悪魔と仲間達2 No.6【共闘】
大変お待たせしました。それでは、どうぞ!!
20○○年4月○日
午前9時30分
清州城 久遠の部屋
司令官「久遠、居るか。」
と俺は久遠の部屋の前の襖で久遠がいるか確認する。
久遠「あぁ。勇人か。入れ。」
と部屋から声が聞こえると、
シャ
と俺は部屋に入る。
久遠「来たか。急な呼び出しですまなかった。」
司令官「どういうことだ!?美濃への侵攻はまだなんじゃなかったのか。」
俺は部屋に入ると同時に久遠に問いただす。
久遠「まぁ、まずはそこに座れ。立ったままでは落ち着いて話ができん。」
と言われたので、俺は黙って座り、
司令官「それで、どうして急に攻める事になった理由を聞かせてもらおうか。」
久遠「お前の家臣がくれた情報を見たんだ。今、尾張と美濃の境界には美濃の兵士の数が少ない。だから、今こそ尾張を攻め、城を落とすための足掛かりを作ろうと思ったのだ。」
司令官「それで、どうせ俺をに先陣務めよって言うんだろ。」
久遠「そうだ。」
と答える久遠に対して俺は
司令官「あのなあ、この際に正直に言っておく。今のうちの軍でお前の評価は良くない。理由は、お前の勝手な俺たちへの指示。こっちにだって段取りがある。今まで俺も我慢してたが、今回ばかりは異議を申し立てる。」
久遠「・・・・・・。」
そう。実は現在において久遠の行動は俺の部下から評判は良くないのだ。同盟の際の勝手な結婚を条件とした事から始まり、今までかなりこちら側に無理に近い事を頼んできていたのだ。道が悪いゲートから清洲の基地があるのにも関わらず大量の装甲師団の移動要請、まだ同盟が始まって間もないのにも関わらず資源を一部要求してきたのだ。本来なら、織田がこちらに食料などを分けることが同盟の約束のはず。なのに久遠は我々の食料を一部渡せなど言ってきたりしており今まで我慢して俺も応えていたが、既に部下の中には同盟が正しかったのかどうか疑っている者もいる。つまり、同盟が下手をすれば崩壊する可能性が早くも出てきたのだ。
司令官「この際に、言っておくがお前を守ることも大切だが、それと同様に俺には部下を無事に家に帰すという義務がある。侵攻の件は考えておいてやるが、少し自分の行動を考えてくれ。」
と強く言うと、
俺は立ち上がり、久遠の部屋を出ようとすると、
久遠「やっぱり・・・・・お前も・・・・・私を見てくれないのか。」
と小さな声でつぶやく。それを聞いてしまった俺は
司令官「今日の会議には一応、出席する。だが、侵攻に参加するかしないかは会議以降考えた上で答えを出す。」
と言うと、俺は黙って部屋を出る。すると、
結菜「久遠になんて言ったの。」
と部屋を出るにいなや今度は結菜と出くわす。
司令官「少し、自分を行動を考えるよう注意しただけだ。」
結菜「久遠は、ただこの国為に動いてるだけよ。」
司令官「それが、こちら側からしたら少し迷惑になっているんだよ。」
結菜「同盟とはそういうもの、従うのは当たり前よ。」
司令官「こっちも部下の命を預かっている身だ。」
結菜「此処は織田軍の領地!!従うはのは当たり前。」
司令官「その言動が、下手すれば同盟の崩壊に繋がるんだよ!!」
結菜「勝手に来たのはそちらでしょ!!織田軍には、貴方達を賄う食料はないの!!」
司令官「だったら、同盟なんて組むんじゃなかったよ!!」
と俺と結菜が口論が始まった瞬間、
久遠「もう、よい!!」
と久遠が言ってくる。
久遠「全ては・・・・私の責任だ。2人が争う理由はない。」
と言うと久遠は俺の横をすれ違う形で何処かに行ってしまう。
結菜「久遠!!」
と結菜は久遠の後を追うが、俺は
司令官「チッ・・・・・なんなんだよ!!」
とイライラしつつ、一度城を出た。
午後9時45分
清州城城門前
一村「戻りましたか。隊長。」
俺が城から出てくると同時に一村が迎えに来る。
ひよ「お帰りなさい。勇人様。」
転子「どうでしたか。」
と聞いてくるが、
