2022-08-03 04:23:30 更新

概要

悠久鎮守府の過去編です。*クソ内容*キャラ崩壊*ガバガバ文章力*死・轟沈の描写。注意!!


前書き

【登場人物紹介】
数が多いので一部紹介!

大井「はーい」

帰れ

大井「はーい…」トボトボ

【鈴原提督】
悠久鎮守府提督。一見ただの優しい青年。統率力を買われ提督になった(させられた)。ただしその本性は…

【五月雨】
悠久鎮守府の秘書艦。ドジなのは言うまでもないが料理は得意。元ヤン。元霊剣鎮守府の秘書艦。

【立花提督】
鈴原提督の同期。高層鎮守府提督。権力者になることが夢。元帥にやたら噛みついてかかる。手のひら返しが上手。

【相馬提督】
同期。要塞鎮守府の女性提督。着任1ヶ月で出世を果たした。立花と鈴原の事を弟のように想っている。

【元帥】
回生鎮守府提督。42さい。霊剣鎮守府の再興を目指して鈴原達を利用している。初期艦達の面倒をみてたのもこいつ。

【被験体】
元帥の協力者。霊剣鎮守府の調査に加担している。身元不明。本名不明。行動理念動機不明。これを信頼する元帥よ…。


ー執務室ー


陽炎「全く…司令ったら来週元帥に提出する書類を無くしたなんて…」ガサゴソ


提督「ここに入れたはずなんだよ。封筒が俺の指示をきかないから…」ガサゴソ


陽炎「責任転嫁しない!」


提督「っと、これだこれだ」封筒バサッ


陽炎「あぁ、見つけたのね」


提督「おう、悪かったな、付き合わせて」


陽炎「別にいいけど…何の書類なの?」


提督「ん?中身は艦娘の下着写真だぞ?」


陽炎「おいこら」


提督「文句は元帥に言ってほしいんだよなぁ」


陽炎「司令も同罪よ」


ドアガチャ


五月雨「あれ?二人ともまだ起きてたの?」


提督「おう五月雨」


睦月「睦月もいるのね!」ニャシイ


一同「…」


睦月「ハァ☆」


五月雨「何してるんですか?」


提督「あぁ、元帥に提出する重要書類を探しててだな…」


陽炎「重要書類(盗撮写真)」


五月雨「へぇ~…ん?これは?」ペラッ


提督「何だこれ?」


睦月「これって…睦月達が着任したばかりの頃のアルバムにゃしい!」


陽炎「本当⁉」


五月雨「あっ!本当だ!提督の表情が緩い!」


提督「黙れ!!」


陽炎「…これ初霜?」ペラッ


五月雨「そうだよ。今と雰囲気違うでしょ?」


陽炎「…何か清楚って感じがするわ…」


睦月「そっかー、この時はまだ阿武隈さんもいたのね…」ペラッ


陽炎「阿武隈さん…?」


五月雨「そうそう!懐かしいなぁ」ペラッ


陽炎「そうなのね…」


陽炎「ねぇ、折角だし昔話でもしてよ♪」  


五月雨「昔話?」


陽炎「うん!私って着任遅かったでしょ?だから昔のことを知らないの」


陽炎「だからねね、いいだろう?」


五月雨「いいですよ!ね?睦月に提督?」


睦月「…」


提督「ダメって言っても話すだろ?」


五月雨「やったぁ!」


陽炎「じゃあさ、司令が司令になるきっかけとか話してよ!(小泉構文)」


提督「あー、そうだなぁ…」


提督「あれは今から3年前の62月頃だったか…」


陽炎「(62月…?1年って12月までじゃないっけ?)」


提督の始まり


~3年前~


鈴原(後の悠久提督)「アーキョウモガッコウタノシカッタナーハヤクカエッテシュクダイシナキャ」


高級車「」キィッ


ドアガチャ


黒服達「」ゾロゾロ


黒服「あなたが鈴原ですね」


鈴原「君達は?」


黒服「きてください」ガシッ


鈴原「何をする!」


黒服「うるせぇ」ドスッ(無言の腹パン)


鈴原「うっ☆」ドサ


~☆翌☆年☆~


元帥「という訳で、皆には提督になってもらうよ」


「「「は?」」」


元帥「それじゃあまずは鎮守府のことだけど…」


立花(後の高層提督)「まてまてまてまてまて!」


立花「えっ?何?いきなりすぎるだろ!」


元帥「えっ?」


立花「えっ?じゃねーよ‼何で俺達が提督になることになってんだよ!!」


元帥「えっ?だって君達海軍学校卒業して、提督選定試験まで合格したじゃん」


立花「だとしてもおかしーだろ!!説明不足にも程があるわ‼あの黒服が誰なのかとか、1年間何してたのかとか、どういったprocessでここにいるのかとか‼疑問が渋滞し過ぎて逆流しているよ‼」


鈴原「立花さん落ち着いて」


相馬(後の要塞提督)「そうよ~♪今は一旦状況を整理しましょう」


立花「…確かに」


元帥「んじゃあ状況整理ね」


元帥「まず君達は海軍学校に去年入学した」


鈴原「突然拉致されて無理矢理入学させられたんだったよね」


元帥「それで1年、君達はあの過酷な日々を乗りきった」


立花「ふんふん」


元帥「卒業試験にも合格したよね?」


相馬「鈴原君と立花君は合格ラインぎりぎりだったわよねぇ?」


立花「うるせぇ」


鈴原「あはは…」


元帥「さらに提督選定試験さえも突破し、君達は見事、提督になったのだ!」


立花「…」


元帥「わかってくれたかな?」


立花「…とりあえず理解はしました」


元帥「そりゃよかった」


立花「ですが納得はしてません」


鈴原「!?」


相馬「!?」


元帥「…ふむ、それは無理矢理提督にさせたことかな?」


立花「はい」


元帥「そうか、だがわかってくれ。皆も知っての通り、深海棲艦も日々力をつけている。それに深海棲艦によって壊滅させられた鎮守府も少なくない。ならばこちらも数を増やす必要がある」


