伝説を残した提督
アホ提督の父親……彼の父親もとある事件に遭っていた……
アホ提督シリーズ完結し、暇になったのでアホ提督の父親の話を単発で書いてみました。ぜひ楽しんでください。(時系列がおかしいとかは気にしないで!)久しぶりに書いたので色々下手くそです。ごめんなさい
「よぉ。電話に出れないみたいだから留守番電話を残しておくよ。お前らがいなくなってから色々変わっちまった……とある鎮守府では元帥の計画を阻止した男……お前たちの代わりに阻止してくれた………」プツン
大和「報告は以上です!」
提督「お疲れ様。ゆっくり休みな」
大和「失礼します」
パタン
提督「大淀!ほかの艦隊の様子は?」
大淀「いつも通りですよ。第2艦隊も第3艦隊も問題ありません」
提督「そうか……」ゴソゴソ
大淀「何を見てるんですか?」
提督「ん?あぁ息子の写真だ」
大淀「あら、可愛いですねぇ」
提督「そうだろ?」
大淀「提督さんとそっくりのアホな提督になるかもしれませんね」クスクス
提督「そういうこと言うのやめて!」
大淀「!?第2艦隊で異常発生!人型の深海棲艦を発見したそうです!」
提督「人型!?どういう事だ?」
大淀「今戦闘してます!」
提督「容姿は?」
大淀「ヲ級に近い容姿らしいです」
提督「他には?」
大淀「胸にオレンジ色に光る物があるそうです」
提督「急いで撤退させろ!多分自爆する!」
大淀「りょ、了解!」
10分後
瑞鶴「ただいま……」
提督「大丈夫か?」
瑞鶴「大丈夫だけど……なんで自爆するって分かったの?」
提督「これを見てくれ」
瑞鶴「紙?」
提督「最近各鎮守府で人型の深海棲艦が発見されてる。たまたま交戦した艦隊がいて、轟沈させたと思った瞬間自爆したらしい。しかもいろんな所の鎮守府で艦娘が失踪してる」
瑞鶴「そういえば!」
提督「どうした?」
瑞鶴「なんかボソボソ言ってたわ。すべては……す…のためにって言ってた気がする」
提督「どういう事だ?謎すぎるぞ……」
瑞鶴「まるで誰かに操られてる感じだった……」
提督「操られてる……?」
瑞鶴「うん」
提督「まぁ今日はゆっくり休んでくれ」
瑞鶴「了解」
パタン
提督「暁!」
暁「なによ司令官」
提督「あの書類を」
暁「これね?」
提督「まさかな……?」
暁「元帥が動き出した……?」
提督「目をつけてて正解だった」
暁「人型の深海棲艦、艦娘の失踪、自爆……怪しすぎるわ」
提督「潜入しに行った摩耶は?」
暁「連絡が一切こなくなった。最悪の場合……」
提督「そうか……明日集会を開くからみんなに伝えておいてくれ」
提督「みんなに聞いてほしいことがある!前回瑞鶴たちの艦隊が見つけた敵艦は深海棲艦化した艦娘だ!」
加賀「……?その根拠は?」
大淀「前にあるボードを見てください。まずはここ、前回瑞鶴さんたちが交戦しそうになった場所です。そしてここが各鎮守府で起きている艦娘が失踪する事件……失踪した場所と一致してるんです」
赤城「!?」
提督「元帥のとこに潜入しに行った摩耶も現在音信不通だ」
鳥海「そんな……!」
プルルルル
提督「?電話か?すまない」
提督「もしもし」
佐世保提督『よぉ、元気か?』
提督「なんだお前か、元気だけどどうした?」
佐世保提督『やばい情報を入手したのと俺んとこの艦娘が見たことない建物を見つけたらしい。かなり規模がでかいらしい』
提督「!?詳しく」
佐世保提督『まず、やばい情報ってのはほかの鎮守府の様子がおかしい。この前遠征に言ってた艦隊がかなり大怪我を負って帰ってきてな……どうした?って聞いたら艦娘に攻撃されたって』
提督「艦娘が艦娘を攻撃?どういう事だ?」
佐世保提督『俺にもわからねぇ……建物の話だが中にすげぇでかい物体があったらしい……オレンジ色に光ってたらしい』
提督「オレンジ色!?」
佐世保提督『心当たりがあるのか?』
提督「最近人型の深海棲艦がよく出没してるだろ?あいつらの胸にオレンジ色に光る爆弾が付いてるんだ」
佐世保提督『!』
バコーン!!!
提督「なんだ!?どうした!クソッ電話が切れた!」
大淀「攻撃を受けました!」
提督「深海棲艦か!?」
大淀「艦娘です!呉鎮守府からの攻撃です!」
提督「仕方ない!全員出撃!轟沈させない程度でやれよ!」
「「「「了解!」」」」
赤城「何故あなた達は私たちの鎮守府を攻撃したのですか!」
蒼龍「すべては……呉鎮守府と元帥のために……攻撃隊……発艦」
加賀「赤城さん!逃げて!」
ドカーン!!!
赤城「……!絶対許さねぇ」
加賀「裏出したらダメ!あの子沈んじゃうから!」
赤城「はっ……!ごめんなさい。ついつい」
蒼龍「……」
赤城「とりあえずここで気絶してもらいますね?」
ドカッ
蒼龍「うっ……」バタン
加賀「他の子達は?」
赤城「大丈夫だと思いますよ。どうせ提督が出てますから」
提督「うおおおお!!!」
ドガガガ!!!
暁「どういう事!?なんで呉の艦娘が!」
提督「今はとにかく戦うんだ!」
大淀『提督!聞こえますか?』
提督「聞こえるぞ!そっちは無事か!?」
大淀『無事ですけど大変です!深海棲艦がここに近づいてきてます!』
提督「は!?こんなに攻められてるのにまだ来るのかよ!」
大淀『ざっと30隻くらいです!』
提督「大和と武蔵を出撃させろ!あいつら2人で充分だ!」
大淀『了解!』
暁「キャッ!」
提督「暁!」
暁「いいから!地上からとにかく撃って!あなたは艤装つけたら寿命減るんだから!」
提督「わかった!耐えろよ!」
提督&暁「うおおおおおおおお!!!!」
瑞鶴「はぁ……本気を出す時がきたみたい」
翔鶴「殺さない程度にね?」
瑞鶴「手加減……できないかも……久しぶりに昂ってきた……」ゾクゾク
翔鶴「(あーあ呉の艦娘の人達かわいそうに……)」
瑞鶴「やってやろうじゃないの!ほら!どっからでもかかってきなさい!」
扶桑「すべては……呉鎮守府と元帥のために……」ガチャン
ドカーン!!!バコーン!!!
瑞鶴「………甘いんだよぉぉぉ!!その程度の砲撃で死ぬわけねぇだろぉぉぉぉ!!!」
扶桑「(砲撃を弾いた?なぜ?)」
瑞鶴「発艦!あいつを大破させろぉぉぉお!!!MVPは私だぁぁぁぁぁ!!!」
翔鶴「(MVP目当てなのね……)」
ゴゴゴゴゴ……
提督「何の音だ!?」
暁「あれは……オレンジ色」
提督「まさか爆弾が……作動した!?」
暁「止めなきゃ!」
提督「俺が行く!お前らはここで待ってろ!」
暁「……頼んだ!」
提督「任せろ!」
提督「ここが例の建物か……このボタンで止まるのか?」
???「やぁこんにちわ」
提督「お前は……!」
元帥「横須賀鎮守府……呉鎮守府……深海棲艦の戦争。見ててすごく楽しかったよ。君たちが戦ってる間に彼女と2人で爆弾を作動させてもらった」
摩耶「……あぁ……美しい……」
提督「摩耶!?てめぇ!摩耶に何をした!」
元帥「ちょっとした洗脳をね……?」
提督「摩耶!目を覚ませ!これを止めるんだ!」
摩耶「あなたは………誰?」
提督「……!」
元帥「君の事なんて覚えてないに決まってるだろう?」
提督「……!この銃に撃たれて死ぬか爆弾を止めるか……どちらかを選べ」
元帥「ん?あぁ止めてあげるよ」パン!パパン!!!
提督「てめぇも銃を……クソッ!」
元帥「君が死ねばこの爆弾は止まる……自分が犠牲になって戦う姿……痺れるね。なぁ?摩耶」
摩耶「えぇ……美しいものを見せてくれてありがとう……帰りましょう…計画は成功です」
元帥「そうだね。じゃあね、そこで好きなだけ足掻くといい」
提督「……まだ終わっちゃいねぇだろ!待てよ……!」
元帥「もういいよ……」
パタン
提督「痛い……どこかに止める方法が……!」
ゴソゴソ
提督「停止法……!」
停止法:停止するためには爆弾のシステム内に入る必要があります。システム内に入り命を捧げることによって爆弾を停止させることが可能です。
提督「命を……捧げる?俺が死ぬってことか?てかシステム内ってどこだ……」
提督「ここか……?よし。入るぞ」
キィーッ……パタン
提督「どれだ……?赤いボタンを押せばいいのか?」
ポチッ
提督「うっ……ぐぁぁぁぁぁ!!!!はぁ……はぁ……うぁぁぁぁぁぁ!!!!」
提督「(息が……!止まって……!)」
提督「これ……で……止まったのか………!外の………様子は………?」
テイトクサーン!!!
テイトク-!!!!
シレイカーン!!!!
提督「ハハッ………お前ら……強く……生きろ……あとは……頼んだ………ぞ……」
瑞鶴「爆弾が……白色に!」
翔鶴「提督は!?」
暁「………」
ゴゴゴゴゴ……
瑞鶴「元に戻った!?」
大和「何か見えます!あれは!」
暁「司令官!」
提督「爆弾は止めた……お前ら……強く……生きろ」
瑞鶴「待ってよ!急に!そんな!」
武蔵「………」
翔鶴「提督が……消えて……」
大淀『瑞鶴さん!現状は!?』
瑞鶴「作戦………成功。1名……死亡」
大淀『まさか!』
瑞鶴「最後は……あの人らしかった……みんな……帰ろう」
瑞鶴「ん?何これ」
瑞鶴へ。
お前がこのメッセージを読んでいるということは俺が死んで爆弾が止まったってことだな。
このメッセージは俺が爆弾を止める前にスマホで瑞鶴に送ったものだ。瑞鶴。大事なことを伝えるぞ。元帥はまだ何か企んでる。摩耶は元帥に洗脳されてしまった。色々困難があると思うがみんなで乗り越えてくれ。じゃあな。PS.息子に俺が死んだことは伝えないでくれ
瑞鶴「………あんたがいなけりゃ……困難を乗り越えることなんて………」
瑞鶴「でも……あなたが提督で良かった」
2年後……
佐世保提督『よぉ。お前がいなくなってから色々変わっちまった……元帥の計画を阻止した男……お前の息子だ。お前が死んでから、また爆弾が動き始めた。だがお前の息子が止めた。元帥の計画は完全に消滅した。喜ばしいことだろ?息子は勘づいてたみたいだぜ?元帥がヤバイやつだって。まぁいいや。じゃあな』
プツン
どうだったでしょうか?父親もなかなかアホでした。遺伝です。
楽しんでいただけたでしょうか?時間がある時にいろんな人の視点でアホ提督シリーズの裏側を書いていこうと思います。ここまで読んでくださってありがとうございました!またどこかでお会いしましょう!
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