2022-01-06 02:04:06 更新

前書き

あけましておめでとうございます。新年初の投稿です。今年もどうぞよろしくお願いします。


20○○年7月○日

クーデター実行日

5時半

開始予定時刻の2時間前


東京から1キロ離れた空き地

今俺たちは、予定時間まで待機している。ここには、俺たち部隊の他にも何部隊かが来ていた。開始時刻の1時間前から東京では、連邦の軍人以外は、民間人を含めた大規模な避難シェルターへの誘導が始まる。これは、浅野大将が指揮している憲兵部隊が行う避難訓練であり、年に数回行われている。今回は帝国軍の空襲を予想した避難訓練を行う。そして、全員の避難が終えた後、クーデター予定開始時間の20分前から、全国のテレビ局およびラジオ局をハックして浅野大将によるクーデターのことを発表する放送が行われる。放送が行われる場所は、俺たちがいる空き地でた。放送が終わり次第、俺たちは連邦本部に向けて一斉進撃を開始する。朱雀院派の部隊による抵抗はあるだろうが、ここまで来たからには、やるしかないのだ。ここにいる皆、同じ気持ちだ。しかし、そんな中でもうちの連中は、

清岡「よっしゃー、位置抜けた。」

隊員「クソ、何でだよ。」

伊勢「じゃあ、私も位置抜けた。」

何故か、トランプでババ抜きをしていた。普通はありえない光景だが、俺とってはアイツららしいと思った。そんな光景を見ながら、俺はティーガーのハッチの上で俺はある写真を見ていた。

それは、同じ時期に入隊した朱雀院元帥の娘の椿との写真だ。今回のクーデターで必ず彼女とは、ぶつかることになる。例え、部下を殺した友人でも、俺は今思えばあの行動は彼女自身が本当にやったとは思えかった。

そんな時、

?「提督。」

誰かが、呼んだのでティーガーの上から顔を覗かせると、そこには神通がいた。

神通「大丈夫ですか。何だか、難しい顔をしていましたけど。」

司令官「そうか。そんな顔してるつもりはないんだが・・・・。」

神通「もしかして、椿さんのことを考えていたじゃないですか。」

司令官「まさか、ないない。アイツは俺の部下を殺した張本人なんだぞ。」

神通「嘘ですよね。それ・・・・。本当は、戦いたくないんじゃないですか。」

司令官「・・・・・・・。」

神通「本当のことを教えてください。提督は彼女をどう思っているんですか。」

司令官・・・・。」

少しの間、何も喋らない時間が続いた。そして、

司令官「あぁ、お前の言う通りだ。俺は、椿とはできたら戦いたくない。でも、そうでもしなければ、死んでいったアイツらにしめしがつかな

   いと思って・・・・。」

神通「だったら、提督なりのやり方でやればいいんじゃないですか。私を助けてくれて作戦が成功した時、笑っていましたよね。それって、提

  督にとって、嬉しかったじゃないんですか。」

司令官「・・・・・。」

神通「きっと、それの方が死んでいったご両親と部下の皆さんも納得すると思いますよ。提督なりのやり方の方が。もし、それでもダメだった

  場合は、私が提督を支えます。だから、後悔のないようにしてください。」

司令官「俺なりのやり方・・・・。」

神通「提督ならできますよ。きっと・・・・。」

司令官「そうだな。ありがとな、神通。」

神通「いえ、私はただ当然の事をしただけですので・・・・。後、先程龍斗大佐来ていて、これを提督にと・・・・。」

すると、神通は大きな白い布で包まれた細長い物を渡してくる。俺は、それを受け取って包みを開けると、そこには俺が亡き親父から貰った2本の刀が入っていた。この2本の刀は、昔俺が親父から貰った物で、両親が亡くなった後もよくこれで実戦を装備して最前線に出ていた。だが、部下を失ったあの時から、持つことさえ嫌になり、実家の倉庫にしまっていたのだ。

