2022-01-09 17:47:58 更新

20○○年

7月○日

午前9時

連邦本部 会議室


クーデターから早くも2日が経過した。現在、クーデターが起きた東京では、連邦は政府と協力して被害受けた建物などの復旧作業へと移っていた。そんな中、俺たちは浅野派の幹部は浅野大将の指示で全員会議室に集められた。(ちなみに、司令官以外は横須賀鎮守府に戻っています。)

浅野「それでは、これより今後の方針を決める会議を行う。」

浅野大将は、かつて元帥が座っていた。席に座って会議の指示を出す。

浅野「まずは、皆も分かっていると思うが我々がクーデターを行なったことによって双方の多く兵士が亡くなった。我々は、今後これを踏まえてどう帝国と戦っていくかについて考えなければならない。既に、政府と協力の上で新たな連邦兵士の募集をかけた。だが、それでも帝国と真正面戦っても勝てたない事は変わりない。そして、何より問題となっているのは帝国海軍が2年前から太平洋およびインド洋にも出現し始め、今では、ミッドウェー海域やジャワ海、南シナ海の制海権も握っている。そして、1年前からは、日本とアメリカを行き来している輸送艦隊が攻撃の標的になり始めた。そこで、我々は連邦海軍の増強を視野に入れている。これについて思うことはあるかね。」

そう、浅野大将の言う通り、帝国の海軍は2年前に突如、太平洋やインド洋に現れ、あらゆる軍事施設や都市に対して、攻撃を開始した。帝国は航空機による爆撃や艦砲射撃を行い、次々に国を蹂躙していった。また、アメリカの基地があるミッドウェーにも帝国海軍は現れ、瞬く間に島を占領した。その後、すぐにアメリカ海軍が反撃に出たが、数で物を言わせた帝国海軍を前にして、ことごとく壊滅した。そして、1年後には、日本の生命線であるアメリカの輸送船に対して通商破壊を開始した。それが、原因で現在、日本に来る石油は通商破壊前の2分の1までに減少した。

そこで、ある提案を出すことにした。

司令官「少し、よろしいでしょうか。」

浅野「話してくれたまへ。」

司令官「確かに、海軍の増強も大切でしょう。しかし、私はまず日本の制空権を守る事が重要だと思います。」

すると、周りが騒がしくなる。

幹部「大杉大佐はなにを言っている。海軍の増強が優先に決まってるだろう。」

幹部「航空機は飛べる距離にも限りがある。そんな事をするくらいなら、海軍の増強が優先だろ。」

すると、

浅野「大杉君、なぜそう思ったのか、理由を教えてくれないか。」

司令官「はい、まず、今年なってから帝国軍の航空機が日本の制空権に侵入してくることが増えた事が原因です。この帝国の航空機の大半が偵察任務を主にしており、我々の軍事施設をいつでも攻撃できるようにするための情報収集だと自分は思っています。」

浅野「なるほど。それで、海軍よりもこれを優先する理由とどうつながる。」

司令官「はい、もし、制空権を固めずに、海軍の増強を開始して、このことが帝国にバレた場合、造船所などが爆撃される可能性があるからです。もし、爆撃された場合造船所の建て直し、および軍艦の修理だけで多くの物資を使います。それなら、爆撃を受けないようにするためにまずは、日本の制空権を固めるべきだと思います。」

