2022-02-12 12:48:08 更新

前書き

遅くなって申し訳ありません。今回はかなり長めになります。


20○○年8月○日

大阪 ユニバーサルシティ

午後7時

俺たちは今ユニバーサルシティに来ている。あれから電車を利用してここまで来た。今日は、このエリアにあるホテルに宿泊し、明日の朝からUSJを満喫する予定だ。

赤城「それにしても凄い人ですね。」

司令官「そりゃあな。基本このエリアにいる人は大抵がUSJが目当てに来ている人たちだからな。」

瑞鶴「じゃあ、この人たちは今から帰るのかなぁ。」

司令官「それは俺にも分からないな。確かに今から帰る人は多いだろうが、中には今からUSJを満喫する予定の人も居るかもしれないしな。」

瑞鶴「えー、今から。絶対にパークを周りきれないよ。」

司令官「だろうな。でも、USJファンにとってはこんな短時間でも満喫しようと思っている人がいてもおかしくないしな。」

瑞鶴「ふ~ん。じゃあ、提督もその中に含まれるの。」

司令官「いや、俺は単純にこういうテーマパークが好きなだけだ。」

瑞鶴「へぇ~。じゃあ、あのネズミがマスコットの・・・・・。」

司令官「おい、やめろ。ここであの夢の国の話を出すな。一応、言っておくがUSJとあの国は毎年、日本最強遊園地のトップの座を争っているんだ。だから、ここであの国の話は厳禁だ。」

瑞鶴「なんか、日本の遊園地界の闇を聞いた気がする。」

そう言っていると、

司令官「ここだ。今日はこのホテルに泊まる予定だ。」

飛龍「うわぁ、凄い高いホテルだね。」

蒼龍「そうだね。なんか、雰囲気もとてもいいしね。」

翔鶴「ホテル京坂ユニバーサル・タワー。」

司令官「そう。俺がUSJに来た時によく泊まるホテルだ。じゃあ、早速チェックインするか。」

そう言って俺たちはホテルの中に入った。

そして、


ホテル京坂ユニバーサル・タワーのロビー

俺たちは早速チェックインするためにロビーにやって来た。

スタッフ「いらしゃいませ。予約をされいる方ですか。」

司令官「はい。7人で予約した大杉です。」

スタッフ「今、確認するので少々お待ちください。」

司令官がチェックインをしている一方で、


空母6人は、

赤城「う~ん。今日の晩御飯は何にしよかしら。」

と言いながら大阪のガイドフックを見ている赤城。

加賀「赤城さん。晩御飯を決めるのはいいけど、食べるのはほどほどにね。今日、赤城さんがお昼をたくさん食べた事が原因で、途中提督の財布が金欠になった事を忘れないでくださいね。」

飛龍「アハハハ・・・。でも、それって午後の買い物で私達が沢山買い物をした事も原因だと思うよ。」

蒼龍「そうですよ。何だかんだで提督が全部お金を払ってくれたしね。」

飛龍「いつか、お返ししないとね。」

蒼龍「なら、提督の誕生日にみんなでプレゼントをするのはどうかな。」

飛龍「いいね。でも、提督の好きな物って何。」

蒼龍・加賀「・・・・・。」

飛龍「結局、何も分からないんだね。」

蒼龍「だって、提督。好きな物っていったら大抵軍艦や戦車や武器ばっかだもの。」

加賀「確かに、提督の趣味は結構特殊だしね。」

飛龍「前、提督の自室にお邪魔した時なんか、大量のプラモデルが飾ってあったよ。」

蒼龍「でも、誕生日にプラモデルって、・・・・・。」

そんな、話をしている一航戦と二航戦が中、鶴姉妹は、

瑞鶴「う~ん。どの乗り物から乗ればいいかな。」

翔鶴「そうね。せっかく来たからには、できる限り一つでも多くのアトラクションに乗りたいわね。」

そんな話をしていると、

飛龍「翔鶴。何難しい顔をしてるの。」

と飛龍言ってくる。

翔鶴「飛龍先輩。私達今、どれから乗ればいいか迷っていても・・・・。」

飛龍「あぁ、なら提督に全部任せておけば大丈夫だよ。」

瑞鶴「どうして、そんな事か言えるのですか。」

飛龍「実はね。昨日の夜にね、林中尉と少し電話してね。今回の旅行の事を話したらね。提督、こういう遊園地を効率よく周ることに誰もが認めるくらい上手いんだって。昔、林中尉が友人とUSJに行く事を提督に話したら、提督がその効率よく周る方法を教えてくれたんだって。結果、1日でUSJをかなり満喫できたらしいよ。」

