デビルと仲間たち No.22【夏の思い出(前編)】
今回から、旅行編です。今回は空母6人と主人公の旅行の話を前編と後編に分けて投稿します。また、最後にはこの旅行編の次の話に続く事を書いています。それでは・・・・・・・どうぞ!!
20○○年8月○日
午前7時
東京第1連邦基地 正門
今日から、俺は空母6人を連れて大阪へ向かう。
司令官「じゃあ、俺がいない間はここを頼んだぞ。」
明石「了解しました。お見上げをお願いしますね。」
司令官「ほいほい。」
こうして、俺たちは基地から電車を使って、東京駅へ向かった。
午前7時30分
東京駅
俺たちは基地を出てからは、何事もなく駅へとたどり着いた。
司令官「8時の新幹線に乗る予定だが、まだ30分もあるな。お前ら。どこかよりたい所でもあるか。」
すると、
赤城「でしたら、少し駅弁でも買いに行ってよろしいですか。」
司令官「いいけど、こんな朝から駅弁を食うきか。」
赤城「はい。朝食だけでは、足りなかったので。」
飛龍「そうですよね。私もちょっと物足りなかったかな。」
司令官(お前ら、6人分で10合分の飯が無くなっているだけとな。)
赤城「提督は、どうしますか。」
司令官「俺は、パスで。」
赤城「分かりました。では、売店にでも行きましょうか。」
そう言うと、赤城、飛龍、瑞鶴が売店がある場所へ向かって行った。
司令官「ハァ~、相変わらずすごいな。あの食い時は・・・・・。」
加賀「空母ですから・・・・・。」
司令官「やっぱり、それが原因か。」
翔鶴「まぁ、私も足りなかったので。」
蒼龍「私も。」
司令官「空母・・・恐るべし・・・・・。」
そんな話をしていると、
赤城「買ってきましたー。」
赤城、飛龍、瑞鶴がそれぞれ弁当を2つずつ持って、戻ってきた。
司令官「それじゃあ、行くか。」
こうして、俺たちは新幹線が来るホームに向かった。
大阪行きの新幹線来る3番線
午前7時50分
飛龍「まだ、来ないの提督。」
司令官「もう、そろそろ来るだろう。」
そう言ってると、
プルルルルルル
新幹線が来ると言う、合図が鳴り響く。
そして、
瑞鶴「アッ!来たよ。」
ブゥゥゥゥン
700系新幹線のぞみが俺たちの前で、停車した。
加賀「これが、新幹線ですか・・・。」
司令官「あれ、加賀って新幹線に乗るの初めて。」
加賀「はい。新幹線を見るのも初めてですし、旅行自体行くのが初めてよ。」
司令官「へぇ~、ならいい思い出ができたんじゃないか。」
加賀「そうね。昔は、こんな早い乗り物自体が走ってなかったもの。」
司令官「そうだろうな。」
そう話していると、
プシュー
新幹線のドアが開いた。そして、
司令官「じゃあ、乗るぞ。」
今回は、席を予約することができたので、無事に座ることができる。
そして、
席に着き、
10分後
プルルルルルル
とアラームが鳴り、
ブゥゥゥゥン
新幹線は、再び動き始めた。
そして車内では、
赤城「では、駅弁をいただくとしましょうか。」
そう言うと、空母6人は、美味しそうに駅弁を食べ始めた。
飛龍「美味しいね。」
蒼龍「そうだね。特に、この牛肉とても美味しいね。」
などと、弁当の事を話している中、俺は
司令官「クカーーーーーーーーーー。」
普通に、寝てました。
そんな状態が続き、
3時後、
午前11時
『まもなく、新大阪駅。新大阪駅です。』
と言うアナウンスが聞こえてきた。
司令官「あぁ~、着いたか。」
加賀「起きましたか。提督。」
司令官「あぁ、ここまで寝たのは、何年ぶりだろうな。加賀は、どれくらい寝たんだ。」
加賀「私は、30分ほど寝たわ。」
司令官「そうか。よし、降りる準備をするか。他に、寝てるやつを起こしてくれ。」
そう言うと、
加賀「赤城さん。起きてください。着きますよ。」
赤城「・・・・・はい。分かりましたよ。加賀さん。」
と加賀は、飛龍、蒼龍、赤城を起こしてくれた。五航戦の瑞鶴と翔鶴は、ずっと起きていたので問題なかった。