裕翔「悪い。まだ、会議は行われないらしい。追ってまた連絡が来ると思うからそれまで待機だ。」
と言うと、俺はそのまま基地に戻った。
午後9時
執務室
あれから、12時間が経過した。未だに会議においての招集がなく俺の部隊は、いつでも出撃できるようにした状態で待機していた。
司令官「ハァ〜、あれから12時間。久遠の奴、何をしてるんだよ。」
と執務室の椅子に座って待っていると、
コンコン
大淀「失礼します!!」
と慌て気味に大淀が執務室に入ってくる。
司令官「どうした。そんなに慌てて。」
大淀「司令官。先ほど、織田軍から連絡がありました。」
司令官「会議についてか。」
大淀「いえ、急を要する事です。信長様朝から出かけたきり、帰ってきてないとの事です。そのため、我々連邦軍にも捜索を手伝うよう要請が。」
と聞いた俺は、
司令官「すぐさま、捜索隊を編成。準備ができ次第出撃。直ぐにこれを一村達に知らせてくれ。俺も直ぐに捜索に向かう。」
大淀「了解しました!!」
と言うと、大淀は部屋出て直ぐに一村達の元に向かった。そして、俺も
司令官「ったく、こんな時にアイツは。」
と言いつつ、直ぐに執務室を後にした。
午後9分22分
とある山の中
司令官「隈なく、捜索しろ。」
俺は直ぐに基地を出てから、最後に久遠が目撃された情報を元に捜索を続けていた。すると、
麦穂「勇人殿。」
と馬に乗った麦穂さんと合流する。
司令官「麦穂さん。」
麦穂「殿は。」
司令官「まだ、捜索中です。ですが、夜なのでこちらも広範囲の捜索は難しいです。」
麦穂「申し訳ありません。私共の殿のせいで。」
司令官「いえ、気になさらず。それに・・・・もしかしたら俺のせいかもしれませんし。・・・・俺は、少し東側を探してみます。麦穂さん達は可能な限りこちらと連携を取れる場所での捜索を。」
麦穂「分かりました。」
と言うと、俺は足場が悪く視界が利きにくい山をライトと救急バック、護身用のKar98を持って東側に向かった。
午後10時30分
東側の捜索を始めて、早くも1時間が経過した。俺は相変わらず視界の悪い山道を歩き続けていた。
司令官「久遠!!どこだ!!」
と度々声を出して、呼びかけていると、
司令官「うん?」
突如、前方から何かが向かってくるのを微かに確認できた。
司令官「何だ?」
とライトを照らすと、
「ブフッ」
と向かってきたのは馬だった。
司令官「おーい。よしよし。どうどう。」
と俺は馬を止める。すると、その馬には鞍と手綱が着いていた。
司令官「誰かが乗ってたのか・・・・・まさか。」
と俺は直ぐに近くの木に手綱を使って、馬が逃げないように括り付けると、
司令官「チッ・・・・・。」
と舌打ちして、馬が来た方向の捜索を始めた。
午後11時
再び、30分も時間が経ったが、未だに久遠は見つけられずにいた。
司令官「クソッ。どこに居るんだよ。」
と言いつつ、ライトで探していると、道の端に大きくて深い窪みを俺は見つけた。
司令官「深さは、・・・・うわっ、深え。」
と言いつつ、ライトを照らすと、
司令官「うん?」
とライトで窪みを見ていると、何か白い布らしき物を見つけた。俺は少し体を乗り出して再度ライトを照らしてみると、そこには
司令官「久遠!?」
と窪みの中で座り込む久遠の姿がそこにはあった。
司令官「久遠!!」
と呼びかけると、
久遠「うん?・・・・勇人?」
と久遠と目が合う。
司令官「何やってんだよ。そんな所で。」
久遠「馬から落ちて・・・・ここに落ちたしまって、足も挫いて。」
司令官「ハァ〜、分かった。」
と状況を把握した俺は窪みに落ちた久遠を引き上げるため、物を探すが
司令官「・・・・ない。」
と持ってきたバックには応急措置用の物しかなく、あるのはライトと護身用に持ってきたKar98だけ。なので、
司令官「ほら、これに掴まれ。」
とKar98のグリップ部分を久遠に差し出す。
久遠「掴んだぞ。」
と久遠がKar98のグリップを掴むのを確認できると、
司令官「上げるぞ。」
