???「艦娘になってる?!」その5
1、2、3、4の続きです。
すみません戦闘シーン書く気力起きんかった…次でできるかもです。
キャラ崩壊、オリキャラ、稚拙な文書、問題が山積みですが少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
第二遠征艦隊の一行は食堂では注目を浴びすぎて何もできないということで場所を駆逐艦寮の橘の部屋に移した。
橘「何故こんなことに…」
不知火「まさか叢雲が…」
橘「確かに『戦争』とは言ってたけど…」
天龍「ちゃっちゃと諦めて負けようぜ。」
不知火「そうですね、それがいいと不知火も思います。」
不知火「それか辞退しましょう。」
橘「ッ?!」ガタッ
橘「そ、そんな!らしくもないですよ…どうしたんです…?」オドオド
天龍「だってよ〜…相手はあの第四艦隊だぜ?」
不知火「第一線で戦闘を行う駆逐艦と軽巡を基軸にした高速艦隊です。」
天龍「それに比べて俺たちは遠征さえまともに出来ない落ちこぼれだぜ?」
不知火「練度が違いすぎます…」
不知火「残念ですが…」
橘「そんなぁ…」ガクッ
???「よくわかってるじゃない?」
半開きのドアの向こうから声がする。
叢雲「あんた達が勝つことはぜぇったいに無理よ!」
天龍「…んだと…?」
不知火「ここは我慢です。」
叢雲「アハハ!そこにいる馬鹿な軽巡よりは賢いみたいね?」
叢雲「落ちこぼれの厄介払いされた奴が集まる遠征艦隊ってだけあるわね。」
不知火「……」
天龍「……」
橘「厄介払い…?」
叢雲「?新入りには言ってないの?いいわ!教えてあげるわ!」
叢雲「天龍は…確か命令無視の独断専行による大破率の高さでここに送られたのよね?ウフフ、無様ね。」クスクス
天龍「…ッチ」
叢雲「不知火は私の元同僚みたいなものだからよく知ってるわよ?」
不知火「やめて…」
叢雲「なによ?」
不知火「ここで言う必要なんて無いでしょう?」ギロ
叢雲「やだやだ…怖いわァ〜」ウフ
叢雲「そこまで嫌なら言わないけど?酷い事件だったわよ?ね?」
不知火「…」
叢雲「電は敵を撃ちたくないとか言うアホみたいな理由だったわね?」
叢雲「馬鹿じゃないの?」ニヤニヤ
橘「それ以上言わなくてもいいです。」
叢雲「いいのよ?私が言いたいだけなんだから?」
叢雲「ちなみにあんたは普通にスペックがカスだからここに配属になったのよ?知ってた?」
天龍「帰れよ…」ブルブル
天龍「お前らとの演習なんか怖くもねえよ!」
不知火「ええ、ぶちのめしてやります。」
叢雲「あら?いいの?」
橘「ここに居ない電のことまで侮辱されて黙っているほど頭が良くないんです。」
叢雲「今の言葉忘れないでね?」
叢雲「ちなみに勝った方の命令に従ってもらうから、ちなみに私達の望みは『橘の解体及び除隊』よ?」
橘「いいでしょう。」
天龍「…いいのか?」
橘「ええ、問題ないです。」
不知火「私達の望みは…」
不知火が言いかけたところを叢雲が遮る。
叢雲「言わなくて結構よ、どうせ負けるんだし。」
不知火「……」
叢雲「それじゃ、楽しみにしてるわね〜。あと橘!あんた荷物まとめときなさいよ!アハハ!」
彼女は高らかに勝利宣言をすると勢いよくドアを閉め出て行った。
不知火「不知火を怒らせたわね…」
天龍「くそがっ!」
橘「…でもどうしましょう?これから?」
橘「堂々と演習受けちゃいましたし…」
天龍「悪い橘…」
不知火「申しわけありません…」
天龍「でも、流石に練度が違い過ぎるなぁ…」
<コンコン
天龍「誰だ?こんな時に?」
不知火「ここは駆逐艦寮ですし、電ですかね?」
橘「?開いてますよ入ってどうぞ」
<ガチャ
長門「邪魔するな」
陸奥「あらあら?暗い顔して大丈夫?」
橘「あっ、お二人ともこの前はどうも。」ペコ
天龍・不知火(なんでここに戦艦がぁ!)
