮守府にいるレ級のおかげで春雨は艦娘に戻れたんだ。感謝しかないよ」


春雨「初めて司令官さんを見た時は殺される覚悟でした・・・」


青葉「司令官が言ってた『深海棲艦が訪ねてきた』って話ですよね」


春雨「あの時の司令官さんは怖かったですけど同時に司令官さんのところの艦娘が良かった・・・って思いました」


不知火「それは元いた鎮守府が影響していると」


春雨「あの時は使えないからって単艦出撃でそのまま沈められましたから・・・入渠も出来てなくて・・・」


夕立「春雨・・・」ギュ


春雨「夕立姉さん?」


夕立「春雨が居た時の提督さんはどうなったっぽい?」


春雨「司令官さんが持ってる轟沈艦リストの詳細では艦娘の反乱によって殺されてます。当然の仕打ちだとは思いますけど」


時雨「僕たちの提督はそんなことしないから大丈夫だよ。怒りはするけど・・・」


春雨「今回に関しては時雨姉さんが悪いですよね。不知火さんも」


不知火「・・・」


春雨「夕立姉さんも反省してくださいね?司令官さんを撃ったらたとえ姉でも息の根止めますからね?」ハイライトオフ


夕立「ぽ、ぽい・・・」カタカタ


春雨「ふあぁ・・・少し眠くなりましたので横になりますね」コテン


青葉「せっかくですし司令官の布団で寝られては?」


春雨「ここで大丈夫・・・」スゥスゥ


不知火「寝ましたか・・・」


〜提督side〜


〜0645 島原港〜


光信「島原港着いたぞー。フェリー出るまで時間あるからしばらく休憩だ」


曙「フェリーは何時に出るの?」


光信「0710には出るぞ。あと30分ないけどな」


曙「それじゃ車の中で待機してようかしら」


光信「わかった。ちょっと乗船券買ってくるから待ってな」


曙「はーい」


〜数分後〜


光信「戻ったぞー」


霞「おかえり司令官」


光信「起きたか」


霞「いつもこの時間は寝てるから・・・」


光信「ま、構わん。お、そろそろ乗れるみてぇだな。車出すぞー」


3人「はーい」


〜移動中〜

(この辺りの話は番外編で・・・)