とKar98のバレルの先端部分を持っている俺は力を込め、
司令官「ふんっ!!」
とKar98のグリップを掴んだ状態の久遠を窪みから出す為に力を出す。そして、
ドサッ
何とか、久遠を窪みから救出させる事に成功した。
司令官「ハァ、ハァ。」
流石に疲れた俺は、腰を据える。すると、
久遠「すまない。私のせいで・・・・・。」
と言うが、
司令官「気にするな。お互い様だ。俺も今朝は悪かった。」
と謝る。そして、
司令官「ほれ。」
俺は久遠に背中を見せ、
司令官「捕まれ。」
久遠「えっ?」
司令官「馬がいる所までおんぶしてやるから。」
久遠「だ、だが、・・・・・・。」
司令官「良いから。俺も早く基地に戻りたいから。」
久遠「う、うん。ありがとう。」
と言うと俺は黙って久遠をおんぶして暗い山道を再び歩き出した。
午後11時40分
あれから、久遠おんぶした状態で何とか馬が居るところまで戻ってくることができた。そして、今は一村や麦穂さん達と合流する為に久遠を馬に乗せ、俺が馬の手綱を引いている状態だった。
司令官「あぁ、あと少しで着く。また、追って連絡する。」
一村『了解しました。」
と無線が切れると、
久遠「勇人。なぜ、お主はそこまで出来るのだ。」
司令官「うん?どう言う意味?」
久遠「お主は、家臣からも信頼されていている。私にはそんな姿が羨ましい。」
司令官「・・・・・別に俺だけか特別なわけじゃないよ。俺はただアイツらといる事が楽しいんだ。」
久遠「楽しい?」
司令官「俺もな・・・・・2年前まではずっと1人みたいなもんだったんだ。俺が住んでいる国は今、戦争中なんだ。」
久遠「戦をしておるのか。」
司令官「あぁ、15年前にその敵国は突然、宣戦布告してきてあっという間に同盟国を占領して、俺たちの国にも攻めてきた。その時に俺の両親は死んだ。残ったのは兄弟だけで、それからその敵国を滅ぼす為だけに必死に頑張ってきた。でも、5年前の大規模な戦闘で大事な部下を全員死なせた。そして、俺だけが生き残った。そこからは、・・・・・・誰とも話したくもなかったんだ。でも、1年前に今のアイツらと出会ってからは楽しい日々だった。もちろん、悲しいこともあった。俺たちは兵士だ。戦に行けば誰かは死ぬ。さっきまで一緒に戦ってた仲間がふと横を見たら血を流して死んでる事なんて当たり前だ。でも、だからといって逃げるわけにはいかない。まだ、生き残って、戦ってる仲間のためにも。そんな気持ちを胸に頑張ってきたらこんな大所帯の部隊になっちまって。今では五月蝿いバカ共の相手で大変な日々だよ。・・・・・・久遠。別に俺はただ仲間を思って努力すれば、それに仲間達もいずれ気づいてくれる。そうすれば後は勝手について来てくれるさ。」
久遠「・・・・・・フフフフフ。そうか。ありがとう。勇人。」
と久遠は言ってきた。それからは、ただ俺の国について話したりして、一村達と元に向かった。
午前1時
清洲 前線基地の病院
日も明け、俺と久遠はあれから何事もなく一村と合流することができた。
結菜「久遠!!」
と連絡を受けた結菜が慌てて、入ってくる。
司令官「此処は病院だ。静かに。」
と注意するが、
結菜「久遠は大丈夫なの!?」
と聞いてくる。すると、
久遠「安心しろ。結菜。」
と久遠が診察室から出てくる。
久遠「足を捻っただけで、後は何も問題ない。」
結菜「本当なの?」
久遠「あぁ、安心しろ。」
と久遠の状態が分かったところで、
司令官「で、ひとまず急な問題は片付いた事は良いんだが、美濃を攻める件はどうするんだ。」
と聞くと、
久遠「・・・・・勇人はどう思っているのだ。」
と聞いてくるので、
司令官「別に足がかりを作るために攻めるなら、それくらいを手を貸すよ。」
と返答する。
久遠「良いのか。勝手な事をしておいて。」
司令官「もう、気にしてない。それに尾張の体制が少しでもこの戦いで良くなるなら、俺は賛成するよ。」
と言うと、
久遠「そうか。ありがとう。」
と言ってくるが、
