2022-09-15 15:16:10 更新

前書き

今回からシーズン2が始まります。新たな舞台、新たな仲間が続々と登場してきますのでよろしくお願いします。それでは、どうぞ!!


20○○年

世界を巻き込む戦争。3度目の世界大戦が勃発した。帝国を名乗る軍が世界各地で侵攻を開始、各国は次々に帝国の波に呑まれていった。しかし、それに抵抗する軍も存在した。地球連邦。冷戦時代に突如創設された平和と自由のために戦う軍である。そして、連邦はどこの国にも属さず、世界各地に存在し、現在は連邦を中心とした軍が帝国と戦争を続けていた。しかし、大戦が始まって直ぐ帝国と各地で交戦するも敗戦が続いた。しかし、今から数ヶ月前の20○○年12月中国や韓国などで猛威を振るった帝国軍を日本の連邦軍が撃退。世界に衝撃的な出来事となった。その帝国を撃退した連邦軍の名は、デビル大隊。悪魔と言われる大杉勇人を指揮官とした大隊である。


20○○4月○日

午前10時

東京第1連邦基地

再び、春が訪れ、日本各地で桜が咲き誇る中、この東京第1連邦基地では、

清岡「走れ!!走れ!!」

地獄の訓練が行われていた。

潮田「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・。」

清岡「おい、潮田!!まだ、10周しかしてないぞ!!」

潮田「は、はい!!」

前原「清岡教官。厳しすぎるだろ。俺たち、まだ入隊して4日だぞ。」

磯貝「仕方ないだろ。ここの基地は、基本エリート揃いの基地なんだから。」

岡島「なんて言ったて、去年太陽の帝国艦隊や中国の帝国軍を撃退したあの人が指揮してる基地だからなあ。」

と話していると、

清岡「岡島!!喋る暇があると思ってるのか!!」

岡島「は、はい!!」

このように基地では新米達の訓練が行われていた。

そんな中、ある男がその訓練様子を見ていた。


基地屋上

司令官「一村、清岡と一緒に走ってる奴らは。」

一村「あぁ、今月から入隊した新米たちですよ。みんな、同じクラスメイトらしいですよ。女子の方は、林が担当してます。」

司令官「そうか。もう、韓国での戦いから4ヶ月。あれから全く出撃命令がない。」

一村「そうですね。1月に一度数機の爆撃機が撃退して以来、今では帝国軍の偵察機がたまに飛んでくるだけの状態ですね。」

司令官「上は、なんか計画を立ててるらしいが未だに詳細が分からん以上、訓練を続けるしかないな。」

一村「そうですね。」

韓国の戦い以降、帝国軍に大きな動きはなく、現在は世界各地の境界線で、睨み合いが続いている状態であったのだ。そして、今俺の基地では韓国での戦いで多くの犠牲も出たこともあり今は新米の教育及び、各部隊の練度向上を行なっていた。

司令官「一村。この後の予定は。」

一村「この後は、戦車による訓練が午後1時から行う予定です。」

司令官「分かった。じゃあ、それまで俺は少し基地を見てまわるよ。」

一村「了解しました。」

こうして、俺は一村と別れ、基地の見回りを行う事にした。


午後2時

第1演習場

あれから、少し見回りをし、昼食を終えた俺は、今日の演習ために戦車に乗り込み待機していた。そして、

司令官「時間だ。」

俺は、時間になると無線をとり、

司令官「大隊長車から各車へ。これより、演習を始める。今回は、平原と森林での戦いを想定した演習だ。今回は、戦車の機動力がカギとなる。いいか。演習だからと言って油断はするな。実戦だと思って動け。いいな。」

全隊員『了解!!』

司令官「グロリア。先導しろ!!」

グロリア『了解!!。』

そう言うと、指示を出すとグロリアのティガーⅡ(10.5センチ砲搭載)が先頭に立つ。そして、

司令官「全車。エンジンスタート。パンツァーフォー。」

と言うと、

ゴゴゴゴ

グロリアのティガーⅡを先頭に魚鱗型の陣形で戦車全てが前進を開始する。グロリアのティガーⅡの左右にはヤークトティガーが並び前進する。そして、200メートルほど前進すると、

ヒューン

ズドーン

前方から砲弾が飛んでくる。俺は、直ぐに砲塔のハッチから身を乗り出し、砲弾が飛んできた方を双眼鏡で確認する。すると、600メートルほど先の森林で発砲での閃光らしき物を確認する。俺は、それを確認すると、直ぐにハッチを閉じ、