立花「わかってます…だけど俺が言いたいのは提督選定試験のことだ‼」


元帥「…?」


立花「俺の記憶が正しければ試験内容が…」


立花「元帥とのババ抜きに勝つことだったと思うんだが⁉」


立花「何だこれ⁉海軍関係ないだろ‼」


元帥「実は私はトランプが得意なのだよ」


立花「関係ないだろ‼」


元帥「え~~でもこれでも色々個性が出てわかるんだよ?」


立花「知ったことか!!俺は家に戻らせてもらう!」ガタッ


元帥「え」


鈴原「俺もやめます」ガタッ


元帥「ちょ」


相馬「失礼しました~」ガタッ


元帥「おーい」


大井「はーい」


元帥「お前じゃない!」


元帥「待ってー。こらー。おい、おいこら虫!おい!いくな!」


元帥「提督になったら!高い地位と権力を獲得できるかもしれないぞ!」


立花「」ピクッ


立花「…高い地位と権力…?」


元帥「そうだ!それに戦うのは君らではない!艦娘だ!」


鈴原「…艦娘…?」


元帥「そうだ!それにその艦娘は皆かわいい娘ばかりだぞ!」


相馬「かわいい娘!?」


元帥「そうだ!…だから…提督になってくれるかな?」


立花「お任せください!」


鈴原「ご期待に応えます!」


相馬「元帥がそこまで言うなら…」


元帥「クズが…」


元帥「まぁいいや。それじゃあまずは初期艦を選んで」


鈴原「初期艦?」


元帥「うん。この5人の中から一人だけ自由に選んでいいよ」


鈴原「それが艦娘ってことですか?」


元帥「そうそう。早い者勝ちだけどね」


相馬「それでその艦娘は何処なの?」


元帥「ちょっと待っててね。大和~!」


大和「はーい」トテトテ


元帥「モニター出して~」


大和「はーい」カタカタ


立花「返事テキトーで草」


相馬「その方も艦娘ですか?」


元帥「あぁ、戦艦だよ」


大和「宜しくお願いします」ペコリ


鈴原「…」


大和「提督、モニター準備完了です!」


元帥「それじゃあ初期艦の5人を紹介するよ」カチッ


モニター「」ピカー


元帥「彼女がふぶ…」


相馬「はいはいはいはいはーーい!!!私この娘にします!!!!」


鈴原「早」


立花「おい相馬、全員見てから選んでよ」


相馬「いいえ!見るまでもないわ!何故なら!この娘以上にかわいい娘なぞいない!私はそう確信しているから!!!」


立花「えぇ…」


鈴原「まぁいいじゃないか立花」


相馬「やったー!」


元帥「…まぁ吹雪君は提督に忠実な娘だからね、良い選択をしたんじゃないか?」


元帥「これが吹雪君についての資料だよ」ペラッ


相馬「かわいいいいいいいい!!!!」


元帥「…さて、続きだ続き、まだあと4人いるからね、焦る必要はないよ」


鈴原・立花「うぃっす」


モニター「」ピカー


元帥「彼女が叢雲だよ」


立花「…なんか生意気に反抗しそうな奴だなぁ」


元帥「まぁ確かに気の強い娘だよ」


立花「次は?」


元帥「あれ?叢雲君はいいのかね?」


立花「あとで考えます」


元帥「では次」


モニター「」ピカー


元帥「彼女は五月雨」


鈴原「!!」


相馬「これまたかわいい娘ねぇ」


立花「…良さそうじゃないか?」


元帥「そう見えるだろう?」


立花「?」


元帥「彼女はかなりのドジっ子なのだよ。私でも手を焼くほどにね」


立花「(うわ」


元帥「お気に召さなかったかな?」


立花「当たり前だよなぁ?」


鈴原「なら俺、この娘にします」


元帥「mjd!?」


鈴原「はい」


元帥「鈴原君…度胸あるね…」


鈴原「それほどでも」


元帥「これが五月雨君の資料だよ」ペラッ


鈴原「ありがとうございます」


元帥「うん…さて、立花君?後はお前だけでごさいます」


立花「…」


相馬「それじゃあ次いってみよー!」


鈴原「た、楽しそうですね…」


相馬「だって後二人もかわいい女の子みれるんでしょ?そりゃあテンションもあがるわよ!画面の向こうの皆もそう思うでしょ?」


鈴原「憲兵さんこっちです」


相馬「やめれ」


元帥「そこの二人はほっといて、大和君」


大和「スイッチオン!」


モニター「」ピカー


元帥「彼女は電だよ。提督界では最も人気のある艦娘だねぇ」


大和「…(何故だろう…頭痛が痛い…)」


元帥「気が弱い面もあるけど提督のサポート能力は他よりも高いよ」


立花「(…うんうん。気が弱いならば今後俺の指揮に文句言ってくることもない、秘書艦としても優秀と…これ以上ない程都合の良い艦娘だな。人気なのもわかる)」


立花「では俺はこの艦娘で…」


元帥「但し、稀に腹黒い個体もいるので注意が必要…」


立花「次お願いします」キッパリ


元帥「あっはい」


モニター「」ピカー


元帥「彼女が漣だよ」


立花「…(見た目ただの子どもか…利用しやすそうだな)」


元帥「彼女はとっても…」


立花「漣にします」


元帥「私は君の好みがわからないよ」


鈴原「叢雲選ぶと思った」


相馬「漣ちゃんもかわいいわね」


元帥「まぁ色々あったけど、皆初期艦決まったね」


元帥「明日具体的な説明をするから今日はもうおねんねしなさい!」


立花「お母さんか‼」


鈴原「お父さんかもしれない」


~~~


提督「…これが俺が提督になったきっかけだ」


陽炎「えぇ…」


睦月「酷いw酷過ぎるwww」


陽炎「いや、私が思ってたのと全然違うかったんだけど…」


提督「そりゃあ思いどおりになるなんてそうそうないだろ」


陽炎「てか司令この頃全然キャラ違うじゃない!何?多摩被ってたの⁉」


提督「多摩被ってたぞ」


陽炎「えええええええ」


睦月「多摩被るって何にゃし…」


陽炎「そうじゃないの!ほら、司令は何で初期艦に五月雨を選んだのかとか、そういう話を期待していたのよ‼」


五月雨「大丈夫です。後でわかりますよ!私と提督の運命の出会いが…」


提督「それをいうなら運命の再会だな」


睦月「運命…?運命…運命っていえば確かに運命ですね…にゃしい」


陽炎「えっ?何?何?怖いんだけど…」


提督「それじゃあ実際に着任した所から話すか」


提督と五月雨


ザーザー


運転手「提督さん、鎮守府に到着しましたよ」


提督(鈴原→悠久提督)「おっもう到着ですかー」


運転手「はい!お疲れ様です!」


提督「どうも。それにしても降ってますね~。元帥がわざわざ傘を用意してくれたので良かったものの…」


運転手「元帥いい奴で草」


提督「それでは、私はこれで…」


運転手「はい!頑張って下さい!」


提督「ありがとうございます。それでは」


ドアガチャ


提督「ふぅ」バサッ


ブロロロロロロー


提督「…今日から提督か~」


提督「…」


提督「…とりあえずいくか」


ザーザー


提督「…」


提督「…?」


提督「誰かがこっちに来るな…」


提督「…?」


提督「!!…あれはまさか…」


???「」パタパタ


???「」ズルッ


???「」スッテンコロリン


ドスーン


提督「転んだ!」


???「いてててて」


提督「おい!お前は…」


???「ごめんなさい…私ついはしゃいじゃって」


提督「もしかして…五月雨…?」


五月雨「!!そう!そうです!五月雨といいます!」


提督「そう…」


五月雨「宜しくお願いします!」ピシ


提督「…」


五月雨「…提督…?」


提督「あぁ、宜しく。それより傘は?」


五月雨「傘?あっ、鎮守府に置いてきて…あうう…」


提督「それなら俺の傘入って、ほら」


五月雨「…えっ?いいんですか?」


提督「遠慮しないでいいよ」


五月雨「ありがとうございます!」


五月雨「…えへへ」


提督「…」


ーーー


阿武隈「」


大淀「」


阿武隈「…あの~大淀さん?」


大淀「…」


阿武隈「お伺いしてもよろしいでしょうか?」


大淀「…」


阿武隈「…」


阿武隈「…何で私がここに」


大淀「発表します!!!」


阿武隈「ふぇ!?!?!?」


大淀「阿武隈さんには今日からここの鎮守府の任務娘を担当していただくことになりました!」パチパチパチ


阿武隈「えええええええええええ!!」


大淀「という訳でこれがマニュアルだから…」


阿武隈「いやいやいや!何で⁉えっ?何で⁉唐突過ぎますよ‼」


大淀「…まぁ唐突な方がサプライズとして盛り上がるのではと…」


阿武隈「いらんわそんなサプライズ要素!」


大淀「えー」


阿武隈「えーじゃない!」


大淀「でも決定したことですし…」


阿武隈「誰が決めたんですか‼」


大淀「元帥」


阿武隈「あの野郎!」


阿武隈「てか何で私なんですか‼大淀さんは?」


大淀「私は今顔面捻挫で…」


阿武隈「顔面捻挫⁉」


大淀「お願い!半年だけ!半年だけでいいから」


阿武隈「…」


大淀「オネシャス」


阿武隈「…わかりました、やります」


大淀「本当?」


阿武隈「はい」 


大淀「ありがとう!ではこのマニュアルをどうぞ」


ーーー


提督「雨が止まない?」


五月雨「はい、どうやらこの鎮守府は何故か雨が止まない地域らしいんです」


提督「だから元帥がわざわざ傘を用意していたのか」


五月雨「えっ?これ元帥の傘なんですか?」


提督「そうだね、元帥が用意したんだよ」


五月雨「はぇ~」


提督「ところでここは悠久鎮守府っていうらしいね」


五月雨「そうです!」


提督「なら俺は悠久提督ってことかな?」


五月雨「それなら私は悠久五月雨です!」


提督「そうだな!わはははは」


五月雨「(良かった…この提督はいい人そうです)」 


ーーー


提督「ふぅ…濡れた濡れた」


五月雨「お疲れ様です」


提督「うん、お疲れ。それでここが鎮守府か」


五月雨「そうです!案内しましょうか?」


提督「おねがいするよ」


五月雨「わかりました!ではこちらへ…」


提督「…」


提督「(…あいつが五月雨か…)」


提督「(見た目も声も雰囲気も変わってないな…艦娘は歳を取らないのは本当だったのか…)」


提督「(…まぁ暫くは様子見だな…)」


ー執務室ー


五月雨「ここが執務室です!」


提督「成る程、俺はここで仕事をするのか」


五月雨「そうです!後、今の秘書艦は私なので私も提督のお手伝いをします!」


提督「了解。入ってもいい?」


五月雨「どうぞどうぞ」


提督「では」ドアガチャ


阿武隈「」


提督「…?あれ?君も艦娘かな?ここで何して…」


阿武隈「…遂に我の器となる者が現れたか…」


提督「は?」


阿武隈「さぁ!我が主人よ‼今こそその手に眠る闇の力で鎮守府を支配するのだ‼」


提督「…」


五月雨「…」


阿武隈「…」


提督「…五月雨、この艦娘は?」


五月雨「…多分ちょっとおかしな人なんです。ほっといてあげましょう」


提督「…そうだね」


阿武隈「違う!違うんです!マニュアルにそう書いてあったから…」


提督「マニュアル?」


阿武隈「はい。あたしは阿武隈っていいます。ここの鎮守府の任務娘を任されました」


五月雨「えっ?任務娘って…大淀さんは?」


提督「…?」


阿武隈「大淀さんは…あの…」


ヘンヘンウマウマ


阿武隈「…という訳で…」


五月雨「それで阿武隈さんが任務娘を?」


阿武隈「はい…なので今日から暫くの間、よろしくお願いします」


提督「うん。何が何だかわからないけどよろしく!」


五月雨「それでいいんですか…提督…」


ーーー


五月雨「提督、今日一日お疲れ様でした!」


提督「うん、五月雨もね」


五月雨「暫くは書類仕事はないみたいなので、今のうちにしっかり休んでくださいね?」


提督「うん、そうするよ」


五月雨「ではおやすみなさい」


提督「おやすみー」


ドアバタン


提督「…」


提督「…」


ーーー


提督「朝だ!シャイニングが輝いているぜ!」


提督「こんな天気のいい日の朝はお散歩するに限るな!」


五月雨「お散歩ですか?」ヒョコッ


提督「お早う五月雨」


五月雨「お早うございます提督!お散歩なら五月雨もご一緒します!」


提督「いいよ」


五月雨「ありがとうございます!…ところで提督」


提督「…ん?」


ザーザー


ザーザー


五月雨「これの何処がいい天気なんですか?」


提督「…」


~~~


五月雨「…こんな感じの会話をしましたよね?」ニコニコ


提督「んー覚えてないな」


五月雨「えっ⁉」ガーン


提督「そんな昔のことなんて覚えている訳ないだろう」


五月雨「私は覚えてます!」


睦月「何やっているのね…」


陽炎「司令がこの鎮守府にきた時のことはわかったけどさ」


一同「?」


陽炎「ちょっと終わり方が不自然じゃない?」


提督「仕方ないだろ‼このあと次のチャプターに入るんだから」


陽炎「そういうこと言わない!」


悠久鎮守府 始動


提督「雨の日の朝、お散歩するのなら…」


提督「傘は必要だよね?そりゃあ」


五月雨「でも楽しいですよ?私は」


提督「そっか」


五月雨「それに私、雨好きなんです」


提督「そうなんだ!」


五月雨「そうなんです!何か…こう…絵になりますよね」


提督「うーん、わからなくもないけど…」


五月雨「あはは…あまり伝わらなかったですね」


提督「いやいやそんなこと…ん?」


五月雨「…提督?」


提督「誰か倒れてないか…?」


五月雨「えっ⁉本当だ!」


少女「」


五月雨「大変だ!この娘怪我してます!」


提督「早く手当てしないと‼」


ー医務室ー


明石「…よし、これでもう大丈夫」


明石「あとはゆっくり休ませておけば大丈夫でしょう」


五月雨「良かった~」ホッ


提督「それで…君は?」


明石「あっ、申し遅れました!私は工作艦明石といいます!艤装の修理を担当している他、医務員としての役割もあります!」


提督「成る程」


明石「それで、この娘についてですが…」


五月雨「他に何かあるんですか?」


提督「この娘…どうやら艦娘のようなんです」


提督・五月雨「えっ⁉」


提督「艦娘だと⁉」


明石「ただ、何処の鎮守府の艦娘なのかわかりません。普通はわかるようになっているはずなのですが…。恐らくこの娘が所属していた鎮守府から、艤装データが削除されたのだと思います」