光信「さてとそろそろ着くが・・・」


3人「わぁ・・・」キラキラ


光信「お前ら佐世保から出たことないからな。熊本に来るのは初めてだもんな」


満潮「佐世保に着任してずっと佐世保にいたからね」


光信「お、着いた着いた。お前ら降りるぞ」


3人「はーい」


〜0900 提督実家〜


光信「曙、インターホン押すか?」


曙「いいの?」


光信「良いも悪いもあるかよ」


曙「じゃあ3人で・・・せーの・・・」


ピンポーン


3人「」ドキドキ


『はーいどちら様ー?』


ガラガラ


光信「ただいま」


「えらい早かったね。あっちは何時に出たんな」


光信「4時半には起きてそこからだな」


霞「司令官、この人は・・・」


光信「あぁ俺のお袋だ」


光信母「あら、はじめまして。光信の母です」


曙「駆逐艦曙です」


霞「駆逐艦霞です」


満潮「駆逐艦満潮です」


光信「親父は仕事行ったのか?」


光信母「8時くらいに出ていったよ?どうせしばらくこっちにおっとだろ?」


光信「まぁな」


光信母「立ち話もなんだから入んなっせ」


光信「はいよ」


光信母「曙ちゃん達もどーぞ」


3人「お、お邪魔します」


〜居間〜


光信母「はい、お茶」


3人「ありがとうございます・・・」


光信「やっぱ緊張するか?」


曙「それは・・・まぁ・・・」


霞「鎮守府から出たこと無かったし・・・」


光信母「鎮守府って今光がおっとこだろ?」


光信「そ、佐世保のな」


光信母「そこから出たことないって」


光信「基本軍人、特に曙達のような艦娘は鎮守府からは出られんと。佐世保の場合は特殊なんだがな」


〜1000〜


光信「すっかり話し込んじまったな・・・ちょっと部屋で休むわ」


光信母「はいはい」


光信「部屋はまだあそこか?」


光信母「変わってないよ」


光信「はいよ。曙、霞、満潮行くか?」


3人「うん!」


光信母「元気のよかな」


光信「佐世保にいるヤツらもこんな感じだぞ」


光信母「今度写真送ってよ」


光信「へいへい」


〜部屋〜


光信「変わってねぇなこの部屋」


曙「あれ?ピアノ・・・?」


光信「あぁそうだ。佐世保に行く前は少し弾いてたぞ」


満潮「司令官、これってゴルフの道具?」


光信「それもやってたな。親父ともよく行ってたが」


霞「これは?」


光信「そいつはダーツボードだ。そいつはプロ目指してたからな。ま、今流行りの感染症で店に行けないもんだから買ったようなもんだ」

(※余談ですが作者は2023年2月3日にプロ資格取得しました)


