2022-11-24 14:14:37 更新

前書き

大変お待たせしました。今回から少し、兵器やこの小説の軍について解説をいれてます。それではどうぞ!!


20○○年4月○日

午前8時

尾張 久遠の屋敷


昨日、鬼との戦闘から一夜明けた朝、俺は織田家の当主、久遠の屋敷で朝食を取っていた。

司令官「ご馳走様でした。」

朝食は、久遠の妻である結菜という美濃のマムシと呼ばれた大名の娘が、用意してくれた。朝食には、浅漬けと漬物のみで、浅漬けを2杯頂いた。そして、朝食が終わると、

司令官「悪いな。わざわざ朝食まで用意してもらって。」

と結菜に対して、礼を言う。

結菜「別に、久遠から頼まれただけで、貴方と為に私はやったつもりは無いわ。正直言って貴方には、さっさと出て行ってもらいたいの。」

司令官「それは、俺が久遠の夫になる事についてか。」

結菜「えぇ、そうよ。別に同盟だけなら問題はない。でも、久遠の夫となる事なら話は別。どこの者かも分からない男が久遠の夫なる事は久遠を支えるものとして、許す事はできないわ。」

と俺の不満に対して俺は、

司令官「だろうな。」

結菜「あら、否定はしないのね。」

司令官「そりゃあ、俺もほぼ勝手に決められた事だからな。不満を持つ者いても何も不思議とは、思わないよ。もちろん、俺がお前や久遠自身からも取るに足りないと思ったら、この話は破棄してもらって構わない。正直、俺はこの尾張という国で、貿易などができれば、良いんだからな。まぁ、それでもそっちがウチの部下に手を出したり、同盟との条件を破るような事があれば、即刻同盟は破棄するつもりだ。それと同時に俺たちは別の国と手を組むか、俺たち自身がこの尾張を落とすか。それは、俺たちと久遠次第だかな。」

結菜「そうならない事を願ってるわ。」

司令官「それは、此方も同意見だ。」

と朝食中はそんな話をしていた。そして・・・・・


午前8時30分

朝食を終えた俺は、1人で貸してもらっている部屋で武器の点検をしていた。すると、

神通「司令官。今、お時間よろしいですか。」

と神通の声が聞こえてくる。

司令官「あぁ、良いぞ。」

と返事をすると、

神通「失礼します。」

と言って襖を開けて、部屋に入ってくる。そして、

神通「司令官。昨日、頼まれていた件の準備が整いました。現在、此方に向かっているとの事です。」

司令官「分かった。後は、俺が話をつけておく。お前は、椿と一村たちと一緒に現場の支援に回ってほしい。」

神通「了解しました。」

そう言うと、神通は部屋を出て現場に向かうとする。そんな神通の後ろ姿を見た俺は神通に対して、

司令官「久遠の件、納得いかないのか。」

と問いかける。

神通「あの人は、自分勝手すぎます。司令官の気持ちも知らないで自分の意見だけを通してきて。」

司令官「今は、仕方がない。まだ、織田との同盟を結んだばかりだ。今は、互いが互いの要求を呑むしかない。互いに筋を通さないとこの同盟は崩れる。今は様子を見て、互いに信頼がとれた時に交渉してみるよ。だから、今は耐えるしかない。」

神通「ですが!!」

と神通が言うとした瞬間、俺は神通の頭にポンっと手を置き、

司令官「安心しろ。これくらいの事、直ぐに慣れる。それに、決してこの同盟がまだ悪い方へと進んだとは決まった訳じゃない。ありがとな、心配してくれて。そういうところがお前の良いところだ。」

と言う。

神通「決して、無理だけはしないでください。私はもうあの時のような想いはしたくありません。」

司令官「分かってる。約束だからな。」

神通「はい。」

そういうと、神通は黙って現場に向かう。そんな姿を見届けた俺は、直ぐに久遠の元へと向かった。


午前8時40分

清洲城

司令官「久遠。部屋に居るか?少し、頼みがあって来たんだけど。」

久遠「あぁ、良いぞ。入れ。」

そういうと、俺は襖を開けて久遠の部屋に入る。

久遠「どうした。こんな朝早くに。」

司令官「ちょいと、頼みたいことがあってな。この土地を借りたい。」

そう言うと、俺は持ってきたファイルを開き、久遠に見せる。

久遠「ここは、何もないただの草原だが、どうするつもりだ。」

司令官「この土地に少しな新たな拠点を建てようと思ってる。」

久遠「別に土地を貸すのは良い。だが、拠点を建てる目的は何だ。」

と久遠が聞いてくる。

司令官「目的は至って単純だ。一つ目は、この拠点を中心に俺誰たちが清洲城周辺の防衛行えるようにするため。これは、同盟関係である織田軍にとっては悪くない話だ。二つ目は、ここに物資を送るためだ。これは、一つ目の理由と大きく関わってくる。俺たちがこの清洲城周辺を守るには、武器、弾薬などと言った物資が必要だ。でも、今俺たちが尾張で拠点にしているあの基地までの道が少し悪すぎる。でも、空からなら何の問題もなくここまで物資を送り届けられる。」