司令官「良いよ。同盟で力を貸す事は約束してたしな。」
とこうして、美濃の攻める件が確実に決まったのだ。
午前7時
基地の作戦会議室
司令官「えぇ、まだ睡眠が足りてない奴も居ると思うが、これより作戦会議を始める。」
と織田軍と俺たちの部隊による作戦会議が始まった。作戦には久遠や結菜、織田軍の家臣達。一村や清岡、林。キリトや椿、長門など多くの将官に集まってもらった。しかし、
一村「ふわぁ〜。」
清岡「眠い。」
と昨日の久遠の捜索の件もあり、一部は睡眠不足に陥っていた。
司令官「えぇ、まず今日の早朝の偵察によると現在、美濃の見張りは少数。今すぐに攻めても簡単に突破は可能だ。」
と俺は地図を指しつつ、話す。
司令官「ただし、例え突破できたのとしてもすぐに本隊が押し寄せて来るのは時間の問題だ。よって、こちらの勝利を確実のものするべく、少数の美濃の兵を更に分散させ、一気に兵を消耗させ、美濃攻略においての足がかりを得ることが今回の戦いにおいての目的だ。よって、攻める際には3つの部隊に分ける。」
麦穂「3つの部隊ですか。」
司令官「そうです。また、攻める時間も部隊によって異なります。まず、最初に攻撃を開始するのは中央の部隊。主力は我々は機甲師団、織田軍は騎兵隊を主力とします。」
と尾張と美濃の境界線が描かれている地図の中央に乗せてある駒を俺は動かす。すると、
久遠「なぜ、騎兵隊を主力に?」
と久遠が質問してくるので、
司令官「この境界線を抜けると少し森、そしてその先には草原が広がっている。このような見晴らしも良く自由に動ける騎兵隊が最も活躍できる。場所だ。だから、騎兵隊を主力にした。此処は俺や一村、まほやみほなどドイツを主力にした戦車部隊とBC自由学園を主力にしたフランス戦車部隊が担当する。ただし、森を抜け次第中央部隊は、二手に分かれる。一つはそのまま前進。もう一つは、東に移動しろ。これは包囲するためだ。次に、東側。東はかなり整理された道がある。東側はおそらく此処にかなり兵を送ってくると思う。これらの敵に対して我々は少数で挑む。」
一村「少数ですか?」
司令官「そうだ。この道は幸いにもほ道は山に挟まれた状態だ。そのため、敵に対して充分に奇襲は可能だ。此処は弓兵と鉄砲隊、そしてこちらはアンッイオと継続、知波単を主力に展開、戦車はイタリアCV33で他は戦車ではなく歩兵や砲兵、主力に頼む。そして中央突破し、東に向かってきてる部隊と合流しろ。そして、最後は西だ。西は川で、歩兵の足を奪うが、戦車なら問題ない。川を残ったのアメリカ、イギリス、ソ連の部隊で突破し、途中で中央部隊と合流。これが今回の作戦だ。異論もしくは説明は?」
と聞くと、
一村「今回の戦闘において空から支援は?」
と聞いてきたので、
司令官「ある。ただし、要請する場合は付近に民間人がいない事を確認して行え。他には?」
と聞くと、
「・・・・・・・・。」
と誰も言わないので、
司令官「では、解散。」
と言うと、
ガタッ
ガタッ
と一斉に立ち上がり、みんなそれぞれの準備に向かう。
それから、2日後
作戦開始前の午前6時
俺は作戦前に全部隊を集め戦闘前に大事な事を全員に伝えるべく自分のティーガーの砲塔に登りると、
一村「全員!!注目!!」
と一村が言うと、全員しっかりと整列し、俺の方を見る。そして
司令官「全員!!今日はこの異世界において初めて本格的な戦闘となる日だ。我々は、織田軍と連携し、美濃を攻める為の足掛かりをつくる!!此処にいる全兵士が今日まであらゆる訓練に耐え、一人前の兵士として此処にいる。君たちの中には名誉や憧れを持って此処にいる者もいるかもしれない。だが、名誉や憧れよりも大事な事がある。それは・・・・生き残ることだ!!何があろうとも必ず生き残れ!!命あってこその名誉だ!!分かったか!!」
全兵士「サー、イェッサー!!」
司令官「よし!!君達全兵士の奮闘を祈っている!!それでは、各部隊!!位置につけ!!」
と軽く士気を上げるために行い俺も出撃の準備に入る。