曙「提督結構多趣味だね・・・」


光信「よく言われた。他にもやってたからな・・・」


曙「例えば?」


光信「バイクにも乗ってたな。今は暇さえあればお菓子なんか焼いたりするしバレーもやってたな」

※全て実際に作者がやっているものです


霞「お菓子焼けるって女子みたいね・・・」


光信「周りの女子からは半分嫉妬みたいな嫌味言われたなw」


満潮「司令官、今日朝早かったから少し眠いわ・・・」


光信「そうだな・・・少し早いが昼寝にするか」


3人「はーい」


〜同時刻 佐世保鎮守府 提督私室〜


青葉「暇ですねぇ・・・」


時雨「提督の方針だからね・・・」


不知火「じっとしてるのは退屈なものです」


時雨「春雨と夕立は寝ちゃったけどね」


不知火「それだけ司令と離れるのが寂しいのでしょう。時雨も青葉もそうでしょう」


青葉「ここに残ってる時点で察してくださいよ・・・」


時雨「ねぇ、折角だし3人で巡回でも行こうか。休みにはなってるけどそれくらいはいいだろうし」


不知火「名案ですね。ちょっとした時間つぶしには良さそうです」


青葉「夕立さんと春雨さんにはお留守番してもらいましょう」布団掛け


〜執務室〜


コンコン


朝潮「はーい」


ガチャ


時雨「失礼するよ」


朝潮「時雨じゃないですか。どうかしました?」


時雨「今から不知火たちと巡回に行くんだけど一緒に行くかい?」


朝潮「巡回ですか・・・」


前提督「いいんじゃないか?幸い執務は多くないからな」


朝潮「でも・・・」


前提督「俺はここを離れることは出来ないが朝潮たちは元々休みだ。ゆっくり羽伸ばしてこい」


朝潮「あなたがそういうのならそうするわ。行ってくるわね」


前提督「行ってらっしゃい」


ガチャ パタン


前提督「・・・さて大規模作戦に向けて提督殿に提案できることがないから考えてみるか」


〜鎮守府廊下〜


朝潮「時雨、巡回に行くのはいいけどどこに行くの?」


時雨「最初は艦娘寮から始めようかな・・・その後は工廠、食堂、外という感じで回るつもりだよ」


青葉「司令官なら艦娘全員休みでも皆さんのことかなり気にかけてますからね」


〜艦娘寮〜


時雨「着いたね、どこから行こうか・・・」


青葉「最初は大本営から派遣された皆さんの部屋に行ってみますか?」


不知火「あそこなら今までと変わらないと思いますが・・・」


青葉「・・・不知火さん青葉が取材に行くと思ってませんか?」


不知火「以前の青葉ならそうするでしょう」


青葉「今の青葉を評価してくださいよ!」


朝潮「でも今は日刊青葉発行してませんよね」


青葉「襲撃後発行する気力もなくて・・・」


時雨「その話は後で戻ってからしようよ。もう着いちゃったよ」



〜29章 大本営組は脱ぎ癖あり?〜



〜艦娘寮 大本営組の部屋〜


コンコン


瑞鶴「いいわよ〜」


ガチャ


時雨「お邪魔するね」


加賀「珍しいわね。今日はみんな休みでしょう」グテー


青葉「加賀さん結構だらけてますね・・・」


瑞鶴「オフの日はいつもこうよ?あとは古鷹も大和もそうだし・・・」


朝潮・青葉・不知火・時雨「え?」


大和「あぁ〜皆さんおはようございます〜」下着姿


古鷹「青葉ぁ〜どうしたの〜?」全裸


4人「」


暁「大和も古鷹もその格好やめなさいよ・・・恥ずかしくないの?」


青葉「見間違い・・・では無いんですよね・・・」


睦月「見間違いじゃないにゃあ〜加賀さんたち3人・・・特に古鷹さんと大和さんは酷いにゃし・・・」


古鷹「??」


青葉「いいから黙って服着てください!」


〜数分後〜


不知火「大本営ではいつもあの格好を・・・?」


古鷹・大和「・・・」←服は着た


暁「そうよ。このこと知ってるのは姉妹艦の加古さんと武蔵さん。そしてここにいる私たちだけ」


青葉「(青葉の知っている古鷹はこんなことしない・・・)」


時雨「それで、どうして2人は服を脱いでたのかな」


青葉「(それ聞いちゃうんですね・・・)」


大和「えっと・・・」


古鷹「それは・・・」


時雨「まぁ理由があってもなくても提督には2人は露出狂と報告はするけどね」