天龍「ど、どうも!」ビシ
不知火「ご、御苦労です!」キリッ
二人は勢いよく椅子から立ち上がり敬礼をする。
長門「なに、そう硬くなるな」
陸奥「そうよ〜今日は橘ちゃんに会いにきたんだもの、ね?」
橘「そうなので?ところでこんなところまで何の用事ですか?」
陸奥「そうそう、『大規模演習』の件でね?」
遠征艦隊の三人の雰囲気が変わる。
長門「可愛い後輩のために情報を持って来たぞ!」
橘「ありがとうございます!」ニコ
長門・陸奥(あぁ〜…可愛い////)
天龍「おい不知火」ヒソヒソ
不知火「なんです?」ヒソヒソ
天龍「橘って凄いな…」ヒソヒソ
不知火「ええ…まさか一緒に訓練したのが本当なんて…」ヒソヒソ
長門「おい?なにを話してるんだ?」
天龍・不知火「いえ!なんでもありません!」ビシッ
長門「話を戻すぞ、今回の大規模演習は『第四艦隊』とお前達『第二遠征艦隊』との演習だ。」
長門「お前達は、不知火、天龍、橘、電の四人だ。」
長門「対して第四艦隊は叢雲、時雨、木曾、足柄だ。」
天龍「は?」
天龍「重巡だと?」
陸奥「ええ…非常に言いにくいのだけど…」
陸奥「これはただの新人虐めよ。」
陸奥「駆逐艦3、軽巡1に対して練度差のある重巡と軽巡を入れてくるなんて…」
陸奥「ここの鎮守府では珍しくないわ、気に入らない新人が来るといつもこれよ…」
不知火「やっぱりですか…」
長門「私がお前達の味方に入れればよかったのだが…」
長門「提督が言うには戦艦は駄目だそうだ!」
長門「奴らどうせ裏で手を組んでいるに違いないぞ!」
橘「…まあまあ、そう憶測でものを言っては…」
長門「悔しくないのか?!お前は!負けたらお前は終わりなんだぞ橘!」
橘「悔しくないわけではありませんけど、ここで焦っても…ね?」
長門「……そうだな…すまない…」
陸奥「……?!」ハッ
陸奥「そうよ!特訓しましょう!」
不知火「…まぁ何もしないよりは…」
天龍「でも特訓って何すんだ?」
橘(まさか…いやそれはないか?)
長門「特訓と言ったら筋トレに決まっているだろうが!」
橘(やっぱりか〜…)
不知火(筋トレって…)
天龍「おいおい!そんなんで強くなれるのかよ?!もっと実戦的な…」
全てを言い終わる前に天龍の言葉は遮られる。
陸奥「残念ながらトレーニングルームと演習場は第二遠征艦隊には使わせるなって指令が出てるの…」
橘「どうしても私を除隊させたいみたいですね。」ニヤニヤ
橘(上等だ、ぶち殺してやるぜ)
天龍「クソッ!」バン
不知火「随分と舐められたものですね?」イライラ
長門「というわけでこの部屋でしようと思う!異論は認めん!」
天龍・不知火・橘「は、はぁ…」
長門「よし!準備はいいか?まずは腹筋からだ!」
長門「いーち、にーい、さーん…」
五分後
天龍「んっ、んっ、んっ、ん〜ん!」
不知火「はぁ…はぁ…ぜえ…ぜえ…」
橘「大丈夫ですか?」
長門「おいまだ60回だぞ?」
天龍「これ…キツイ…はぁ…」
不知火「不知火…もう無理です…お腹が千切れます…」
長門「300回はやるぞ?なぁ橘?」ウキウキ
橘「そうですね、仮にも海軍軍属の兵士ですからね!」イキイキ
天龍・不知火「……」トオイメ
陸奥「目から光が消えたわね」
長門「じゃあやるぞ!」
長門「ごじゅーいち、ごじゅーに……」
30分後
橘「いや〜、いい運動になりましたねー!長門さん!」
橘は額にうっすら汗が滲むぐらいでまだまだ余裕のある顔だ。
長門「そうだな!」
長門もこの前よりもずっと楽そうだ。
天龍・不知火「……」ピクピク
二人の周りには汗によって大きな水溜りができていた、
二人の髪は風呂に入ったように濡れ、服は下着が透けるほどずぶ濡れだが気にする素振りも見せない。
橘「だいじょーぶですかー?」
天龍・不知火「……」
二人の顔は涙と汗と涎で濡らされている。
陸奥「あらあら、こんなに濡らしちゃって…」
陸奥「まあ今日はお疲れ様、この特訓は演習の日までやるわよ!」
天龍・不知火「……?!」ビクン
陸奥「それじゃまた明日。」
長門「よく体を休めろよ。」
そう言って二人は部屋から出て行った。
少ししてからまた部屋にノック音が響く。
天龍・不知火「……」ヘトヘト
橘「開いてますよ〜」
電「失礼します。」
<ガチャ
橘「おっ、電ちゃんもう大丈夫なの?」
電「はい!明日からは特訓するんだそうです!」
橘「電ちゃんも筋トレ?結構キツイと思うな〜…」
電「いや、電は違うメニューなんだそうです。」
電「なんだか、射撃の訓練なのだそうです。」
橘「へえ?まあお互い頑張りましょう!」
電「はいなのです!」
こうして天龍・不知火・橘の三人は駆逐艦寮の自室で長門と共に筋トレ、電は陸奥と射撃の訓練が大規模演習の前日まで休みなく続いた。
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〜第四艦隊の部屋〜
叢雲「フフン!あいつらには訓練させないように提督に言って演習場とトレーニングルームの使用を禁じさせたわ!」
時雨「そんなやり方僕はちょっと納得しないかな…」ボソッ
叢雲「何かいったの?」ギロッ
時雨「いいや。」プイッ
叢雲「まったく…甘いわね…完膚無きまでに叩き潰すのよ!」
叢雲「特にあの橘は気に食わないわ!新人のくせしていきなり長門先輩と仲良く話したり、あの生意気な態度もムカつく!」
木曾「そんなことより我々は訓練しないのか?」
叢雲「は?」
木曾「わざわざ相手に訓練できないようにしたのだろう?我々がしなくてどうする?」
叢雲「なにいってんのよ?訓練なんてクソだるいのやんないわよ?」
木曾「じゃあ…」
叢雲「あいつらの邪魔をするためだけに決まってるじゃないの!」
足柄「それに私たちが負けるはずないじゃない?」
足柄「それとも?自分が負けそうなのが怖い?」
木曾「なっ?!俺が負けるはずないだろう!いいだろう訓練など要らん!」
足柄「じゃあ訓練なんて言うんじゃないわよ?」
木曾「ッ!……わかった…」
足柄「そうと決まったら間宮さんのアイス食べに行くわよー!」
叢雲「いいわね!いくいく!」
二人は早足でかけていく。
時雨「……」
木曾「……」
時雨(負けることはないにしてもミスとかで恥はかかないようにしなきゃな…)
木曾(大丈夫…なのか…いやっ…練度はこちらが上だ!問題ない!)