瑞鶴「へぇ~。提督ってそんな事も得意なんだ。」

飛龍「だから、全部提督に任せておけば大丈夫だよ。」

そんな話をしていると、

司令官「おい、チェックインが終わったぞ。」

飛龍「は〜い。じゃあ、行こうか。」

そう言って、司令官達は泊まる部屋に向かった。


ホテル京坂ユニバーサル・タワーの21階

司令官「ここが俺たちの部屋だな。」

俺たちようやく休む事ができる場所に着いた。

司令官(1日目から、ここまで疲れるとは思ってなかった。まぁ、どこかの訓練よりはマシだが。)

そう思いながら部屋に入る。

瑞鶴「うわぁ、ここからの景色最高じゃん。」

翔鶴「本当。あれって、もしかして・・・・・。」

翔鶴が窓から指を指す方向には、

司令官「あぁ、あれがユニバーサル・スタジオ・ジャパン。略してUSJだ。」

赤城「綺麗ですね。とても、キラキラしてますね。」

加賀「それに、何かキラキラしたものが動いてますね。」

司令官「あぁ、あれか。あれは、USJの絶叫アトラクションの1つでもある。ハリウッド・ドリーム・ザライドだ。夜になると、ああやって光るんだ。」

飛龍「すごい、とても綺麗だね。」

こうして窓から景色を楽しんでいると、

司令官「じゃあ、俺は隣の部屋で寝るから。」

と今の部屋を出ようとすると、

瑞鶴「えっ!?提督。ここで、寝ないの。」

司令官「当たり前だろ。こんな女子6人がいる部屋で一緒に寝れるわけないだろ。それに、俺なんかいても話には着いていけないしな。だから、俺は隣の部屋で寝る。」

そう言って、部屋を出た。

そして、隣の部屋に入り、

司令官「ふぅ~。さて、少し休憩したら飯でも食いに行くか・・・・・。ん?」

俺の目線の先には謎の扉があった。

司令官「なんだ、この扉は。」

そう言いつつ、その扉を開けると

司令官「えっ!?」

加賀「て、提督。」

その先は空母6人の部屋に繋がっていた。

司令官(忘れてた~。そう言えば、この部屋隣の部屋と繋がっているタイプの部屋だった~。)

そう。これは遡る事2日前


8月○日

午前10時

俺はホテルの部屋を予約している時に

司令官「7人で行くなら、どんな部屋がいいかなぁ~・・・・・・・。まぁ、ホテルのお任せで良いわ。」

そう言って、ホテルを予約する事、3時間後、


午後1時

プルルルルルル

突如、俺のスマホが鳴り出した。

俺は、すぐにスマホを取り

司令官「もしもし。」

スタッフ『あっ、そちらは今回当ホテルを予約してくださった。大杉様でしょうか。』

司令官「はい。そうです。」

スタッフ『あっ、今回当ホテルをご予約してくださりありがとうございます。』

司令官「いえいえ、それで何かありましたか。」

スタッフ『はい。実は、今回大杉様が予約した際に7人で泊まる部屋でこちらのお任せという形で予約されたのですか、お間違いないでしょうか。』

司令官「はい。間違いないです。」

スタッフ『そうですか。それで、7人が一緒に泊まれるような部屋は全て埋まっておりまして、現在空いている部屋が隣の部屋が繋がっている扉1枚で繋がっている形の部屋があるのですが、・・・・・・。』