俺は、刀を鞘から抜いて刃の状態を確認した。

司令官「刃こぼれが、一切ない。まだ、使えるな。」

俺は、持っていた軍刀から親父から貰った刀に変えた。すると、

神通「提督。その軍刀はどうするですか。」

司令官「これ。鎮守府に戻ったら倉庫に片付けることになると思う。」

神通「なら、1つ私が貰ってもいいですか。」

司令官「いいけど・・・・。使えるの。」

神通「はい、よく天龍さんと龍田さんともに稽古をしているので。」

司令官(相変わらず、真面目だな。)

   「いいよ。好きに使いな。」

神通「ありがとうございます。大切にします。」

そう言うと、神通は今まで見たことないほどの笑顔で帰って行った。

司令官「・・・・・・・・。あの刀そんなにいい物じゃないんだけど。」

そう言いながら、俺は念のために刀の手入れをしておくことにした。

それから


約1時間半後

俺たちは、さっきの空き地から移動して配置についていた。俺の部隊はキリトと林の部隊とともに南から攻めることになっている。そして、ロニエとティーゼの部隊、BC自由学園率いるフランス部隊に、聖グロ率いるイギリス部隊は南東から攻める。残りは、南西から攻める。また、兄貴の部隊は北から、岡本の部隊は北西から攻めることになっている。姉さんの部隊は制空権を奪取した後、俺たちの地上支援を行うことになっている。そしてついに、