司令官「前方600メートル先に敵戦車!!徹甲弾装填!!ただし、発砲は俺の指示で行う。」

と無線で指示をする。

そして、更に100メートルほど前進させ、そして、

司令官「撃て!!」

と無線で言うと、

ズドーン

ズドーン

ズドーン

ズドーン

一斉に攻撃を開始する。

ドガーン

ドガーン

ドガーン

ドガーン

と次々、目標付近で土煙が上がる。そんなかにも

ダァーン

ダァーン

砲弾が命中し、炎上したのか目標地点から2,3箇所から煙が上がる。

司令官「よし、いいぞ。そのまま、攻撃を続行しつつ前進。」

と指示を出す。すると、

グロリア『隊長。敵戦車部隊、後退していきます。』

と無線から報告がはいる。

司令官「追撃する。だが、6号車から10号車は迂回して先回りしろ。」

とその後も、指示を出しつつ追撃は続き、俺たちの勝利で終わった。


午後3時

第1格納庫

俺は、演習が終わると、ティガーのメンテナンスをおやっさんにしてもらっていた。

司令官「どうだ。おやっさん。」

おやっさん「ううん。もう、だいぶガタがきているな。特に砲身が。弾を撃ちすぎたせいか、マズルブレーキにもヒビが入っておる。砲身を変えるしかないな。」

司令官「マジかよ。」

そう。実は今回の演習で俺は確実に当てられるタイミングで外してしまったのだ。そして、砲身もいつもと感覚が違うためおやっさんに確認を頼んだのだ。

おやっさん「それでじゃが、少し前に今の8.8センチの砲身を更に伸ばしたタイプがある。それに換装してみるか。」

司令官「・・・・まぁ、それで得するならそれで頼むよ。」

おやっさん「分かった。1週間くらいはかかるからな。」

司令官「分かった。じゃあ、頼むよ。」

こうして、俺のティガーに新たな砲を搭載することが決まり、俺は格納庫を後して執務室に戻ろうとすると、

ブーン

突如、俺の目の前でクーベルワーゲンが止まり、

一村「隊長。本部から入電です。今すぐ本部に来るようにと浅野元帥が。」

司令官「分かった。」

一村「送ります。」

司令官「頼む。」

そう言うと、俺はクーベルワーゲンに乗り込み、そのまま本部に向かった。


午後3時20分

日本連邦司令本部

コンコン

司令官「失礼します。」

俺は本部に着くと、直ぐに元帥の部屋に向かいドアをノックする。

浅野「入ってくれ。」

とドアの向こうから声が聞こえたので、

ガチャ

司令官「失礼します。」

と言いながら部屋に入る。

そして、

浅野「悪いね。演習終わりに来てもらって。」

司令官「いえ、命令の内容は大抵予想していたので。そろそろかと思って。」

浅野「そうか。年末に言った事忘れていなかったようだね。それだと話が早い。大杉君。我々はこれより戦力を立て直すためにある場所へと兵を派遣すること決定した。目的は、その土地の資源の確保及び、現地の人達との協力関係を築く事だ。」

司令官「つまり、資源確保のために現地人との交流を深めろと。」

浅野「簡単に言えば、そういうことだ。」

司令官「なるほど。それで、行き先は。」

浅野「まぁ・・・・異世界とでも言っておこう。」

司令官「・・・・・・。」

俺は、元帥から出たその言葉が理解できなかった。そして、

司令官「元帥。どこかいい精神科探しましょうか。」

浅野「私は、普通だよ。」

司令官「いやいや!!その歳でラノベの世界みたいな場所に行けと言う長官がいたら、頭の脳内疑うわ!!」

とツッコミをいれる。すると、

浅野「これは、見てもらった方が早いね。大杉君。着いてきてくれ。」

司令官「・・・・・。」

俺は、黙って元帥の後を着いていった。


午後3時40分

東京連邦第1研究所

あれから、元帥に連れられ研究所に来ていた。

司令官「元帥。此処は?」

と訊ねると

浅野「此処は、東京第1連邦研究所。此処では常に帝国との戦闘に備えて新たな兵器の開発及び、改良も行なっている。また、過去に実験が中止となった物も全て此処に保存されている。」