司令官「別にそこで大丈夫ですよ。」

スタッフ『そうですか。ありがとうございます。今回はこれだけの確認ためにご電話させてもらいました。お手数をおかけしてすいません。』

司令官「いえいえ。気にしてないので、それでは部屋の方をよろしくお願いします。」

スタッフ『はい、それでは失礼します。』

と電話は切れた。そして、今に繋がる。


司令官「完全に忘れた。」

と言っていると

加賀「提督でも、忘れることはあるんですね。」

赤城「まさか、隣の提督の部屋と繋がってるとは思いませんよね。」

司令官「ごめん。びっくりさせて。寝る時はちゃんとこっちで寝るから。」

加賀「当然です。」

司令官「だよね~。」

すると、

瑞鶴「まぁ、別に下着姿を見られたわけじゃないから、いいじゃ・・・・・。」

翔鶴「そうですよ。提督もちゃんと謝ってくれたし。」

赤城「そうね。別に故意でしたわけでもありませんから。それより、私はお腹が空きました。」

蒼龍「そうですね。そろそろ、良い時間ですし。」

飛龍「というわけで、提督。よろしく。」

と全て投げやりである。

司令官「結局、投げやりかよ。」

こうして、飯を食べに俺たちは外に出た。


午後7時30分

ユニバーサルシティ

あれから、飯を食べに外に出て歩いている。

司令官「晩飯と言ってもなぁ。ここにある店って大抵が普通のだし。」

そう言って歩いていると、

ドン

と帽子をかぶった女性とぶつかってしまった。

?「ご、ごめんなさい。本当にごめんなさい。」

と慌てて謝罪してきた。

司令官「こちらこそ、すいません。怪我とかありませんか。」

?「いえ、大丈夫ですので・・・・。」

司令官(この声何処かで・・・・・。)

と思っていると、

?「お〜い。羽黒。ここ、ここ。」

と再び聞き覚えのある声が聞こえてきた。

司令官「ん?あれって・・・・。」

赤城「足柄さん!?」

とウチ部隊の1人である。足柄の姿があった。しかし、足柄だけではなく、

?「おい、足柄。羽黒は見つかったのか。」

司令官「おい、嘘だろ。なんで・・・・那智まで・・・ということはお前は・・・・・。」

と言いながらぶつかった女性の方を向き、ぶつかった女性方を向き、帽子をとると、

司令官「羽黒・・・・・・。」

と帽子でわからなかったが、まさかのウチの羽黒がだった。こうして、偶然にも俺たちは合流してしまった。


15分後

ユニバーサルシティウォーク大阪の中にある串家物語

あれから、俺たちは那智、足柄、羽黒と偶然会ってしまい。現在は、近くの串家物語で食事をとっている。理由は、俺たちが那智達と合流して飯を食いながら、ここにいた経緯を聞こうとしたら、赤城がこの串家物語に目をつけ、ここで晩飯を取ることにした。

司令官「で、何で、ここにいるんだ。」

那智「実は、もともと私達3人は昨日まで京都にいたんだ。それで、今日は大阪の見物に来ていたんだが、足柄が明日USJに行こうと言い出して、それで今日はここの近くのホテルで泊まろうと思っていたんだが、途中で羽黒と私たちがはぐれてしまって・・・・・。」