浅野「なるほど。君の言うことも一理ある。しかし、どのような、事をすればいいのかね。」

司令官「はい、まずは爆撃機の撃墜ために必要な戦闘機の強化および、航空隊員の練度の向上が必要です。そして、次にやるべきことは、レーダー基地の建設です。」

再び、周りが騒がしくなる。

幹部「レーダー基地だと、そんなものはもうない。」

幹部「あったとしても、旧式ばかりだ。」

司令官「確かに、我々にはレーダーを作る技術はない。だからこそ、今は旧式のレーダーを大量に使うしかないのです。まず、この旧式のレーダー基地を大量に建設しましょう。まずは、東京、大阪、京都、呉、横須賀などといった重要軍師施設がある地域を中心にレーダー基地を作るべきです。そうすれば、ある程度の日会は防げます。考えてみてください。なぜ、太平洋戦争で旧日本軍が負けたのかを、それは航空機に対しての脅威を考えていなかったからです。それが原因で日本はあらゆる施設を失い、敗北しました。なら、その誤ちを再び繰り返さないためにも今ここで動くべきです。日本の制空権を守り続ければ、帝国は日本への侵略は薄れるはずです。その時に、我々は海軍を増強し、アメリカなどの各国への救援へ向かい、各国の指揮を上げる国になるべきです。浅野大将、どうか、このことについてよく考えてください。」

そう言うと、浅野大将は大きく悩んでいるような顔になった。そして、5分くらい沈黙が続いた。そして、

浅野「分かった。大杉君の提案を了承しよう。まずは制空権をしっかりと固めよう。」

司令官「ありがとうございます。」

浅野「しかし、海軍の増強も同時に行う。できる限りは、君の提案を優先するが、制海権の奪取も必要だ。そこは分かっておいてほしい。」

司令官「分かりました。」

そして、

司令官「よし、それでは次の話に移ろう。次は、クーデターにおいて朱雀院派だった、捕虜の処罰についてだ。幹部だけでも多くいる。その者たちをどうするべきかみんなの意見を聞きたい。まずは、元朱雀院元帥の大将および中将においての処罰について決めよう。」

その後、次々に朱雀院派の幹部の処罰が決められていった。まず、将が付く幹部の殆どが汚職に手を出しており、中には俺が横須賀鎮守府に着く前に艦娘たちに手を出した者もいた。その者たちは、処刑が命じられた。そして、その後も次々に幹部の処罰が決められいった。そして、最後の1人となった。

浅野「最後は、朱雀院元帥の娘である。朱雀院椿大佐の処罰についてである。意見はあるものはあるか。」

すると、

幹部「そんなの、処刑以外あれ得ないだろう。」

幹部「その通りだ。彼女はあの男の実の娘なのだぞ。死刑以外はあり得ん。」

幹部「そうだ。」

多くの幹部は椿の死刑を薦めた。

しかし、俺は

司令官「俺は、彼女を生かすべきだと思います。」

その発言に誰もが驚いた。当たり前だ。この中で誰よりも椿を恨んでいるのは俺なのだから。しかし、あの時の本音を聞いて俺は椿に対する想いは変わった。

司令官「彼女は、元帥の命令には逆らえない人物だった。元帥が父である以上、命令は絶対だったのです。」

すると

幹部「ふざけるな。そんなのは言い訳だ。お前は誰よりもあの女の恨んでいたはずだ。」

司令官「確かに、今までは恨んでいました。でも、今は違います。彼女は、ずっと苦しんでいた。俺のことでも、父親のことでも。彼女は、これからの日本に必要な人間です。なので、俺は彼女を生かすべきだと思います。」

幹部「貴様!!あの女に情でも湧いたか。」

幹部「大杉大佐!!貴方はもし彼女が我々に対して反乱を起こした場合、責任を取れるのですか!?」

大半の幹部が、俺の意見を否定していた。しかし、

龍斗「俺も彼女を生かすべきだと思う。」

幹部「な、・・・龍斗大佐まで・・・。」

龍斗「今ここで、彼女ほどの人物を失うことは惜しいことだ。少なくとも、処罰は降格で充分だろう。それに今後彼女が反乱を起こすなんて俺は到底思えない。」

また、

さゆみ「私も同じ意見です。彼女は、北海道において増援部隊が到着するまで、戦線を維持してくれた1人です。彼女がいなければ確実に北海道は陥落していました。私も大杉大佐の意見を強く支持します。」