提督「艤装データが削除されるとどうなるの?」


明石「無所属になります。そうなると艤装展開機能とケッコンカッコカリによる能力の強化がなくなります」


提督「大変ね(他人事)」


五月雨「この艦娘は艤装展開ができずにここに流れついたんでしょうか?」


明石「何ともいえませんね。…まぁ彼女が目を覚ましたらそれとなく聞いてみましょう」


提督「そうだね。助かるよ明石」


明石「私にお任せください!」


ーーー

提督「大丈夫そうで良かったね」


五月雨「…」


提督「…五月雨?」


五月雨「…」


提督「五月雨~?どうかしたのか~?」


五月雨「…あっいえ!何でもないんです!何でも…」


提督「…?」


ーーー


明石「起きました」


提督「早」


五月雨「まだ5分も経ってないですよ」


明石「仕方ないでしょう?起きちゃったものは」


少女「う、うーん?」キョロキョロ


五月雨「まだ状況がのみ込めてないようですけど…」


五月雨「大丈夫なんですか?急に大勢できて…」


明石「ん~…まぁ大丈夫でしょう」


提督「適当かよ」


少女「あっ、あの~」


明石「はいはい何ですか?」


少女「ここは…?」


明石「ここは悠久鎮守府です。あなたはここの近くで倒れてましたのでここに運びました」


少女「鎮守府…」


提督「名前は?名前はわかる?」


睦月「…睦月…睦月です」


提督「睦月か」


睦月「はい、そうです」


提督「じゃあ睦月、何があったのか覚えているか」


睦月「えっと…」


睦月「…」


睦月「夕飯はオムライスでした」


提督「うわいいな~」


明石「どういう会話しているんですか‼」


五月雨「それで、睦月さんに今の状況を説明した方がいいんじゃないですか?」


明石「それもそうですね」


睦月「?」


明石「睦月さん。落ち着いて聞いてください。実は…」


ヘンヘンウマウマ


明石「という訳です」


睦月「…私がそんなことになっているんですね…」


明石「そうです」


睦月「そうですか」


提督「それで睦月はどうするの?この様子じゃあ睦月の鎮守府へ帰してもダメそうなんだけど」


明石「そもそも既に鎮守府が壊滅している可能性もありますからね…」


提督「え~~」


五月雨「それならいっそ、睦月さんをこの鎮守府の艦娘として迎え入れてみるのはどうですか?」


提督「えっ?何それ?そんなことできるの?」


五月雨「大丈夫です!以前私が務めてた鎮守府でも同じようなことしてましたし」


提督「でもねぇ…」


睦月「私はいいですよ」


提督「えっ⁉本当⁉」


睦月「はい。倒れていた私を助けていただきましたし、是非この鎮守府の力になりたいのです!」


五月雨「提督!ほら!本人もこう言ってますし」


提督「確かにそうだなう~ん…」


睦月「お願いします!私はもう帰る所がないんです!」


提督「よしわかった!いいぞ!今日からここの鎮守府の艦娘だ!」


五月雨「やったぁ!」


睦月「ありがとうございます!睦月、頑張ります!」


五月雨「良かったね!睦月さん!」


睦月「呼び捨てでいいですよ五月雨さん」


五月雨「なら睦月も五月雨って呼んでね」


睦月「…わかりましたよ五月雨」


五月雨「えへへ…」


提督「(仲良くなるの早いなぁ…)」


明石「…(私の知ってる睦月と違う)」


ー夜ー


提督「この部屋に布団用意したからそこで寝てね」


睦月「ありがとうございます!提督!ではお休みなさい」


提督「お休み~」


五月雨「お休み~」


ドアバタン


提督「…」


五月雨「…では私達も寝ますか」


提督「…ねぇ五月雨…」


五月雨「…?何ですか?」


提督「…」


五月雨「…?」


提督「…いや、何でもないよ」


五月雨「そうですか。ではお休みなさい」


提督「うんお休み…」


提督「…」


提督「…(五月雨はさっき『以前別の鎮守府に務めてた』って言っていたな…)」


提督「…」


提督「まぁいっか、今日はもうねよ」


ー翌☆日ー


睦月「おはようございます!」


提督「うんおはよう睦月」


五月雨「おはようございます」


睦月「それじゃあ今日も張り切ってまいりましょー!」


トントン


提督「はーい」


ドアガチャ


阿武隈「おはようございます皆さん」


五月雨「おっ阿武隈さん!」


提督「何か久し振り?」


阿武隈「そんなことないです。それより提督♪お仕事です」ドサッ


書類たくさん「」


提督「…」


五月雨「…」


睦月「…」


提督「…あの、阿武隈さん?」


阿武隈「はい?何ですか?」


提督「何…これ…?」


阿武隈「書類です」


提督「何か1Mはありそうなんだけど…」  


阿武隈「きのせいです♪」


提督「それで?これをどうするの?チョップで全部破ればいいの?」


阿武隈「逆にムズいわ‼」


阿武隈「これを全部確認して、必要事項にはチェックをいれて、判子を押すだけの易しいお仕事です♪」


提督「量が易しくないよ!!」


阿武隈「ではこれで…」ドアバタン


提督「待ってーーー!」


提督「」ガクッ


提督「…」


睦月「…それにしても凄い量ですね…」


五月雨「ほら提督、私達も手伝いますから、頑張りましょう」


提督「…ふぁい」


~~~


提督「…これが睦月と初めて会ったときのことだ」


陽炎「誰だあいつ!!」


睦月「どう見ても睦月にゃしい!」


陽炎「いや何処がよ‼全然今と違うじゃないの‼」


睦月「…まぁ時間がたてば変わるものだし…」


陽炎「変わりすぎじゃ!!」


五月雨「ほら陽炎?落ち着いて落ち着いて」


陽炎「ぜぇ…ぜぇ…」


陽炎「…」


陽炎「…私はね?提督になったばかりの司令の失敗談とか、五月雨たちの馴れ初めとかこう…ほのぼのした感じを聞きたかったの」


提督「大丈夫、次はわりかしほのぼのだ」


陽炎「…信じるわよ?」


提督「信じていいぞ」


陽炎「そう…」


睦月「…(信じてなさそう)」


お前(書類)を消す方法


提督「」


五月雨「」


睦月「」


書類「マダマダオルデ」


提督「あああああああああ!!!ヽ(´Д`;)ノ」


提督「もういやあああああああああ!!!」


五月雨「提督…書類は…あと…いくつ…ですか…」


提督「…あと…」


提督「…」


提督「2/3くらい…かな?」


五月雨「(絶望)」


睦月「もうダメだおしまいだ」


五月雨「かれこれ1週間、ずっとこの書類を3人でやっていたのに…なかなか終わらないです…」


提督「ヽ(・∀・)ノ」


睦月「五月雨!提督が壊れた!」


五月雨「提督ーーーーーーーっ!!」


ー数時間後ー


ドアガチャ


阿武隈「お疲れ様です。盛り上がりましたね(イケボ)」


睦月「そう…」


睦月「だったら…良かった…」


提督「ヽ(・∀・)ノ」


阿武隈「?」


睦月「うーん無理ですよ…こんな量の書類…」グッタリ


五月雨「やりいか食べたい…」


睦月「えんがわ~~~~」


提督「サーモンがナンバーワンだ」


睦月「ナンバ~ワンに~ならなくてもいい~♪」


提督「そんな訳ねぇじゃん!」


阿武隈「何でお寿司ネタの話になっているんですか‼」


提督「だって~」 


阿武隈「仕方ないですよ。着任したてですもん」


睦月「何とかこの書類をより効率的にこなす方法はないんですか…」


五月雨「…」


五月雨「…」


五月雨「…あっ」


睦月「どうしたの?五月雨…」


五月雨「いいこと思い付いた!」


睦月「?」


提督「???」


五月雨「建造をしましょう!」


睦月「!?」


提督「??」


ー工廠ー


五月雨「着きました!」


提督「本庁舎から徒歩5分…何で敷地ばかり広いんだこの鎮守府は…」


五月雨「何せ雨の止まない地域なので…」


提督「理由になってない…」


睦月「それより、建造ですよ建造!!」


提督「睦月は建造のことは知ってるの?」


睦月「はい!とは言ってもあまり覚えてませんけど…」


提督「へ~」


提督「それでこれはどう使うの?」


五月雨「これが建造する機械です!」


建造機「」


提督「…一人用のpod?」


五月雨「違います。このパネルで建造に使う資材の数を決めます」 


五月雨「そしたらこのpod…じゃなかった建造機に資材が入ります」


五月雨「後はこのレバーを引いて建造開始です!」


睦月「成る程~」


提督「じゃあ早速やってみるか」


五月雨「どうぞ」


睦月「楽しみですね!」


提督「建造機はこれだけなの?」


五月雨「そうみたいですね」


提督「ふーん、まぁいいや。このパネルで資材の数を決定…と」


提督「全部1」ピ


五月雨「ちょちょちょちょちょちょ…」


建造機「」ガコン


提督「おっ、建造機に資材が入った」


五月雨「待って待って待って…」


提督「レバーを引いて建造開始!」ガコン


五月雨「あ~~~~~~~~っ!」


睦月「五月雨ちょっとうるさいですよ」


五月雨「提督ダメです!あまりにも資材が少量だと壊れちゃいますよ!!」


提督「ヴィッ!?」


睦月「嘘⁉」


五月雨「本当です!だから最低30って決まってるんです!」プンプン


提督「そんなこと言われてないぞ!」


五月雨「いや…そうですけど…」


提督「終わるまで大体20分待てばいいのかな?」


睦月「そうみたいですね」


五月雨「たまたま機能したみたいですが、これ以上建造機に負担をかけないようくれぐれも気をつけてくださいね?」


提督「この高速なんたらを使ってみるか」


睦月「スイッチオン!」


ゴオオオオオオオオオオオオオ


五月雨「言ったそばからですね…」


ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアン


ーーー


明石「…もう大丈夫です。お大事に」


提督「はぁ、酷い目にあった…」


五月雨「提督が忠告を聞かないからですよ…」


提督「すんません」


睦月「ダメですよ!提督」


五月雨「睦月もです」


睦月「すんません」


提督「それで…建造は失敗?」


五月雨「大失敗ですよ。建造機も多分壊れましたよ」


提督「あかん」


睦月「結構余裕ありますね提督」


提督「…とりあえず工廠いくか」


五月雨「そうですね…」


ー工廠ー


提督「やれやれ酷い有り様だねぇ」


五月雨「建造機は…」


鉄屑「」


五月雨「やっぱり…他の機械もろとも粉々になってます」


五月雨「もう使えませんよこれ…」


提督「そんな~」


睦月「…?」


睦月「提督、五月雨」


五月雨「はい?」


提督「どうかした?」


睦月「あそこ、誰かいませんか?」


提督「気のせいだろ」


五月雨「一蹴」


睦月「…」トテトテ


五月雨「これ、どうしますか?阿武隈さんに知られたら大変ですよ?」


提督「内緒にしておこう」


五月雨「そうしましょう」


阿武隈「何を内緒にするって~?」  


提督・五月雨「「!?!?」」


提督「あっ…」ビクビク


五月雨「阿武隈…さん…」ビクビク


阿武隈「」ゴゴゴゴゴ…


提督「し、深海棲艦の襲撃だ!」


げ☆ん☆こ☆つ☆


提督「」チーン


阿武隈「もおおおおおお!!何てことしてくれたんですかああああああ!!」


阿武隈「これじゃあ建造できないじゃないですかあああああああ!!」


阿武隈「五月雨ちゃんも何で提督に説明しないんですかあああああ!!」


五月雨「…ゴメンナサイ」ホソボソ


阿武隈「提督と五月雨ちゃんはこれ…」


睦月「提督!五月雨!」


提督「ん?」


五月雨「何ですか?」


睦月「ここ!艦娘が倒れてます‼」


五月雨「???????」


ーーー


明石「私の出番多いですね」


大井「はーい」


明石「帰れ」


大井「はーい」トボトボ


五月雨「それで?あなたは本当に艦娘なんですか?」


三日月「はい…三日月といいます」


提督「ほら、建造は失敗じゃなかったね」


阿武隈「失敗じゃないけど失敗です」


三日月「あの~」


提督「あぁはいはい何?」


阿武隈「返事適当…」


三日月「何で私は医務室にいるんですか?」


五月雨「三日月が工廠内の爆発にまきこまれたからですよ」


三日月「えぇ…(困惑)」


提督「まぁ艦娘は増えたし結果オーライじゃん。早速だけど三日月、書類手伝ってくれ」


三日月「私そのためだけに呼ばれたんですか⁉」


提督「そうだよ」


睦月「そうですよ」


三日月「」


睦月「良かったですね提督。三日月が手伝ってくれるって」


三日月「言ってません!!」


睦月「しりません」


三日月「えっ…」


五月雨「そんなことはおいといて、残りの書類も終わらせましょう!」


提督「よしきた!」


阿武隈「提督はその前にお説教ですけどね」


提督「えっ…?」


阿武隈「」ゴゴゴゴゴ…


提督「誰か‼助けて‼」