久遠「つまり、お前たちの飛行機と言うやつを使うわけだな。」

司令官「そう言う事。また、その飛行機を使えば空から敵の勢力の偵察も出来る。それに今の俺たちの拠点と新たにここに創る拠点さえあれば、西と東に分けて航空偵察もできるようになる。また、この飛行機は空から攻撃も出来る。その利点を活かせるとしたら悪くない事だと思う。もちろん、その時に此方で手に入れた情報は逐一其方にも渡す。」

久遠「・・・・・良いだろう。」

司令官「交渉成立だな。」

と言うと、

久遠「ふふ、お前は本当に面白いやつだな。それで、拠点を作るのにはどれくらいかかるのだ。」

司令官「今は、機材の運搬させてるからな。機材が揃うのに大体1日、そこから計画図を確認して準備をするのに2日くらい、そこからは早くて5日、遅くて7日かな。でも、人手次第ではもっと早く終わるかもな。」

久遠「なら、我らからも何人人を出そう。」

司令官「それって、何人くらい?」

久遠「そうだな。基本は、武士の出所だな。だから、十数人くらいだな。」

司令官「・・・・・ふぅーん。なるほどね。・・・・・・なぁ、少し人を集める方法はこっちで考えらせてもらって良いかな。今日中に案は出すから。」

そう言うと、俺は久遠の部屋を出た。そして、そのまま俺は清岡に連絡し、

司令官「清岡、悪いが少し車をこっちに回してくれ。ちょいと行きたいところがある。」

と言うと俺はまっすぐ街に向かった。


午前9時

ブゥーーーン

清岡「隊長、何で急に町に行くんですか。」

司令官「少し、この尾張に住む人について知りたくなってな。」

と話しつつ、俺は清岡が運転する九五式小型乗用車で町へと向かう。

清岡「見えてきましたよ。」

と言われて前を見ると、町が見えてくる。

町は既に賑わっており、道は既に人でいっぱいだった。

俺たちは町の近くにバレないように車にカモフラージュ用のネットを被せた上で2人で町に向かった。


午前9時5分

人々「ワーワーワーワー。」

町は人で賑わっており、あらゆる店が立ち並び人々が生活に必要な物を求めて、溢れかえっている状態だった。そんな中を俺と清岡は、歩きこの尾張の人々がどんな生活をしているか見てまわった。

司令官「ほんと、昔に教科書で見た絵の町並み通りだな。」

清岡「酒、八百屋、魚屋、飲み屋、羽織屋。かなり数の種類の店だ。」

司令官「よし、じゃあ清岡。お前はあっちの人々に生活においての悩みを聞いてくれ。俺は、こっちで聞く。」

とそのまま、行こうとすると、

清岡「ちょい、ちょい隊長!!」

と清岡が止めてくる。

司令官「何だよ。」

清岡「え、町に来た理由って町の人々の悩みを聞くためですか。」

司令官「そうだ。ちなみにこの後、ここから離れた村もいくつかまわるからな。」

清岡「えぇー!!」

と切望の声が聞こえたが、無視して俺は人々に生活の悩みを聞き続けた。


午後1時

あれから、町や村の人々の悩みを聞き続け、それを全てメモ帳に書き記し続け、それをまとめて上で案を久遠に見せに行った。

久遠「これは、予想以上の案だな。」

司令官「これなら、問題ないだろ。もちろん、報酬はしっかりと此方で用意する。」

久遠「フフフフフ、お前は面白いな。まったく。良いだろう。では早速各地にこの内容を描いた看板を用意させよう。」

司令官「じゃあ、俺は早速準備するから頼んだぞ。」

そう言うと、俺はそのまま一村たちの元に向かった。

そして、翌日。町や村など各地にある看板が掲示された。内容は、この度織田軍と我々連邦軍が同盟関係に入ったと言うことから始まり、拠点の建設において地元の人々の募集を集う。この募集においては身分は関係なく、男女誰でも参加できるようにした。男性は拠点建設においての作業を、女性は炊事などといった件で募集を行なった。また、この作業を行う期間においては全て連邦軍が衣食住を提供し、面倒を見なければならない子供やご老人がいる場合は、連邦軍が設置した託児所及び病院などで全て責任を持って面倒を見ると言う内容だった。