岡本「俺も同意見だ。ただでさえクーデターで人手が足りないんだ。そんな、優秀な幹部を捨てるなんて、金をドブに捨てると同じくらい、もったいないことだぜ。」

兄貴、姉さん、岡本は強く俺の意見を支持してくれた。その結果、先程まで、反対していた者の中にも考えが変わる者も現れ始めた。

そして、

浅野「分かった。では、朱雀院椿大佐の処分は大杉大佐。君に任せよう。」

司令官「かしこまりました。」

浅野「うむ、他の者も異論はないな。」

そして、

浅野「それでは、今日の会議を終了する。各自、それぞれの任務に移ってくれ。」

こうして、クーデターが終わって初めての会議が終了した。


そして、会議が終わると、次々に会議室を出ていった。

俺もやるべきことがあるため、会議室を出ようとすると、

浅野「大杉君。」

突如、浅野大将に呼び止められた。

司令官「なんでしょうか。」

浅野「すまないが、君にある事を伝えようと思ってね。」

司令官「何でしょうか。」

浅野「実は、君に今の横須賀鎮守府から異動してもらいたいんだ。」

司令官「・・・・・・・ハァ!?」

浅野「すまないが、これは既に・・・・。」

司令官「いやいや、なぜですか!?なぜ、今俺が異動しなければならないんですか!?私は今の横須賀鎮守府で問題となるような事はしていません!!。」

浅野「まぁまぁ、落ち着いてくれ。今から話す。実を言うと、君には東京第1連邦基地を任せたいと思っている。」

司令官「・・・・・はいいい!?」

東京第1連邦基地。日本で最も広い連邦基地の1つだ。敷地だけで、東京ドーム43個分に匹敵する。また、設備も全て最新式で、基地の中には露天風呂や旅館みたいな寮があるくらいだ。この基地は、連邦の兵士にとっては、天国であり、環境は全て整っている基地だ。それによって、毎年何人もの兵士がここの基地への配属を志願し、競争が激しくなる基地なのだ。

司令官「お、俺が第1連邦基地を・・・・・。」

浅野「ああ、実はクーデターでの戦闘で、前の基地を任せていた士官が戦死してね。今では、誰も基地をまとめる人物がいない状況なんだ。そこで、君に任せたいと思ってね。」

司令官「お話は、ありがたいのですが、今は横須賀鎮守府で大切な仲間がいます。今ここで彼女たちを見捨てる事はできません。」

そう。横須賀鎮守府から第1連邦基地に異動すると言う事は、今の部隊の指揮から離れるということだ。ようやく、自分の帰るべき場所を見つけたのに、ここで彼女たちをおいて離れるのは嫌だった。