~~~


五月雨「…ってことがあったんです」


陽炎「これの何処がほのぼのなのか教えてほしいのだけれど…」


提督「いやほのぼのだな」


睦月「ほのぼのにゃしい」


陽炎「ごり押し!?もっといい言い訳あったでしょ‼」


睦月「だってほのぼのだったしね」


陽炎「まだやるか!!」


Troublesome



三日月「司令官!お早うございます!」ドアガチャ


提督「お早う」


五月雨「おはよー」


睦月「お早うです!」


バサッ


阿武隈「今日の書類です。どうぞ」


提督「…oh」


睦月「今日は一段と多いですね…」


大井「はーい」


睦月「帰れ」


大井「はーい」トボトボ


三日月「でももう書類仕事には慣れましたですし、これくらいなら大丈夫です」


提督「そうだね。頑張ろう」


三日月「はい!」


五月雨「(…提督がこの鎮守府に着任して1ヵ月。遠征と演習を繰り返し、先日鎮守府前の海域を見事完全に制圧しました)」


五月雨「(未だに艦娘は私と睦月と三日月の三人だけですけど楽しくやれています。ちなみに出撃すれば艦娘がたくさん着任するという話がありますが、あれは迷信です)」


五月雨「(…ただ、ひとつ問題が…)」


ーーー


阿武隈「演習はじめー」


ドガアアアアアアアアアアン


三日月「」チーン


睦月「よっわ~秒殺しちゃった~」


提督「うーん…中々よくならないなぁ…」


三日月「面目ないです…」


提督「やっぱり三日月に戦闘は無理なんじゃないかな?」


三日月「」ガーン


阿武隈「あたし的には絶望的に戦闘センスがないと思います」


大井「僕もそう思います」


阿武隈「帰れ」


大井「はーい」トボトボ


三日月「私…艦娘なのに…」


五月雨「でもほら、艦娘は戦闘だけが仕事じゃないよ?遠征とか提督の補佐も立派な艦娘としてのお仕事だよ?」


三日月「」


阿武隈「どうやらショックが激し過ぎたみたいです」


提督「どうにかならんのか…」


元帥「艦隊運営は順調かね?」


提督「ぼちぼちだよ…。ちょっとした問題にぶつかって…って元帥⁉」


元帥「やぁ鈴原…じゃなかった悠久提督君。それにしても相変わらずここは降ってるねぇ」


大淀「こんにちは」


阿武隈「大淀さん⁉」


提督「元帥どうしてここに⁉傘はどうしたんですか⁉傘は‼」


元帥「傘?あぁ、車に忘れた」


提督「何で途中で取りに戻らない!?通勤中じゃないんだぞ⁉」


元帥「まぁいいじゃないか。それより悠久提督君、君に用事があるんだ」


提督「私に用事…ですか?」


元帥「そう、だからちょっと時間いいかな?」


提督「はい!それなら中へ…」


元帥「いや、ここでいいよ」


提督「えっ?そうですか…?」


元帥「うん、集会の連絡だから」


提督「電報使え‼」


ー大本営ー


提督「…」


提督「…」


提督「…元帥…遅い…」


提督「いったい何しているんだ…」


提督「…」


ドアガチャ


提督「きたか⁉」

 