そして、翌日には、


8時

連邦軍兵士「押さないで、ちゃんと順番を守って!!」

何千と言う人々達が基地の拠点の建設に参加したいと列をなって押し寄せたのだ。男も女といい沢山の人が押し寄せたため、一時はこの異世界に派遣されている半分の兵士がこの募集のたいように追われた。


そして、2日後

遂に拠点の建設が始まった。拠点の建設には多くのブルドーザーなといった物が多く使われ、この光景を見た拠点の建設に参加した地元の人々は唖然としていた。そして、建設が始まると、男性の人たちには材料の運搬や設置などを担当してもらった。また、俺たちが普段拠点の建設で使う器具などの使い方も積極的に教えた。そして、食事には募集に参加してくれた女性たちが作った米を使った料理が沢山配給され、力仕事を主にしている男性陣の支えともなった。また、この拠点を建設の合間には連邦軍の兵士と現地の人々との交流も積極的に行われ、現地の人々とは少なからず信頼を得ることができた。そして、現地の人々の協力もあり僅か4日で拠点は完成した。参加してくれた現地の人々には米や野菜なといった食材などが沢山褒美として与えられた。


そして、拠点が完成してから2日後、

午前9時

清洲 警戒基地

ブーン

早くも拠点の滑走路からは偵察機が空へと向かっていく光景が見られた。

久遠「ほう、これがお前たちの拠点か。」

今日は、拠点を久遠が拠点の見学に来ており空へと飛び立っていく航空機を間近で見ていた。

久遠「勇人、あの飛行機をもっと近くで見せてくれ!!」

司令官「はいはい。じゃあ、同じ機体が格納庫にもあるからそれを見せてやるよ。」

と言うと、俺は久遠を格納庫へと案内する。


午前9時8分

久遠「おぉ!!これが飛行機か。」

司令官「コイツは急降下爆撃機SBD-ドーントレス。今は、偵察任務で主に使ってるが、いざとなったら空から航空支援も可能だ。」

と俺は久遠に機体の解説をする。

久遠「こいつは、全部鉄でできておるのか。」

司令官「まぁな。コイツに乗る搭乗員の命を守るためにある程度の装甲をできてるからな。」

久遠「では、コイツはどうやって飛んでいるのだ。では、こんな鉄の塊が飛ぶカラクリは何だ。」

司令官「それは、コイツのおかげだよ。」

そう言うと、俺はSBD-ドーントレスのエンジンハッチを開ける。

司令官「このエンジンっていう物がコイツが空を自由に飛べる理由さ。」

久遠「よく分からんが、コレさえあればコイツは飛べるのか。」

司令官「まぁ、そう言うこと。このエンジンは基本俺たちの戦車や車などといった全ての乗り物に使われてる。」

久遠「なぁ、勇人。少し、お前に話したいことがある。」

と久遠は深刻そうな顔で言ってくる。

司令官「・・・・・分かった。少し、場所を変えよう。」

と言って俺は久遠共に応接室に向かった。


午前9時12分

応接室

司令官「それで、話って。」

あれから、俺は久遠と話すためにここまで連れてきていた。

久遠「勇人。我はこれから美濃を攻めようと思っている。」

司令官「結菜の故郷か。」

久遠「そうだ。今川を倒した今、後方の安全は約束されたも同然。しかし、美濃は難攻不落とも言われている。そこで、お前の力を借りたい。手を貸してはくれぬか。」

司令官「・・・・・。」

俺は、少し考えた。確かに俺たちの兵器の力があれば、美濃の攻略は出来ない事はない。しかし、戦うと言うことは当然誰かが死ぬと言うことだ。ここで、部下を死なしたくは俺はなかった。しかし、

司令官「・・・・・分かった。美濃の攻略には可能な限り協力はする。だが、今すぐに動けるわけじゃない。こちらもそれなりに準備が必要だ。後、情報も。だから、今すぐに攻めるのは無理だ。少し、時間がほしい。」