司令官「結果、羽黒を見つけたと思ったら俺たちともあってしまったと・・・・・。」

那智「そういうことだ。」

と経緯を聞き、俺は、

司令官「で、ホテルは取れたのか。」

那智「いや、まだだ。近くのホテルをあったてはいるが、どこも部屋が空いてなくて・・・。」

司令官「だろうな。基本、この時期この辺りで当日に泊まれるホテルは無いぞ。それより、妙高はどうした。お前ら、一緒に旅行してると思ってたが・・・・。」

那智「いや、妙高姉さんは高雄達と一緒に北海道に行っている。」

司令官「へぇ~。てっきり、お前たち4人で旅行に行ってると思ってたわ。で、宿はどうするんだ。」

那智「この辺りがないなら、この駅から少し離れたところで宿を探すことにするつもりだ。」

流石に、可哀想なので俺は

司令官「なら、俺の部屋に泊まるか。」

那智「え!?」

足柄・羽黒「!!」

空母達(赤城を除いて)「!!」

司令官「俺の部屋なら多くて後5人は泊まれる。だから、・・・・。」

那智「ちょっと、待ってくれ。」

司令官「どうした。」

那智「なんで、そんな事を・・・・。」

司令官「だって、泊まる場所無いんだろ。だったら、俺の部屋で寝れば。」

足柄「いや、だって元々は赤城さん達と泊まる予定で・・・。」

司令官「コイツらなら、俺の隣の部屋で寝るから問題ない。」

羽黒「でも、本来は提督だけが寝る予定の部屋なのでは。」

司令官「あのなぁ、今日1日外で寝る事になるかもしれない部下を放っておくわけにはいかないだろ。それに、外で寝ている時にお前らのような美人は大抵襲われるぞ。」

羽黒「美人って・・・・。」

司令官「それに、明日俺たちも朝からUSJを周る予定だし。問題ないだろ。だから、今日は俺の部屋で寝て、明日一緒にUSJを満喫したらいいだろ。」

那智「しかし、これでは提督に迷惑が・・・・。」

司令官「なら、お前達の上官として命令する。今日は俺の部屋で泊まれ。これは命令だ。」

というと、

那智「分かった。提督がそこまで言うなら・・・・・。」

司令官「安心しろ。少なくとも、藤原みたいに襲うことはしねえよ。」

那智「すまない。」

司令官「いいから、さっさと飯を食うぞ。俺も今日1日疲れたから。」

こうして、明日は空母6人と重巡3人でUSJを周る事になった。


午後9時

あれから、飯を食べて、ホテルに戻っているが、

赤城「はあ~。食べ放題っていいですね。」

司令官「お前の場合は、食い過ぎた。1人で串をあんなに食う奴はいないわ。いくら、食べ放題でも限度があるぞ。」

加賀「確かに、赤城さんのその癖は良くないですね。」

那智「まったくだ。赤城は、少し食事に関する常識を学んだ方がいいと私は思う。」

赤城「えぇー。酷いですよ。那智さん。それに、加賀さんまで・・・・。」

と言っていると、

司令官「悪い、先に部屋に戻っていてくれ。ホテルにはもう連絡してあるから。」

そう、さっき飯を食べている途中、俺はトイレに行っており、その際にホテルの方にも連絡して3人が泊まる許可を得ていた。

足柄「えっ、提督今からどこに。」

司令官「少し、寄りたいところがあって、近くだからすぐに戻るから。後、これ部屋の鍵ね。」

そう言って、俺は足柄にガードキーを渡す。すると、

羽黒「なら、私も一緒に行っていいですか。」

司令官「いいけど。別に大したした事じゃないぞ。」

羽黒「構いません。」

司令官「わかった。じゃあ、お前達は先に戻っていてくれ。俺は羽黒とすぐに戻るから。」

こうして、俺たちは一旦別れて俺と羽黒はある所に向かった。


午後8時10分

ユニバーサルシティウォーク大阪

俺と羽黒は加賀達と別れてから目的場所へと向かっていた。

司令官「なぁ、羽黒。」

羽黒「はい。何ですか。提督。」

司令官「なんで、急に俺と行きたいと言い出したんだ。」

羽黒「それは・・・・・提督にまだお礼を言えてなかったからです。」

司令官「ん。お礼。」

羽黒「はい。私が数ヶ月前までは奴隷オークションの商品にされていた事を覚えていますか。」

司令官「あぁ、覚えてるよ。」

羽黒「本来、あの時に提督にお礼を言いたかったんですが、少し躊躇ってしまって。」

司令官「それって、俺が人間だからか。」

羽黒「・・・・・・はい。私は、提督が来るまでは木下中佐のお気に入りで、よく木下中佐の自室に呼ばれては、暴力を振るわれていました。そんな事が毎日でした。でも、ある日。私が教育艦をしていた頃の教え子が木下中佐に暴力を振るわれている姿を見た私は・・・・木下中佐を殴ってしまったんです。それで、私は木下中佐にちかて拷問された後、奴隷オークションの品として、あのホテルに送られました。でも、その後、提督が助けに来てくれた時はとても嬉しかった。また、姉さん達に会えて私はとても嬉しかったです。でも、私は提督にお礼を言えなかった。何故か、提督に近づこうとすると、どうしても木下中佐の事を思い出してしまって・・・・。本当に、ごめんなさい。あの時にちゃんとお礼を言えなくて・・・・。」

と羽黒は頭を下げてきた。

司令官(羽黒は、奴隷にされていた艦娘の中で最も重傷を負っていて、最初は精神的にも不安定だったと聞いている。)