そして、
11時15分
新大阪駅
司令官「よし、着いたな。」
俺たちは、新大阪駅で新幹線を降りた。
赤城「へぇ~、ここが大阪ですか。東京と同じくらい都会ですね。」
司令官「人口に関しては東京が上だかな。で、この後どうする。」
飛龍「そうだね~。このままホテルに行くのもちょっとねぇ~。」
瑞鶴「せっかくだから、ショッピングしていこうよ。」
蒼龍「それもいいけど、もうそろそろお昼の時間だよ。」
司令官「そうだな。先に飯を食ってからでもいいかもな。」
翔鶴「じゃあ、何を食べますか。」
赤城「せっかく大阪に来たので、大阪ならではの食べ物が食べたいですね。」
司令官「なら、お好み焼きなんかどうだ。」
瑞鶴「えっ!?お好み焼き。お好み焼きが有名なのって広島なんじゃ・・・・・。」
司令官「まぁ、確かに広島もお好み焼きだけど、元々大阪もお好み焼きやたこ焼きなんかの粉物が有名なんだ。」
瑞鶴「へぇ~、そうなんだ。」
飛龍「じゃあ、お好み焼きにしようか。」
赤城「そうですね。提督、どっかこのあたりでおすすめの店はありますか。」
司令官「あるには、あるけど・・・・・俺が決めていいのか。」
加賀「料理ができる提督がおすすめする店は大抵間違いはないでしょうから。」
司令官「そこまで、言うなら構わないけど・・・・・。」
こうして、俺は大阪に来た際によく来る店に向かった。
11時35分
司令官がおすすめする店
あれから、俺たちは旅行用のパックを宿泊するホテルに送ってもらい、そのまま店に向かったのだ。
そして、
ガラガラ
店長「いっらしゃい。」
司令官「じいさん。久しぶりだな。」
店長「おお〜、これはアンちゃん。久しぶりだなぁ~。」
司令官「じいさんも元気そうで何よりだ。」
店長「バカを言うんじゃねぇ。まだまだ、若い者には負けんわ。で、後ろの方々はアンちゃんの連れかい。」
司令官「あぁ、そうだ。さっき大阪に着いたばかりで、せっかく大阪に来たからここで有名なものを食べたいって言ったから・・・・・。」
店長「そうか、そうか。さぁ、奥のお座敷へ。」
そう言われると俺たちは奥のお座敷に座った。テーブルの真ん中には、もちろん鉄板があった。
店長「おい、婆さん。アンちゃんが来てるぞ!!」
すると、
店長の奥さん「まぁ~。久しぶりだね。」
司令官「奥さんこそ、元気そうだな。」
店長の奥さん「そんな事ないよ。特に、アンちゃんと比べたらねぇ。それより、ニュース見たよ。凄いじゃない。北海道の英雄からの日本の英雄になるなんて。」
司令官「それほどでもないよ。」
店長の奥さん「何を言ってんだい。こんなことができるなんて、そうそういないよ。それで、そちらの美人さん達は。」
司令官「あぁ、コイツらは俺の部下で、明日一緒にUSJに行くつもりなんだ。左から、瑞鶴、翔鶴、蒼龍、飛龍、加賀、赤城だ。」
店長の奥さん「そうかい、そうかい。それで、何を頼むんだい。」
司令官「じゃあ、まずはふろふろ玉子を1つ。お前ら、何か食いたいものあれば頼めよ。」
そう言って、俺はメニューを渡す。すると、
赤城「じゃあ、私も同じふわふわ玉子で。」
飛龍「私は、とんぺい焼きで。」
蒼龍「私も同じで。」
翔鶴「私は・・・・・提督と同じで。」
加賀「私もお願いします。」
瑞鶴「私も。」
店長の奥さん「はいよ。」
そういうと、奥さんは立ち上がり、
店長の奥さん「あんた、頼んだよ。」
店長「分かってるよ。」
と言い、早速調理を始める。すると、店長が手を動かしながら、
店長「さっき、アンタたちの名前を聞いてたが、その名前は全部旧日本海軍の空母の名前じゃないかね。」
加賀「えっ!?」
赤城「どうしてそれを・・・・・。」
店長「わしも昔は旧日本海軍の一員でね。開戦から終戦まで、戦ったのでね。」
司令官「そっか。じいさんは・・・・・。」
そう。ここの店長は、若い頃は大日本帝国海軍の船員でなのだ。