立花(高層提督)「失礼しマッチョ~」


提督「お前かよ‼」


立花「うおっ鈴原じゃないか、どうしてここに⁉まさか元帥に呼ばれたのか⁉」


提督「立花…お前もか…」


立花「ブルータスみたいにいうなよ…別に裏切ったりしないから…」


提督「さぁ?どうだか」


立花「それよりお前は最近どうだ?」


提督「う~ん…あまりよくないなぁ…」


立花「はぁ?」


提督「なにせ艦娘の数が少ないんだよ」


立花「あぁ…そういうこと…」


提督「そういうことだ」


立花「でもまぁ…大丈夫だぞ」


提督「…?何が?」


立花「聞いてないのか?」


提督「うん」


立花「実は…」


相馬(要塞提督)「失礼しマッチョ~」ドアガチャ


提督「相馬お前もか‼」


相馬「ブルータスみたいに言わないでよ~別に裏切ったりしないわよ」


立花「俺と同じ事いうなよお前…」


相馬「発言くらい自由にさせてよ」


提督「ノックくらいしろよ!!」


相馬「あら?鈴原君に立花君じゃない!久し振りねぇ」


立花「今気づいたのか…」


提督「そういや相馬は何処鎮守府になったの?」


相馬「要塞鎮守府ってところよ。防衛設備は揃っているんだけど広くて迷うのよ~」


立花「俺も行ったことあるけどありゃあ迷うぜ」


提督「へぇ~それで立花は?」


立花「俺は高層鎮守府ってところだけどあれおかしいよ。執務室が3000M上空にあるんだよ。クソ寒いし息苦しい」


相馬「…大変ね」


立花「お前は何処なんだっけ?」


提督「悠久鎮守府。常に雨降ってる以外何もないよ」


相馬「部屋干し必須ね」


立花「だからそんなびしょびしょなのか」


提督「そうだよ」


相馬「それで?何で皆がいるの?」


立花「元帥に呼ばれたんだ」


提督「相馬もそうなの?」


相馬「私もそうなの」


立花「元帥…いったい何の話があるってんだ」


元帥「揃ったようだな」ヒョコ


提督「うわなんかでた」


立花「元帥!?何で天井から出てくるんだ⁉」


元帥「別に何処からでもいいだろ?」


立花「まぁいいや。それで俺達に何の用なんだ?」


けど「そうだねぇ…じゃあまず最初に君達に報告があるんだ」


提督「報告?」


立花「何だ?」


元帥「要塞鎮守府の相馬君、中佐に昇格~~~!」


提督・立花「「ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ」」


相馬「いえーい!」


元帥「という訳で」


立花「まてまてまてまて!!!」


立花「さすがに早過ぎだろ‼まだ1ヵ月だぞ‼」


提督「そうだそうだ!」


立花「それに俺を差し置いて出世なんて許さんぞ‼」


提督「私情じゃねぇか‼」


立花「うるせぇ!足パンチ!!」ドゴッ


提督「ごふっ!!」


相馬「喧嘩しないの‼」


元帥「(足パンチて…)」


大和「…」


提督「ギャーギャー」


立花「ギャーギャー」


大和「…」スタスタ


げ☆ん☆こ☆つ☆


ーーー


立花「すまんな」タンコブ


提督「ええんやで」タンコブ


相馬「やさしいせかい」


元帥「やさいせいかつ」


大和「はぁ…」アタマカカエ


提督「で、相馬が中佐になったって報告だけですか?」


相馬「こら!もう私は上官よ!呼び捨てやめなさい」


提督「さーせん」


元帥「…話を続けていいかな?」 


提督「あっ、すみません」


相馬「どうぞ」


元帥「では続けよう」


元帥「実は君達を呼んだのは別のことなんだ」


提督「といいますと?」


元帥「君達は闇悪(やみお)鎮守府を知っているかね?」


相馬「闇悪鎮守府…?」


提督「いえ…ありません」


立花「何か悪そうな名前だな…」


元帥「その鎮守府は10年前、艦娘側であったにも関わらず深海棲艦に寝返り、数々の鎮守府を滅ぼした鎮守府である」


相馬「裏切り…」


元帥「そうだ。我々はずっとこの鎮守府について調べていた。だがあれ以来姿を見せず、中々調査が進まないんだ」


相馬「そのことを知らせるために私達を呼んだってことね」


元帥「それもある。だが本題はそうではない」


一同「?」


元帥「今後の調査には要塞鎮守府調査にも加担していただきたい」


相馬「!!」


提督「何だって⁉」


立花「闇悪鎮守府の調査に…要塞鎮守府が加わる…?」


元帥「そうだ!いかんせん数が足りないのでね。やってくれるかな?」


相馬「いいですよ♪」


提督「いいんだ…」


相馬「えぇ、私達の艦娘ちゃん達にかかればお茶の子さいさいよ~♪」


立花「お前のその溢れんばかりの自信は何だ…」


相馬「うふふ」


元帥「いや~助かるよ。それじゃあよろしく」


相馬「お任せを」ピシッ


立花「…それで、俺が呼ばれた訳は?」


元帥「あぁそうだそうだ立花君、君には叢雲の捜索を頼みたいんだ」


立花「叢雲…?」


元帥「忘れたのかい?初期艦の一人だったのだがね」


立花「…いたっけ?」


相馬「…さぁ?」


元帥「ほら、この艦娘だけど…」写真サシダシ


立花「…あ~~っ!いたわこんな艦娘」


提督「俺も思い出した!!」


相馬「あら、かわいい娘ねぇ♪」


立花「お前は思い出してないんかい!!」


元帥「…まぁともかく頼めるかな?」


立花「…それくらいなら大丈夫ですけど…」


元帥「よし決まりだね」


元帥「で、最後だ。鈴原君にも頼みたいことがあるんだ」


提督「私にも…?何でしょうか?」


元帥「艦娘達の世話を頼みたいんだ」


提督「艦娘達の世話…?」


相馬「どういうことなのかしら?」


元帥「というか君の鎮守府に派遣させたいというべきかな?」


提督「…元帥?何故わざわざ私に頼むのですか?」


元帥「…こっちにも色々あるんだ」


提督「はぐらかされた!」


元帥「明日着任させる予定だからよろしく」b


提督「元帥⁉」


立花「まぁいいじゃないか鈴原。お前のところもまだ戦力不足だろ?お前にとっても都合がいい話だろ?」


提督「まぁそう何だけど…何かしっくりこないというか…」


立花「ちなみに俺の鎮守府の山城もお前のところに世話になる予定だからよろ」


提督「立花ァ‼」


相馬「wwwwwww」


元帥「さて、これでもう用事は済んだよ」ポーイ


コトン


提督「ん?」


立花「何これは?」


バシュッキィィィィィィィィン


立花「ぐわあああああ!!目があああああ!!」


提督「耳があああああ!!」


相馬「スタングレネイドよ‼」 


一同「のわああああああああああああ!!!」


ーーー


立花「うぅ…何なんだいったい」


相馬「目がよぼよぼするわぁ…」


立花「って…あれ…?」


立花「元帥がいない!?」キョロキョロ


提督「!?」キョロキョロ


提督「本当だ…」


相馬「いなくなってるわね」


立花「何処行ったんだあのじじい…ん?」キョロキョロ


大和「うぅ…」


提督「あれ?元帥のところの大和さんはまだそこにいるけど?」


大和「…はっ」


大和「…」キョロキョロ


大和「しまった!出遅れた!」ドタバタ


シーン…


提督「…」


立花「…」


相馬「…」


相馬「…ん?何か落ちてるわね」


提督「箱が3つあるけど…一人1つってことかな?」


相馬「開けてみよう」パカッ


提督「何が入っているの?」


相馬「…スタングレネイドが20こほど」


立花「…」


提督「…」


相馬「…」


立花「…帰ろっか」


相馬「えぇ」


提督「そうだね」


☆翌☆日☆


五月雨「提督、この書類を終わらせました。確認お願いします」ドサッ


提督「はーい」


トントン


提督「…?誰だ?入っていいよ」


ドアバンッ


瑞鶴「お早うございます!」


提督「何だお前!?」


瑞鶴「早速だけど、爆撃だよ‼」 


睦月「は?ちょ…」


瑞鶴「3」


五月雨「えっ?」


山城「2」


三日月「何?何なの!?」


夕張「1」


提督「まてまてまてまて」


瑞鶴夕張山城「発艦!!!」


ドドドドドドドドドド


提督「のわあああああああああ!!!」


五月雨「ひゃあああああああああ!!!」


睦月「にゃしいいいいいいいい!!!」


三日月「ひょあああああああああ!!!」


ドガアアアアアアン…


一同「」チーン


瑞鶴「…って、あれ?」


山城「のびてるじゃない」


霧島「ちょっとちょっとちょっと!!」


霧島「何やっているんですか‼」


熊野「提督?皆さん?きこえますか?」


提督「…」


熊野「…」フルフル


霧島「あ~~っもう‼」


霧島「これで司令達が怪我でもしたらどうするんですか‼」


山城「これくらいで怪我するのが悪いんじゃない」


扶桑「山城、そんなこと言ってはダメよ」


山城「はい!お姉様!」


瑞鶴「おい…」


夕張「仕方ない、この携帯用高速修復材で…」ドバドバ


提督「…」


提督「生き返った!」


夕張「ね?」


霧島「ね?じゃないでしょ‼」


三日月「はぁ、酷い目にあいました…」


霧島「ごめんなさい皆さん」


三日月「まぁいいですけど何ですかあなたたちは…」


瑞鶴「私達は今日この鎮守府に着任することになった瑞鶴よ‼」


扶桑「扶桑です」


山城「妹の山城です…」


夕張「夕張です!」


霧島「…霧島といいます」


熊野「熊野ですわ‼」


提督「…あぁ、君達が昨日元帥からきいたあの艦娘か…」


五月雨「えっ?じゃあ皆さんが派遣された艦娘なんですか⁉」


瑞鶴「そのとおり!」


三日月「派遣っていうより左遷って感じじゃないですか。どう見ても厄介者ですよ」


提督「三日月、そんなこと言ってはダメだよ」


五月雨「そうですよ。それにこれからは同じ悠久鎮守府の仲間なんですから仲良くしなきゃですよ」


三日月「そうですね、すみません」


霧島「いえいえ、こちらも失礼しました…ん?」チラッ


五月雨「…?」


霧島「あなたは…?」


五月雨「私?」


霧島「まさか…サウスダコタ⁉」


夕張「違う!あの艦娘は駆逐艦五月雨ですよ」


霧島「何だ良かったです」


五月雨「…?えっ?えっ?」オドオド


提督「…はぁ、随分キャラの強い艦娘達が着任したんだなぁ…」


五月雨「…あれ?そういえば阿武隈さんは?」


三日月「そういえばみないですね」


提督「変だな…こんなに艦娘が着任するんだから通達に来るはずなんだけどなぁ」


瑞鶴「阿武隈って?」


提督「この鎮守府の任務娘だよ。黄色い触角みたいな髪型している艦娘で…」


熊野「あぁ、そういえばそんな艦娘からこれを渡すよう頼まれましたわ」スッ


提督「阿武隈から…?」


五月雨「手紙ですか…?」


『皆さんへ

  たびにでます

  さがさないでくだちい

  らいげつにはもどります

         あぶくま』   


提督「…」


五月雨「…」


三日月「えぇ…」


睦月「先手で失踪しちゃったよ!!」


五月雨「提督…どうしましょう…」


提督「…何とかするか…」


扶桑「提督…大丈夫かしら…?」


瑞鶴「何か面白そうな鎮守府じゃない!」


山城「いいわねあなたは楽観的で」


瑞鶴「え~っ?そう?」


山城「どうせここの提督も私達をボロボロになるまで搾取されるに決まっている…不幸だわ…およよよよ…」


瑞鶴「山城が悲観的過ぎじゃないの?」


山城「…確かに!」


瑞鶴「でしょ~?」


山城瑞鶴「あっはっはっはっは」


睦月「何だあいつら(素)」


霧島「途中、自分のお姉様話で仲良くなったみたいですよ」


提督「へ」


瑞鶴「…で、翔鶴姉がね?…」


山城「姉様もなんですよ」


瑞鶴「本当?」


山城「そうなんです。それに姉様は…」


瑞鶴「あ~あるある!翔鶴姉だってね…」


五月雨「…本当に仲が良いんですね」


提督「まぁ変にギスギスされるよりいいだろ」


山城「まぁ姉様には劣りますがね」


瑞鶴「は?」


瑞鶴「おいこらてめぇ私の翔鶴姉を悪く言っただろおい」


山城「事実です。姉様以上に素敵な艦娘はいませんから」


瑞鶴「お?やんのかズイズイ」


山城「この私に…勝てると思いますか?」


瑞鶴「この私を越えることはできぬ!!」


熊野「ちょっとちょっと山城さんに瑞鶴さん!!」


提督「はぁ…」


ドガアアアアアアアアン


三日月「結局こうなるんですかああああああああ」


ーーー


大和「…提督」


元帥「何だ?大和よ」


大和「本当に彼らに頼んで良かったんですか?」


元帥「昨日の集会のことか?」


大和「…彼らは、着任してまだ1ヵ月ですよ?」


大和「あの任務がどういったものかは提督もお分かりでしょう?」


元帥「…まぁな」


大和「提督は…彼らを捨てるおつもりですか?」


元帥「大和…勘違いするな…」


大和「…」


元帥「確かに…あの任務は新米の彼らには荷が重い任務であることは百も承知だ」


元帥「だが、それでも要塞鎮守府はそれに見合うほど急速に力をつけている」


元帥「立花君には高層鎮守府という既に戦力が整っている鎮守府に着任させた」


元帥「悠久鎮守府には阿武隈を任務娘としておいた」


大和「…」


元帥「私も彼らを捨てるつもりはない。だがこのままではダメなんだ」


大和「…」


元帥「…半年」


大和「…えっ?」


元帥「半年以内には…何かしら決着がつくはずだ…」


気遣いとかそういう概念がない



提督「…スパイ?」


三日月「はい、どうやら別の鎮守府から深海側のスパイがみつかったみたいなんです」


五月雨「何時の話なの?」


三日月「つい先週です。そのスパイは鎮守府を拠点として情報を深海棲艦に流していたようです」


提督「艦娘に成り済まして情報を漏洩させるのか…恐ろしいなぁ」


三日月「あっ、いえ、別に成り済ましって訳ではなくて、あくまで深海棲艦に洗脳されていただけだそうです」


五月雨「そうだったんですね…」


睦月「とはいえ私達も無関係な話ではないですよね…」


三日月「はい、それに私はこの鎮守府にもスパイがいるのではないかと考えています」


五月雨「えっ⁉」


睦月「この鎮守府に⁉」


提督「何故そう思うのかな?」


三日月「明確な根拠はありません。ただ、先日急に多くの艦娘が着任して、この悠久鎮守府の戦力が整いました。ですが何故ここまでするのかわからないんです。私には戦力増強以外にも何か目的があるように思えてならないのです」


五月雨「うーん…。私はただの左遷だと思うけどなぁ…」


提督「やっぱ左遷ってことになっているのね…」


睦月「でも扶桑さんとか熊野さんとか、左遷する理由がわからないような艦娘もいますよ?」


五月雨「そっか…そういえば睦月とか何処からきたのかわからないし…そうなのかなぁ…」


睦月「ちょっと五月雨‼睦月を疑っているんですか⁉」


五月雨「いやいや!そんなことはないよ!」


睦月「そういう五月雨だって、スパイじゃないって決まった訳じゃないでしょ‼」


五月雨「え~っ!?」


アイヤアイヤ

ナンダカンダ

ムッコロス


提督「いや…やめよう」


五月雨「…提督?」


提督「別にこの鎮守府にスパイがいるって決まった訳じゃない。それに何の確証もなしに犯人探しするのも野暮だとは思わないか?」


五月雨「確かにそうですね…ごめんなさい」


提督「あぁ、とはいえ警戒するに越したことはないな…五月雨」


五月雨「はい!」


提督「鎮守府の艦娘全員の経歴を調べてくれないかな?明石や阿武隈も含めて」


五月雨「わかりました!五月雨にお任せください!」トテトテ


ドアガチャ


提督「睦月は遠征ね、三日月も」


三日月「えっ?今日は私もなんですか?」


提督「うん、仕事が少ないからね」


睦月「はい!改二になった睦月の改二ぱうわーをお見せします‼」


提督「しなくていいです」


トテトテ

ドアガチャ

バタン


提督「…ふぅ」


提督「(…俺がこの鎮守府に着任してより4ヵ月…阿武隈はまだ帰ってこないけれど艦隊運営も安定してきた…。派遣(左遷?)された艦娘達も随分馴染めてきた…。特に問題ないだろうと思っていた矢先にこれか…艦娘同士で疑心暗鬼になることだけは避けたいが…てか阿武隈本当に何時帰ってくるんだよ)」