午前7時
カチカチ
俺は7時なった時計針を見て、
司令官「時間だ。これより作戦を開始する。合図を。」
と言うと、
織田軍の足軽「はっ!!」
と言うと、
織田軍が合図であるのろしを上げる。そして、
ズドーン
ズドーン
ズドーン
ズドーン
と後方で俺たちの砲撃支援を行うラインハルトの10.5センチleFH 18が数回に渡り火を噴く音が響く。
10.5センチleFH 18・・・・1929年から1930年にかけてドイツのラインメタル社が開発した榴弾砲。1935年に採用され、第2次世界大戦ではドイツ国防軍、親衛隊など幅広く使われ、フィンランドにおいても継続戦争でドイツから送られた数門がソ連軍に対して猛威を奮った。戦後は鹵獲されたりした物が独立戦争なのでも使われた。
そして、
ドガーン
ドガーン
ドガーン
ドガーン
と美濃側にから着弾と同時に爆発と大きな土煙が上がる。
司令官「そして、中央部隊前進!!」
と言うと俺は自分のティーガーに乗り込む。戦車の上には多くの織田軍の足軽や連邦の兵士を乗せた状態で
ゴゴゴゴ
と大きなエンジンをたて、俺のティーガーを先頭に戦車部隊が美濃の領地に侵攻を開始する。後方には大規模な機械化歩兵師団2個師団と約300名による久遠と壬月を主力にした織田軍の騎兵隊が共に前進する。侵攻開始当時に俺たちは森に入っていく。
斎藤軍の足軽「逃げろ!!」
と先程の砲撃でびびって、逃げる斎藤軍の足軽の姿が見えてくると、
司令官「逃げる敵兵には構うな。」
と無視して前進する。
一方、東側では
兵士「報告です。大杉大佐の中央部隊は予定通り侵攻を開始しました。」
と連絡を受けた兵士が報告に来る。
清岡「予定通りだな。よし、俺たちは此処で敵が来るのを待つ。」
と話していると、
織田軍の足軽「報告!!偵察部隊からです。先程、此方側の近くにある砦から此方のに向かってくる斎藤軍を確認!!すぐに来ると思われます。」
と織田軍からの報告がくると、
清岡「よし、各部隊それぞれいつでも撃てるようにして待機!!」
と指示を出す。
そして10分後
ドドドドド
と斎藤軍が前進してくる姿が清岡がいる場所から視認できる所まで来た。そして、
清岡「よし。爆破用意!!」
と言うと、
工兵隊が爆破の準備をする。そして、
ドドドドド
と斎藤軍が清岡達が隠れている場所を通過すると、
清岡「爆破!!」
と叫ぶと、
カチッ
ドガーン
ドガーン
ゴゴゴゴ
と斎藤軍が道の脇に設置してあった火薬が一斉が爆発を起こす。そして、
斉藤軍の兵「グアアアアアー!!」
斎藤軍の兵「ギャアアアアアア!!」
と前方を走っていた斎藤軍の一派が爆発に巻き込まれる。そして、爆発と同時に
清岡「ってーー!!」
と叫ぶと
ダダタダダ
ダンッ
ダンッ
ダンッ
ピュン
ピュン
ピュン
タッ
タッ
タッ
タァッーン
タァッーン
と織田軍の弓兵と鉄砲隊と清岡が率いる歩兵隊が一斉に攻撃を残った斎藤軍に仕掛ける。
斎藤軍の兵「グハッ!!」
斉藤軍の兵「ガッ!!」
と撃たれて、次々に兵士達が倒れていく。そして、
斎藤軍の武将「引けー!!」
と撤退の指示を出すが、
清岡「逃がすか。追撃開始!!」
と指示を出すと、
ブィーーーーン
と山に隠していたイタリアの豆戦車CV33が現れ、
タタタタタタタタタタ
と斎藤軍に向かって攻撃を開始する。
斎藤軍の兵「何だ!!アレは!?」
斎藤軍の兵「織田軍の鉄馬だ!!逃げろ!!」
と逃げていくが、
タタタタタタタタタタ
CV33からの攻撃が止むことなかった。
一方、同時刻での西方面では
ズドーン
ズドーン
タタタタタタタタタタ
バババババババババ
と激しい砲弾や弾が川に降り注いでいた。
林「戦車部隊は、歩兵部隊を援護!!歩兵部隊は確実に1人ずつ対処して前進!!」
と林は適切な指示を出す。
兵士「もらった!!」
と1人の若い兵士はM1ガーランドについた銃剣で、
グサッ
ダァーン
ダァーン
ダァーン
カチーン
斎藤軍の兵「カハッ!!」
