デビルと仲間たち No.24 【各国の艦娘と侵入者】
20○○年8月○日
午後4時
東京第1連邦基地
俺たちは、ちょうど大阪から帰ってきたばかりだった。
司令官「ただいま〜。」
と言ういいつつ、自分の部屋に戻っていると
?「お帰りなさい。アドミラル。」
?「ようやく、帰ってきたのね。」
司令官「あぁ、ただ・・・・いま・・。」
と返すが、司令官にとって通り過ぎた部屋から聞こえた声は聞き覚えのない声だった。
司令官「えっ!?今の誰。」
急いで、司令官はその部屋に戻り確認する。
司令官「誰!?」
そこにいたのは司令官とって見覚えのない女性達がいた。
?「どうも、アドミラル。」
司令官「えっ!?本当に誰!?。」
すると、
明石「提督。お帰りなさい。」
と明石がこちらに走ってくる。
司令官「明石。コイツら・・・・。」
明石「実は、提督が旅行に行った次の日に浅野元帥が急に彼女達を連れこられて、彼女達を頼むと言って帰ってしまったんです。」
司令官「あの人は、本当に何をしてるんだよ。それで、彼女達は一体。」
明石「彼女達は、各国から集められた艦娘達です。」
司令官「あぁ、前に浅野元帥が言ってたことか。」
明石「それで・・・昨日の食事の件なんですが・・・・実は私料理は苦手で・・・出前を頼みまして・・・これが領収書です。」
そう言いつつ、明石は俺に領収書を渡してきた。
司令官「な、なんだ。この金額は・・・昨日の晩飯だけで10万近く・・・。」
明石「申し訳ございません。彼女達の大半が戦艦や空母だったため・・・どうしても。」
司令官「あぁ、分かった。お前は別に謝らなくていい。それより、彼女達を俺の部屋に案内してくれ。色々聞きたいことがあるからな。」
明石「分かりました。」
そして、俺は自分の部屋に戻り、荷物を片付けた、彼女達を出迎える準備をした。
午後4時30分
執務室
あれから、俺は彼女達が来るのを待っていた。そして、
コンコン
司令官「入れ。」
?「失礼します。」
?「シツレイシマス。」
?「入るぞ。」
次々に、各国から来た艦娘が執務室に入ってきた。
司令官「どうぞ。座ってくれ。」
と言うと、彼女たちは普段艦娘の相談用に置いてあるソファーの上に腰をかける。そして、
司令官「どうも、はじめまして。俺がここの基地及び鎮守府の指揮をしている大杉勇人だ。よろしく頼む。」
ウォースパイト「はじめまして。アドミラル。私はイギリスから来たクイーンエリザベス級2番艦ウォースパイトよ。よろしくお願いするわ。」
アークロイヤル 「同じく、イギリスから来た空母のアークロイヤル だ。よろしく頼むわ。」
ビスマルク「私は、ドイツ人の手で建造されたビスマルク級1番艦のビスマルクよ。よろしく。アドミラル。」
プリンツオイゲン「はーい。グーテンターク。アドミラル。私はビスマルクお姉様の補佐としてきた重巡洋艦のプリンツオイゲンでーす。」
グラーフ・ツェッペリン「同じくドイツ生まれの空母。グラーフ・ツェッペリンだ。よろしく。アドミラル。」
アイオワ「ハロー。提督。私はアメリカ最強の戦艦アイオワでーす。よろしく。」
サトラガ「同じアメリカから来た空母のサトラガです。よろしくお願いします。」
リットリオ「どうもはじめまして。アドミラル。私はイタリア戦艦のリットリオです。よろしくお願いします。」
ローマ「妹のローマです。よろしくお願いします。」
リシュー「フランス戦艦のリシューよ。よろしくね。提督。」
ガングート「私は偉大なる国ロシアから来たガングートだ。よろしくな。」
ゴトランド「私はスウェーデンから来たゴトランドです。そしてこちらは・・・。」
デ・ロイヤル「オランダから来たデ・ロイヤルよ。よろしくね。」
パース「オーストラリアから来た。パースよ。よろしくね。提督。」
と順番に挨拶していく。今回俺の部屋に来てもらったのは各国の代表として艦娘達で、他にも多くの艦娘がこの鎮守府にやって来ている。