提督「(しかし…俺が見る限り艦娘に何か問題があるようには思えない。まぁそこんとこ上手くやるもんなんだろうけど)」


提督「(強いて問題があるとすれば瑞鶴が不定期で爆撃に来ることくらいだが…)」


ドアバンッ


瑞鶴「提督さん!お早う!」


提督「しまった!!」


瑞鶴「いきなりだけど爆撃だよ!」


ドガアアアアアアアアアアアアアアン


提督「あかーーーーーん!!!」


ー資料室ー


五月雨「えっと…これと、これと…あとは…夕張さんの資料もないから…あっ、あった!これだってあぁっ!!」


ドサドサドサ


五月雨「あ~…資料が崩れてしまいました…」


五月雨「…と、早く提督に報告できるようにしなきゃ」


五月雨「片付けは後でいっか」


ーーー


五月雨「…ということで、皆の身元を調べてきました!」ドサッ


提督「ありがと」ペラペラ


提督「…うん、まぁ特に怪しいところはないね。そりゃそうか」


提督「ちょっと神経質になりすぎたかな?」


五月雨「いえ、スパイが送り込まれているかもしれないとわかった以上、疑心暗鬼になるのも仕方ないと思います」


提督「そう…」


提督「まぁスパイのことにも気をつけつついつも通りにしていればいいか」


五月雨「そうですね!」


五月雨「ところで提督…」


提督「ん?」


五月雨「さっきから思ってたんですけど…」


五月雨「何でそんなにボロボロなんですか?」


提督「…」


ドアガチャ


睦月「タダイマ…」


提督「おかえり、どうしたの睦月?顔色がお笑いだぜ」


五月雨「何だか顔色が変よ?」


睦月「フタリトモヒドイデス…」


三日月「どうやら具合が悪いみたいで…」


提督「そうなの?大丈夫か?」


睦月「ムツキハダイジョウブジャナイデス…」


提督「ダメみたいだな」


五月雨「恐らく、昨日改二になった影響だと思います」


提督「というと?」


五月雨「大きな改装をすると何か免疫力みたいなのが崩れて体調不良とかなるらしいですよ」


提督「どうした?急に適当な解説だな」


五月雨「だって私改二になったことないですしおすし…」


提督「(いじけてる…)」


三日月「(私もまだなんだけどなぁ)」


ーーー


三日月「と、いう訳で睦月は暫くお休みしてます」


三日月「睦月の迷惑にならないようにしてください」


一同「ぬー」


三日月「やる気のない返事しない!!」


夕張「じゃあ睦月ちゃんが元気になるように応援ソングを流します」


三日月「やめてさしあげてください」


瑞鶴「お見舞いとして雪見大福20こ送ります」


三日月「熱が上がってしまいます」


山城「ったく…文句が多いのよ…」ボソッ


大井「はーい」


山城「帰れ」


大井「はーい…」トボトボ


扶桑「山城?三日月ちゃんは睦月ちゃんのことを想って言っているのだからそんなこと言ってはダメよ?」


山城「はい!姉さま!」


瑞鶴「ちっ…」


三日月「…」アタマカカエ


五月雨「(三日月…大丈夫かな?…)」


ーーー


睦月「ウーン…」


睦月「ウーン…」


睦月「アタマイタイ…キモチワルイ…ツライ…」


睦月「…シマ」


睦月「略して秋津洲!!!」パンパカパーン


睦月「…ウーン…ウーン…」


ーーー


瑞鶴「ねぇ夕張さん」


夕張「ん?」カチャカチャ


瑞鶴「何かちょっと退屈じゃない?」


夕飯「退屈じゃない。私は新しい装置の発明に没頭中なの」ポヨポヨ


睦月「zzz」


瑞鶴「え~っ!カラオケでもしようか誘おうとしたのに」


夕張「提督とやってたら?」トペトペ


瑞鶴「提督さんは後で誘おうと思ってたの!!ってかどういうSEなのよ‼」


睦月「zzz」


夕張「関係ないでしょ‼提督誘ってればいいじゃない。ほら、帰った帰った」


瑞鶴「…」ムスッ


瑞鶴「…」トテトテ


瑞鶴「」ラジカセオキ


瑞鶴「」オンリョウボタンカチカチカチ


瑞鶴「」サイセイボタンポチッ


「「「デデン!!!デン!!!デデン!!デン!!!」」」


夕張「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」


睦月「に゙ゃ゙じい゙い゙い゙い゙い゙い゙!!!」


瑞鶴「~♪」


夕張「耳゙が゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」


睦月「」チーン


瑞鶴「~♪」


霧島「…」ゴゴゴゴゴ…


瑞鶴「あっ…」


げ ん こ つ ☆


瑞鶴「~~~っ」ジタバタ


五月雨「睦月~、夕張さ~ん、大丈夫ですか~?」トテトテ


夕張「ダメデス」


睦月「」チーン


霧島「全く…病人がいる近くで何考えているんですか‼」


瑞鶴「ファイ」


五月雨「睦月~、夕張さ~ん」


扶桑「瑞鶴さん?余り大きな音を出しては迷惑よ?」


山城「そうだそうだ!姉さまにあやまれー」


扶桑「あやまるべきは睦月ちゃんと夕張さんよ?山城」


山城「はい!」


瑞鶴「うぜぇ」


ー食堂ー


五月雨「霧島さんって優しいし強くてかっこいいですよね!この鎮守府に着任してくれてよかったです!」モグモグ


瑞鶴「私は全然よくないけどね。いたた…」


五月雨「憧れますよね」モグモグ


瑞鶴「私は全然憧れないけどね。いたた…」


五月雨「あんな風になりたいです」モグモグ


瑞鶴「私はそう思わないけどね。いたた…」


五月雨「完璧主義って感じですよね」モグモグ


瑞鶴「私は完璧じゃないけどね。いたた…」


瑞鶴「…ん?」


ーーー


明石「…体調はいかがですか?」


夕張「大分よくなりました」


夕張「熊野さんが運んでくれなかったらどうなっていたか…」


大井「僕もそう思います」


夕張「帰れ」


大井「はーい…」トボトボ


明石「何だったんですか一体…」


夕張「全く瑞鶴さんには困ったものですよねぇ」


明石「本当ですよ…彼女のお陰でこっちは苦労しっぱなしですよ…爆撃された箇所を修理するのも楽じゃないのに…」


夕張「お互い大変ですね…」


明石「そうですねぇ」


明石「…ところで夕張さんは今何を作っているんですか?」


夕張「ふっふっふっ…実はですね…」


夕張「タイムマシンですよ」ニヤッ


明石「タイムマシン⁉」


夕張「はい…と言っても完成はまだまだ先ですけどね」


明石「凄いですね…完成はいつ頃で…?」


夕飯「…2年はかかりますね」


明石「はぇ~すっごい」


夕張「前の鎮守府にいた時からずっと作っていたんですよ」


明石「成る程…」


明石「…」


明石「…あの、夕張さん」


夕張「何ですか?」キョトン


明石「もしよければ私にも手伝わせてください!」


夕張「ヴィッ⁉」


明石「オネシャス」


夕張「えっ⁉でも…本当に⁉」


明石「はい!タイムマシンなんて面白そうですし、それに…」


夕張「それに…?」


明石「ちょっといいですか?こっち」


夕張「?」


明石「実は私も今とある装置を作っているんですけど…」


明石「ゴニョゴニョ…」


夕張「!?」


明石「どうですか?」


夕張「…」


夕張「…いいですね」ニヤッ


明石「ふっふっふっ…」


夕張「ふっふっふっふっ…」


明石夕張「あーっはっはっはっは」


〈アーッハッハッハッハ


霧島「…」


霧島「(また何か企んでいるのね)」 


霧島「(まぁ迷惑かけなければいいけど)」スタスタ


霧島「(…あれ?)」


霧島「(資料室の扉が開いてる…)」


霧島「(誰かいるのかしら…?)」


霧島「…」キョロキョロ


霧島「…誰もいないみたいね」ガサッ


霧島「…ん?」


霧島「これは…?」ガサッ


霧島「五月雨さんに関する資料ですね」ペラッ


霧島「…」ペラペラ


霧島「…えっ?」


霧島「(こ…これは…)」


霧島「(まさか…いやそんな馬鹿な…)」


ー執務室ー


提督「びゃ゙ぁ゙あ゙ゔま゙い゙ぃ゙」


提督「やっぱり熊野が淹れた紅茶は一味違いますなぁ」


熊野「それ午後ティーですわ」


提督「えっ…」


熊野「冗談です♪」


提督「あぁ、そうだよね…びっくりしたぁ…」


提督「うん、おいしいよ」


熊野「ふふっ、それなら私も淹れた甲斐がありましたわ」


提督「ありがとね。わざわざ用意してくれて」


熊野「提督は紅茶派ってきいたので是非と思って用意致しましたわ」


提督「…まぁ緑茶も珈琲も好きだけどね」


熊野「えっ…?緑茶も…珈琲も好き…?」


提督「うん」


熊野「(´・ω・`)」


提督「(あれ?何か落ち込んでいる…)」


提督「それにしても…」


熊野「はい?」


提督「こうして熊野と話したのは初めてじゃないか?」


熊野「そうでしたわね」


提督「どう?ここの生活は」


熊野「私は好きですのよ?この鎮守府。紅茶仲間もできましたし、平和ですし…」


熊野「平和…?ん?あれ…?うーん…、えぇ…平和ですわね…」


提督「無理しなくていいぞ熊野。瑞鶴には後で叱っておくから」


熊野「いえ、ですが私がこの鎮守府を気に入っていますのは本当ですわ!だからこそ…」


提督「…?」


熊野「だからこそ…この鎮守府を守ってみせますわ!」


提督「はぁ…頼もしいな…」


熊野「(今度は…絶対に…)」


ドアガチャ


三日月「失礼します…あっ熊野さん」


熊野「三日月さん、ごきげんよう」ニコッ


提督「三日月、何かあったか?」


三日月「あっ、司令官にお知らせです」


提督「えっ?俺⁉」


三日月「はい」


提督「何だ何だ?」


三日月「新しいお仕事です」ドサッ


提督「」


提督「」


提督「」チラッ


熊野「」メソラシ


提督「…ねぇ熊…」


熊野「あらいけない!エステに遅れてしまいますわ!」ドタドタ


提督「おーーーーーーい!」


ー1週間後ー


三日月「で、スパイについてはもういいんですか?」


提督「うん。あれから1ヶ月様子見しているけど特にそれらしい行動はないみたいだしね」


三日月「そうですか。まぁ鎮守府内にスパイがいないに越したことはないですね」


提督「うん、それに…」


三日月「?」


提督「…この大量の書類を前に、いるかもわからないスパイについていちいち気にしてられないからね」


三日月「…司令官…理由付けしたかっただけなんですか…」


提督「…はぁ」


三日月「それより司令官、報告があるんですが…」


提督「おや?何だろう?」


書類「」ドサッ


提督「…」


三日月「大本営からです」


三日月「えーと、そろそろ出撃しろ…だそうです」


提督「…」


ーーー


瑞鶴「それで何処かもわからないところに突然放り出されたのね」


提督『人聞きの悪いこというなよ…それにただの南西諸島だよ』


瑞鶴「そもそも今更私達が来るようなところじゃないでしょ。他の鎮守府がとっくに制圧しているわよ」


五月雨「でも私達今まで全然出撃してなかったじゃないですか。ここで充分だと思いますけどね」


瑞鶴「そうじゃないわよ。これまでこの海域にどれほどの艦隊が出撃してきたと思っているのよ。もう深海棲艦もこないんじゃないの⁉『あそこめっちゃ艦娘おったし行くのやめようぜ』ってなってるわよ!?絶対意味ないってこの出撃」