久遠「分かった。お主に任せる。」

こうして、久遠との話し合いの結果俺達異世界派遣部隊は、美濃の攻略に向けて動く事になった。


午後1時

基地の演習場

兵士「次弾、装填!!・・・・・ってー!!」

ズドン

ヒューン

ドガーン

フンメルからの砲撃が目標に着弾する。

そして、砲撃が止むと、

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ウィーン

目標地点に向かって、機甲師団が突撃を開始する。また、軽戦車に護衛されたハーフトラックを主力とした機械化歩兵師団も共に前進する。


それを司令官と織田軍一向は、少し離れた場所から見ていた。今は、俺達の陸上においての演習の見学をしており、久遠以外の家臣達も見にきていた。

司令官「あれが、今の我々の一般的な戦いです。」

と俺が説明する。それを見た織田軍は、

麦穂「我々の鉄砲隊ですら、届かない場所からの一方的攻撃。そして、我々の攻撃を受け付けない鉄の動く要塞。戦い方が根本的に違う。」

壬月「あぁ、あの男を敵にまわしたら我々もあの兵器に牙を剥けられるのか。」

と俺たちの戦力を目にしたからか多くの家臣達も驚きを隠せたい様子だった。

司令官「今後は、織田軍との共闘も兼ねた訓練も行う予定です。」

と話していると、

バタバタバタ

と突如、空から騒音が流れる。すると、

バタバタバタバタ

と突如、空から2つのプロペラを付けた機体が10機姿を表す。

久遠「勇人。あれは、何だ!?」

と騒音の中、久遠が聞いてくる。

司令官「あれは、Fa 223。連邦軍で初めて導入されたヘリコプターだ。主に兵員輸送や物資の運搬に使われる。」


Fa 223・・・・第2次大戦化の中、ナチスドイツで開発されたヘリコプター。ドラッヘ(竜)と呼ばれた。生産数は20機だけだが、第2次世界大戦中に生産された数少ないヘリコプターの1つ。形は我々が知るオスプレイとも似ている。


そう。今年に入ってこのFa 223は試験的に俺たちの東京第1連邦基地と兄貴の大阪第1連邦基地に試験的に導入され、1ヶ月前から生産体制に入り、俺の師団やラインハルトやキリトの部隊にも配備されており、補給や兵員輸送、偵察。また、機甲科航空擲弾兵部隊というヘリボーン部隊において活躍している。既にこの基地には40機のFa223が配備されている。

司令官「この兵器もいつでも動かせるようにしている。美濃を攻める際にはコイツを使おうと思ってる。」

久遠「確かに、コレならあの難攻不落の城も落とせるな。」

と話していると、

一村『司令。少し、問題が。』

と無線が入る。

司令官「どうした?」

一村『美濃との境界線付近を偵察していた部隊からです。美濃の兵士が境界線付近の敵を一部引かせました。何か、美濃の内部であったのかもしれません。』

司令官「分かった。引き続き偵察を続けろ。後、明日から少し航空偵察も増やすようにしてくれ。」

一村『分かりました。それと、本部からも増援が来ました。』

司令官「増援?そんなの頼んでないが。」

一村『どうやら、転属部隊のようです。ドイツ連邦亡命軍から此方に転属された部隊です。既に部隊は此方の世界についており、部隊は此方に向かっているとのことです。後、30分ほどで着く予定です。』

司令官「分かった。着き次第教えてくれ。」

一村『了解しました。』

と言うと、無線は切れる。

そして、30分後


午後1時30分

尾張 前線基地 正門

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

と前線基地の正門と大きな揺れとエンジン音が響き渡る。

司令官「来たようだな。」

一村「はい。」

と俺が正門で待っていると、

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

とティガーを先頭に大規模な装甲師団が姿を見せる。そして、

キーーーーーーーーーーー

と正門を通過すると、先頭を走っていたティガーが俺たちの目の前で停止する。すると、

ガタン

と砲塔ハッチが開き、軍服を着た中年の男が降りてくる。

司令官「ロンメル中将!!」

ロンメル「お久しぶりです。大杉大佐。」

と敬礼してくる。このティガーから降りてきたのは、去年の12月に死にかけの俺を助けてくれたロンメル中将だ。ロンメル中将は、帝国軍から離反し、中国での戦いでは俺たちと共闘し勝利へと導いてくれた。中国での戦い以降は、アメリカにあるドイツ連邦亡命軍へと身柄を一時引き渡されたが、韓国政府と日本政府及び、日本連邦、韓国連邦軍からの交渉の上、死刑は免れ、ドイツ連邦亡命軍の軍として働いていると聞いていたが、