司令官「あぁ、こちらこそよろしく。まだ、この国には慣れないと思うが、よろしく頼む。何かあったら遠慮なく言ってくれ。それで、早速だが、各国の状況を聞かせて欲しい。特に帝国に関する事をな。」
ウォースパイト「私たちの国イギリスは、毎日の様に爆撃機が飛来しているわ。ロンドンは、瓦礫の山よ。それに、レーダー基地も全て破壊されたわ。今は、なんとか耐えているわ。」
司令官「そうか。」
ビスマルク「私達の国は、私が誕生する前に帝国に占領されて、今はアメリカに亡命政府を立てているわ。」
ローマ「イタリアは、現在なんとか持ちこたえてはいますが、こちらもイギリスと同様で、毎日都市に爆撃機がやってきて、爆弾を投下しているわ。」
ガングート「私たちの土地も帝国の侵略が始まってすぐに、首都を落とされ、今はシベリアに臨時首都を立ている状況だ。」
サトラガ「私たちの国は、大した攻撃は受けてはいませんが、ミッドウェイの海戦で敗北して以来、海軍の戦力は大幅に減少しました。そして、今では多くの国の亡命政府が私達の国にあるわ。オランダとスウェーデンもそのうちの1つです。後、これはまだ浅野元帥以外には話していませんが、1週間前、ハワイが大規模な空襲に合いました。」
司令官「ハワイがか。」
サトラガ「はい。その時私たちもその場いましたので。飛来してきた機体は、ドイツのHe 111とJu87です。」
司令官「ドイツの機体がか。」
サトラガ「はい。間違いありません。」
ビスマルク「おそらく、占領した私達の国から設計図を入手して生産したと思われる。」
司令官「マジかよ。」
サトラガ「後、これを・・・・。」
そう言うと、サトラガは俺にある写真を見せてきた。
司令官「これは・・・まさか・・・・。」
俺はその写真を見て驚きを隠せなかった。その写真には、島と間違えてもおかしくないほど大きい空母の写真があった。
司令官「存在するとは思っていたが、このデカさは想定外だ。」
サトラガ「はい。これが帝国海軍の最強空母《ハボクック》だと思われます。私達の海軍の偵察機の2人が命を犠牲にして撮影した写真です。おそらく、He 111もJu87もここから飛来したと思われます。」
司令官「そうか。これは、必ず沈めなければならないな。」
サトラガ「はい。」
司令官「分かった。情報をありがとう。今後は、君たちにも戦闘訓練に参加してもらう。また、この休暇が終わった後、艦娘のみの演習も行う予定だ。。」
ウォースパイト「分かりました。アドミラル。これからお世話になります。」
司令官「あぁ、こちらこそ。世話になる。今空母と6人と重巡3人も俺と一緒に帰ってきている。おそらく、食堂にいると思うから、挨拶でもしてくるといい。」
ウォースパイト「分かりました。それでは、・・・・。」
そう言うと全員俺の部屋から出ていった。
そして、部屋に残った俺は
司令官「ハァ~、ヤバイな。あの空母をなんとかしないと。」
そう言いつつ、俺は今後の事について再び考える事にした。
午後8時
岐阜県 上空
静かで暗い夜中、ある1機の帝国軍爆撃機B-24が低高度で岐阜県の上空を飛んでいた。
ピーピーピーピー
B-24の機内では警告音が鳴り響いていた。
グロリア「クソッ。燃料がもうない。仕方ない。ここら辺で胴体着陸を試みる。アキ、全員に警告を。」
アキ「分かりました。」
そう言うと、アキはB-24の後方に向かう。そして、
アキ「全員、聞いて!!このまま、胴体着陸を試みるわ。おそらく、強い衝撃がくるから全員何処かに捕まっておいて。」
そうアキが警告した直後、
グロリア「マコト!!行くぞ!!」
マコト「はい!!全員、衝撃に備えて!!」
そう言うと、
機内にいる全員が機体のあらゆる所に捕まり、そして、
ズドーン
ズドーン
ガーーーーーーーーーーー
B-24は地面に大きく叩きつけられる。そして、着地地点から数メートル先で機体は止まった。
グロリア「う・・・なんとか無事にみたいだな。マコト・・・大丈夫か。」
グロリアは隣で同じように操縦していたマコトの方を見る。