『ガー、ガー』

俺のティーガーにつけてあるラジオから音が聞こえてきた。

そして、

浅野『皆さん、おはようございます。今日早朝から我々の大規模な避難訓練に参加してくださりありがとうございます。ですが、今回の訓練

  は我々のある計画のために実施しました。それは今から14年前、帝国による沖縄侵攻がありました。この戦いでは、当時沖縄にいた多くの

  民間人も戦闘に巻き込まれて亡くなりました。この放送を聴いている方の中にもご家族や友人を亡くした者もいるでしょう。しかし、これ

  はある人物が帝国に情報を渡したことから始まったことなのです。その人物は、現在日本連邦のトップである朱雀院元帥であります。我々

  は、長い間、彼に騙されていたのです。そして、前回起きた北海道での戦いも朱雀院元帥が帝国に海岸沿要塞の情報および構造を帝国に渡

  したことによって起きたことだったのです。我々は、今まで死んでいった同胞たちため、日本の未来のためにこれより、朱雀院派率いる現

  連邦に宣戦布告をする‼︎この戦いでは、我が精鋭部隊である横須賀鎮守府の部隊を中心とした日本の未来のために戦う勇敢な兵士たちによっ

  て構成されている‼︎今、地下シェルターに避難している国民たちには、どうか戦闘が終わるまでそこで待機していただきたい。我々は、国民

  を誰一人傷つけたくない。どうか、ご理解をいただきたい。』

浅野大将が放送用のカメラに向かって深々と頭を下げる。そして、頭を上げて、

浅野『では、同胞たる諸君たちよ‼︎君たちは今までこの日ために訓練してきた。今こそ、その成果を発揮する時である‼︎死んでいった同胞のた

  め、明るい日本の未来のために今こそ立ち上がる時だ‼︎それでは、攻撃を開始せよ‼︎諸君たちの健闘を祈る‼︎』

こうして、放送が終わった。そして、

ブーン、ブーン、ブーン

上空姉さんたちを中心とした航空隊が本部の航空基地向かって飛んでいく。そして、俺たちも

ズドン

ズドン

ズドン

ラインハルト少尉のフンメルや榴弾砲が一斉に砲撃を開始した。

ズドーン

ズドーン

ズドーン

次々に着弾していく。そして、砲撃が止むと遂に、

司令官「諸君‼︎遂に我々の出番だ‼︎浅野大将が言った通り、今こそ俺たちの力を見せる時だ必ず勝利を掴むぞ!!全軍進軍を開始せよ!!」

全員『オーーーーーーーーーーー!!』

ゴー、ゴー、ゴー

一斉に俺のティーガーなどの戦車を先頭に前進をしていく。その後ろには、多くの歩兵たちが後をついていく。


午前8時

俺たちは、遂に東京都内に入った。今のところ敵の抵抗は全くなかった。ここまで来て既に抵抗がない時点で誰もが、敵から攻撃は一切ないと思っていた。しかし、

一村『隊長!!こちら南西部隊!!敵に攻撃されました。敵は建物を巧みに使っいて四方八方から攻撃を受けています!!至急こちらに

  増・・・』

ヒューン

カンッ

突如、俺がティーガーの砲塔から身を乗り出していた時に狙撃されたのだ。弾は、俺が開けていたハッチに命中した。

司令官「敵スナイパー!!」

俺が叫んだ瞬間

ドン

ズドーン

ダダタダダ

ダンッ

ダンッ

正面からに隠れていた敵がこちらに対して攻撃を開始した。よく見ると、正面に8.8センチ対戦車砲が設置されていた。俺は急いで無線で各戦車に、

司令官「正面!!400メートル先、アハトアハト!!各車両、HE弾!!ってー!!」

ズドン

ズドン

ズドン

ヒューン

ヒューン

ヒューン

ズドーン

ズドーン

ズドーン

ドカーン

最後の砲撃が命中した後、8.8センチ対戦車砲を爆発した。どうやら、最後の1発は、砲弾に命中して誘爆したらしい。そして、対戦車砲の沈黙を確認すると、俺は、

司令官「前進!!戦車部隊!!主砲及び機銃で攻撃しろ!!」

ズバババババババ

ズドン

ズドーン

ズバババババババ

ズバババババババ

ズドン

ズドーン

俺のティーガーを先頭に敵に向かって攻撃しつつゆっくりと敵に向かって前進していく。後ろでは、歩兵が姿勢を低くして戦車を盾にして付いてきていた。

そして、敵が攻撃してきていた場所から50メートルの場所まで来ると、俺は

司令官「歩兵部隊!!展開しろ!!」

俺の合図で戦車の後ろにいた歩兵部隊が前に出て敵に対して発泡を開始する

タンッ

タンッ

敵兵「クギャ!!」

ダンッダンッダンッチャキーン

敵兵「グハッ!!」

次々に敵兵が撃たれて倒れていった。

数分後

俺たちは、敵の陣地を制圧した。やはり朱雀院派の幹部は未だにこの状況が理解できておらず、パニックなっているらしい。しかし、やはり椿の部隊はすぐに配置ついてるらしく、俺たちが攻撃した部隊も椿の命令で動いていたらしい。