そう。羽黒は奴隷から解放されて、救出された後も夜になると突如叫びだしたりしたらしく、精神的に不安定だと明石から報告を受けていた。

司令官「気にするな。お前が、辛い思いしたことは聞いている。だから、もう安心しろ。アイツがもうお前の前に現れることは二度と無い。お前は、もう奴隷でも無い。お前はただの1人の女性なんだ。だから、気にするな。」

そう言って、俺は羽黒を慰める。

羽黒「ありがとうございます。提督。」

と羽黒は笑顔で答えてくれた。

司令官「じゃあ、さっさと行く所に行って戻るか。」

羽黒「はい。」

そして、俺たちは再び歩き始めた。


5分後

司令官「ここ、ここ。」

俺と羽黒は目的地に着いた。

羽黒「提督。ここは。」

司令官「ここは、大阪の名物の1つでもあるたこ焼きの店がいっぱい揃っている所。」

羽黒「ここが提督が来たかった所ですか。」

司令官「うん。じゃあ、早速買いに行きますか。」

羽黒「はい。」

それから、俺たちは二手に分かれて6店舗のたこ焼きの全ての味を買いまくった。いつもは1人分だが、今回は俺を含めて10人いる。だから、とてつもない量になってしまった。そして、なんとか全て買い終えて

司令官「とんでもない量になってしまったな。」

羽黒「そうですね。」

そんな話をしつつ俺たちはホテルに戻った。


9時15分

ホテル京坂ユニバーサル・タワーの21階

俺たちはなんとか大量のたこ焼きを持って、自分の部屋に戻ってきた。そして、

コンコン

司令官「戻ったぞ。」

と言うと、

ガチャ

足柄「お帰りー。2人とも。」

と足柄が迎えてくれた。

羽黒「ただいま。足柄姉さん。」

そして、俺と羽黒は大量のたこ焼きを机に置き、

コンコン

と空母達がいる部屋に繋がるドアをノックして

司令官「お〜い。戻ったぞ。」

と言うと、

ガチャ

飛龍「お帰り。提督。って、あれ。凄いいい匂い。」

と飛龍が出てきた。

司令官「たこ焼き買ってきたけど、食うか。」

飛龍「うん。食べるって言いたいけど、できたら先にお風呂入りたいんだよねー。」

司令官「だったら、屋上に大浴場あるけど、行くか。」

と提案すると、

瑞鶴「大浴場!!」

と瑞鶴が乱入してくる。

瑞鶴「ここに大浴場があるの。」

司令官「あるよ。景色もいいぞ。」

瑞鶴「行く行く。」

こうして、俺たちは屋上の大浴場に向かった。


9時25分

ホテル京坂ユニバーサル・タワーの屋上

瑞鶴「うわぁ~。凄い景色。」

と屋上に着いてからは、瑞鶴、飛龍、蒼龍、足柄がスマホで景色を撮りまくっていた。

司令官「じゃあ、俺は先に入ってるぞ。」

とそう言って、俺は男の大浴場に向かった。


大浴場(男)

司令官「ふぅ~。生き返る~。やっぱり、ここの景色は最高だな。」

と俺は湯に浸かりながら景色を眺めている。

司令官「ハァ~。今日、一緒にアイツらと大阪を堪能したが、やっぱりみんなあの藤原達に随分と苦しんでいたんだなぁ。特に、加賀と羽黒はなぁ。」

と一人事を言っていると、

?「随分と英雄らしくない事を言うんだな。」

司令官「ハァ!?」

とその人の方を向くと、

司令官「えっ!?なんで、アンタが!?」

と隣にはほんの数日前は敵だった元元帥で椿の父である朱雀院鈴庵がいた。

元元帥「私がここに居た事に随分と驚いているようだな。」

司令官「え、だって。アナタ、釈放されたとは聞いてましたが、なんでここに。」

元元帥は、クーデターで逮捕されたが、今まで連邦に対しての功績も多く、また、朱雀院家の家族から浅野元帥への説得もあり、死刑も免れ、今は隠居していると聞いていたのだ。