マコト「はい、頭を切りはしましたが、大したことはありません。」
グロリア「ラーラ、アキ、無事か。」
ラーラ「はい・・・大丈夫です。」
アキ「私も大丈夫です。」
と確認が取れると、
グロリア「よし、では外に出て搭乗員の状態を全員確認しろ。」
ラーラ「分かりました。」
そう言うと、ラーラは後方に向かい、他の搭乗員の容態を確認する。
そして、
ラーラ「グロリア様。全員、無事です。」
グロリア「そうか。」
ラーラ「それで、ここからどうしますか。」
グロリア「とにかく、今は機体から持ち運べる物は全て持って、ここを離れよう。いつ機体が見つかってもおかしくない。すぐに移動しよう。」
ラーラ「分かりました。」
グロリア「ラーラ。」
ラーラ「はい。」
グロリア「無茶だけはするなよ。」
ラーラ「へへ、分かってますよ。グロリア様。」
その後、彼女達はできる限り物資を持って移動を開始したのであった。
20○○年8月○日
午後1時
鎮守府
各国の艦娘達が来てから早くも1週間が経過した。今まで旅行などに出かけていた皆も戻ってきており、今まで通り活気のある鎮守府に戻っていた。そして、この時期は新たに入隊志願者が殺到する時期である。そして、今回椿が推薦した軍人3名が新たにウチに所属する事になった。名前は、上和泉桜夜(17)、藍原しおん(16)、フリージア・ゴットスピード《通称シア》(16)。この3人は椿の後輩で仲もいいらしい。また、剣術においても優れており、俺も大きく期待をよせている。また、シア直属のメイドとして椿の姉である朱雀院都子もこの鎮守府に来ることになった。また、志願者の中にもまた、椿のライバルである千石葵(18)もここで働く事になった。そして、多くの機体なども届き、俺の仕事は増えるばかりだった。
司令官「ハァ~、これでようやく半分か。後どれくらいやれば終わるんだよ。」
霧島「そうですねえ。おそらく、今のペースままだと終わるのは5時になると思います。」
司令官「嘘だろう。そんなに、かかるかよ。」
霧島「早く、終わらすならペースを上げることをおすすめします。」
と霧島が笑顔で答えてくる。今週から、秘書官を艦娘達に担当してもらっており、毎日当番制で代わっていくようになっており、今日は霧島が担当なのだ。そして、彼女は基本完璧主義で、とても仕事に関しては厳しく、容赦が全くない。
司令官「ハァ~、やることが多すぎて死にそうだ。」
と言っていると、
コンコン
突如、ドアのノックの音が聞こえてくる。
司令官「入れ。」
と言うと、
ガチャ
大淀「失礼します。」
と大淀が入ってくる。
司令官「何のようだ。」
大淀「はい、実は今日食堂の在庫数を確認していたのですが、少し妙なところがありまして。」
司令官「妙なとことは何だ。」
大淀「はい。実は少し在庫の数がデータの数と足りないんです。特に缶詰めなどが。」
司令官「データが誤っていることはないのか。」
大淀「私も最初はそう思って鳳翔さん達に確認したのですが、間違いはないと言っていましたので間違い無いかと。それに、余った毎日余った料理がここ最近無くなったりしていて。」
司令官「誰かが盗み食いしてるってことか。」
大淀「おそらくは。」
司令官「うーん、もしかしたら赤城だったりして・・・・。」
霧島「確かに、赤城さんの食い意地は異常ですが、流石に盗み食いは・・・・。」
司令官「よし。本人に確認してみよう。」
そう言うと、俺は赤城の元に向かった。
午後1時10分
赤城「だから、私じゃありませんって。」
あれから、赤城に確認をとっているが、赤城はやはりやっていないと言っている。また、同じ部屋で寝ている加賀も彼女ではないと言っているため、おそらく彼女では無いと思われる。こうして、赤城の事情聴取は終了した。
司令官「ったく、じゃあ誰が盗み食いなんかをしてるんだよ。」
大淀「さあ、私にも検討がつきません。」
司令官「仕方ない、今日は俺が夜遅くまで見回りをして確認してみるわ。」
こうして、俺は夜遅くまで見回りをする事になった。