すると、無線で、

吹雪『こちら吹雪!!応答を願います!!』

と吹雪の声が無線越しに聞こえてきた。俺は、すぐに無線をとり、

司令官「どうした吹雪。何があった。」

吹雪『司令官!!よかった繋がって。』

司令官「吹雪、こっちはあらかた片付いた。そっち状況はどうなっている。」

吹雪『それが・・・・現在、ロニエさんとティーゼさん、そして神通さんが、椿大佐と交戦しています。』

司令官「はっ!?」

吹雪『先程、椿大佐の本隊と接触、椿大佐自らが先陣をきって攻撃を仕掛けてきました。その際に、ロニエさんとティーゼさんと神通さんが剣

  をとって戦っていますが、苦戦していて・・・・私たちも援護したいのですが・・・・神通さんが手を出すなと・・・・・。』

司令官「分かった。今から俺が向かう。それまでは耐えろ。」

吹雪『分かりました。』

そして、俺は吹雪との無線を終えると、ティーガーから外に出て

司令官「キリト!!今から俺はロニエたちの所に支援に向かう。ここの指揮は任せた。」

キリト「いや、俺も向かう。」

司令官「分かった。まほ、部隊の指揮を頼む。」

まほ「分かった。」

こうして、俺たちは一時ふ自分の部隊を離れて、ロニエたちの救援に向かった。


今から、10分前

ロニエたちは、南東から本部に向かっていた。

ロニエ「全く攻撃を受けないね。」

ティーゼ「そうだね。隊長が言ってた通り、椿大佐以外はまだ動けてないのかも。」

すると、

ロニエ「あれは・・・何。」

ロニエたちの目の前に、大きな瓦礫の山が姿を表したのだ。しかし、ロニエたちは

ティーゼ「ここって、そこまで砲撃を受けてないわよね。なのに、どうしてこんな瓦礫の山が・・・・。」

ロニエ「とりあえず、私たちで見てこようよ。」

そう言って、ロニエはG43、ティーゼはMP41を装備して瓦礫の山に向かって行く。そして、ロニエとティーゼが瓦礫の山の前に着いた瞬間、

?「ハアアアアアアアア!!」

キンッ

突如、ロニエとティーゼに向かって誰かが攻撃をしてきたのだ。

ティーゼ「ロニエ!!下がって!!」

ロニエとティーゼは、距離をとった。すると、距離をとると、すぐにその正体が分かった。そう、朱雀院椿だ。

ロニエ「椿大佐・・・・・。」

ティーゼ「隊長の部下を死なせた・・・張本人。」

すると、

椿「お久しぶりね。貴方たち。北海道以来ね・・・・。悪いことは言わない。今すぐ引き返しなさい。」

ティーゼ「もし、嫌だと言ったら・・・・・・。」

椿「その時は・・・・・容赦はしない。」

ロニエ「ティーゼやろう。隊長ためにも。」

ティーゼ「うん。」

ロニエとティーゼは剣を構える。

椿「そう・・・・それが貴方たちの答えなのね・・・・。なら、戦力で相手してあげる。全力で来なさい。」

そして、

ロニエ「日本連邦軍曹。ロニエ・アラベル」

ティーゼ「同じく、日本連邦軍曹。ティーゼ・シュトリーネン」

椿「朱雀院家 四女 朱雀院椿」

そしてついに

ロニエ・ティーゼ「行きます。」

ついに椿対ロニエとティーゼの戦いが始まった。

ロニエとティーゼは、一気に椿の元へ向かっていく。そして、

ロニエ「ハアアアアアアアア!」

キンッ

ティーゼ「イヤアアアアアアアアア!」

キンッ

ロニエとティーゼは椿に向かって攻撃をするが、椿の二つ刀に攻撃は防がれてしまう。

椿「ハッ!」

カンッ

椿は二人の攻撃を防いだ後、二人を刀で押し返した。

ロニエ「クッ!」

ティーゼ「クッ!」

二人は、圧倒的な力で押し返されてしまった。すると、

椿「ハアアアアアアア!」

今度は、二人が押し返された後、すぐに椿はロニエの方に向かっていく。そして、

椿「もらったああああああ。」

ロニエに向かって椿の刀が近づいていく。しかし、

キンッ

椿の攻撃は、一本の軍刀によって防がれてしまう。

椿「貴方は‼︎」

椿を少し距離をとる。椿の攻撃からロニエを救ったのは、

神通「これ以上、私の友人を傷つけさせません。」

ロニエ「神通ちゃん!?」

神通「ごめんなさい。勝手な事をして・・・・。でも、私はこの人に聞きたい事がありますから。」

ティーゼ「神通・・・・ちゃん。」

神通「椿大佐。貴方は、本当は提督の事をどう思っているのですか。」

すると、

椿「私とって大杉君は・・・憧れだった。いつも、みんなを引っ張ってくれる大杉君の事が大好きだった。でも、もうあの時みたいに仲良くは

 できない。私は、大杉君を裏切ってしまったから・・・・。」

神通「やっぱり、貴方も同じ気持ちだったんですね。私と・・・。」

椿「え・・・・。」

神通「私も提督の事が好きです。助けてもらったあの時から・・・・。」

椿「・・・・・。」

神通「でも、だからこそ貴方には、負けたくありません。いつまでも、本当の事を伝えられない貴方には。」

椿「!!」

神通「もし、このまま私が勝ったら、提督は私が貰います。それでいいですね。」

椿「貴方・・・・本気。」

椿の目が変わる。

神通「私だっておんなてすからね。。」

椿「そう。なら私も全力相手をしてあげる。もしかしたら・・・大杉君とは会えなくなるかもしれないけど!!」

神通「上等です。」

そして、

チャキン

神通と椿は刀を構える。

そして、

キンッ

二人刀がぶつありあった。

そして、その後も

キンッ

キンッ

キンッ

キンツ

キンッ

二人は本気でぶつかっていた。


その一方で、


俺たちは全力で走りながら、ロニエたちの元へ向かっていた。しかし、

敵「死ねえ‼︎」

ダンッ!!