浅野「確かに彼女たちをおいて行くのは、心苦しいだろう。」

司令官「はい・・・なので、異動は・・・。」

浅野「なら、彼女たちと共に来ればいい。」

司令官「・・・・・・・え!?」

浅野「本当なら、君だけが第1連邦基地来てもらうはずなんだが、君はクーデターで大きく活躍してくれた。だから、今の部隊ごと異動する事を許可しよう。」

司令官「いいんですか。」

浅野「この国を変えた若者のことの1つや2つくらい答えるのが、上の務めだ。」

司令官「ありがとうございます。」

こうして、俺の新たな仕事場が決定した。

そして、俺は浅野大将と別れた後、あるところへ向かった。


午前10時30分

東京連邦本部の地下勾留所

俺は椿との約束を果たすために、ここに来た。

そして、

司令官「ここが・・・331号室・・・。」

椿が勾留されている部屋の前に着いた。そして、看守をしている兵士からもらった鍵を使って

ガチャ

俺は部屋の中に入った。

すると、中には硬いヘッドにもたれかかるように座っている椿の姿があった。

司令官「椿・・・・・。」

椿「大杉君・・・やっぱり、来てくれたんだね。」

司令官「当たり前だ。約束だったろ。」

椿「そういうところは、変わらないね。」

司令官「椿・・・率直に言う。お前の処罰が決定した。」

椿「・・・・・そう。やっぱり、私は死刑なんだよね。私は許されない事をしたんだから。」

司令官「椿・・・・・。」

椿「私は・・・・ずっと家族から見下されてきた。でも、あの時、・・・・・・貴方と初めてあった日。貴方だけは、私の強さを認めてくれた。そして、貴方が連邦に入ると聞いた時、私も貴方を近くで支えたいから同じ連邦に入った。でも、父が連邦のトップだったから、私は知らない間に勝手に昇進させられて、いつの間にか貴方と同じ立場に入れない人間になってしまった。そして・・・・・・あの時、私は・・・・・貴方の部下を死なせてしまった。私は・・・・・ずっと、謝りたかった。でも、貴方が苦しんでいる顔を見るのが、怖くて、私は・・・・・・逃げてしまった。だから、私はこれ以上、貴方の隣を歩く事はできない。」

椿は泣きながら、話してくれた。でも、俺はもう決めていた。

そして、俺は椿を抱きしめ、

司令官「それなら、俺も同じだ。俺だって・・・・・あの時からお前を避けてた。お前が、あんな事をしないと分かっていながら、俺はお前を避け続けた。もし、あの時、逃げなければ、お前がこんな事をせずに済んだのかもしれない。だから、これからは俺がお前を支える。どんな事があっても、お前を支え続け、守るから。だから、もうそんな顔をしないでくれ。俺は、いつも笑顔のお前が好きだ。だから、俺と来い。」