本当はしたくないけど・・・・
午後11時
現在、俺は1人で鎮守府の見回りをしていた。
司令官「ハァ~、今のところ異常はないなぁ。さっき食堂も見たけど誰もいなかったし。もう一度食堂を確認したら、今日は寝るとしますか。」
俺は、再び食堂に向かう事にした。
11時18分
食堂
食堂では、ある2人が食べ物などを漁っていた。
アキ「よし、後は缶詰めを貰っていこう。」
ラーラ「うん。まだ、少し足りないかね。」
ここ最近食堂の缶詰めなどを盗んでいたのは、この2人だったのだ。
すると、
?「誰だ!!」
突如、ライトが照らされ、1人の男性の大声が食堂内に響き渡る。
アキ「まずい。バレた。逃げるよ。ラーラ。」
ラーラ「うん。」
そう言うと、2人は食堂の裏口が逃げていく。
この2人がバレる2分前
11時16分
食堂
俺は、1人で再び食堂の確認に来ていると、
?「・・・・・後、これと・・。」
?「こっちも・・・・・。」
などと2人の声が聞こえてくる。
司令官「誰かいるな。」
俺はライトを片手に食堂の声がする方に近づく。そして、ライトを照らすと
司令官「誰だ!!」
俺がライトを照らした先には、俺と同い年くらいの少女2人が食堂の大型冷蔵庫を漁っている姿だった。すると、
2人は急いで裏口から逃げていった。
俺は、急いで近くにある警報機を鳴らす。すると、
ヴー、ヴー、ヴー、ヴー、ヴー
と警報が基地全体に響き渡る。
そして、警報機に付けられている無線機を取り、
司令官「こちら鎮守府の食堂において、2人侵入者を確認した。2人は裏口から逃走。各員は、すぐさま武器を持って2人の確保にあたれ。だが、発砲はするな!!」
そう言うと、俺は無線を切り、ダッシュで裏口から逃げた2人を追う。
そして、基地では警報が鳴った事により、全兵士が起き、基地内は騒がしくなる。
俺も2人が逃げた後を追っていると、
一村「隊長!!」
一村がこちらに合流してくる。
一村「一体、何事ですか。」
司令官「言った通りのままだ。ここ最近、缶詰がいくつか無くなっていた事は知っているな。」
一村「はい。」
司令官「それを結んでいたのは、今回侵入した2人だったんだよ。一村。お前は急いで部下を連れて来い。」
一村「分かりました。後、隊長これを。」
そう言うと、一村は俺にMP40を渡してくる。
司令官「助かる。」
一村「では、後で。」
そう言うと、一村は部下と合流するため離れていった。
一方、逃げた2人は
アキ「ラーラ!!急いで!!追いつかれる!!」
既に2人は警報が鳴らされてすぐに別の兵士に見つかっており、後ろからは何十人もの兵士達が追いかけてきていた。
兵士「急げ!!奴ら西に逃げたぞ!!。」
そう言いつつ兵達は追いかけてくる。
すると、
ダンッ
前方の茂みから、発砲音をが響き渡る。
マコト「2人とも。こっちよ。」
グロリア「急げ。」
前方の茂みから2人が現れる。
そして2人は茂みに駆け込むと、
アキ「申し訳ございません。敵にバレてしまいました。」
グロリア「気にするな。とにかく今は逃げるぞ。マコト。彼女達を先導しろ。」
マコト「はい。」
そしてマコトは共にB-24に乗っていた者たちと共に、再び走り出す。
グロリア「ここで、捕まるわけには・・・。」
そう言うと、グロリアは
ダンッ
Kar98を発砲しつつ後退する。
そして、さらに奥へと走り出す。
一方、司令官は
ダンッ
突如、銃声が聞こえてくる。
司令官「今のは、Kar98の発砲音。」
そう言っていると、
一村「隊長。」
一村が部下を後ろに連れてやって来る。
司令官「一村。今の発砲音は・・・。」
一村「いえ、ウチの兵士ではありません。どうやら、相手にもまだ味方がいたようです。既に、監視カメラが何人もの侵入者を捕捉しています。しかし、相手も武器を持っているため、近づけない状態が続いています。」
司令官「分かった。一村。お前は林の部隊にハーフトラックを要請しろ。そして、この先の茂みを抜けた先にある道路で先回りする様に命令しておけ。」