2人「それだけは勘弁してください・・・」


青葉「でも以前司令官が過労で倒れた時霞さんたち来ましたよね・・・」


睦月「その時は服は着てたと思うけど・・・配属になったばかりだったから普段通りとは行かなかったんだと思うにゃし」


朝潮「まぁ司令官がどういう反応を示すか分かりませんが鎮守府内であの格好はやめてください」


2人「はい・・・」


時雨「そろそろ僕達は次のところに移動しようか」


不知火「そうですね。青葉、朝潮、いいですね」


朝潮「わかりました」


青葉「それではお邪魔しました」


ガチャ パタン


瑞鶴「・・・暑い」


加賀「そうね・・・」


睦月「汗いっぱいかいちゃった・・・」全裸


暁「睦月脱ぐの早いわね・・・」下着姿


古鷹「加賀さんたちよく疑われませんでしたね・・・」再び全裸


瑞鶴「加賀さんも脱いだら?汗すごいわよ?」下着姿


加賀「そうするわ・・・」


大和「このまま昼寝しますね・・・」下着姿


6人「(提督(司令官)にバレませんように・・・)」


〜鎮守府 艦娘寮廊下〜


不知火「凄い光景を見ました・・・」


青葉「青葉の知ってる古鷹はあんなことしませんし・・・」


時雨「彼女達が特例と思っていた方が良さそうだね・・・」


〜提督side〜


〜1200〜


光信「ん・・・寝すぎたかな・・・」ムク


3人「」スヤスヤ


光信母「光〜お昼なんば食う?」


光信「何しようか・・・と言ってもこいつらまだ寝てるからな」


3人「」zzz


光信母「気持ちよさそうに寝てんね」


光信「そのうちこいつらも起きるだろ。ちょっと鎮守府に電話かけてくるから適当に食べさせといて」


光信母「普通のやつでよかと?元軍艦だから燃料とかいるのかと思うとだけど」


光信「問題ねぇよ。こいつら俺が作ったやつも問題なく食べてっから」


光信母「そう?じゃあ適当に作っておくから」


光信「へいへい。こいつら起きたら食わせといて」


光信母「はいはい」


〜佐世保鎮守府〜


prrrrrr ガチャ


前提督「はい、佐世保鎮守府です」


光信『憲兵長、異常はないか?』


前提督「提督殿、問題ありませんよ1000頃に時雨達と朝潮が巡回に行きましたが」


光信『巡回?そんなの頼んでないが・・・』


前提督「自主的にやってるようです。時雨、不知火、青葉、朝潮で行ってくれてます」


光信『そうか。わかった』


前提督「ゆっくり羽を伸ばされてください」


光信『そうする』


前提督「では」


ガチャ


大淀「提督からですか?」


前提督「そうだ」


大淀「あの人もマメですね・・・」


前提督「仕方あるまい、襲撃されたという情報を着任する前に聞いているからな」


大淀「もう1200過ぎてますしお昼に行かれては?」


前提督「そうするか。大淀はどうする」


大淀「私も後ほど行きます」


前提督「わかった。間宮にはそう伝えておこう」


〜提督side〜


〜外〜


光信「時雨たちが巡回・・・か・・・」


光信「あいつらにかけてみるか・・・」


prrrrrr


時雨『もしもし、提督?』


光信「おう。時雨、お前ら自主的に巡回したのか?」


時雨『休みとは言っても暇だからね、僕が提案したんだ』


光信「休める時に休んどけよ?まぁ今の状態がほぼ休みみたいなもんだが」


時雨『そうだね。あ、提督ひとつ報告があるんだけど』


光信「報告?」


時雨『大本営から派遣された瑞鶴たちいたでしょ?』


光信「あぁ」


時雨『どうやら脱ぎ癖があるみたい』


光信「・・・は?」


時雨『詳しいことはまた後ででいいかな』


光信「わかった。時間が出来たら青葉に伝えてこちらとビデオ通話できるように環境整えてくれ。こちらはいつでも構わない」


時雨『わかった。それじゃ昼餉取ってくるね』


光信「それじゃまた後でな」


時雨『うん』


ツーツーツーツー


光信「脱ぎ癖・・・ねぇ・・・」


〜実家リビング〜


光信「参ったな・・・」


曙「提督遅かったね」


光信「あぁちょっとな」


光信母「鎮守府で問題でも起きたと?」


光信「いや、そうじゃない。ただまぁ後で時雨とビデオ通話することになった。曙、霞、満潮、いいな?」