店長「わしは、開戦当時は、比叡の三番砲塔を担当していてね。赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴から発艦して、真珠湾に向かっていく航空隊員を見送ったよ。それで、攻撃は成功し、真珠湾にいた艦隊は甚大的被害を受けたと言う報告が電探から伝わってきたときは、仲間の共に喜んだよ。だが、そんな日々はすぐに終わった。ミッドウェー海戦で敗北してからは負けが続き、海軍は衰退していった。そして、第三次ソロモン海戦でわしが乗っていた比叡は沈んだ。そして、わしはあの砲撃戦で多くの仲間を失った。だからこそわしは戦い、勝つ事だけを考えた。だが、戦局は変わることなくアメリカにおされていった。そして、わしの最後の出撃はあの最強の戦艦大和での出撃だった。アンちゃん。お主なら分かるだろ。」
司令官「坊ノ岬沖海戦・・・・・。」
飛龍「それって・・・・。」
店長「そうだ。海上特攻作戦。生きては帰れない作戦だった。わしは、その時は敵航空機から大和を守る対空兵装である25ミリ三連装機関砲の装填手だった。そして、地獄の戦いが始まった。わしは、必死に弾を装填し続けた。だが、弾は敵機に当たることはなかった。それに加えて、相手は航空機で容赦ない攻撃をわしらに浴びせてきた。結果、同じ25ミリ三連装にいたもので生き残ったのは、わしだけだった。そして、大和は左に傾き始めて、わしは海へ放り出された。その後、わしは必死に大和から離れようと逃げたよ。そして、5メートルくらい離れた時に、大和は大爆発を起こして沈んでいった。これが、わしが体験した辛くて悲しい戦争の話じゃ。」
赤城「店長さん・・・・・。」
店長「すまんな。折角の旅行でこんな辛い話をしてもうて。さあ、できたぞ。たくさん食べて行ってくれ。婆さん。これを運んでくれ。」
店長の奥さん「はいよ。」
そう言うと、俺たちが座っているテーブルの鉄板に頼んだ料理が置かれる。
シューーーーーーーーーーー
瑞鶴「うわああああ。」
飛龍「美味しそう。」
蒼龍「折角だから、写真を撮っておこう。」
店長の奥さん「ごめんなさいね。折角の来てくれたのに、こんな暗い話をしてしまって。」
翔鶴「いえ。こんな、貴重な話をしてもらって。とても、勉強になりました。」
店長の奥さん「ありがとね。わざわざ、気を使ってくれて。さあ、食べて。」
翔鶴「それでは。」
そう言うと、翔鶴は頼んだお好み焼きを口へと運ぶ。そして、
翔鶴「う~ん。美味しい。こんな、美味しいものを食べたのは初めてです。」
店長「ありがとね。さあ、皆さんもどうぞ食べてください。」
赤城「そうですね。それでは・・・・・。うん。とても、美味しいです。」
飛龍「本当。このとんぺい焼きもとても美味しい。」
蒼龍「本当だよ。ここに来て正解だったね。」
瑞鶴「美味しい。」
みんな、とても美味しいそうにお好み焼きを食べていた。ただ、1人を除いては。
司令官「加賀。食べないのか。」
加賀「えっ!?」
司令官「もしかして、さっきの話を気にしてるのか。」
加賀「・・・・・・。」(コク)
司令官「そうか。だが、今は食べろ。せっかくじいさんが作ってくれたんだ。食べなきゃ、失礼だぞ。」
加賀「そうね。それでは、・・・・・美味しい。」
司令官「だろ。俺は、大阪に来たら絶対に来るからな。」
すると、
店長「むしろ、アンちゃんはここに通いすぎた。たまには、他の店に行ってみろよ。」
司令官「悪いな、じいさん。俺はこれからもずっとここに通うときめてでね。」
店長「チッ。可愛くない。ガキだな。」
司令官「おい。失礼だろ。」
店長「ふん。お前に、失礼な態度をとって何が悪い。あぁ、そちらのお嬢さん方は、そんな事をしないので安心してください。」
司令官「おい。俺も一応客なんだが。」
店長「悪いなアンちゃん。わしは、お前を客として見てなのでね。」
司令官「客は神様だろ。」
店長「何を言うか。貧乏神の間違いだろ。」
すると、
店長の奥さん「アンターー!!」
ガンツ