俺も全てを話した。そして、

椿「いいの・・・・・私は・・・・・貴方の部下を・・・・・。」

司令官「良いんだよ。もう。もし、それでも償いたいというなら、俺の所で働け。それが、アイツらにとってのお前の償いだ。」

椿「勇人君・・・・・。」

その後、椿は泣き続けた。だが、彼女はこの辛い過去を乗り越えた。そんな彼女は、きっと俺に負けないほど強くなる。俺はそう信じていた。

そして、

司令官「もう、いいか。」

椿「うん。」

結局、10分近く彼女は泣き続けた。

椿「大杉君。」

司令官「それもう、やめてくれる。昔の呼び方でいいから。」

椿「うん。勇人君。」

司令官「それで、さっき何て言おうとしたの。」

椿「うん、あの処罰て・・・・。」

司令官「あぁ、処罰は俺が好きに決めていいって。」

椿「えっ!?勇人君が。」

司令官「うん。だから、お前の処罰は階級を少佐まで降格と俺の元で働くことがお前の処罰。いいな。」

椿「うん。」

司令官「じゃあ、明日までに荷物をまとめておいて。明日、横須賀鎮守府に戻るから。」

椿「分かった。」

こうして、椿が俺の元に来ることが決定した。


東京連邦本部

午後5時

今日、俺は前の広報部にいた時の部屋に泊まることにした。

そして、その部屋に向かう最中、

ブー、ブー

スマホが鳴り始めた。

俺は、スマホを取り電話に出ると、

司令官「もしもし。」

浅野『あぁ、出てくれた。』

司令官「何でしょうか。浅野大将。」

浅野『すまないね。少し、話したいことがあってね。』

司令官「何でしょうか。」

浅野『今から、私の部屋に来てくれ。』

司令官「分かりました・・・・・。」

そして、電話を切るとすぐに浅野大将の部屋へ向かった。


午後5時30分

浅野大将の部屋

司令官「失礼します。」

そう言って、俺は浅野大将の部屋に入った。

すると、

浅野「悪いね。疲れてるだろうに、急に呼び出して。」

司令官「構いませんよ。それで、何のようですか。」

浅野「先程、本部の地下にある艦娘の研究室である2人の艦娘を発見した。」

司令官「本当ですか!?」

浅野「あぁ、どうやら建造が終わったばかりだったらしい。」

司令官「艦娘の名前は何ですか。」

浅野「名前は、戦艦大和と武蔵だ。」

司令官「・・・・・・ハァ!?」

そう。今うちにいる艦娘の戦艦は、金剛型、扶桑型、伊勢型、長門型だけで、大和型はいないのだ。

司令官「マジか。ついに、大和型ですか。」

浅野「そうだ。そこで、この2人も君に任せようと思っている。構わないかね。」

司令官「はい。別に大丈夫ですよ。」

浅野「そうか。なら、明日一緒に連れ帰ってやってくれ。後、今日は会うのは控えてくれ。まだ、艦娘として目覚めたばかりで、今は休んでもらっているからな。」

司令官「分かりました。」

浅野「後一つだけある。今日の昼に政府と話し合った結果、私が元帥の座に着くことが決定した。」

司令官「おめでとうございます。」

浅野「ありがとう。これで、ようやく日本の未来を守るための戦いのスタートについたわけだ。これからは、忙しくなるが、君は働きすぎたから、少し休みたまえ。」

司令官「ハァ~。そうでしょうか。」

浅野「休むことも立派なことだ。」

司令官「左様ですか。」

浅野「そうだ。だから、今日からはしっかり休みたまえ。以上だ。疲れているのに、呼び出してすまなかった。戻ってくれても構わないよ。」

司令官「はい。失礼します。」

こうして、俺は前の部屋に戻って休んだ。


翌日

午前8時

俺は、朝食を済ませた後、例の艦娘たちと待ち合わせをしている本部のロビーに向かった。


連邦本部の本館1階のロビー

俺が、ロビーに着くと、そこでは浅野大将と2人の女性が待っていた。

司令官「おはようございます。浅野大将。」

浅野「おはよう。大杉君。早速だが、紹介しよう。こちらが大和型2人だ。」

すると、

大和「はじめまして。提督。大和型1番艦の大和です。よろしくお願いします。」

武蔵「同じく、2番艦の武蔵だ。よろしく頼む。」

司令官「こちらこそ、よろしく頼む。君たちは期待してるよ。」

大和「はい。必ず、提督を勝利に導いてみせます。」

こうして、挨拶が終わると、

浅野「挨拶も終わったようだね。では、私はこれで失礼するよ。大杉君。頼んだよ。」

司令官「はい。お任せください。」

こうして、浅野大将と別れた後、俺たちは一村が迎えに来てくれる連邦本部の正門に向かった。そこで、椿とも合流する予定だ。


午前8時30分

連邦本部 正門

俺たちが正門に着くと、

椿「勇人君。」

椿がこちらに走ってきた。

椿「ごめん。遅くなっちゃって。」

司令官「今、着いたから気にしてないよ。」

すると、

1台のSd.Kfz.251が正門にやってきた。

そして、

一村「隊長。お疲れさまです。どうぞ、乗ってください。3人もどうぞ後ろへ。」