扶桑「瑞鶴さん、あまり文句を言ってはダメよ?」


瑞鶴「だってほら見てよ‼さっきから全然敵いないし…」


艦娘「こんにちは」


一同「こんにちは」


艦娘「」スーッ


一同「…」


瑞鶴「…ね?」


提督『ねじゃないが』


瑞鶴「ほら、今すっごい普通に挨拶してたよ?近所の人とのコミュニケーションみたいな挨拶だったよ?」


夕張「いやだからってまだ深海棲艦がこない証明にはならないでしょう何言っているんですかあなたは!!」


瑞鶴「いーやこないね!絶対!」


五月雨「(…一体何が瑞鶴さんをそんなに引き立てているんだろう…?)」


五月雨「まぁいいじゃないですか。危険がない方が」


瑞鶴「それはそうだけどそうじゃないでしょ‼」


夕張「何がよ」


瑞鶴「出撃って言ったら…こう…激しい戦闘とかを期待するじゃない普通」


夕張「期待しませんよどれだけ好戦的なんですかあなたは…」


瑞鶴「それなのに今はさ…」


艦娘「こんにちは」


一同「こんにちは」


艦娘「」スーッ


一同「…」


瑞鶴「…ね?」


提督『ねじゃないが』


瑞鶴「ほら、今すっごい呑気に挨拶してたよ?登校中の小学生にする挨拶だよあれ!!」


霧島「いいじゃないですか。元気の良いこんにちは」


瑞鶴「教育番組じゃないのよ‼」


扶桑「瑞鶴さん、制圧した海域の警備も立派な任務よ?」


瑞鶴「私は哨戒任務にきたんじゃなーーい!!」


提督『瑞鶴!わがままいわないの!』


瑞鶴「だって…」


深海棲艦「こんにちは」


一同「こんにちは」


深海棲艦「」スーッ


一同「…」


瑞鶴「…ね?」


夕張「ねじゃないでしょあれ敵でしょ!!」


瑞鶴「えっ?」


深海棲艦「しまった!ばれた!!」


霧島「そりゃあばれるでしょ…」


五月雨「さりげなかったですね」


深海棲艦「くっそー!見破られては仕方ない!」


瑞鶴「何で気付かない前提なんだよ‼」


夕張「お前気付いてなかっただろうが!!」


深海棲艦「おい!聞いてるのか‼」


夕張「あぁはいはいごめんなさい」


深海棲艦「勝負だ!!」


ー1.41421356秒後ー


ドガアアアアアアアアアアン


チ級「あぁっ!!駆逐艦約50隻がやられた!」


瑞鶴「そんなにいなかっただろ!盛るな‼」


チ級「艦娘…なんて恐ろしい存在なんだ…」


熊野「霧島さんに至っては何もしてなかったですしね」


チ級「何て余裕なあのヒョージョー」


チ級「くっそー…こうなったら…潜水艦隊‼」


夕張「あっ、もう終わらせましたよ」


チ級「ええええええええ!?」


霧島「早」


チ級「あぁ…約80隻の潜水艦が…」


瑞鶴「私達よりすげぇじゃないの!!」


チ級「…」


扶桑「さっ、後はあの深海棲艦だけね」


チ級「…」


扶桑「…どうしました?」


チ級「…」


一同「…?」


チ級「…」


チ級「…ちょっと用事思い出した」


瑞鶴「爆・撃・斬!」


ドガアアアアアアアアアアアアン


夕張「斬るんかい!!」


ーーー


瑞鶴「はぁ…はぁ…」


熊野「手強い相手でした…」


霧島「深海棲艦…ここ最近で急速に力をつけているというのは本当だったのね…」


五月雨「違うと思います…」


???「(…)」


熊野「ほら、これで満足でしょう?」


???「(…)」


瑞鶴「うーん…物足りない」


熊野「物足りないんですか…」


???「(…)」


???「(…)」


???「(…ここで…こいつを殺せば…)」


主砲を五月雨に向ける


熊野「!!」


提督『避けろ五月雨‼』


五月雨「え」


???「」スッ


熊野「熊野キーック!」ドガッ


???「ぐっ!?」


扶桑「熊野さん⁉」


熊野「やっぱりいましたのね…」


???「…」


熊野「あなたは深海棲艦のスパイですね‼」


熊野「霧島さん!」


霧島「」


五月雨「…えっ?」


夕張「霧島さんが⁉」


瑞鶴「そんな…」


五月雨「本当…何ですか…?」


霧島「…」


五月雨「霧島さん!!」


霧島「…」


霧島「はぁ…」


霧島「後少しで五月雨を始末できたというのに…」


霧島「さすがに見積りが甘かったかしら…?」


五月雨「霧島さん…?」


五月雨「そんな…本当に…」


『ザザッ…』


三日月『今北産業』


提督『敵艦

 交戦

 勝利』


三日月『わかりました』


夕張「今伝えるべきはそれじゃないでしょ!!」


扶桑「霧島さん

 スパイ

 やばい」


三日月『うぇ!?霧島さんが深海棲艦のスパイ⁉』


霧島「はぁ…見破られたなら仕方ない…」


霧島「ここで皆さんを始末する他ないでしょう!」


ドーン


五月雨「夕張さん‼」


夕張「っ!!」ヒョイッ


扶桑「きゃあ!!」ドガーン


熊野「扶桑さん‼」


扶桑「大丈夫…大したことないです」


山城『姉さま!皆さん!早くその裏切り者をやっつけてください!』


瑞鶴「…仕方ない。それしかないよね…」


五月雨「そんな…霧島さんと戦うなんて…こんなことがあっていいはずがないじゃないですか!!」


熊野「ですがここで撤退したら情報が深海棲艦に渡ってしまいます!」


五月雨「…そんな…」


霧島「やっと戦う気になりましたか…」  


提督『気をつけて皆…人数不利な状況で勝負を仕掛けてくるんだ…霧島に何か勝算があるに違いない!』


瑞鶴「わかってる!だから小細工される前に倒すわよ‼」  


熊野「扶桑さん!」


扶桑「やりましょう」


熊野「とおおおおおう!!」ドーン


扶桑「やぁっ!!」ドーン


瑞鶴「爆撃ぃ!!」バシュッ


ドガアアアアアアアアアアアン


瑞鶴「!!」


夕張「やったか!?」


「…」


「…」


「…」


霧島「」


瑞鶴「!?」


瑞鶴「効いてない…?」


霧島「…ふふっ」


瑞鶴「く、くそっ…」 


瑞鶴「だだだだだだだだだだだぁっ」ドドドドドドドド


ドガアアアアアアアアアアアアアアアン


「…」


「…」


霧島「」


瑞鶴「…嘘…」


夕張「何で⁉何で全く効いてないの⁉」


三日月『いいえ!違います‼』 


五月雨「三日月…?」


熊野「何が違うんですの…?」


三日月『霧島さん、全部避けてます‼』


熊野「避けている⁉」


瑞鶴「回避化け物じゃないの‼」


霧島「わかったかしら?これが深海棲艦から授かった力よ」


瑞鶴「へ?」


霧島「私は深海棲艦からこのこの素早く正確で高度な計算能力を授かったのよ‼」


霧島「これによって少し先の未来演算さえできるようになったというわけよ!!」


夕張「ちょいちょい出てくる能力者何なの‼」


霧島「そう…これで私は完璧な存在になったという訳よ‼」


瑞鶴「何て恐ろしい奴…」


扶桑「このままではじり貧ですよ‼」


霧島「心配には及びませんよ扶桑さん」


扶桑「えっ…?」


霧島「そうなる前に倒されるからです!」サッ


霧島「」ドーン


夕張「なっ…」ドガーン


五月雨「夕張さん‼」


夕張「くっ…こっそり魚雷を発射したけどダメだったわ…」


霧島「私の高度な未来演算の前にはそんな小細工なんて無力ですと、わからないんですか?」


提督『魚雷の存在に気づかずにくらってしまうような間抜けな未来が見えたのか?』


霧島「あ?」


瑞鶴「余計なこと言わないでよ提督さん‼」


霧島「ふ、ふふ…面白いですね…殺されたいんですか?」


霧島「ならお望み通り、すぐにあなたの艦娘と一緒に始末してあげますよ」ドーンドーンドーン


瑞鶴「ひいいいいいいい!!」


熊野「とあぅ!!」ドガーン


扶桑「何で私の方にばかりくるんですかあああああああああ!」ドガーン


ドガーンドガーンドガーン…


夕張「これは…大ピンチですね…ははっ…」


五月雨「夕張さん気を確かに!!」


山城『ちょっと!!このままでは姉さまがやられてしまいますよ!!何とかしてくださいよ‼』


五月雨「一体どうすればいいんですか!!」


瑞鶴「提督さん‼何かいい作戦ないの⁉そっちの仕事でしょう‼」


提督『…ないこともないけど…』


提督『霧島に筒抜けだぞ…』


瑞鶴「じゃあ霧島に筒抜けになってもいい作戦を考えてよ‼」


提督『無茶言うなよ…一応あるけどさ…』


夕張「あるんかい!」


瑞鶴「何なの⁉その作戦って…!」


提督『五月雨‼』


五月雨「はい!」


提督『五月雨が霧島の攻撃を全て避けつつ接近して至近距離から砲撃して…』


五月雨「無理に決まってるじゃないですか‼」


霧島「wwwwwwwww」


霧島「それは大変ですねぇw至近距離からの砲撃なんてくらったらさすがに私でも厳しいですねぇw」


霧島「まぁ、せいぜいこんなものでしょう。無能な提督の考えた作戦じゃあ…」


五月雨「」ピクッ


霧島「いくら私が完璧過ぎたとはいえ提督として最後までしっかりしてほしいものですけどねぇ、所詮は弱小鎮守府の提督、無能は何処までも無…」


五月雨「おい…」


霧島「ん?」


五月雨「何処の誰が無能だって…?」


熊野「えっ?」


瑞鶴「五月雨…?」


霧島「な、何よ…私はただ…」


五月雨「まさか…」


五月雨「私の提督のことを言った訳じゃあ」


五月雨「ないよな?」ギロッ


霧島「っ!!」ゾクッ


五月雨「…提督」


提督『な、何かな…?』


五月雨「やります」


提督『えっ…?』 


五月雨「提督の作戦であの不届き者を倒します」


扶桑「嘘…」


霧島「そんなことできる訳…」 


五月雨「」ギロッ


霧島「」ビクッ


五月雨「…」


五月雨「…」ヨロヨロ


霧島「ひっ…」


五月雨「…」ヨロヨロ


霧島「このっ!」ドーン


五月雨「」サッ


扶桑「きゃあっ!」ドガーン


山城『姉さまーーー!!!』


霧島「よ、避けた⁉」


五月雨「…」ヨロヨロ


霧島「これならっ!」ドーンドーン


五月雨「」サッ


扶桑「きゃあっ!ごふっ!」ドーンドガーン


霧島「はぁ…はぁ…」


五月雨「…」ヨロヨロ


霧島「ち、近づかないで‼」


五月雨「…」ヨロヨロ


霧島「はぁ…はぁ…(落ち着いて…霧島。私には高層な未来演算がある…これで五月雨の動きを演算すればいいのよ…)」


霧島「未来演算!!」


~~~

~~~


霧島「見えた…」


五月雨「…」ヨロヨロ


霧島「今です!!」ドーン


五月雨「!?」


瑞鶴「五月雨っ!!」


夕張「五月雨ちゃん‼」


熊野「五月雨さん‼」


提督『五月雨っ!!』


三日月『五月雨っ!!』


五月雨「あっ…」ツルッ


瑞鶴「転んだ⁉」


スカッ


瑞鶴「かわした⁉」


ドガーン


五月雨「あ~~~っ!!」ポーン


瑞鶴「ぶっ飛んだ⁉」


五月雨「いてっ」バシャッ


五月雨「あっ」


霧島「えっ?」


「…」


「…」 


五月雨「あっ」ドーン


霧島「ふぐっ」ドガーン


瑞鶴「五月雨さんが至近距離で砲撃を当てた⁉」


提督『ふぅ…どうやら上手くいったようだな』


熊野「一体どういうことですの⁉何故五月雨さんは霧島さんに攻撃をすることができたのですの!?」


「…」


三日月『そうか!!』


瑞鶴「どうしたの?」


三日月『プライドが高く自分の意見を曲げない霧島さんに、怒った五月雨の圧力によって怖じ気づかせ、五月雨は強いという先入観を持たせることによって無意識に自分が思った結果になるように計算させていたんですね!』