元元帥「今日は、妻と長女共にUSJに行っていてね。今まで、家族に対して余り時間を作れなかった分としてな。」

司令官「そうですか。それは良いことで。」

すると、

元元帥「で、2日前に椿が実家に帰ってきてな。その際に話で君ばかりの話をするのだが・・・・。」

と俺に対してとてつもない殺気をむけてくる。

司令官「えっ!?それは・・・・・その・・・・。」

元元帥「娘を頼むと言ったが、まだ、君を椿の婿として認めた訳ではないかな。」

司令官「誤解です!!娘さんとは、ただ仕事での同僚として接しているだけで、恋愛などといった関係ではありません!!」

元元帥「ほう、椿は自らお前の事を将来の夫と呼んでいたが。」

司令官(何を言ってくれてんじゃあ。あのバカは。)

元元帥「いつか、お前と椿の仕事場の見学にでも行こうと思っている。その時は、よろしく頼む。」

そう言うと、元元帥は大浴場から出て行った。

司令官(怖~。流石は朱雀院の当主。殺気がハンパない。)

その後、俺は10分後に風呂を出た。そして、俺が風呂を出てから20分後に加賀達が風呂から出てきた。


午後10時

司令官が泊まっている部屋

羽黒「美味しい。」

足柄「ほんと。どれも最高だわ。流石は、たこ焼きの本場である大阪ね。」

と買ってきたたこ焼きを食べながら女性陣は楽しそうにお喋りをしていた。

そして、俺は

司令官「あぁ~。どうして俺の部屋で食うんだよ。羽黒達は仕方ないけど、何で空母どもも一緒に食べているんだよ。」

と文句を言っていた。

飛龍「良いじゃないですか。みんなで食べた方が美味しいし、お話もできるし。」

蒼龍「そう、そう。みんなでいる方が楽しいに決まってるじゃないですか。」

司令官「左様ですか。あぁ~。俺はもう寝るぞ。明日の7時にはここで朝食だから、ちゃんと起きろよ。」

こうして、俺は就寝についた。


翌日

午前7時45分

USJのエントランス前


俺たちは朝食を済ませると、ホテルを出てUSJのエントランス前に向かった。そして、

司令官「さて、じゃあ今から入るから、はい。これ。」

と俺はみんなにチケットを配る。そして、

司令官「ほな、行きますか。」

こうして、俺たちはUSJに入って行った。

瑞鶴「ねねねー。ないにから行こうか。翔鶴姉。」

翔鶴「そうね。何から、乗りましょうか。」

赤城「本当にすごいですね。まるで、海外にいるみたいです。」

加賀「・・・・・。」

赤城「加賀さん。」

加賀「すいません。つい驚いてしまって。こんな場所に来るのは初めてですから。」

と話していると、

司令官「で、何から乗る。」

すると、

足柄「提督。私、あれに乗りたい。」

と足柄が指を指す。その指す方向には、入ってから目に入るジェットコースター《ハリウッド・ドリーム・ザライド》だった。

司令官「あれかぁー。あれ、結構怖い方だぞ。」

足柄「良いから。良いから。」

こうして、ハリウッド・ドリーム・ザライドに乗る事になった。


ハリウッド・ドリーム・ザライド

俺たちは荷物をコインロッカーに預けた後、

俺たちはエクスプレスの列に並んでいた。

加賀「提督。これって、どんな乗り物なの。」

司令官「えっ!?これは、音楽を聴きながら、スリルを楽しむ乗り物だけど。」

加賀「なるほど、分かりました。なら、私が隣でもいいですか。」

司令官「良いけど、確か1列に4人まで座れるから、後2人はいけるぞ。」

飛龍「じゃあ、今から決めよう。」

足柄「良いわね。」

こうして、それぞれ誰と誰か座るかを決める事になり、結果、

司令官・加賀・羽黒・足柄

那智・飛龍・蒼龍・瑞鶴

赤城・翔鶴

という組み合わせになった。

そして、

司令官「もうすぐだな。」