司令官「そこを退けえー」

タカタカタカタカ

これまでに何度も敵の妨害を受けていた。

ダダタダダ

敵は建物の中や路地などで街ぐせをしていて、攻撃を受けるたびに足止めをくらっていた。

司令官「チッ、キリがない。」

キリト「あぁ、どうにかしないと。」

現在は、大通りを渡りたいが敵が機関銃を構えていて、進む事ができなかった。

すると、

キュルキュルキュル

グシャグシャ

司令官「ヤベェ、戦車だ。」

大通りから、九四式軽装甲車が潰しながら戦車がこちらに向かってきていた。

俺が戦車の事をキリトに伝えると、キリトも少し顔出して確認しようとする。すると、

タタタタタタタタタタッ

キリト「ヤベェ!!」

九四式がキリトが顔を出したタイミングで機関銃で攻撃をしてきたのだ。

キリト「アイツ、武装は機関銃だけなのか。」

司令官「あぁ、主に歩兵の支援などで活躍した兵器だ。だが、その分速度は速く機動性はとてもいい。」

キリト「厄介だな。今、俺たちには対戦車武器なんてないぞ。」

司令官「普通の手榴弾で十分だ。アイツの底は装甲が薄い。アイツの真下で手榴弾が爆発したら、その場で動けなくなるだろう。」

キリト「その隙に、ここを一気に渡るわけだな。」

司令官「そう言う事だ。とりあえず今はやられないように攻撃して、アイツをお引き寄せるぞ。」

そう言うと、俺は隠れていた車の横から顔を出して、

タカタカタカタカ

MP40で攻撃をする。

同じくキリトも

ダダタダダダダタダダッ

STG 44で攻撃をしていた。

カンカンカンカン

しかし、案の定弾は全て九四式の装甲に弾かれてしまった。そして、

タタタタタタタタタタ

司令官「クッ!!」

キリト「チッ!!」

所詮、武装が機関銃のみの九四式でも歩兵とっては強敵だ。

その後も、顔を出しては攻撃し、九四式が攻撃してきたら隠れるという行動を繰り返した。そしてついに、九四式が俺たちの目の前まで迫ってきた。そして、

司令官「キリト!!投げろ!!」

キリト「クッ!!」

司令官「オラァ!!」

俺たちは、九四式の底に向かって手榴弾を投げ込む。そして、

ズドーン

九四式に底で手榴弾は爆発し、九四式は火柱をあげて燃えていた。おそらく、弾薬に引火したのだろう。

そして、

司令官「キリト!行くぞ!!」

キリト「了解。」

俺たちは、一気に大通りを渡った。敵は全く攻撃をしてくる事なく、俺たちは何とか渡りきった。

敵の追撃がない事を確認すると俺は地図でロニエたちの場所を確認した。

司令官「後少しだ。」

そして、俺たちはロニエたちの元へ再び歩き始めた。


そして、ロニエたちがいる場所では、

椿「ハァァァ!!」

キンッ

神通「沈んでください!!」

キンッ

あれから、二人は一歩も引かない戦いをしていた。

キンッ

神通「椿さん、どうして提督をあの時に見捨てたんですか。」

キンッ

椿「それは、・・・。」

神通「あの戦いで、どれほど提督が傷ついたと思っているんですか。どれほど、提督が貴方とのことで苦しんだと思っているんですか。」

椿「私は・・・」

神通「提督は・・・・本当は貴方とは戦いたくないんです。」

椿「えっ!?」

神通「提督は、本当は貴方が部下を見捨てたりする人ではないと気付いているんです。でも、敵であるから・・・貴方に本当の事を聞けなかっ

  た。」

椿「・・・・。」

神通「もし、本気で提督の事が好きなら、ちゃんと真実を話してください。それができないなら、私に負けた場合、提督の前には二度とあらわ

  れないてくたさい。」

椿「ッ・・・・・・。」

神通「私は本気ですよ。」

静かな時間が少し流れ、そして

椿「分かったわ。貴方がそこまで言うなら私も全力で答えるわ。」

神通「そうですか。では・・・・・川内型2番艦軽巡洋艦神通。」

椿「日本連邦軍所属 朱雀院椿。」

二人が共に名乗る。

神通「朱雀院家はつけないんですね。」

椿「今の私は、朱雀院も何も関係ない。ただ今はただ好きな人の気持ちを伝えるために戦う一人の女として。」

神通「ふふ。それでいいと思いますよ。ようやく貴方の気持ち少しが分かった気がします。」

椿「そう言ってもらえて嬉しいわ。なら、一発で決めましょう。」

神通「元々、そのつもりです。」

二人は笑い合いながら、刀を構える。そして、

神通・椿「押して参る!!」

二人は一気に走り出し、そして、

シャキン


それと同時に


ようやく、俺たちはロニエたちの元についた。そして、そこで俺が目にした光景は、椿と神通の決闘が終えた瞬間だった。すると、

チャキン

椿の刀が折れ、地面に落ちた。

神通「私の勝ちです。」

椿「そのようね。」

俺は、すぐに神通と椿の元に向かった。

司令官「キリト!ロニエたちを頼む。」

キリト「分かった。」

急いで、キリトはロニエたちの元へ駆け寄って行く。

そして俺は、

司令官「神通!!」

神通「提・・・督・・・。」

神通は、俺が駆け寄ると、神通は俺にもたれかかるように倒れた。

司令官「神通!大丈夫か!?」

神通「大・・・丈夫です。私はいいので・・・椿さんの所へ行ってあげてください。彼女も提督とのことで苦しんでいたです。だから、・・・

  彼女の気持ちを最後まで聞いてあげてください。」

司令官「分かった。」

すると、

川内「神通!!」

最後まで神通の戦いを見ていた川内が駆け寄って来た。

神通「姉さん・・・。」

川内「全く、こんなボロボロになるまで無茶をして・・・。」

神通「ごめんなさい。でも・・・これが彼女の気持ちを聞ける方法は・・・これしか・・・ウッ。」

司令官「もういい、喋るな。じっとしてろ。川内、神通を頼む。」

川内「分かってるよ。だから・・・彼女の元へ行ってあげて。」

司令官「ありがとう。」

そして、俺は椿の元へ向かった。

椿も戦いに疲れて倒れていた。そんな、彼女元へ俺は駆け寄り、

司令官「椿、おい。しっかりしろ。」

椿「大杉・・・君。」

椿は、ゆっくりと目を開ける。

司令官「椿・・・すまなかった。今までお前の気持ちを無視して・・・・。」

椿「ううん。私こそごめんね。あの時に・・・・貴方の大切な仲間を死なせてしまって・・・。私・・・あれからずっと後悔してたんだ。大切

 な・・・友人の仲間を奪って・・・。本当は・・・あんな事をしたくなかった。でも、あの時、元帥が・・・橋を爆破しろって・・・命令さ

 れて・・・。あんな、命令に従うべきじゃなかった。でも、・・・・あの時の私はその命令に背くことなく、橋を爆破して、・・・貴方の部

 下を死なせて・・・、貴方に永遠に消えない心の傷を負わせてしまった。だから・・・私は貴方を避けてた。これ以上・・・貴方の辛い顔を

 見たくなかったから・・・。本当に・・・ごめんなさい。」

椿は涙を流しながら、あの時の事を答えてくれた。

司令官「俺の方こそ、すまなかった。お前の気持ちに応えずに、ただひたすらにお前を責めて・・・。もっと早く気づくべきだった。本当にす

   まない。」

椿「やっと、本当のことが・・・・言えた。やっぱり、大杉君は・・・あの時から変わってなかった。その刀を持った大杉君の事、大好きだ

 よ。」

司令官「椿・・・。」

椿「大杉君。もう行って・・・。」

司令官「えっ・・・。」

椿「貴方には、まだやるべきことがあるはずだよ。だから・・・行って。そして、必ず会いに来て・・・・。」

司令官「分かった。約束する。必ず、お前に会いにいく。」

そして、俺は立ち上がり、椿を衛生兵に任せ、

司令官「全員!!行くぞ!!」

再び、前進を始めた。目標はただ一つ、日本連邦の重要な施設である連邦本部の制圧だ。俺は、必ずこのクーデターを成功させ、椿との約束を守る。ただその思いを持って前進し続けた。


続く


























 




後書き

次回で、クーデター編は終了です。


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