一村「分かりました。」
そして、俺は再び侵入者達が逃げた後を追い始める。そして、数分間全力で走ると、彼女達の後ろ姿を捉えることができた。
すると、無線から
林『隊長。指示通り、ハーフトラックの配置完了しました。』
司令官「了解。では、ライトを照らせ。」
そう言うと、
バンッ、バンッ、バンッ
とハーフトラックのベットライトが彼女達達を照らす。すると、彼女達の足が止まる。
すると、
一村「隊長。どうしますか。」
と後ろから一村が近づいてきて聞いてくる。そして、俺は
司令官「武器を捨てろ。お前達は包囲されている。」
と定番ネタを言うが、彼女達の向かう方向には既に林の部隊のハーフトラックがM2ブローニングが待機しおり、後ろと側面には一村と清岡の部下達が銃口を向けており、完全に包囲されている状態だった。
司令官「今すぐ、投降しろ。そうすれば、お前達の命は保証する。」
と言うが、
グロリア「・・・・・。」
ラーラ「・・・・・。」
アキ「・・・・・。」
マコト「・・・・・。」
返事をする事はなく、武器をおろす様子もなかった。
すると、俺は彼女達の服装を見ると、前で武器を構えている4人の女性は、帝国兵の服を着ており、後ろにいる数十人の女性達はボロボロ布一枚の羽織っているだけで、ほとんど裸だった。中には、生まれて間もない赤ん坊を抱えている女性や幼い子供の姿もあった。それに見た俺は、
司令官「全員、武器をおろせ。」
と指示を出す。しかし、それに対して一村は
一村「隊長!!正気ですか!!」
司令官「あぁ、正気だ。」
一村「相手は、武器を持っている敵兵ですよ。」
司令官「それでもだ。おそらく、彼女達は帝国からなんらかの原因でここまで逃げてきたんだろう。今のままでは、彼女達が応じる事はないだろう。」
一村「ですが・・・。」
司令官「一村。これは命令だ。何かあったら、俺が責任を全てとる。」
一村「・・・・わかりました。全員、武器をおろせ。」
そう言うと、周りにいる兵士達は武器を下ろした。そして、
司令官「俺たちは、見た君たちを傷つけるつもりはない。ただ、話がしたいだけだ。だから、そちらも武器をおろして欲しい。命の保証はする。約束する。」
そう言うと、
グロリア「分かった。」
そう言うと、彼女達は武器をおろした。そして、
司令官「ありがとう。清岡。彼女達全員分の部屋は余ってるか。」
清岡「余ってますよ。ウチの鎮守府は無駄に大きいですから。鎮守府の東側にある別館ならどこでも部屋は空いてますよ。」
司令官「分かった。林。」
林「はい。」
司令官「彼女達のため、風呂をもう一度用意してやってくれ。」
林「分かりました。隊長。」
司令官「ロニエ、ティーゼ。」
ロニエ・ティーゼ「はい。」
司令官「彼女達を食堂に案内してやってくれ。鳳翔達には俺から伝えておく。」
ロニエ「分かりました。」
ティーゼ「じゃあ、こちらについて来てください。」
そう言うと、ティーゼ後を彼女達はついて行った。そして、彼女達が俺の横を通り過ぎる時、
ラーラ「ありがとうございます。」
と1人帝国兵の少女が礼を言って去っていった。
一村「全員、女性ですね。」
司令官「あぁ。おそらく亡命だろうな。」
一村「それで、彼女達をどうしますか。本部に引き渡しますか。」
司令官「いや、本部に引き渡すつもりはない。彼女達にはここで生活をしてもらうつもりだ。」
一村「えっ!?ですが、そんなことをすれば・・・本部の奴らが・・・。」
司令官「責任は全て俺が取る。一応、浅野元帥には報告しておくが、一時黙ってもらうよう頼んでおく。」
一村「どうなっても、知りませんよ。」
司令官「覚悟はしておくよ。」
こうして、突如起きたこの件は、無事に終わったのだ。しかし、これは新たな戦いの始まりでもあった。この時、既に太平洋では帝国海軍が動き始めていたのだ。だが、俺はこと時は知るよしもなかった。
続く
応援してます。まだ出してほしい兵器の
募集があるなら空母の大鳳を出してほしいです。
付け足し「空母の」です。