店長「グハッ!!」
バタン
店長は突如、奥さんからグーパンをくらう。そして、じいさんは倒れた。
店長の奥さん「ごめんね。アンちゃん。うちの主人の態度が悪くて。」
司令官「うん。気にしてないけど。じいさん。死んでなよね。」
一向に、厨房からじいさんが立つ様子がない。
店長の奥さん「大丈夫だよ。これくらい。すぐに起きるさ。」
そう言うので、俺も再び食事に戻った。そして、俺は全て食べ終えたが、
赤城「じゃあ、串カツとねぎ焼きとベーコン焼きをください。」
店長「あいよ。」
飛龍「じゃあ、私も。」
店長「あいよ。」
と復活したばかりの店長に空母たちが次々に注文していく。特に、赤城が・・・・・・・。
そして、
12時5分
ようやく、赤城の食事が終了した。
司令官「じゃあ、会計するけど。いいな。」
加賀「えぇ。構いませんよ。」
司令官「じゃあ、じいさんお会計。」
店長「あいよ。婆さん。会計を頼む。」
店長の奥さん「は〜い。」
そして、
店長の奥さん「それじゃあ、お会計は1万5200円ね。」
司令官「あれ。少し、安くない。」
店長の奥さん「主人からの要望で、少し安くしといたわ。」
司令官「ありがとうな。」
そして、
司令官「ごちそうさまでした。」
空母6人「ごちそうさまでした。」
店長の奥さん「また、来てちょうだいね。」
店長「アンちゃん。今度も美人さんを連れてきてくれよ。」
と言ってきた。
司令官「あのエロ店主め。」
飛龍「ハハハハ・・・・。でも、すごいいい人だったね。」
蒼龍「そうだよ。また、私も来たいな。あのお店。」
そう言いながら、俺たちは再び駅の方へと向かった。
12時23分
新大阪駅
司令官「で、これからどうする。」
店を出て、再び新大阪駅に戻ってきたが、これから何をするかについては予定がたっていなかった。
翔鶴「そうですね。これからどうしますか。先輩方。」
飛龍「そうだね~。私も予定を全くたててなかったからね。」
すると、
赤城「なら、ショッピングでもしませんか。大阪にも大きな百貨店などは、あると思いますし。そうですよね。提督。」
司令官「あぁ、ここのあたりにはないが、梅田駅の近くに阪急百貨店があるな。」
赤城「なら、そこに行きましょう。」
こうして、俺たちは電車を使って梅田駅の方へ移動することになった。
12時40分
阪急百貨店
あれから、梅田駅に移動して現在は梅田駅で空母達の買い物の付き添いで、今は休憩用の椅子に座っている。
司令官「やっぱり、女って難しいもんなんだな。」
そう独り言を言っていると、
蒼龍「提督、ちょっと一緒に来て。」
そう言うと、蒼龍は俺の腕を引っ張って行く
司令官「お、おい。」
そう言いながら、何だかんだでどこかへ連行された。
そして、
蒼龍「ここ、ここ。」
司令官「何だよ。」
そうい言いながら、前を向くと、
加賀「て、提督・・・・・・。」
目の前には、水色のワンピースを着た加賀の姿があった。
赤城「どうですか。提督。加賀さん、似合ってますよね。」
司令官「そうだな。とても、似合ってると思うぞ。」
すると、
翔鶴「加賀さん、最初にこの服を選んだ時、提督と事をずっと喋っていましたもの・・・。」
加賀「五航戦、余計な事を言わないでちょうだい。」
瑞鶴「でも、事実じゃないですか。実際、提督に見てもらえて、嬉しいくせに。」
加賀「ご、五航戦!!」
赤城「確かに、ここ最近、提督と話している時の加賀さんの顔、とても可愛い顔でしたしね。」
加賀「あ、赤城さん。」
司令官「ふぅ~ん。じゃあ、その服買ってやるよ。」
加賀「えっ!?」
司令官「だって、気に入ってるんだろ。なら、それぐらい買ってやるよ。」
加賀「で、でも・・・・・。」
司令官「いいよ。気にしなくて。俺が勝手に購入するんだから。」
こうして、加賀に水色のワンピースをプレゼントすることになった。しかし、その後、他の空母達にも私服やデザートを奢ることになり、途中で財布が金欠なりかけ、結果司令官の講座から金を引き落とす事になった。