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大淀「第四艦隊と演習なんて…」
大淀「大丈夫かしら…あの子たち…」
大淀「ここに来てまだ全然日が経っていないのに…」
大淀「本当に気の毒…」
大淀「橘ちゃん…ここに来ない方が良かったんじゃ…」
大淀「はぁ……」ガックリ
大淀「ん?」
大淀「あれは?橘ちゃんたち?」
大淀「おーい!橘ちゃーn?!」
大淀「なんで!なんで長門さんと陸奥さんが一緒にいるの?!」
大淀「あっ…一緒に駆逐艦寮に…」
大淀「追ってみよう!」
大淀「部屋に入ったわね…あそこは…橘ちゃんの部屋?!」
大淀「一体あそこで何を…」
大淀は足音を立てないようにそーっとドアに近づきドアに耳を当てる。
???「んっ、んっ、っつぅ…んぁあ!」
大淀(?!?!?!)
大淀(あれは天龍ちゃんの声?!)
???「はぁ…はぁ…はぁ……」
大淀(不知火ちゃんまで?!)
大淀(それにしても艶っぽい声ね///変な気分に…////)
大淀(まずいまずい!しっかり状況を確認しなくては!)
橘「ほらほら、もっと体上げてください、みんな辛いんですから頑張りましょう!」
長門「そうだぞ、橘の言う通りだ!」
大淀(橘ちゃんと長門さんの声…)
大淀(それにしてもこんな個室でナニを…)
大淀(////////)
大淀(駄目よ!大淀しっかりするのよ!そんなはずないじゃないの!まだ駆逐艦よ!)
陸奥「あらあら、こんなに濡らしちゃって…」
大淀「ッ?!?!?!」カオオサエ
大淀(は、鼻血が…)
不知火「駄目です…コレ…お腹が千切れます…」
大淀(………)
大淀(こ、こ、これはまさか本当に…)
長門「おいおい、300回はするぞ?」
大淀(さ!300回?!化け物ですか?!)
陸奥「目から光が消えたわね」
大淀(そういう?!そういうプレイなの?!?!)
大淀(……本当にホントなの…?)
大井「まあ十中八九ヤってますね。」ヌッ
大井「今生の別の前にお互いの友情を体を持って確かめ合っているのでしょうね、違いない。」
大淀「そうよね……って大井さん?!何処から?!」
大井「この大井『そういうこと』には鼻が効くんです。」ハナジダラー
大淀「鼻血大丈夫ですか?」ハナジダラー
大井「貴女には言われたくないですね、同志大淀よ。」ハナジフキー
大淀「そうですか、同志大井よ。」ハナジフキー
大井「今後もこのようなことをしてもらうには橘ちゃんの解体は何としても避けたいですね。」
大淀「私たちができることは生暖かい目で見守ることです。」
大井「ええ、そうね!」
二人は硬く握手をする。
大日本帝国海軍最後の連合艦隊旗艦の軽巡と重雷装巡洋艦との奇妙な集いはドアの向こうの訓練と同様に演習前日まで続いた。
ここまで読んでいただき感謝の極みでございます。感想アドバイスお待ちしてます。1、2、3、4話についてのコメントや評価ありがとうございました!
長門のセリフ時の『木曾』の曾が間違っていたソキよ?
ご指摘ありがとうございます。早速訂正させていただきました〜
めっちゃ続き気になる~!!
待ってます♪
ステレオタイプの嫌なキャラ(いいぞもっとやれ!)
てかいつ第二艦隊に橘入れられた?
続き期待してます