エクスプレスを使った事により、余り待つこともなく順調に進み、次の番で乗れる所まできた。そして、

スタッフ「何名様ですか。」

司令官「10名で。」

スタッフ「では、足元の1番、2番、3番の場所にお並びください。」

と誘導される。

司令官「えっ!?じゃあ、俺たち先頭。」

加賀「・・・・・。」

羽黒「えっ・・・・・。」

足柄「ラッキー。」

そして、

ガタン、ガタン

と乗り物がやってきた。そして、目の前の門が開き

スタッフ「それでは、順調にお座りください。」

と言われ、

司令官「じゃあ、加賀先に行って。」

加賀「はい・・・・。」

と座っていく。

そして、

スタッフ「それでは、出発しまーす。いってらしゃい。」

と言われ、乗り物が動き出す。

加賀「提督・・・・。」

司令官「何?」

加賀「手を握って良いですか。」

司令官「えっ・・・・。もしかして、怖いの。」

加賀「・・・・・。」

司令官「ハァ~。」

そして、俺は加賀の手を握る。

そして、

ガタンガタンガタン

一気に落ちていった

司令官「ぎゃあああああー」

加賀「・・・・・・。」

羽黒「イヤアアアアアアアアア。」

足柄「きゃああああー。」

そして、

急カーブ

司令官「きゃああああー。」

その後も急カーブなどが続き、1分しないうち終了した。

そして、乗り物降りてから

飛龍「最高!!めっちゃ楽しかった。」

瑞鶴「本当ですよ。本当に楽しかった。」

足柄「私はもう1回乗ってもいいわ。」

などと感想を言っている一方で、

加賀「・・・・・・。」

那智「・・・・・・。」

羽黒「・・・・・・。」

意気消沈している者もいた。

赤城「加賀さん。大丈夫ですか。」

加賀「赤城さん。私、初めて苦手なものができたかもしれません。」

などと述べていた。そして、

司令官「よし、次は何に乗る。」

と俺は地図を見ながら、言うと、

瑞鶴「なんか、先輩達のことも考えて、何か怖くないものにしてあげて」

司令官「じゃあ・・・・・。」

と言って、次に向かったのは


バックドラフト

カーン、ゴオオオオオ

と工場内を想定したステージが火に包まれる。

瑞鶴「これの、どこか怖くないのよ!!」

司令官「えっ、だってこんなの俺たちにとっては日常じゃん。」

瑞鶴「私たちの普段の訓練とこれを一緒にするな!!」

とツッコミがはいる。

加賀「・・・・・。」

羽黒「・・・・・。」

那智「・・・・・。」

そして、

ダーン

工事内にある梯子が倒れてくる。

飛龍「きゃあああ。」

蒼龍「これ、怖すぎるって。」

と俺が選んだバックドラフトは不人気だった。

そして、終わり外に出ると

瑞鶴「いい。今度は私が選びます。提督には任せられない!!」

と言われ、

瑞鶴「じゃあ、今度はこれにするわ。」

と瑞鶴が選んだのは、


ミニオンハチャメチャライド

『イャホー。バナナ~。」

羽黒「ふふふふ。」

加賀「可愛い・・・・。」

司令官「・・・・・。」

瑞鶴「うわあああ。」

と瑞鶴が選んだミニオンハチャメチャライドはみんなからは人気だった。

なんで・・・・

そして、アトラクションに乗った後は、

飛龍「可愛い。」

とショッピングをして、その後も俺たちは色んなアトラクションに乗り続けた。ジョーズでは、ガイド役のスタッフが鮫に対してショットガンの弾を当てられない事に対して、加賀と那智が散乱弾を当てられない事でキレかけていた。おそらく、加賀に関してただビビっていただけだと思うが。また、他にもターミネーターやスペースファンタジーザライド、フライングダイナソー、ハリー・ポッターなども乗り、夜ではパレードを楽しみ、このUSJを満喫した。