その後、
午後5時
梅田駅
あれからも、みんなで買い物を満喫した。
司令官「あ、俺少し寄るところがあるから少し時間を潰していてくれ。」
瑞鶴「えっ!?どこに行くの・・・・・。」
司令官「少しな、すぐに戻るから。」
そう言って、司令官はどこかへ行ってしまった。
そして、
赤城「行ってしまいましたね。」
加賀「そうですね。」
すると、
飛龍「あれれ、加賀さん。ひょっとして寂しいんですか。」
加賀「!!」
飛龍「だって、今加賀さん。提督が行ってしまった瞬間に表情が変わりましたよ。」
加賀「・・・・・////////。」
飛龍「それにしても、加賀さん、とても嬉しいそうな顔をしてますよね。」
加賀「そ、そうかしら・・・・・////////」
赤城「そうですよ。昔の加賀さんならありえない顔でしたよ。」
加賀「確かに、そうかもしれません。あの人に会うまで、私は人間という存在が憎くて仕方がなかった。」
赤城「加賀さん。」
加賀「藤原がいた頃、私達はただの道具にされ、ただ人間の指示に従うことしかできなかった。でも、あの人は私たちを初めて人として認めてくれ、生きる大切さを教えてくれた。あの時、提督を襲い、叩かれたあの日。私は初めて人の優しさを知ったと思います。だから、私はあの人に最後までついて行くつもりです。例え、どんな最後を迎えようとも・・・・。」
すると、
?「あれれ、君たち今、何をしてるの。」
全員「!!」
そこには、連邦の制服を着た20代くらいの軍人4人が立っていた。
連邦兵士「君達、今暇。良かったら、俺たちとお茶でもしない。」
加賀「いえ、結構です。私達は今、ある人を待っているので。」
連邦兵士「そう硬い事を言わずにさあ、俺たちといい事をしようよ。」
加賀「結構だと言っているですが。貴方達、見る限り連邦の兵士の様だけど。」
連邦兵士「そうだよ。俺はちなみに少尉だよ。だから、金もたくさん持ってるからいい事をしようぜ。」
加賀「あら、なら今私達が待っている人より下なのね。だったら、私達が話す事も付き合う事もありません。それでは・・・・。」
すると、
ガシッ
加賀「!!」
突如、今話していた少尉が加賀の腕を掴んできたのだ。
連邦兵士「言ってくれるじゃん。ちょっと、美人だからって調子に乗りやがって!!」
そう言って、加賀に向かって拳が向かってきた。
その瞬間、
ガシッ
司令官「おい!!」
突如、司令官が間に入ってきて、その少尉の腕を掴む。
少尉「何だよ!!テメェ!!!」
司令官「ウチの部下に対して勝手に手を出さないでくれるか。」
少尉「ハァ!?テメェ、何を言ってるんだ!!俺は、大阪第3連邦基地所属の第41歩兵師団の隊長だぞ!!俺は、軍人であり、幹部の1人だ。テメェ、俺に対して楯突くとどうなるか分かってるんだろうな!!」
司令官「そうか。奇遇だな、俺も幹部の1人だ。」
少尉「ハァ!?なら、階級を言ってみろよ。所属場所もな。」
司令官「ハァ~、東京第1連邦基地所属の大杉勇人だ。階級は、大佐だ。」
少尉「な、俺より上官だと・・・・・。」
すると、
後ろにいた、連邦兵士が
連邦兵士「おい、大杉って、あのクーデターの指揮を務めて、デビル大隊と恐れられいる部隊のトップじゃねぇか!!」
少尉「えっ!?」
司令官「そうだよ。お前も聞いた事があるだろう。俺は、お前よりも上官だ。その様子だと、普段もこんな横道をしているのか。」
少尉「そ、それは・・・・・・すいませんでした!!」
そういうと、少尉は俺の前で土下座する。
司令官「別に謝ったとしても、俺にはお前たちを許すつもりはない。だが、処罰は俺ではなく、お前直属の上官に行ってもらう。」
少尉「そ、それだけは・・・・・。」
すると、
龍斗「よう、お前。また、人様に迷惑をかけてるのか。」
少尉「りゅ、龍斗大佐・・・・。」
と兄貴がやって来た。
少尉「そ、それは・・・・・。」
龍斗「前にも言ったよなぁ。次はないって・・・・。」