司令官「何故、此処に。」

と聞くと、

ロンメル「本日より大杉大佐の元に就くよう命令を受けたので。」

司令官「どう言う事だ?」

と聞くと、ロンメルは事情を話してくれた。ロンメル中将は、俺たちと別れ、ドイツ連邦亡命軍で働いていたが、本人が自ら前線への配属を上へと頼んだらしいが、現状連邦軍と帝国軍との間では大きな戦闘は起きておらず、互いに敵陣地を目の前に睨み合いが続いているため、前線への配属は叶わなかった。しかし、そのタイミングで運良く俺たちが異世界へと派遣される事を聞いたらしく、ドイツ連邦亡命軍と日本連邦軍との間で交渉が行われた結果、ロンメル中将がドイツ連邦亡命軍の代表として派遣されることになったのだ。


(この世界の豆知識)

連邦亡命軍・・・・・帝国との開戦前は、連邦軍はどの国所属しないものの各国に基地があった。また、その基地の兵士の大半が現地の人あった。しかし、戦争が始まるとドイツやフランスなどにいた連邦軍は帝国に侵略受け、敗退。その後は、アメリカへと亡命し、現在は連邦亡命軍として今も連邦軍の元で戦っている。つまり、ドイツ連邦亡命軍は、ドイツに配属されていた連邦軍である。


司令官「なるほど。では、これからよろしく頼みます。ロンメル中将。」

ロンメル「いえ、ドイツ連邦亡命軍に所属となってからは階級は大尉なのでロンメル大尉で宜しいですよ。階級は大杉大佐か上ですし。」

司令官「そうか。では、これからよろしく頼む。ロンメル大尉。」

と俺とロンメルは強い握手を交わす。こうして、新たに俺の元でロンメル大尉が就くことになった。


午後8時

尾張 前線基地の執務室。

兵士「乾杯!!」

と外から声が聞こえてくる。

基地が出来てから、2日も経つのに夜は毎日お祭り騒ぎだ。また、ロンメル大尉の部隊が来たことにより歓迎会も含めた上でらしい。しかし、そんな様子をよく思わない奴らもいた。今年入隊した新米達だ。例え、今は仲間だとしてもかつては帝国軍だったロンメル大尉の部隊を気に入らないのだろう。

司令官「早めに、そこの所もなんとかしないとな。」

と俺が呟く。すると、

コンコン

と誰かが執務室のドアをノックする。

司令官「入れ。」

と言うと、

ガチャ

加賀「失礼します。」

加賀が入ってくる。

司令官「おお、どうした?」

加賀「ちょっと、暇だったから。」

司令官「赤城達はどうした。」

加賀「まだ、食事中。」

司令官「やっぱりか。お前は、いいのか。」

加賀「今はお腹いっぱいだから、いいわ。」

司令官「今はって・・・・・。」

と言うと、

加賀「司令官こそ、休まないの。もう、今日の書類は終わったって聞いたけど。」

と聞いてくる。

司令官「まだ、やる事が個人的にあってな。」

加賀「そう。倒れない程度にね。」

司令官「ハイハイ。」

加賀「ハイは、一回。」

と言われてしまう。すると、

加賀「平和ね。」

と加賀が言う。

司令官「そうだな。戦争してるとは思えない光景だな。」

加賀「私としては、此処の一帯を収める大名と戦争したい気分だけど。」

司令官「おお、怖。」

と加賀は久遠に対して愚痴を言ってくる。

司令官「なぁ、加賀。」

加賀「何?」

司令官「お前にはこの際に話しておく。俺たちは、近いうちに織田軍と共に美濃の攻略に移る。」

加賀「そう。それは、あの女の指示。」

司令官「指示というか、頼みだな。」

加賀「そう。じゃあ、また近いうちに作戦会議が必要ね。」

司令官「そうだな。また、一波乱ありそうだ。」

加賀「約束だけは守ってね。」

司令官「分かってる。必ず、戻ってくるよ。」

加賀「なら、良いわ。私はもう寝るわ。司令官も、早めに休む事をおおすめしますよ。」

司令官「そうか。ありがとう。それじゃあ、お休み。」

加賀「お休みなさい。」

と言うと、加賀は少し微笑んで執務室を出ていく。

司令官「ハァ~。俺も飯にしますか。」

と言うと、俺も食堂へと向かった。


続く





















後書き

ご愛読頂きありがとうございます。現在、私アニ督は、ハーメルンにおいても小説を出しております。ハーメルンおいては魔法科高校の劣等生を舞台としたオリジナル小説を投稿しております。今後、ハーメルンにおいても現在この作品にて募集している「登場させてほしい兵器や艦娘」をコメント等で送ってくだされば確認次第、すぐに採用させて頂きたいと思います。また、作品においての質問や意見があればコメントでどうぞ。その代わり、アンチなどのコメントはスルーさせて頂きます。それでは、次回も楽しみに!!


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