司令官「へぇ~。それで、此処で何を俺にお見せになるつもりですか。」

浅野「大杉君。論より証拠だよ。」

そう言うと、元帥は頑丈な扉そうな扉の前で止まる。また、扉の前には警備兵が2人立っていた。すると、1人の警備兵が近づいてきて

警備兵「身分証のご提示をお願いします。」

と言ってくる。

浅野「うむ。」

すると、元帥は警備兵に身分証を渡す。そして、

浅野「彼は、この作戦においての最重要人物だ。通してやってくれ。」

警備兵「分かりました。身分証は問題はありませんでした。身分証の方は、お返しします。」

浅野「うむ。ご苦労。」

そう言うと、

1人の警備兵が捜査パネルらしき物に触り、

ウィーン

ドアが開く。

そして、

警備兵「どうぞ。」

浅野「ありがとう。」

そう言うと、元帥はドアの向こうの部屋に向かっていく。

俺も警備兵に

司令官「お疲れ様です。」

と軽く言って元帥の後を追う。

そして、部屋に入るとそこには大きな謎の巨大な鉄でできた物があった。

司令官「元帥。これは。」

浅野「これが異世界に繋がる唯一の道だ。」

と話していると、

研究員「どうも。元帥。」

と1人の研究員らしき人がこっちに向かってきた。

浅野「おお、とうだね。ゲートの状態は。」

研究員「いったて順調です。この状態なら来週にはいけそうです。で、そちらの方は?」

浅野「あぁ、大杉君。こちらはゲートの研究主任を務めている加地原君だ。加地原君。こちらは私の部下の大杉大佐だ。

司令官「どうも。はじめまして。大杉です。」

加地原「加地原です。大佐の件はよくお聞きしますよ。」

と握手する。

司令官「加地原研究主任。この装置はどういった物なんですか。」

加地原「こちらは、あの輪の中に強力な電磁パルスで時限を歪ませ、異世界への道を作ってくれる物です。また、電磁パルスの調整次第であらゆる異世界と繋げる事が可能です。」

司令官「行き先などは分かるんですか。」

加地原「いえ、そこまでは分かりません。それを確かめるには直接向こうに人が足を踏み入れるしかありません。」

司令官「なるほど、ありがとうございます。」

とこのゲートについて話し終えると、

浅野「大杉君。このゲートを1週間後に君の基地に配置したい。そして、前にも言ったが君の部隊を第1陣として異世界派遣したい。」

司令官「弾薬や燃料などの支援は。」

浅野「総力を持って支援しよう。約束する。」

司令官「・・・・・。」

俺は少し、考えた。確かにこの作戦が成功すれば、資源などが確保されたら帝国との戦いで有利進められるが、リスクもそれなり大きい。まだ、誰も足を踏み入れたことのない世界に派遣され、何がいるかもわからないからだ。だが、誰かがやらなければならない事には変わりはない。だから、

司令官「分かりました。引き受けましょう。ただし、異世界での指揮は私が務めさせてもらいます。」

浅野「分かった。では、頼んだよ。」

こうして、新たな作戦が決まり、作戦の準備の為に俺は直ぐに基地に戻った。


それから、1週間後

東京第1連邦基地

司令官「全員!!敬礼!!」

元帥にこの作戦を任されてから1週間。あれから、俺の基地では出撃準備でとても忙しかった。異世界に派遣する人員と基地に残る人員を分けたり、必要な戦車や機体、燃料、弾薬などを確認などで忙しい毎日だった。そして、今異世界に向けての出発式が行われようとしていた。皆んな、戦車も歩兵も一列に並び、準備を整えていた。

浅野「今日、君達は偉大なる任務共に我々がまだかつて足を踏み入れた事ない大地に出撃する事になる。だが、君達はこの任務にいかなる時も躊躇う事なく真っ当し、成功できると私は信じている。君達の無事なる生還を心から祈っている!!」

と元帥から出発式の挨拶を述べられると、

司令官「全員、乗車!!」

俺は、指示を出す。歩兵は、ハーフトラックや輸送トラックなど決まった乗り物に乗り込む。そして、

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

全ての戦車のエンジンも一斉に動き出す。

そして、

加地原「ゲート起動!!」

加地原研究主任の合図で、ゲートが起動する。

バリバリ

ゲートの円一体から、強力な電磁パルスが流れ、そして、

ブォーーーン

目の前に大きな青黒い渦らしきものが現れ、そして遂に

司令官「全車!!前進!!」

戦車を先頭に俺たちは遂に異世界への道へと進み出す。そして、

ゲートを括ると、

そこには、

ホー、ホー、ホー

沢山の自然に囲まれた平地が広がっていた。少し先には、山も確認できる。そんな中、俺は、

司令官「歩兵を展開しろ!!」

と指示を出す。すると、

味方兵「急げ!!展開しろ!!」

と次々にハーフトラックや輸送トラックから歩兵が降りてきて、戦車の隣に一列に伏せた状態で小銃や機関銃を構える。

こうして、俺たちの異世界での任務が遂に始まったのだ。


続く













後書き

今回から、暗殺教室を、次回からは戦国恋姫をクロスオーバーさせるつもりです。また、これからも頑張りますのでよろしくお願いします。では、次回も楽しみに!!


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2022-09-15 18:29:24

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