少尉「申し訳ありません。もう、二度としませんので・・・・・どうか、ご慈悲を・・・・。」
龍斗「慈悲なんてねぇよ。お前は、軍人というものを一から学び直してこい!!現時刻をもって、お前を少尉から三等兵まで降格だ!!」
少尉「そ、そんな・・・。」
龍斗「連れて行け。」
そういうと、龍斗の部下が2人現れて元少尉を連行していった。
そして、
龍斗「悪いな、ウチの連中が迷惑をかけて。」
司令官「別に気にしてねえよ。こっちも兄貴の手間を増やして悪いな。」
龍斗「まぁ、俺も数日後にはアイツ上官じゃなくなるしな。」
司令官「そうだな。」
そう。兄貴は今まで大坂第3連邦基地の指揮官をしていたが、俺と同様で今までの功績をもって、大阪第1連邦基地の指揮を担当することになった。
龍斗「じゃあ、俺はこれで失礼するぞ。まだ、異動の準備が終わってないのでね。」
そう言って、兄貴は帰っていった。
そして、
司令官「大丈夫か。加賀。」
加賀「えぇ、大した事はないわ。」
すると、
赤城「提督、もしかして龍斗大佐と会っていたのですか。」
司令官「そうだ。実は、前に見つかった戦闘機の設計図にあったドイツ製のエンジンの輸入の交渉を兄貴が担当してくれていて、今日兄貴から交渉の結果と資料を貰う予定だったんだ。それで、さっき兄貴と会うためにお前達と別れたんだ。すまなかったな。俺がいない間にこんなことになって・・・・・。」
加賀「提督が謝る必要はありません。悪いのは、彼らですから。」
飛龍「そうですよ。提督が気にすることはないよ。」
瑞鶴「でも、あんな奴でも連邦の幹部になれるのね。」
翔鶴「そうね。少し、怖かったわ。」
司令官「まぁ、そこは浅野元帥がこれから変えてくれるさ。浅野元帥もこういった事も前から気にしてたしな。それじゃあ、ホテルに向かうか。」
赤城「そうですね。私もそろそろ休みたいですし。」
司令官「じゃあ、ホテルに向かうか。」
こうして、俺たちはホテルに向かった。
同時刻
中国 酒泉市
中国戦略第5航空基地
?「これで、帝国領内から脱出できるはずだ。爆弾を搭載してないからその分、機体が軽いから少しでも長い間、飛べるはずだ。」
ある整備士がBー25の状態を金髪の女性に報告する。
金髪の女性「分かった。ありがとう。これで、何とか・・・・・。」
すると、
帝国兵士「おい!!そこで、何をしている!!この機体の離陸の許可は降りていないぞ。」
突然、見張り帝国軍兵士3人がやってくる。
整備士「クソ!!こうなったら・・・・。」
そう言うと、整備士は隠し持っていたP36を取り出して、
パン、パン、パン
帝国軍兵士に向かって発砲する
帝国軍兵士「おい!!裏切りだ!!警報を鳴らせ!!」
そう言うと、
ウーーーーーーー
航空基地に警報音が鳴り響く
整備士「行け!!ここは時間を稼ぐから!!」
金髪の女性「しかし・・・。」
整備士「俺は、ずっと隠れて生きてきた。だが、ようやく男として戦えることができる。だから、行け!!その子達共に!!早く!!」
パンパンパン
金髪の女性「すまない。」
そう言うと、
金髪の女性は、コクピットの席につき、
ブーン
エンジンをつけ、離陸するために滑走路へ向かう。
そして、
金髪の女性「ありがとう。」
そう言うと、
金髪の女性「これより離陸する。全員、どこかに掴まれ。」
と言うと、
ブーン
一気にB-25が滑走路を走り出す。そして、
ブーーーーーーーーーーーン
1機のB-25が帝国の航空基地を飛び去って行った。
整備士「行ったか。」
そして、
ダァッーン
1発の銃声が航空基地に鳴り響いた。
続く
最後シーンとうでしたか。この最後に出てきた人物達も今後主人公達と大きく関わります。次回でも最後に彼女たちの話を少しだけ書きます。それでは次回の旅行編の後編もお楽しみに。
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