三日月『さっすが司令官!完璧主義の真相心理をついた素晴らしい作戦です!』ユビパッチン


瑞鶴「よくわからないけど、これで霧島は思うように動けないわね!」


霧島「くっ…」


瑞鶴「いくわよ~」


瑞鶴「せーのっ」


瑞鶴「大・爆・撃☆」バシュッ


ドガアアアアアアアアアアアアアアアン


ーーー


提督「…それで、霧島は…?」


五月雨「医務室です。先程目を覚ましましたが記憶がなくなっていたそうです」


提督「そうか、まぁこれでスパイのことは今度こそ気にしなくて大丈夫かな?」


五月雨「気にはした方がいいと思いますが…何はともあれ霧島さんが正気に戻ってよかったです。今は熊野さんと仲良くしているようですし」


提督「君のお陰だよ五月雨。あの作戦が成功してなかったら今頃は…」


五月雨「…何か褒められた気にならないんですけど?」


提督「あはは…ごめんごめん」


ドアバンッ


憲兵「憲兵だ!」


提督「えっ?憲兵?」


五月雨「提督…何がやったんですか?」


提督「何もやってないよ!」


憲兵「提督殿に用があるのですが…」


提督「…えっ?俺?」


五月雨「提督…」


提督「そんな…俺何もしてないのに…」


提督「憲兵さん…俺は無実なんですぅ…」


憲兵「…」


憲兵「…」


憲兵「提督殿…」


憲兵「脱走した不届き者を捕まえました!」


提督「???」


憲兵「おい!つれてこい!」


ポーイ


阿武隈「」ドサッ


提督「阿武隈⁉」


五月雨「阿武隈さん⁉」


憲兵「それでは…失礼しました」ドアバタン


提督「…何だ…阿武隈をつれてきただけか…」


五月雨「人騒がせですね…」


提督「本当だよ全く…」


五月雨「もう…ん?」


提督「どうしたの?」


五月雨「あっ、この資料…資料室に戻し忘れてた!」


提督「あらら…俺も手伝おうか?」


五月雨「いえ、これ位なら大丈夫です!提督は戻ってお休みください!」


提督「そう…遅くならないようにね」


五月雨「はい!お疲れ様です!」


ドアバタン


五月雨「…さて、片付けるぞ~」


ー資料室ー


五月雨「…ふぅ、終わった」


五月雨「ちょっと遅くなっちゃったかな…そろそろ寝よう」ガサッ


五月雨「ん?」ペラッ


五月雨「提督に関する資料だ…」


五月雨「…」


五月雨「…機密ではないし見てもいいよね?」ペラッ


五月雨「…」ペラペラ


五月雨「…えっ?」


五月雨「…北内町…?」


ドクン…


五月雨「いや、えっ…?」


五月雨「(まさか…いや、違う…そんなはずじゃ…お願い!間違いであって…)」


『…の襲撃によって友人二名を失い…』


五月雨「」バサッ…


五月雨「そんな…」


ー海岸ー


「…」


「…」タッタッタ…


深海棲艦A 「…遅かったな」


???「申し訳ございません」


深海棲艦A 「まぁいい。それより霧島が失敗したらしいな」


???「…はい」


深海棲艦A 「全く、急にこんな弱小鎮守府に異動になったと思った矢先にこれだよ…。まさか勘づかれたか…?」


深海棲艦B 「回生鎮守府の奴にか?」


深海棲艦A 「恐らくそうだろうな。まぁ今はいい。それよりも…」


深海棲艦A 「霧島が失敗したんだ。一体どう責任とるっていうんだ?」


???「…」


深海棲艦B 「あんな弱小鎮守府じゃあ大した情報が集まらない。さっさと潰して他を当たった方が良いんじゃないか?」


???「いいえ、それはダメです」


深海棲艦B 「…何故だ?」


???「…霧島がとある情報を入手してきたからです」


深海棲艦B 「とある情報…?」


深海棲艦A 「それでお前の名誉挽回できるのか?」


???「ええ、できます」


深海棲艦B 「何⁉」


深海棲艦A 「随分自信があるな…して、一体どういった情報だ?」


???「…霊剣鎮守府の残党を見つけました」


深海棲艦A B 「「!?」」


深海棲艦A 「何だと⁉霊剣鎮守府の…?」


深海棲艦B 「その情報は間違いではないか⁉」


???「私は実際に彼女を見ていました。間違いありません」


深海棲艦A 「何てことだ…」


深海棲艦B 「10年前、我々深海棲艦が壊滅させた、当時最強と呼ばれた鎮守府の残党が…あれ以来ずっと重要任務とされていたのが、まさかこんなところで遭遇することになろうとは…」


深海棲艦A 「それでその艦娘は誰なんだ!」


???「この悠久鎮守府の秘書艦、駆逐艦五月雨です」


深海棲艦A 「成る程」


???「どう致しますか…?すぐにでも暗殺可能ですが…」


深海棲艦A 「いやダメだ!」


深海棲艦B 「何故だ?」


深海棲艦A 「相手はあの霊剣鎮守府の残党だ。何をしでかすかわからん。下手に動くより確実に仕留めたい」


深海棲艦A 「お前にこのマイクロカメラとマイクロ爆弾を渡す。これで艦娘提督達を葬るんだ」


深海棲艦A「頼んだぞ…扶桑…」


扶桑「お任せください…」ニコッ


Let's talk about the future together


提督「…幽霊?」  


瑞鶴「うん!昨晩ね、資料室の前を通った時にね、資料室の中から女性の声がきこえたの!『ゴメンナサイ…ゴメンナサイ…』って」


提督「はぁ…スパイの次は幽霊か…大変だなぁ」


夕張「聞き間違いでしょ?瑞鶴の言うことだし」


瑞鶴「ちょっと!!」


提督「五月雨は昨晩資料室で寝落ちしたんだよね。そんな声聞こえた?」


五月雨「…」


提督「…五月雨?」


五月雨「…あっ!いえ!全然聞こえませんでしたよ?」


提督「五月雨、お前まさか寝不足なんじゃないだろうな?」


五月雨「ふぇふっ!?」ビクッ


山城「何ですか今の」


五月雨「別にそういう訳ではないですよ!絶対!」


提督「そう…」


瑞鶴「とにかくいるの!!幽霊なの!!」ジタバタ


提督「子どもか‼」


山城「私は幽霊とか信じないけどね…」


瑞鶴「むーっ!」


瑞鶴「じゃあどうするのよ‼もし本当に幽霊で、皆呪い殺されちゃったら!!」


夕張「大丈夫ですよ」 


瑞鶴「何で⁉」 


夕張「私の新しい発明品があるからです」パンパカパーン


提督「また変なの作ったのか」


夕張「変なのとは何ですか変なのとは!!」


夕飯「ちゃんと役立つものです」


夕張「例えばこれ!」


山城「…何これ?傘?」


夕張「攻撃にも使える傘です!」


提督「何それ魅力的」 


瑞鶴「男子がよくやるやつ!!」


五月雨「私達には必要ないですよ」


夕張「えぇーっ!五月雨ちゃんは気に入ると思ったんだけどなぁ…なら次はこれ!」


提督「まだあるのか…」


夕張「戦艦の力でも千切れないワイヤーを発射する矢、その名も『ワイ矢ー』」


瑞鶴「なめてんのか?」


夕張「キレた!?」


提督「いや、戦艦も千切れないってのは凄いけど…」


瑞鶴「爆撃した方が早い」 


夕張「そんな…なら…」


夕張「渦潮を起こせる主砲、渦潮砲に…」


夕張「艤装に取り付ける扇風機…」


山城「帰れ」


夕張「(´・ω・`)」


山城「全く…」


ドアガチャ


提督「誰だ?」


睦月「完全復活!パーフェクト睦月様です!」


阿武隈「完全復活!パーフェクト阿武隈様です!」


阿武隈「って何させるんですか!!」


睦月「勝手にやったんでしょ」


瑞鶴「あっ!睦月ちゃんに阿武隈さん!」


提督「もう体調は大丈夫なのか?」


睦月「はい!それどころか今まで以上に調子がいいです!これも改装の力ですね!」


山城「よかったわね」


提督「阿武隈も…」


阿武隈「はい!もう大丈夫です!」


提督「昨晩は随分ボドボドで帰ってきたからなぁ…ちょっと心配していたんだが、杞憂だったかな?」


阿武隈「ドックですぐに直せますから!」


提督「そっかそっか…それで、3ヶ月間何処いってたの?」


阿武隈「…」


睦月「提督ぅ、もういいじゃないですか。許してあげましょうよ」


提督「いや別に許してない訳じゃないよ。ただ3ヶ月間も憲兵に見つからずにどう暮らしていったのかなって…」


阿武隈「…」


提督「ねぇ阿武…」


阿武隈「再発防止に努めます」


提督「あっ、はい」


阿武隈「ところで提督、お手紙届いてますよ。大本営からです」


提督「おう。ありがとう」ペラッ


五月雨「…」


睦月「じゃあ五月雨、瑞鶴さんと山城さん、皆でunoしましょう!」


瑞鶴「おっ、いいね」


山城「はぁ…それで私が何回負けたと思っているのよ…」


瑞鶴「まぁまぁ…」


五月雨「…」


睦月「五月雨~?」


五月雨「あっ!はい何ですか?」


睦月「五月雨…今日何か変ですよ?大丈夫?体調悪い?」


五月雨「いや大丈夫です。大丈夫…」


睦月「…」


提督「のわあああああああああ!!」


一同「」ビクッ


瑞鶴「ど、どうしたの提督さん!?」


睦月「何があったんですか⁉」


提督「あぁ、来週集会があるみたいでな…」


瑞鶴「ふざけんな」


山城「ったく…人騒がせな…」


提督「すまそ」


ーーー


五月雨「…」


睦月「赤の5」


阿武隈「えっ…ない…」ペラッ


阿武隈「あっ、スキップ!」


山城「不幸だわ…」


瑞鶴「カラチェン黄色!」


扶桑「ん~…黄色黄色…青の7も一緒に、と」


夕張「青ね…はい、6」


熊野「リバースし