3人「はーい」


光信母「大変かな〜もう昼はできてるけんはよ食べなっせ」


光信「へいへい」


〜数十分後〜


光信「ふぅ・・・ん?」ピロン


満潮「司令官?」


光信「あぁ、時雨からだ。準備はできたらしい」


霞「それなら早く部屋に戻らないといけないわね」


光信「ちょっと段取りしてくる」


光信母「時間かかると?」


光信「内容次第だからなんともな」


光信母「そう、おとうから連絡あったから18時に練習場に来いって」


光信「はいよ」スタスタ


3人「ごちそうさまでした!」


光信母「はーいお粗末さま」


トテトテ


〜提督自室〜


光信「すまないな遅くなった」


時雨『大丈夫だよ。ね?青葉、不知火』


不知火『問題ありません』


青葉『青葉も問題ありません!』


曙「それで何かあったの?」


朝潮『巡回を時雨たちとやっていた時なんですが・・・』


〜経緯説明中〜


霞「えぇ・・・」


満潮「ねぇその時脱いでたのは古鷹と大和だけなのよね」


不知火『はい、ほかの4人は普段通りでした』


光信「長門たちは別室だったのか?」


青葉『翔鶴さん、陸奥さんと長門さんが同室でした』


曙「・・・思ったんだけど暁たちの話し方からするに瑞鶴や加賀も脱いでると思うわ」


時雨『どうしてそう思うんだい?』


曙「姉妹艦の加古や武蔵が知っているのはわかるんだけどなぜ暁たちが知ってるのか不思議でね・・・」


不知火『それは同じ部屋だから・・・としか』


曙「大本営からなら基本同室になるとしたら姉妹艦同士よね?」


時雨『うーん・・・』


曙「青葉、瑞鶴たちの部屋に隠しカメラ仕掛けてるでしょ?」


青葉『隠しカメラって・・・まぁ前はそうでしたけど今は防犯カメラとしてつけてますよ・・・各部屋に』


霞「防犯カメラ!?」


光信「深海棲艦が鎮守府にいるだろ?万が一暴れられたら困るからなその様子を見るためにな。それに他の部屋で隠れてなにかしていないか確認もできるからな」


満潮「そういう理由で・・・」


光信「カメラなら青葉が詳しいだろ?」


霞「ま、まぁ・・・そうね・・・」


光信「ということで青葉、そっちでまず確認してくれ」


青葉『わかりました・・・』カタカタ


時雨・朝潮・不知火『!!!』


光信「その表情だと曙の言った通りだな?」


青葉『は、はい・・・映像転送します・・・』カチ


光信「・・・」カタカタ カチカチ


曙「・・・これどうする?」


霞「今までこの格好で鎮守府内を歩いてるわけじゃないから・・・」


満潮「部屋の外をこの格好で歩いてたら厳重注意にすべきなのは当然として部屋の中なら問題ないんじゃない?」


朝潮『司令官はどう思われます?』


光信「部屋の中であれば不問とする。それ以外に関してはお前たち艦娘で話し合って決めろ」


朝潮『・・・了解しました』


光信「他に異変は?」


時雨『異変ってわけじゃないんだけど夕立と春雨が寂しいって』


光信「・・・マジか」


曙「提督、鎮守府に戻ったら春雨と夕立優先していいわよ。ね?」


霞・満潮「異議なし」コク


光信「・・・だそうだ。聞いてたな?後ろで聞いてる夕立、春雨」


春雨『どうして分かるんですか・・・』


夕立『提督さんは能力者っぽい?』


光信「時雨の後ろから春雨のピンクと青が混ざった髪と夕立の犬耳のような髪が見えてるからな・・・隠れてるつもりだったんだろうが」


春雨・夕立『・・・』


光信「巡回の報告続けてくれるか?」


時雨『じゃあ続き話すね・・・』



〜30章 時雨たちの巡回〜



〜1030 佐世保鎮守府艦娘寮〜


時雨「次はどこに行こうか」


不知火「長門さんたちの部屋に行きますか?」


青葉「せっかくですから、司令官の子供の時の話も聞きたいですね」


〜長門型の部屋〜


コンコン


陸奥「はーい。あら?」ガチャ


不知火「お疲れ様です陸奥さん」


陸奥「お疲れ様。どうしたの?」


長門「陸奥どうかしたのか?」


陸奥「不知火たちが来たのよ。今日は全員お休みのはずよね?」


長門「そこで立ち話もなんだ。上がってもらうといいんじゃないか?」


陸奥「そうね。上がってちょうだい」