午後9時

俺たちは、パレードを見た後、みんなのお土産を買って、今は出口の所に集まっていた。

司令官「よし、全員いるな。」

加賀「えぇ、全員いるわ。」

司令官「それじゃあ、ホテルに帰るか。」

こうして俺たちはホテルに戻った。


午後11時

俺は、あれから加賀達と大浴場に行った後、部屋に戻りゆっくりしていた。隣では那智、足柄、羽黒が既にベットで寝ていた。すると、

コンコン

と加賀達との部屋が繋がっているドアからノックの音が聞こえてきた。

司令官「入れ。」

ガチャ

加賀「失礼するわ。」

と加賀が入ってきた。

司令官「どうした。何の用だ。」

加賀「少し、話をしたくて。」

司令官「いいけど。」

そして、加賀を部屋にあるソファーに腰を掛け、

加賀「提督。今日はありがとう。お陰で良い思い出ができたわ。」

司令官「気にするな。俺も正直ここに遊びに来たかったからな。」

加賀「そう。私は今日初めてこういう場所に来たわ。」

司令官「そうか。」

加賀「昔の事を考えたら、こんな所に来れるなんて夢のまた夢だと思ってた。」

司令官「ふん、確かにアイツらなら絶対こんな事はしなかっただろうな。」

加賀「提督。」

司令官「ん?」

加賀「これからは、どうするの。」

司令官「さぁ、多分当分は防衛にあたるだろうな。今の戦力で帝国の陣地を攻めてもおそらく負けるだろう。今は力をつけるべきだろう。とにかく、今は日本の制空権を守る事を考えるべきだと思っている。おそらく、帝国は遠くないうちに日本に多くの爆撃機を飛ばしてくるだろう。少なくとも、今ヨーロッパでなんとか生き残っているイギリスも今じゃ毎日爆撃機が上空を通過しては爆弾を投下していると聞く。そして、イギリスの次は日本だと俺は思っている。」

加賀「なぜ、そう言いきれるの。」

司令官「実は、帝国に潜入しているスパイの情報によれば、帝国は太平洋にある兵器を投入したと聞いている。その兵器の名は「ハボクック」。世界最大の空母だ。陸軍の爆撃機を容易に飛ばすことができる馬鹿デカイ空母だ。」

加賀「そんな、空母が存在するの。」

司令官「まだ、ハッキリとはしていない。まだ、誰も見たことがないんだからな。だが、2ヶ月前、ロシアのシベリアに突如帝国軍のB-17が30機現れ、爆撃を受けた。そして、その爆撃機はモスクワからではなく北極の付近から飛来したと思われいる。もし、これがこの空母から発艦した爆撃機ならば辻褄が合う。帝国は現在もロシア戦線で膠着状態になっている。おそらく、モスクワ方面からの要請で飛来したんだろう。この空母は、早めに対処しなければならない。もし、この空母が核兵器を持って太平洋に現れあらゆる都市を爆撃したりしたら、各国は一気に疲弊し、敗戦へと追い込まれるだろう。」

加賀「・・・・・。」

司令官「加賀。おそらく、この戦争での犠牲者はさらに増えると思う。この先の戦争は、今までとは違い一筋縄ではいかないだろう。だから、覚悟をしておいてくれ。」

加賀「分かったわ。それでは、私は寝るわ。提督。今日ありがとう。おやすみなさい。」

司令官「あぁ、お休み。」

そして、加賀は自分の部屋へと戻っていった。

司令官(きっと、これからも戦いは激しさを増し、人の死体はさらに増えるだろうな。だが、例えどんな戦場でも俺はアイツらを守ってみせる。そして、必ず共に生きて帰る。これだけは、絶対に譲れない。誰にもな。」

こうして、俺たちの旅行は幕をおろした。しかし、俺たちはまだ知らなかった。この後、再び日本を賭けた戦いが起きようとしていた事を・・・・。


同時刻

中国 北京上空

ダダタダダダダタダダ

金髪の女性「クソッ、アイツらをいつまで追ってくる気だ。」

?「グロリア少佐。さらに、上から4機接近。」

金髪の髪を持つ帝国兵のグロリアは、B-24を操縦しつつ指示を出す。

グロリア「なんとか、追い払ってくれ。」

?「はい。分かりました。」

すると、

ダダタダダダダタダダ

タンッ、タンッ、タンッ

シュー

1機のP-38が、グロリア達が乗るB-24の左翼を攻撃して行く。その影響で、左翼の燃料が漏れ始める。

グロリア「しまった。このままでは・・・。ラーラ。燃料が漏れ始めた。このままでは、長くはもたない。何処かに、不時着することになるだろう。この地点から、飛べる範囲で、安全に不時着できる場所はあるか。」

ラーラ「分かりました。今確認します。」

そう言いつつ、ラーラは地図で計算し、飛べる範囲を確認する。そして、

ラーラ「グロリア様。おそらく、残り燃料を考えて、飛べる範囲を確認した結果、今一番安全に不時着できるのは、日本です。」

グロリア「・・・分かった。では、日本に向かおう。」

そういうと、グロリアを日本に向けて、再び速度を上げる。しかし、その後ろからは、約20機近くのP-38が追ってきていた。


続く













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2022-02-12 12:31:26

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