そう言われると、俺たちはSd.Kfz.251の後ろから乗り込んだ。そして、俺たちが全員乗ると、Sd.Kfz.251は出発して、横須賀鎮守府へ向かい始めた。

そして、車内では、

一村「隊長。お疲れさまです。1人で残られるなんて。俺くらいなら一緒に残りましたのに。」

司令官「良いんだよ。ただでさえ、お前も疲れてるだ。これくらい1人で充分だ。」

一村「そうですか。後、なんで椿大佐がいるんですか。」

司令官「彼女は、俺の処罰によって、うちで働くことになった。後、大佐じゃなくて少佐な。」

一村「分かりました。どうせ、隊長と事ですから、彼女のことをあっさり許したでんしょ。」

司令官「うぐぐ・・・あながち間違ってないな。」

一村「でしょうね。」

こうして、俺は横須賀鎮守府へ戻った。


午前9時30分

横須賀鎮守府

俺たちは、1時間かけて、ようやく横須賀鎮守府に着いた。

司令官「帰ってきたな。」

一村「そうですね。」

すると、

金剛「へ〜イ、みんな、提督が帰ってきたよ。」

金剛が大声で叫ぶと、一斉にみんなが集まってきた。

そして、

全員「提督!!お帰りなさい!!」

司令官「ただいま。」

そして、

司令官「早速だが、みんなに自己紹介するよ。新しく、ここに配属になった大和と武蔵だ。」

大和「大和です。まだ、わからないこともありますが、姉妹共々よろしくお願いします。」

武蔵「よろしくな。」

司令官「そして、うちで少佐として働くことになった椿だ。」

椿「み、皆さん。どうも。朱雀院椿と言います。皆さんは知ってると思いますが、この度勇人君の元で働くことになりました。まだ、私のことを認められない方もいると思いますが、皆さんに認められるよう頑張るのでよろしくお願いします。」

すると、

神通「もう、認めてますよ。少なくとも、私は。」

そう言いながら、神通が前に出て来た。

椿「神通ちゃん。」

神通「私は、刀で交えた時から貴方を認めています。どうぞ、よろしくお願いします。」

そう言うと、神通は手を出した。

椿「ありがとう。神通ちゃん。」

そして、2人は握手した。しかし、

神通が椿に一歩近づき、

神通「でも、提督は渡しませんから。」

椿「それは、こちらのセリフだから。」

俺は、何を話したかはわからなかったが、笑顔でありながら、

司令官「目が笑ってない。」

一村「すごいですね。2人からは謎のオーラを感じますよ。」

司令官「俺もだ。」

明らかに、2人からはただならぬオーラが出ていた。

司令官(女って、怖いんだな。)

こうして、自己紹介が終わると、

司令官「えぇ、今ここで少しみんなに伝えたいことがある。」

そう言うと、全員が俺の方を向いた。

司令官「実は、俺たちの異動が決まった。」

全員「・・・・・。」

一瞬、みんなが膠着した。そして、次の瞬間

全員「えぇーーーーーーーーーー!!」

そして、

金剛「提督~、一体どういうことですか。何で、異動何ですか。」

電「行かないでください。」

天龍「最後まで、責任を取るって言っただろうが!!」

長門「提督、なぜそうなったんだ。」

カチューシャ「ちょっと、ふざけんじゃないわよ。」

みほ「勇人君、もしかして私たちのことが嫌いになったから。」

一斉に、怒鳴られたり、泣かれたり、散々な目にあった。

司令官「落ち着け!!お前ら。誰が俺だけだと言った。」

全員「えっ!?」

司令官「今、言っただろ。俺たちの異動が決定したたって。」

清岡「お、れ、た、ち?」

司令官「ここにいる全員で異動するんだよ。」

全員「・・・・・・。」

再び、全員が膠着した。そして、

全員「ヤッターー!!」

今度は、大喜びだ。

電「つまり、提督と離れ離れにらなくて、済むということですね。」

司令官「そうだよ。だが、こことはお別れになるぞ。それでいいなら着いてきてもいいぞ。」

吹雪「こことはお別れ。」

司令官「そうだ。長い間ここにいた者にとってはな。嫌なことが多かっただろうが、来週でこことはお別れだ。」

すると、

長門「提督。みんな私たちは着いていく。正直、ここでは、提督の言った通り、辛い思い出しかない。だから、私たちは提督についていくよ。」

長門が、そういうと、みんなうなづいたりしていた。

司令官「分かった。なら、荷物の準備しておけよ。来週には、引っ越しが始まるぞ。」

全員「はい!!」

こうして、全員が俺についてくることになった。

すると、

椿「ちなみに、どこへ異動何ですか。」

司令官「東京第1連邦基地だよ。」

一村「えっ!?」

清岡「マジで?」

司令官「マジ。」

林「嘘じゃないんですよね。」

司令官「うん。嘘ではないな。」

椿「つまり、天国の基地で仕事できるって事。」

司令官「そうだよ。」

その後、一村、清岡、林は大はしゃぎしていた。

こうして、全員で新たな基地に移ることになった。


続く







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