と1人を討ち取る。こうして、司令官の確実な作戦と指揮の元各戦線での突破に成功し、連邦と織田軍の連合部隊は着々と前進していた。
そして、中央では
ゴゴゴゴ
斎藤軍の兵「に、逃げろー!!」
と斎藤軍の兵が逃げ回っていた。その斎藤軍の背後には、
ダダタダダ
と熱い鉄で守られた戦車が轟音をたてて、進んでいた。そして、もちろん、その指揮を行っていたのは
司令官「前進!!各車、榴弾を装填!!撃てー!!」
ズドーン
ズドーン
と俺はティーガーの砲塔のハッチから顔を出して状況を確認しつつ、前進していた。そして、
司令官「歩兵と騎兵隊を展開!!」
と言うと、戦車と戦車の間をすり抜けるように
ドドドドド
と騎兵隊が前に向かっていく。そして、それに続くように
兵士「ウオオオオー!!」
と機械化歩兵と織田の足軽が敵に向かって、突っ込んでいく。すると、
偵察機『こちら、偵察機。お客さん達は全戦線での後退を開始!!繰り返す、全戦線での後退を開始!!』
と偵察機からの無線が入る。
こうして、今回の戦いにおいて俺たちは勝利を収めたのだ。
午後5時
美濃
連邦と織田軍連合の美濃前線拠点
無事に作戦が成功した俺たちはあれから敵からの攻撃に合うことなく拠点を作ることに成功した。
司令官「これで、少しは落ち着けるな。」
一村「はい。」
と前線拠点からの高台からの美濃景色を見つつ、俺と一村が話していると、
久遠「勇人。少し、いいか?」
と聞いてくると、
一村「隊長。自分は一度失礼します。」
と気を使ってくれたのか、俺の元から離れる。そして、
久遠「今日の戦。ありがとな。お陰で、勝つ事できた。」
司令官「別に、俺のお陰じゃないよ。久遠達の協力があったからこそ勝てたんだ。」
久遠「フッ、やはりお前は面白いな。自分の事よりも周りの事を褒めて。」
司令官「部下がいたからこの戦いに勝てたんだ。事実を言ってるだけだ。」
久遠「そうか。勇人。お前の野望は何だ?」
司令官「は?」
久遠「お前の野望だ。」
司令官「俺の野望・・・・・この世から戦争を無くし、子供達が戦争に怯える事のない世界を作りたい。」
久遠「・・・・良い。野望だ。勇人。今日は我と一緒に良ければ・・・・。」
と言いかけた途中で、
加賀「そのような行為は困ります。」
と加賀が割り込んでくる。
久遠「な、何だ!?貴様は?」
加賀「司令官の部下の1人である加賀と申します。久遠様。ところで、例え織田家の当主である久遠達でもこのような卑劣な行為はどうかと思いますが。」
久遠「卑劣とは、何だ!?卑劣とは!?」
加賀「あら、違うのですか。」
久遠「貴様!!例え、勇人の部下でも少しは目上の者に対する礼儀を身につけてから話せ!!」
加賀「私は、久遠達を目上の者とは思っておりませんので。」
とかつて何処かで見覚えのある光景が再び始まった。
司令官「・・・・・。」
と俺は黙って呆れた様子でその場を離れた。その後、久遠と加賀は、決闘寸前まで喧嘩したと言う連絡が追って俺に報告されてきた。
続く
ご愛読いただきありがとうございました。今回、少しだけ新たに艦これを主題としたオリジナル小説を新たにハーメルンとss投稿速報において制作をしております。描き終わり次第、直ぐに投稿しようと思ってるのでそちらの方もできたらよろしくお願いします。また、常にTwitterの概要欄を貼っていますが、もし上手くいかない場合は、アニメ大好き提督で検索してそこから私のTwitterをご確認下さい。また、新作の小説においても登場させて欲しい艦娘を募集しようと思っています。いつでも、気軽に送ってください。それでは、次回もお楽しみに。
【Twitter概要欄】https://twitter.com/mana20021209/status/1507759017279451145?s=61&t=PMx4sSQnuRzWr-0w2mIAHg
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