4人「お邪魔します」


ーーーーー


長門「今日は休みのはずだが・・・自主的な巡回か?」


時雨「休みなんだけど僕たちの部屋にいても提督の部屋にいても暇だったからね」


青葉「時雨さんの提案で巡回することにしたんです」


翔鶴「でも自主的にやるって凄いことですよね。長門さん達が大本営にいた頃はどうだったんですか?」


長門「あの時は憲兵が巡回と警戒やっててくれたからな・・・艦娘が自主的に・・・というのはなかったはずだ」


陸奥「そうね・・・でも参加したいと言えば一緒に出来るって聞いたわね」


朝潮「基本は憲兵主体ですけど希望者がいれば同行は許可してましたね」


不知火「朝潮は大本営にいましたね・・・その時は憲兵として・・・?」


朝潮「あの人の妻として大本営にいただけですね。でも憲兵としての仕事もやってましたよ」


青葉「朝潮さん、その時の様子新聞にしてもいいですか?」


朝潮「え?いいですけど・・・」


青葉「ありがとうございますっ」


長門「そういえばここに来てから青葉発行の新聞見てないな」


青葉「いやぁ・・・あはは・・・」


翔鶴「書けない理由があるんですか?」


青葉「正直新聞を発行する気力が起きなくてですね・・・取材ネタはいくつかあるんですが・・・」


長門「そのネタを聞いてもいいか?」


青葉「まずは曙さんたちに聞いたんですが、皆さんから見て司令官の印象はどうなのか気になりまして・・・」


時雨「今までの青葉からは考えられないね」


青葉「ですよねぇ・・・」


陸奥「でもどうしてその題材で発行しようとしたのかしら」


青葉「青葉たち生き残り組は司令官が来てくれたおかげで助かってるんだと思います。そんななか感謝こそすれど皆さんどう思ってるのかなと」


長門「いいんじゃないか?せっかくだしその質問に答えるか」


青葉「いいんですか?」


長門「もちろんだ。翔鶴はどうだ?」


翔鶴「私も問題ありませんよ」


不知火「不知火も異論はありません」


青葉「ありがとう・・・ございます・・・っ」ウル


〜数十分後〜


青葉「ありがとうございました!以上で取材は終わりです」


長門「あんなものでよかったのか?」


青葉「はい!大丈夫です!ただ一つ気になることがありまして」


陸奥「気になること?」


青葉「新聞とは関係ないんですが、司令官との幼少期時代の話を・・・」


・・・


〜数分後 艦娘寮廊下〜


青葉「なかなか興味深いものが聞けました」


朝潮「今の話新聞に載せるの?」


青葉「まさか、さっきも言いましたけど今回の取材とは関係ないので記事にすることはありませんね」


不知火「それで時雨、次はどこに行くのでしょうか」


時雨「次は・・・ヲ級たちの部屋にでも行ってみようかなと」


朝潮「今1145ですから・・・先に昼餉にしませんか?」


時雨「もうそんな時間なんだね・・・それじゃ昼餉にしよう」


〜食堂〜


ガラガラ


鳳翔「あら、いらっしゃい」


青葉「お疲れ様です鳳翔さん。少し早いですけど昼餉にしようと思いまして・・・」


鳳翔「準備は出来てますよ。後でお持ちしますね」


青葉「分かりました」


スタスタ


時雨「たまにはこういうのもありかもね」


不知火「ほかの艦娘とも話せるのはいいですね」


青葉「普段は駆逐艦なら姉妹艦同士だったりですか?」


朝潮「あとは水雷戦隊旗艦の軽巡の方たちとか・・・でしょうか」


時雨「青葉たちはどうなの?」


青葉「青葉たちも基本は同じだと思いますね。ただ作戦で第六戦隊だったりというあたりも一緒ですか」


利根「おや、お主たちもお昼か?」


不知火「・・・えぇ」ジト


利根「・・・その目辞めてくれぬか」


不知火「それは出来ない相談です。理由がなんにしろ不知火は貴方がたのこと許すつもりはありません」


利根「うぐ・・・」


時雨「不知火ほどでは無いけど僕もまだ許したわけじゃないよ」


筑摩「今後も許すつもりはないと・・・」


時雨「それはどうかな。僕は利根たちの頑張り次第じゃないかなと思うけど」


利根「・・・」ショボーン


青葉「今後の立ち振る舞いには気をつけた方がいいですよ。夕立さんは襲撃のことあまり理解していませんけど」


筑摩「朝潮さん・・・あなたはどうなんですか?」


朝潮「・・・今は艦娘では無いのでなんとも言えないです。ですが・・・」


利根「・・・?」


朝潮「利根さんや筑摩さんたちの頑張り次第では霞や満潮達も認めてくれるとは思いますよ」


prrrrrr


時雨「あ、提督から電話だ・・・なんだろ・・・」


時雨「もしもし、提督?」


・・・


時雨「うん」ピッ


扶桑「大和さんたちに脱ぎ癖・・・ですか」


時雨「あの光景は予想できないね・・・」


鳳翔「みなさん、お昼出来ましたよ」


不知火「では取りに行ってきます」


朝潮「私も手伝うわ不知火」


不知火「お願いします」


〜みんな仲良く(?)昼餉〜


時雨「さて食べ終わったことだし提督に連絡しないと」


青葉「それでは青葉たちも行きますか」


朝潮「鳳翔さんご馳走様でした」


鳳翔「はーい、お粗末さまでした」


〜提督私室〜


青葉「司令官の部屋ですけど当たり前のように居座ってますよね・・・」


不知火「司令のことが好きだから・・・で許されるのでは?」


時雨「提督も何も言わないから大丈夫なんじゃないかな・・・提督には連絡したよ」


青葉「じゃあPC起動しますね」カタカタカタ


〜数分後〜


青葉「司令官から着信ありました。繋ぎます」カチ


光信『すまないな遅くなった』


〜巡回報告中〜


光信『わかった。午後からの巡回は任せるが無理することはないように』


時雨「わかったよ。早めに帰ってきてね提督」


光信『早めに・・・な』


時雨「それじゃあ切るね」


光信『あぁ』


プツッ


青葉「春雨さん、夕立さん良かったですね」


春雨「良かったというか・・・恥ずかしいというか・・・」


夕立「ゆ、夕立は優先じゃなくても・・・」


時雨「何か言ったかい夕立」ニコ


夕立「な、何も言ってないっぽいっ!」


不知火「霞たちが譲ってくれたんです。それを断ってはいけません」


夕立「でも夕立は提督さんを撃っちゃったし・・・」


青葉「夕立さん、自分の気持ちを司令官に伝える機会ですよ」


夕立「うぅ・・・」


時雨「そろそろ1300になるね、巡回再開しようか」


朝潮「そうですね」


〜工廠〜


青葉「明石さ〜ん、いますか〜?」


明石「はーい。あれ?どうしたんですか?」


青葉「時雨さんの提案で鎮守府内を巡回してるんです」


明石「なるほど・・・あ、朝潮さんちょうど良かった」


朝潮「私ですか?」


明石「えぇ、艤装の最終調整をしたいので試して欲しいんですよ」


不知火「・・・本当に大丈夫ですか」


明石「私をなんだと思ってるんですか・・・」


時雨「艤装魔改造するピンク」


明石「酷い・・・」


時雨「実際そうだったじゃないか・・・」


朝潮「明石さんこれでいいんですか・・・?」


明石「違和感あります?」


朝潮「いえ、特には・・・」


明石「分かりました。では艤装解除して大丈夫です。調整はまた今度行いますので準備が出来たら呼びますね」


朝潮「分かりました」


時雨「それじゃ明石、またね」


明石「はーい」


〜鎮守府廊下〜


時雨「食堂をこの後回ろうと思ったけどさっき行ったし夕餉の時も行くから大丈夫かな」


不知火「では外の見回りに行きましょう」


このSSへの評価

4件評価されています


SS好きの名無しさんから
2023-12-15 00:45:20

SS好きの名無しさんから
2023-10-02 01:09:06

てがみんさんから
2023-02-24 23:44:51

H.Curbler54さんから
2023-01-31 23:50:19

このSSへの応援

5件応援されています


SS好きの名無しさんから
2023-12-15 00:45:26

SS好きの名無しさんから
2023-07-17 15:31:53

H.Curbler54さんから
2023-01-31 23:50:21

SS好きの名無しさんから
2023-01-24 18:29:39

2023-01-15 22:35:12

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください